眼鏡の加工

最近気がつくと加工ばかりしていて、ブログの題材を考える時間が無いことに気がつきました。ならば!加工のことを書いてみようと思い、今回登場する眼鏡を購入してくださった方の了承を得ましたので、実際普段どのように眼鏡の加工をしているのかをお伝えしたいと思います。

まず、これが(↓)エッジャーと呼んでいる眼鏡レンズ専用の加工機。NIDEK製の大変優秀な加工機です。
まず、これにフレームデータをトレースさせます。
読み込むと画面に表示されます。それに、フレーム+レンズ及び、眼鏡使用者のデータを入力します。
それを参考にして、実際に削るレンズの光学中心の位置や乱視の角度を合わせ、印点(目印)をつけます。(↓)
続いて吸盤をレンズに付けるのですが、このときズレしまうと、とんでもない眼鏡が仕上がってしまうこともありますので、技の見せ所になります。場合によっては偏心もこのとき行います。(↓)
吸盤が付いたらそれをエッジャーにセットして、レンズカーブと生地の大きさの読み込みをします。(↓)
読み込まれたヤゲンカーブとフレームカーブのデータを見て、仕上がりの美観を損ねず強度も確保できるように削るカーブを設定します。加工技術者の経験と感性によって、格好良く仕上がるかどうかが決まります。

エッジャーで一度削って、二度摺り以降は0.05mm単位で微調整をしていきます。
レンズはフレームより小さくなってしまうと、外れたりする危険性が出ますが、逆に大き過ぎると歪みが入ってレンズの寿命を短くしたり、そのまま使用すると気持ちが悪くなったりします。
なので、歪みをチェックしながら(↑)レンズサイズを大き過ぎず小さ過ぎずのベストなサイズに微調整します。
必要があれば、手でレンズを削り0.05mm以下の調整を行います。(↓)
削りたてのレンズの角は尖っていて危険なので、面取りも手作業で行います。(エッジャーにも面取り機能は付いていますが、手作業のほうがキレイに仕上がりますので、機械に頼らないようにしています)

左右レンズが仕上がったら、フィッティングと度数がずれていないか確認します。(↓)
問題無ければ、ネジの緩みやキズなど全てをチェックをしてクリーニングをして完成です。
ただ加工をするだけなら15分くらいの作業ですが、細かな微調整をすると30分を超えることもしばしば・・
愛着をもって長く使っていただきたいと願って加工しております。


撮影協力してくださったTさんありがとうございました。眼鏡キレイに仕上がりましたよ!