さし歯の話 その2

2008/01/12 8:01

前回からの続きです。

ファイバーポストは従来の金属を歯根に入れる方法とは異なり、グラスファイバー(ガラスの繊維を編みこんだもの)でできたポストを使用して、樹脂とともに歯根に流し込んで土台を作ります。(型取りをして接着する場合もあります)



金属よりやわらかくしなりがある素材なので、歯に異常な力が加わっても歯根破折を起こしにくいとされています。

そして歯の色に近い素材ですので、最終的にきれいに仕上がりやすいという利点も兼ね備えています。オールセラミッククラウン(当院ではジルコニアクラウン)を選択する場合は非常に有用性が高い方法だと思います。

ただ残念なことに保険の適応にはなっていません。保険のルール上、土台に保険外の治療をすると被せ物(クラウン)も保険外治療となってしまいます。

次回はメタルボンドクラウンとジルコニアクラウンについてです。