『いま、ここ』 相田みつを
人間が人間として
生きるときの時は
いつでもいま
昨日でも明日でもない
今日ただいまのいま
そして
自分の生きるところ
生きる場所は
いついかなるときでも
ここ
西でも東でもない
いま自分の立っている
ここ
右でも左でもない
いま自分の坐っている
ここ
いつでもどこでも
いま、ここ、が
自分のいのちの正念場
自分の一番大事なところ
「いのちあるかぎり、いま、ここ、を、自分のいのちの正念場として『一生感動、一生青春』の自分の旗をかかげて、いきいきはつらつ、いのちいっぱいに生きてゆきたい、と希っております。」
平成25年印象に残った一冊
『無名会』という仕事仲間の勉強会がある。11月に100回の例会を開催した。
メンバーは、土地家屋調査士、銀行員、税理士、不動産会社勤務、設計士、弁護士、生命保険会社勤務、司法書士従業員、私の9名。銀行員は転勤で変わっているが他は徐々に増えてきて現在のメンバーになっている。
毎年12月の忘年会には、今年一年間読んだ中で印象に残った一冊を紹介しあっている。
普段は自分の興味のあるジャンル以外はなかなか手を出さないのであるが、仲間から紹介された本は何冊か目を通す。自分の好みとは違って最期まで読み進められないもの、意外な発見がありあっという間に読んでしまったもの、等々毎年楽しみにしている。今年も何冊かは読んでみたい。今年紹介された本は以下の通りであった。
星野仁彦著「発達障害に気づかない大人たち」祥伝社
喜多川泰著「手紙屋」ディスカヴァー
百田尚樹著「永遠のゼロ」講談社文庫
岩田松雄著「ミッション」アスコム
日本建築学会編「生活景」学芸出版社
佐藤勝彦著「眠れなくなる宇宙のはなし」宝島社
坂本孝著「俺のフレンチ 俺のイタリアン」商業界
森達也著「『自分の子どもが殺されても同じことが言えるか』と叫ぶ人に訊きたい」ダイヤモンド社
林原靖著「破綻 バイオ企業 林原の真実」ワック
今月のことば
2013年の世相を一字で表わす「今年の漢字」が「輪」に決まった。
東京五輪開催、復興の輪、東北の輪、等々が理由とか。
「輪」は「和」「環」とも通じて物事が一つに繋がるイメージがある。
来年は、「わ」の心を持ってみんなの心を一つにして難問に対峙していこう。
「手を合わせる」 坂村真民
手を合わすれば
憎む心もとけてゆき
離れた心も結ばれる
まるいおむすび
まるいもち
両手合わせて作ったものは
人の心をまるくする
両手合わせて拝んでゆこう
手を合わすれば
重い心も軽くなり
濁った心も澄んでくる
生かされ生きて花薫る
楽しい世界にしてゆこう
二度とこないこの人生を
今月のことば
栄西の仏教書「興禅護国論」(こうぜんごこくろん)の一節。
栄西は、鎌倉時代初期、日本に臨済宗を伝え広めた僧侶
栄西が禅の布教にあたったとき、南都北嶺より激しい攻撃が加えられたのに対し、禅宗の要目を論じた著作。栄西にとっては主著にあたり、「日本における禅宗独立宣言の書」とも評される。
「大いなる哉 心や
天の高きや 極むべからず
而も心は 天の上に出ず
地の厚きや 測るべからず
而も心は 地の下に出ず
日月の光や 踰ゆ*1べからず
而も心は 日月の明の外に出ず
天地 我を待ちて 覆載し*2
日月 我を待ちて 運行し
四時*3 我を待ちて 変化し
万物 我を待ちて 発生す
之を 最上道 と名づけ
また 無上菩提 と名づけ
また 正法眼蔵 と名づけ
また 涅槃妙心 と名づく」
中村天風は『運命を拓く』の中で、この仏典の言葉で悟れた、と書いている。
*1 踰ゆ(こゆ)
*2 覆載(ふくさい)→この世にあるすべてのものを天がおおい、地が支えていること
*3 四時(しいじ)→四つの季節
木村政昭著 『東海地震も関東大地震も起きない』
『東海地震も関東大地震も起きない! ~地震予知はなぜ外れるのか』 木村政昭著 宝島社
本書は、筆者が平成23年8月に出版した「富士山大噴火」に大幅な加筆・修正を行ない、最新情報を集録して書籍化したものである。
筆者は、東日本大震災を予測した海洋地震学者である。
筆者の独自の解析方法により筆者は、「東海地震も三連動地震も、首都直下型地震も起きない」と言い切っている。
筆者は、「プレートテクトニクス」学説に基づき地震と噴火はプレートの移動によって起こるとし、日本周辺のプレートと、地震・噴火の関係を分析して東日本大震災を予測していた。
独自の「地震の目」理論からすると、2015年までに富士山が噴火すると予測しており、政府が言っている「今後30年以内にM8程度の東海地震が発生する確立は87%」はありえないとしている。
様々な資料に基づく筆者の理論は、毎日報道されている地震噴火情報を総合的に理解するための一助となる。
筆者の関連書籍
『富士山大噴火! 不気味な5つの兆候』 宝島社
『検証! 首都直下地震』 技術評論社