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2013/12/01
《 言葉 》

1、声で絆を結ぶ。

江戸時代から400年の歴史を持つ歌舞伎は、「声」の魅力を伝える伝統芸能である。音楽、舞踊(ぶよう)、演技による総合演劇としての華々しいイメージが先行しがちだが、優れた歌舞伎役者は、「一声、二顔、三姿」と表現される。観客を魅了する役者の要素として、容姿や演技よりも、声質やせりふ回しの「声」が第一に挙げられるのだ。
 「非言語コミュニケーション」の研究者レイ・L・バードウィテル氏は、興味深い研究を残している。
 それによると、2人で対話する場合に伝わるメッセージのうち、“言葉によって伝えられるもの” は全体の35%。残りの65%は声の調子、動作、表現など “言葉以外の部分” によるという。“何を話すか”が相手との実りある対話を進める上で大切なポイントであることを示している。 
 対話や交流の手段としては電話も有効だろう。今や、我が国の携帯電話、PHSの加入契約数は総人口を上回っており、普及率は110%を超えた(平成24年度、総務省調べ)。多くの国民が気軽に電話で語りあえる環境にある。
 携帯電話の普及に伴って、メールやSMSの利便性も向上している。しかし、文字の交信だけでは感情や思いは伝わりにくい。メールに頼るだけでは誤解さえ生むケースも少なくない。
 電話の先に相手の顔を思い浮かべ、ほほ笑みながら、遠くにいても“心の距離”は近くして、語り合いたい。
「誠実に信念を語る人間の声ほど、美しい音律はない。」
希望に満ちた明るい声、そして確信あふれる声、そんな、声と声の交流こそが、心と心を結び、人と人の絆を結びつけていく。

2、悪口、批判、弁解の名人に伸びた人はいない。

 よい人間関係を築くための第一歩は、マイナスの言葉を口にしないようにすることです。悪口、批判、弁解をされて、気持ちのいい人はいません。相手の立場に立てば、すぐにわかることです。プライドやこだわりを捨てて、よい人間関係を築くことが大切。
 また、相手の発言や態度が気に入らないからといって、批判や悪口を言ってしまうと、お互い感情がいつまでもしこりになって残り、本人だけでなく、周りや世の中全体に悪影響を与え続けてしまいます。相手のよい部分も悪い部分も、すべてをひっくるめて包み込むようにしましょう。これがよい人間関係を築くベストの対策と言えます。

3、自分の意見に賛成してくれる人にも感謝、反対する人にも感謝

 人間性の高い人は、たとえ自分の意見に反対されたときでも、相手に感謝するものです。その人は、あなたに期待しているかもしれませんし、何かを気づかせてくれようとしているかもしれません。反対の意見は、自分を客観視するためによい機会になります。感謝して、心から「ありがとう」と言ってみましょう。

4、マイナスの次の言葉を考える。

 批判や言い訳など、マイナス言葉を使ってしまったら、言い放しにせずにその次を考えることが大事です。マイナス言葉を受けとめてくれた人に感謝する。そして、プラスの行為でマイナスの言葉を包み込みましょう。進化の方向はプラスですから、ツキが戻ってきます。

明るく楽しい雰囲気をつくろう
 明るく楽しい雰囲気をつくるために、あいさつをしましょう。「おはよう」「ありがとう」といいましょう。
お互いに愛しあい、認めあい、褒めあい、活用しあいましょう。夢と希望を前向きに持ち、具体的な目標を持ちましょう。

5、自慢はやめよう。

 自分ひとりでできることは限られています。偉大なことを成しとげたり、大きな成果を上げるには、人から好かれて応援してもらうことが大切です。たいていの人は、自慢を聞くと、相手に行為を持たなくなります。たとえ家族や部下の前でも、自慢はなしはしないほうがいいでしょう。

6、ほめ上手

 「愛の反対は無関心」マザー・テレサの言葉です。すべての存在を認め、理解し、ほめ上手になりましょう。
人は、称賛、無視、非難が、もっとも気になるものです。無視したり、非難するのはやめたほうがいいでしょう。相手のよいところを見つけて、できるだけ称賛しましょう。
「素晴らしい、素敵ね、似合うよ、いいと思う!」
それらの言葉から、対立や批判は生まれません。思いやりとやさしさに満ちた愛があるからでしょう。

7、腰をすえた対話

 自分が思ったことを、他人も同じように受け止めるとは限らない。小さな意識の差が、やがて、いさかいに発展する場合もある。
史書『吾妻(あづま)鏡(かがみ)』は、こんな出来事を伝える。
鎌倉・鶴岡若宮の社殿が棟上(むねあげ)し、源頼朝(みなもとのよりとも)が大工の棟梁へ馬を贈る。馬を引く役を源義経に命じた。だが彼は「折悪しく下手を引く者がいない」と、自分と共に役を務めるのに適した者がいないと言った(五味文彦・本郷和人編『現代語訳 吾妻鏡』吉川弘文館)。
頼朝は「役目が卑しいものだと思い、あれこれと言って渋っているのだろう」と激怒する。
〝自分は一般の御家人とは違う〟と特別扱いを期待する義経。
一方、頼朝には、同じ源氏でも主は自分であり、主従のけじめをつけるべきではないかとの思いがあった。2人のすれ違いは対立へ発展する。事を大きくした原因の一つは、対話の欠如にあろう。
プラトンは「言論嫌いと人間嫌いは同じような仕方で生じてくる」(岩田靖夫訳)と、真情を率直に語り合う言葉の不足は、理解の芽を摘み、猜疑(さいぎ)心(しん)を育て、人間不信へとつながる。メールはもちろん、顔を合わせても、機械的な「連絡」に終始すれば、心にずれが生じてこよう。腰を据えて、思いを言葉にする。そこには信頼が生まれる。

