2008/06/18 11:57

「1日30秒」でできる新しい自分の作り方  by  田中ウルヴェ京

今日は、水曜日です。
「本」当におすすめのコーナーです。


「人前で何かするときでも、あがらなくなる」
「不安やストレスをプラスに変える心を作れる」
「プレッシャーに負けない心が作れる」
「人間関係がうまく取れるようになる」
「精神的に強くなれる」
「どんな環境でも力を発揮できるようになる」
「毎日をポジティブに生きられるようになる」

こういうことが1日「30秒」という短い時間で簡単にできるようになる、
選りすぐりの技術があるとすれば、知りたくないでしょうか?

それがコーピングという技術なのです。
直訳すると「コーピング」は「対処」と訳されますが、
ここで紹介されるのコーピングスキルは「ストレス対処スキル」です。

コーピングの技術はそもそも、自分の「感情コントロール」の技術です。
もともと臨床では、感情のコントロールが、
自分でできなくなったクライアントに、治療のためにおこなうものです。

たとえば、怒りのコントロールができなくなった人に対して行われます。
また何に関しても、悲観的な考え方しかできなくなってしまった人にも使われます。

アメリカでは、うつ病の方へコーピングを行い、
それが投薬治療よりも効果があったという報告さえあります。


作者の田中ウルヴェ京(みやび)さんは、
1988年ソウルオリンピックのシンクロ・デュエットで銅メダルを獲得し、
その後、長いアメリカ留学で心理学を学び、
現在はビジネスパーソン・オリンピック選手・プロゴルファー・
Jリーガーなどを指導している一流メンタルトレーナーです。

2001年起業。(株)MJコンテス取締役として、
6事業部、社員20余名の経営に携わるかたわら、プロスポーツ、
オリンピック選手から一般まで広くメンタルトレーニングや
キャリアプランニングを指導。企業研修、講演は年間200を数える。
著書、訳書多数あります。
夫はフランス人で、二児の母でもあります。


そして、本書で紹介しているコーピングは、
認知行動療法で使われる、「感情をコントロールし、心を強くする」技術です。
一言で言えば、ストレスやプレッシャーを激減させ、
その人が本来持っている力を、発揮させることができるスキルです。

ここまで書くと、すばらしい経歴を持った作者が、
いいことずくめで、かえってそらぞらしい感じがしたのですが、
「おわりに」を読んでみると、いかに作者が自分の苦難を乗り越えたか、
またそれによって、このスキルをどうつかんできたかわかりました。
それを踏まえて、再読すると、よりいっそう説得力のある本だと思いました。

この本で、あなたにあったコーピングを見つけてみてはどうでしょうか?
それに、必要な時間は「1日30秒」です。
認知行動療法に基づいた手法だから、効果は実証済みのものばかりです。
自分の持っている本当の力が発揮できますよ!



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