post:2013/08/17

店長日記

某学校の寮の一室。生徒が帰ってきたら鍵が回らなくなっており、寮長がマスターキーを持ってきても同様に回らず開錠できない。開けてほしいとの救援コール。早速現場に急行しました。

寮長さんにその部屋の前に案内され「鍵は間違いなく入るんですがねえ、回らないんですよ」実際にやってみるとなるほどスムーズに入るが回らない。

鍵穴の中をスコープで覗いてみると、ピンがスムーズに動いていない。ハハ~ン。これか。でも特に異物は見えない。でもなぜ?まだ建ったばかりの新しい物件で当然錠前も新しい。???。と目を下に落とすとドア前の床にゼミクリップ?安全ピン?しかも伸ばしたり曲げたりしてある。

「きっと誰か何かをやりましたねえ」「これは錠シリンダーの中に何か残っているかもしれませんね」という事で持っているドライバーでシリンダーに軽く衝撃を与えながら鍵を回すと、案の定くるっと回って開錠成功です。

早速シリンダーの内筒を分解してみたが、何の異物も見当たらない。「なんでだろう?」「という事は、このゼミクリップなどが原因だとは断定できないですね。」「何も無ければこのまま戻しましょう」と組み立てて試してみたら不具合症状は同じ。???原因が分からない以上新しいシリンダーに取り換えるしかないという判断で新品に交換し、まずはとりあえずその場は解決。

店に戻ってもう一度その錠シリンダーを分解してあちこち見てたら「んっ?」とんでもないところに異物が・・・!! 狭い溝に固着するように押し込まれていたので、無理に掻き落とすと曲げたゼミクリップの折れた先と見られる破片でした。恐らく細かく曲げて鍵穴に突っ込んだものの抜けなくなって焦った犯人が無理やり引き抜いたら先が裂けて鍵穴に残ったものと思われます。

証拠を見つけて、技術的には「よ~し。見つけたぞ」と喜んだものの、これをどう報告したものかと少し悩みました。今はイタズラはあくまで可能性であって確定していない→イタズラが確定 となり、叱る方も叱られる方も決定的に立場が異なってくる。

結局私はそういうことを考慮する立場ではなく、技術的な事実のみを冷静に伝えるのみ、それをどうするかは現場の教育者たる先生の仕事だと思い直し、全てを伝えました。

錠前は全てを元に戻し、終了しました。

何か複雑な思いのする出来事でした。

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