8、人育て

 吉田松陰は心底、人間の可能性を信じ抜く人だった。松下村塾のみならず、野山獄(のやまごく)にあった時も、その姿勢は一貫していた。彼は囚人一人一人の長所を認め、心からたたえた。
君は書がうまい。あなたは俳句ができる。そして、自ら〝生徒〟となって学びもした。松蔭には信念があった。
「人間はなにほどかの純金を持って生まれている。聖人の純金もわれわれの純金も変わりはない」(山口県教育委員会編『吉田松陰入門』大和書房)。
この心で、囚人をも〝教師〟に変えた。札付きの悪人さえ、見事に改心させていった。
自分の長所を認められて、うれしくない人はいない。褒められれば心が弾む。元気がでる。力が湧く。当然の心理だ。
 どんな人も、心に〝純金〟をいだいている。その人にしかない使命が、必ずある。そう信じていれば、長所を見つける〝眼(まなこ)〟が開かれる。
人を育てる眼を持とう。

9、わが心の代理

年賀状を書き始める時期。新年の挨拶や年頭を感じるデザインとともに、手書きの文字からこちらを気遣う相手の顔が浮かんでくるのが楽しみだ。
「書は人なり」という。手書きの字には、手書きの人となりがにじむ。
時々書の展覧会を観ることがあるが、展示されたものの中には、圧倒的なエネルギーや強烈な個性をしのばせる力感溢れるものを感じたりする。
 「声は人なり」でもある。
同じ言葉でも、語る人によって、心にすっと入る場合もあれば、ほとんど入らない場合もある。もちろん、受け止める側の状況もあるだろうが、声に託した「心の思い」が、相手の心に響くのだろう。
 行動は「心に思う」ことから始まる。私たちの振る舞いは全て、わが心の〝代理〟ともいえる。文字に心を込め、声に思いを乗せて、よい環境を自ら広げたいものだ。

11、褒

内閣府の調査によれば、「学校で皆の前でほめられたり、表彰されたりした」経験がある子は、ない子に比べて、自分の将来に自信を持っている割合が高いという。
 親からよくほめられた経験の有無を見ても、同じ傾向にある(平成23年度「親と子の生活意識に関する調査」)
「ほめる」ことは、子どもの無限の可能性を開く鍵である。
同じほめるなら「心からほめる」こと。
「褒める」の「褒」という字は〝物を抱きこめるような大きな着物〟の意。広々とした心と包容力で子どもたちの未来を包んでくだい。

12、声の力

 若い世代が集まる商業施設で、アニメのキャラクターのような、女性店員のかわいくて高い声による呼びかけが増えている・・・・・との話題の新聞を読んだ。(読売新聞)
 明るく高い声は雑踏にかき消されることなく、遠くまで届く。加えて、かわいい声が好感をもって受け入れられる時代の変化もあるという。
 接客や営業など、対人ビジネスの現場では、ボイストレーニングが盛んだ。声の出し方によって相手に与える印象が変わってくるからだ。声や、顔や服装、体格といった外見とともに、相手の心証を左右する重要な要素。
声一つで、相手に嫌な思いをさせることもあれば、希望や癒しを送ることもできる。
声には人を輝かせ、人と人を結ぶ力がある。生命力あふれる声で、自分も周りも、会社も社会も元気にしたい。

13、12月の言葉


強い言葉からは強い結果が、
明るい言葉からは明るい結果が
導き出される。
…………………国分秀男(元古川商業高等学校女子バレーボール部監督)


万巻(まんがん)の書を読むに非ざるよりは、
寧(いずく)んぞ千秋(せんしゅう)の人たるを得ん

※沢山の書物を読破するのでなければ、
 どうして長い年月にわたって名を残す、
 不朽の人となることができるだろうか。
…………………吉田松陰


明るいほほえみによって、どんなに人びとの心が明るくなり慰められることでしょうか
…………………森信三(教育者)


人間のふれあいは仕組みではできない。
うちの場合、会社への忠誠心は要らない。
その代わりお客さんの想い出をつくるために全力を尽くせ、それだけです。
店にいる一人ひとりが本気で笑って商売をしているから、お客さんも楽しくなる
…………………佐藤勝人(サトーカメラ専務)


休息は睡眠以外には不要という人間に成ること。すべてはそこから始まるのです
…………………森信三(哲学者/国民教育の師父)


奪い合えば足りず、分かち合えば余る
…………………浅利妙峰(320年続く糀屋本店女将/塩糀ブームの火付け役)


名を残さず、行いを残せ。
…………………二宮尊徳(江戸後期の農政家)


「男は一生、何に命を懸けるか」
それが私の一つの命題です
…………………坂村真民(仏教詩人)

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プロフィール

有賀泰治

車検の『アップル車検』
自動車販売の『カーベル』
キズ、へこみの『キズナース』
中古タイヤ、カー用品の『ガレージ・オプション』
事故・故障対応の『レッカーサービス』
自動車をはじめとしたすべての損害保険・生命保険の『保険部門』

上質なカーメンテナンスを自社で全て提供する自動車会社
㈱アルガオートサービスは自動車関連の事業を営んでいます。

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