2008/09/03 21:02

生活習慣を改善しよう!!
 安曇野市 穂高ハートクリニックの医院のブログにて、前回、メタボリックシンドロームについて、厚労省ウェブページの紹介をしましたが、今回からは実践編になります。

 安曇野市 穂高ハートクリニック 内科・外科・小児科(医院 無床診療所)
   あづみ野心臓血管病センター
では、各種検診を行っています。
先日は、安曇野市穂高有明の大成測量設計(株)の皆様が検診に来てくださいました。
大変有り難うございました。

いよいよ特定検診が始まりましたね。
特定検診は、メタボ検診ともいわれています。
安曇野市特定検診についてはこちらを参照してください。

内臓脂肪はどうしたら減らせるの?
 内臓脂肪は皮下脂肪と比べて、たまりやすく減りやすいという特徴があります。メタボリックシンドロームのベースとなっている内臓脂肪は、ためる原因となっている食べ過ぎや運動不足などの不健康な生活習慣を改善することで減らせます。今日から内臓脂肪をためない生活習慣を心掛けましょう。


あなたの生活習慣をチェックしよう!

20歳のときの体重から10kg以上増加している。
1回30分以上の軽く汗をかく運動を週2日以上、1年以上実施していない。
日常生活において歩行または同等の身体活動を1日1時間以上実施していない。
同世代の同性と比較して歩く速度が遅い。
この1年間で体重の増減が±3kg以上あった。
早食い・ドカ食い・ながら食いが多い。
就寝前の2時間以内に夕食をとることが週に3回以上ある。
夜食や間食が多い。
朝食を抜くことが多い。
ほぼ毎日アルコール飲料を飲む。
現在、たばこを習慣的に吸っている。
(※「現在、習慣的に喫煙している者」とは、「これまで合計100本以上、または6カ月以上吸っている者」であり、最近1カ月間も毎日、またはときどき吸っている者)
睡眠で休養が得られていない。

「はい」と答えた項目が多いほど、メタボリックシンドロームになりやすい生活習慣を送っています。

1に運動 運動習慣を徹底しよう
 内臓脂肪を減らすためには、日頃から体を動かす習慣を身につけておくことが大切です。活発な身体活動を行うと、消費エネルギーが増えたり、身体機能が活性化したりすることにより、血糖や脂質がたくさん消費されるようになり、内臓脂肪が減少しやすくなります。その結果、血糖値や脂質異常、高血圧が改善されて生活習慣病の予防につながります。

また、運動によって消費エネルギーが増加し、体力が向上すると、生活習慣病にかかりにくくなります。さらに、転びにくくなるなどの効果や、転倒によって骨折し、介護が必要となることを防ぐ効果もあります。

2に食事 食生活を改善しよう
食べ過ぎや欠食などの乱れた食生活は、内臓脂肪をためる原因になります。これを防ぐためには、食生活の改善が欠かせません。バランスのとれた適切な量の食事を心掛けるとともに、食事をする時間や食べ方などにも注意し、1日3食規則正しく食べましょう。

バランスの良い食生活を実践するための目安として「食事バランスガイド」が示されています。

しっかり禁煙 禁煙を実行しよう
 「百害あって一利なし」といわれるたばこは、多くの有害物質を含み、健康にさまざまな悪影響をおよぼします。喫煙は、がんにかかりやすくするだけでなく、動脈硬化を進行させ、脳卒中や虚血性心疾患のリスクも高めます。

メタボリックシンドロームの予防には、禁煙を実行しましょう。禁煙には、本人の努力だけでなく、まわりの人のサポートも大切です。
 
 たばこの害は、肺がんをはじめとして、咽頭がん、食道がん、胃がんなど多くのがんや、脳卒中、虚血性心疾患、歯周病、さらには生まれてくる子供への影響など、数え上げればきりがないほどです。たばこの害は、吸う人はもちろん、吸わない人にもおよびます。

たばこが健康に悪いと思っていながらもやめられないのは、たばこはニコチン依存と心理的依存の2種類の依存を生むからです。ニコチン依存は、たばこ煙に含まれているニコチンという依存性薬物への依存です。心理的依存は、たばこを吸うことが日常生活の中に組み込まれ、習慣化した状態の依存です。

最後にクスリ クスリによるコントロールは適切に
 すでに、糖尿病や高血圧症、高脂血症になっている場合には、生活習慣の改善に加えて、薬によるコントロールが必要なこともあります。治療で必要な薬は医師と相談の上で適切に使用しましょう。「薬を飲めば安心」ではなく、生活習慣の改善をあわせて行うことが大切です。

現在、薬を使用している人で、症状が出なくなったり、検査値が良くなってきた場合や、薬が合わないと感じた場合なども、勝手に薬の使用を中止してはいけません。必ず医師と相談しましょう。また、おくすり手帳で自分が飲んでいる薬がわかるように管理しましょう。

参考:メタボリックシンドロームを予防しよう
監修/財団法人 循環器病研究振興財団