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このコーナーのUPも久しぶりです

今回ご紹介するのはこちら















『小説 フランス革命』(全12巻)

著者:佐藤 賢一


この前まとめ買いした広範の6冊をようやく読み終わりました

まず言えるのは
もう少し字数・行間を詰めれば
半分位の冊数で行けると思います・・・
読みやすさ優先か??



フランス革命と言えば
18世紀
バスティーユ監獄が襲撃され
ルイ16世とマリー・アントワネットがギロチンで殺されて
王政が終わりを告げた

くらいの知識しか持っていなかったワタシ(お恥ずかしい・・)

小説という読みやすい形で歴史をしることができるので
歴史小説というものも結構好きです
(当然ものにもよりますが)

ただ、こういうものの感想というか
紹介すると言う事になると
話が長い分何を書けばいいのかいつも困ります・・・



国のとんでもない財政危機
物価の高騰を招いた王族・貴族・ブルジョワに対する
反感に当時普及し始めていた啓蒙思想が輪をかける形で
きっかけが生まれて勃発した
「革命」

王政を打倒して共和制を確立しても
対外的には戦争を起こして周辺諸国を敵に回し
国内も反乱やら相次ぐ蜂起また蜂起

最初は左派とされたものがさらに左よりの一派が出てくるといつの間にか右になり

極左のジャコバン派をサン・キュロット(下層民の階級の人々)が支持し権力を掌握

ロベスピエールの
「徳の政治を行うには、恐怖が必要だ」
というわかるようなわからないような理屈で
ダントンやデムーランというもともとジャコバン派だったはずなのにいつの間にか右と見なされていた
要は意見思想のかみ合わない人たちを次々に「粛清」

ギロチン台送りです

「恐怖政治」
まともな裁判すら行う必要なしと
なんと法律で定めひたすら殺して恐怖を与え
理想の国家を目指したロベスピエール

サン・ジュストに動かされてほぼ独裁者になったロベスピエール

矛盾が多すぎるのは後から知るワタシ達の見かたなのでしょうか

それでも彼は貧しい民衆が救われる社会を
「精神の革命」を教育で実現すべく
行動してたはず
なのに

最終的にはその民衆に罵倒されながら

自殺未遂ではずれた顎をさらしながら
ギロチンの露と消えます


次々と登場する民衆の指導者

そのたびに振り子のように振れる民衆の意志
昨日までの味方は今日の敵
今日までの英雄も明日はギロチン台にかけられる

どうしたってこれを満足させるなんて無理

とは あきらめずに連綿と積み重ねて今の世界になっているんでしょうね

「革命」の精神そのもの
と本編の中で謳われたロベスピエールが殺されたところで
物語は終わっています


その後はあのナポレオンへと続き
また王政復古を迎え・・

とフランスはまだまだ平和すら得られない時代が続きます


このフランス革命はその後の民主主義・共産主義・社会主義なんかの大元には間違いないですよね


日本もそうですが
こういう血塗られた時代を踏み台にして現代に生きている
という事は時折考えてみていいと思います

平和だから幸せとは言えないかもしれませんが
いつ殺されるかわからないよりはましですよね

などと言えるのも平和な時代に生きられているからこそ・・・


「歴史とは世界精神の歩み行きである」

いつも思い出すヘーゲルの言葉です。。。





 

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