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2017/06/23

信州大学医学部・松川村地域連携事業 「健康長寿世界一」を目指す先進的地域保健医療システムの構築:平成26-28年度報告書が完成

信州大学医学部では「健康長寿を基盤とする活力ある地域づくりを推進する」ことを目的として、平成26年3月に「男性長寿日本一」北安曇郡松川村との間で地域連携協定を締結しました。同年4月以降、「青少年のメタボリックシンドロームを考える」研究会のメンバーを中心とした医学、保健学、看護学、検査学、栄養学、運動学、福祉工学などの学際的プロジェクトチームにより、松川村をモデル地区として“健康長寿健診”、保健・医療・社会・経済環境などのアンケート調査ならびに健康・食育・運動教室、生活支援講座を開始するとともに、従来からの中学生の生活習慣病調査、出前講座を実施しています。

この度、連携協定締結後一区切りの3年が終了しましたので、この期間に得られた成果を報告書にまとめました。この中で特に、第IV章の「松川村健康長寿健診」では、高血圧、糖尿病、脂質異常症で薬物投与を受けている住民の血圧、血糖、脂質の管理率が全国と比較して非常に高いことや、アンケート調査により生活満足感、主観的健康感が高くこれに影響する因子が明らかになりました。また、第IX章の「中学生の生活習慣病予防事業」では、食事状況の調査から中学生男子と比較して高齢男性は、バランスの良い栄養素摂取をしていることが示され、これらひとつひとつが長寿と関連していることが窺われました。

今後さらに調査研究を進めて健康な地域づくりを推進し「健康長寿社会の実現」を目指したいと考えていますので、ご指導、ご鞭撻を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。

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【事務局】
「青少年のメタボリック
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研究会

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