
ふるや内科クリニック
院長 古屋 志野



長引く咳の原因は?秘密兵器登場!
本日6月5日より、当院で新しい検査機器が稼働開始しました。「呼気一酸化窒素」を測定できる機械です。

非常にコンパクトな機械で、検査もとても簡単です。

こんな感じで2分弱で検査終了です。
息を吐いていただくときは少しコツがいりますが、画面を見ながら調節できるので安心です。

画面左端の雲が落ちたり浮かびすぎたりしないように一定の速さで息を吹き込んでいただくだけです。

こんな風に自分も喘息患者の院長もやってみました。
判定はいろいろなガイドラインや基準を合わせ、当院独自基準として以下のように暫定的に定めています。

結果は院長手作りの結果用紙に書き込んでお渡しします。
呼気一酸化窒素濃度は、気道の好酸球性炎症を反映するといわれており、つまりざっくり言うと「気道にアレルギーがあるかどうか」の指標の一つになります。
近年長引く咳の患者さんに、「咳喘息」というアレルギー性の病気の方が多い、というのがわかってきました。ですので、長引く咳で受診された方の原因検索と治療に役立てていきたいと思っています。
また、個人的見解として気管支喘息の患者さんのコントロール度合いもわかるのではないかと思っていますので、気管支喘息の治療中の方については、まずは自分でいろいろ試してから実際の診察に取り入れていこうと思います。
アレルギーによる咳の可能性があり、アレルギーの原因物質が何なのか知りたい、という方には代表的なアレルギー原因物質33項目を一度に検査できる血液検査もできます(こちらは結果判明まで5~7日いただきます)。咳以外のアレルギー性鼻炎(花粉症)などの方もできますのでお問い合わせください。
それから最後に、慢性咳嗽・アレルギー性咳嗽・咳喘息・気管支喘息などは、患者さんの症状や経過、場合によっては治療効果を見て総合的に診断がなされるものです。今回ご紹介した検査だけで診断がつくものではありませんので、ご注意ください。
注)今回の記事は一般の方向けにわかりやすくするために書きましたので、専門医の先生方や医療関係者から見ると不適切な表現があると思いますが、ご容赦ください。
呼吸器感染症の講演会にいってきました
4月14日、塩筑医師会学術講演会が開催されました。
群馬大学医学部附属病院 感染制御部 診療教授の徳江豊先生の「呼吸器感染症の予防と治療」というご講演を拝聴してまいりました。
大変柔和な印象の先生で、講演もとてもわかりやすくお話しいただきました。
主な話題は、昨年度より定期予防接種となった高齢者肺炎球菌ワクチンのことでした。
さらに知識をブラッシュアップできましたので、肺炎球菌ワクチンについてご質問のある方は診察の際にお気軽にお尋ねください。
塩尻の美味いもの その6-「そば処せきや」さんの豚平焼き
お久しぶりの更新になりました。
美味いものシリーズもお久しぶりです。
さて今回は、昨年7月に塩尻市のウイングロードななめ前にできた「そば処せきや」さんです。井川城にある同名店の支店ということです。
居酒屋風になる夜の食事にうかがったときに、なんとなーく注文した「お肉たっぷりミルフィーユ豚平焼」がそれはそれは美味しかったので、今回はそれ目当てに行ってまいりました!
全貌はこちら。

切れ目がはいってますので、そこをちょっとかきわけてみるとこんな感じ。

そして断面。ミルフィーユの名の通り、甘めのたまごやきと豚肉が層をなしています。卵はふんわりでお肉はジュースィー!

お昼におそばを食べに行くと、ビュッフェスタイルのサラダ・お惣菜バーとドリンクバーも楽しめます。お子さん連れには嬉しい和室の小上がり席もありますよ。ぜひどうぞ。
本年もよろしくお願いいたします
こんにちは。院長の古屋です。
遅くなりましたが、今年もよろしくお願いいたします。
年明けから爆発的にインフルエンザが流行中です。予防接種を受けた方は症状が軽く、高い熱が出ないこともあります。
寒気や関節痛があったり、周囲にインフルエンザにかかった人がいたなどの場合は、インフルエンザの可能性が高くなります。
そのような際は受診をご検討ください。
COPDについて塩筑医師会の診療ノートを書きました
所属している塩筑医師会では、病気や健康についてのコラム、診療ノートを公開しています。
今回私も執筆させていただく機会がありました。
COPD(シーオーピーディー)とは、タバコの煙などの有害な空気を吸い込むことによって、気管支や肺胞に傷害が生じる病気です。長期間にわたる喫煙習慣が主な原因のため、「肺の生活習慣病」ともいわれています。従来、慢性気管支炎、肺気腫と呼ばれていた疾患ですが、現在では両者とも喫煙が原因である場合がほとんどで、また両疾患が合併することが多いことから、この2つの疾患による肺疾患を合わせてCOPDと呼称するようになりました。
COPDの症状は、慢性的な咳と痰、体を動かしたときの息切れです。都会の場合は、駅の階段で息が切れるようになった、などの症状で見つかることが多いようですが、この辺りですと車社会ですので、平地歩行での息切れが出るまで気付かないということもよく経験します。
続きは塩筑医師会のホームページでどうぞ。
こちらから