2008/06/04 12:00

今日はちょっとネガティブなお話です。
ご覧いただくみなさん、申し訳ありません。。。


前職時代の、やはりウエディングの仕事に
携わっていた時のお話も絡んで。


フローリストだった前職時代、会社からは
婚礼件数が少なければ単価アップ
(1件当たりのお客様から頂戴する金額)に注力しなさい、
みたいな指導を本社からされていました。

もちろん、単価アップ一辺倒ではなく、
デザインや品質を重視し、きちんと商品価値を上げて
というのが前提条件になっていましたが。



会社というのは企業というくらいですから、
企んでお金を儲けていけないという理由はありません。
(それは置いておいても単価アップって嫌な表現ですね・・・)


お客様にも喜んで頂けて、会社で働く人も豊かになれば
確かにそれが一番素晴らしいことです。


ただ実際は・・・
ウエディングに関しては、情報誌さんなどに掲載されている料金は、
ご存知の方も多いと思いますが、一番お求めやすい金額で提示されていることが
ほとんどなので、実際の商品をご覧いただいたり、打合せを重ねて行くうちに
最初の見積より大幅に予算がオーバーしてしまうことがしばしば・・・


会場によっては他の会場さんの見積を持ってきて頂ければ
そこより安くします!という取り込み方法をしている会場もあるようです。
そういった会場では確かに見積から金額がほとんど上昇しないかわりに
納入業者さんにかなり無理を言っていたり、
現場スタッフにしわ寄せが行っていたりとか・・・


写真で、ではないですが、お客さんにはそれ程、品質の良し悪し何て
わからないのだから、安いものを入れてくれればいい、というようなことを
会場の責任者から言われたこともあります・・・。




ウエディングではなくても写真で言えば
お求めやすい広告を見て撮影に行ってみると、
CDデータは販売になりますとか、ついていて当然というものが
別料金だったり、魅力的な商品は選ぶことが出来なかったりとか。
で、結局高額になったり満足することが出来ずに
帰路につくことになったり・・・




私は、商売に関してはあまり強く言えないというか、
欲しくないものを無理に勧めたりはできないので、
最初にお求めやすいけれど、ちょっと見栄えのしない商品を紹介して、
その後でお値段を引き上げて行く、ということができません。



ウエディングとかウエディングではないとかに関わらず、
私は、写真のご依頼をいただいたお客様は、
お客様とは直接触れ合うことが出来なくなったとしても
写真だけはお客様のお子さんやお孫さんたちの世代まで
喜びや幸せをお届けできるお仕事だと思っています。


だからこそ、取り敢えず一回だけ来てもらって
あとはあれこれ売ればいい、とか、ウエディングのお客様は
一回限りのお客様だから、みたいなお仕事はこれから先も
ずっとすることはできません。

もちろんきちんと仕事をなさっている方々も
たくさんいらっしゃるので・・・
できれば同じ業界の人でも、商売敵という考え方ではなく、
同じようにお客様のことを考えてお仕事をしている方のことは、
お客様にもお勧めできるようにしていきたいと思っています。


広告の、どう考えてもこれでは・・・?という金額設定を
拝見するといろいろ考えてしまいます。