2008/07/30 11:29

基礎修復工事の続報です。

暑い日が続く中、黙々と杭の設置作業が続いていましたが、ついに設置し終わりました。

後は、基礎を上にある建物ごと持ち上げます。

持ち上げる際もただ持ち上げればまた傾いてしまったりするので、内部の高さを正確に測定しながら、それぞれに杭に設置してある油圧ジャッキで微調整をしつつ持ち上げます。

上から見ているだけではよく分かりません。



基礎を持ち上げる日に穴にもぐらせてもらいました。


上の写真のように、各杭には油圧ジャッキがセットされています。そして、この油圧ジャッキに力を加えると、家を支えきれない地盤では杭が下にさがります。そこで、杭を溶接して延長しどんどん地面に潜らせていきます。そして、安定した地盤まで達すると杭の沈降は止まり、逆に基礎を持ち上げ始めます。その時に家の中の高さを測定しつつ、微調整しなが揃えていきます。


この写真は延長する杭を長さを測って切断しているところです。この様な杭をいくつも連結していきます。
ちなみに、今回は杭が平均で3m地下に伸びています。3m下に安定した地盤があるということです。


このような感じで、穴の大きさは中で人が作業できるくらいあります。また、家の内部の基礎には床をはがさなければ付近に穴が掘れないので、上の写真のように、外部の穴からトンネル状に穴を掘り進めて杭を設置しています。


基礎修復後は、誤差5mm以内で家の中が水平になっています。中に入って歩いて確認しましたが、以前ははっきりと分かった傾きも今は全く感じません。とても大変な工事でしたが、その分、効果はしっかりと出ています。

今後は、掘った穴を埋め戻して基礎修復工事は完了します。
これでひとまず、暮らしていく場所としての大きな問題は解消されました。