2009/06/17 18:36

前回からの続きです。

「なまこ壁」の痛みが激しく崩れてしまった部分と、その周辺の痛みが進んでいる部分を撤去しました。


痛んでいない部分は残し、撤去した部分だけ修復します。

左官屋さんの仕上げも冴えています。

木部の痛んだ部分も撤去して新たに大工さんが作り直します。


綺麗に修復されています。いつもながら大工さんはすごいです。
この上に左官屋さんが漆喰を塗り仕上げます。




違う角度から見ると

こうなりました。

この写真だと元々黒い部分も白い漆喰仕上げのままですが、この後、黒く着色して仕上げました。


修復作業は簡単ではありませんでしたが、思い入れの深い土蔵が修復できたことでオーナーにも喜んで頂けました。

安曇野市や松本市、塩尻市近郊には土蔵が多く見られます。長い歴史のある土蔵を残していく事は大変なことだと思いますが、修復という選択肢があることで、オーナーの方々の選択の幅が広がれば良いなと感じました。
土蔵の修復をお考えの方がいらっしゃれば是非ご相談下さい。