雷鳥沢ヒュッテ

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9月27日(日)秋晴れの中、麓の芦峅寺において「布橋灌頂会」が行われました。

布橋灌頂会とは、江戸時代、霊山立山に登りことが許されなかった女性のための、「女人救済」の儀式として始められました。
前世を懺悔し、極楽往生できる人間に生まれ変わる儀式として、毎年秋の彼岸に行われていたそうですが、明治時代の「神仏分離令」により禁止されその後廃れていましたが、平成8年に再現され、今年で4回目(たぶん・・・)の開催になります。

儀式を簡単に説明すると、白装束姿で閻魔堂(えんまどう)で前世を懺悔した後、目隠しをし僧侶に導かれ声明と雅楽が鳴り響く中、白い布が敷かれた橋を渡り、姥堂(うばどう)に入ります。(現存しないので今は遥望館という博物館の施設の一つにはいります)
橋渡り(ゆきわたり)は、此岸から彼岸に亡者を渡す意味があり、姥堂には姥尊が祀られていて、女人は仮の死をとげて母なる姥尊の胎内にかえり、極楽浄土にいける清浄な人間に生まれ変わるとされていたそうです。

長~くなるので書けませんが・・・・、この儀式や建物、信仰されていた神仏の由来や歴史を、調べていくとものすごく興味深いです。
昔の人々が、霊山立山によせていた熱い信仰心を感じた一日でした。


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