コラム 住まい再考|古民家再生|降幡建築設計事務所【長野県】
12/09/17

【58】 和と洋-畳と椅子-

畳と椅子は、和と洋の生活の違いを象徴している建物の一部分です。それに対して、日本の畳はともかくとして、椅子が建物の一部ですか、家具ではありませんか、といぶかる方がいるかもしれません。

しかし、西洋の床は身体を支える椅子無しでは生活ができないのです。ゆえに床と椅子とは一体とも申せます。

日本の畳の部屋は、身体を支えるものを必要としません。

強いていえば座布団でしょうが無くても使えます。畳が生活の総てを担ってくれているのです。しかも、そこでは座ることも立つことも、また寝ることも自由にさせてくれます。

一方、椅子は種類が必要になりますが、用途に合った寸法や形を持ち、機能的と申せます。

シンプルさゆえにある畳の自由さは、まさに日本的といえるでしょう。