技工士不足 ~その2~

2009/01/20 7:46

先日のつづきです。

特に若い技工士さんの離職率がなぜ高いのか?簡単に言えば仕事が大変で儲からないことだと思います。
ある意味職人芸ですから経験をつまないと良い仕事ができない(させてもらえない)のもあるでしょう。

保険の仕事がメインとなり、それでは利益が少ないために数をこなさなければなりません。すると毎晩夜中まで働かないといけなくなります。結局その堂々巡りに耐え切れずに離職するパターンが多いのではないのでしょうか?

昨今の医療費抑制の政策により、歯科医院も経営が厳しく、そのしわ寄せが当然技工士さんにも回ってしまいます。そして仕上がりの悪い保険の技工物・・・

歯科の保険点数は20年もの間ほとんど変わらない状態だそうです。その間物価や人件費は当然値上がりしているにもかかわらず・・・。

なかには技工物を安く仕上げるために中国の技工所にオーダーする歯科医院もあるそうです。
中国を蔑視するつもりはありませんが、昨年の毒入り餃子事件や残留農薬などの問題をふまえると、安心して口腔内に使用できる保障がありません。

この技工士さん離れは日々深刻な問題となっていきます。いずれ補綴物を作る技工士さんが極端に減ってしまったら一番困るのは患者さんです。

その対策を政府はほとんどしていない(その現状も把握していない)というのが現実です。






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