所長ブログ
2013/01/07

「今年に思う」

新しい年を迎え、今年は如何に生きていくのかを改めて考えてみた。
今更何か大それた事をしようとも思っていない自分の答えは「自分らしく生きる」ということしか見当たらない。
では「自分らしく生きる」方法は何か。また自問してみる。
「自分らしく」とは「人と比べない自分だけの人生を築いていくこと」かな。
一見楽なようでいて、実は一番難しいかもしれない。何時も人と比べて不満ばかり言っている自分しか見えない。
今年は『自分らしく』『自分らしく』を心掛けて精一杯生きてみたい。

『知足』木村博
心の世界は
自分のものだけなのに
淋しくなったり苦しくなるのは
人と比べるから
嬉しい出会い 楽しい思い出
気がつけば
日々は幸せに満ちているのに
淋しくなったり苦しくなるのは
人と比べて不足を数えるから
もうよそう
バラはバラ サクラはサクラ
君は君 僕は僕
精一杯美しく咲こう
君は君らしく
僕は僕らしく

松原泰道和尚の著書『輝いて生きる知恵」の中に以下の記述がある。

「物事は比べるな」

『縁というものは、生かすことによって初めて縁が実るのです。悪い縁であっても、私たちは其れを生かすことによって、実りを得ることが出来ます。
たとえば、病気をするのも一つの出会いでございます。災難に遭うのも、これも一つの出会いでございます。それをただ悲しんだり憂えているだけではだめで、縁は善悪いずれであれ、生かしてこそ縁です。病気になったら健康なときと比べないことです。物事は比べると悩みと苦しみの元になります。病気のときは健康なときと比べないで、むしろ逆に身体が丈夫なときにはわからなかった人生の尊い意味と価値を見つけようとするのです。』

「物事を比べずに、災難なら災難、病気なら病気に出会ったら、それに徹して、そこに新しい人生をつくっていく、逆境という出会いを、苦境というめぐりあいを、それを私たちが生かすことによって、豊かな人間になっていく。それが一期一会を生きていくことだと存じます。」

与えられた環境、与えられた人生に素直に従って生きる、全てを受け入れて自然体で生きていくことを心掛けていきたいと思います。

2013/01/07

『つまづいたおかげで』 -相田みつを-

平成24年の年を表わす漢字は「金」でした。ロンドンオリンピックでは、多くのメダリストが誕生し、インタビューに答えていましたが、誰一人として順風満帆に来た人はいませんでした。ケガや病気と闘い、周りの環境と戦い、そして自分自身と戦って、傷だらけでつかんだメダルでした。
そんなメダリストの話を聞いていると、平々凡々と暮している自分が恥ずかしくなります。全てに感謝です。

『つまづいたおかげで』相田みつを

つまづいたり ころんだり したおかげで
物事を深く考えるようになりました

あやまちや失敗をくり返したおかげで
少しずつだが
人のやることを 暖かい眼で
見られるようになりました

何回も追いつめられたおかげで
人間としての 自分の弱さと だらしなさを
いやというほど知りました

だまされたり 裏切られえたり したおかげで
馬鹿正直で 親切な人間の暖かさも知りました
そして・・・
身近な人の死に逢うたびに
人のいのちのはかなさと
いま ここに
生きていることの尊さを
骨身にしみて味わいました

人のいのちの尊さを
骨身にしみて 味わったおかげで
人のいのちを ほんとうに大切にする
ほんものの人間に裸で逢うことができました

一人の ほんものの人間に
めぐり逢えたおかげで
それが 縁となり
次々に沢山のよい人たちに
めぐり逢うことができました

だから わたしのまわりにいる人たちは
みんな よい人ばかりなんです

2013/01/07

「ガルシアへの手紙」

ガルシアへの手紙」エルバート・ハバード著 ハイブロー武蔵 訳・解説

この本は、キングスレイ・ウォードの「ビジネスマンの父より息子への30通の手紙」第19通『読書の価値』の中で紹介されていました。

著者のエルバート・ハバードは、アメリカの著名な教育者で、この物語は1899年に、ハバードがわずか1時間で書き上げたものです。とても簡単でわかりやすく書かれていますが、人間にとって非常に重要で基本的な教訓が含まれており、何時の時代でもこのような人物が必要とされています。

この本は、1913年には原本が4,000万部も印刷され、その後ロシア語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、トルコ語、ヒンズー語、中国語などに翻訳されて世界中で読まれています。

日本では、日露戦争中、日本軍が捕虜としたロシア兵が皆「ガルシアへの手紙」を携えていたことから直ちに翻訳され、勅命により官僚や将校に配布されたといわれています。

2001年にハイブロー武蔵氏が改めて翻訳・解説した本が刊行され、再び日本で注目されるようになりました。

わずか13ページに収められたこの物語は、就活で苦労している学生やマニュアル通りにしか答えられない今の若者には是非読んで貰いたい本だと思います。

短いこの本の中で二箇所紹介しておきたい場所があります。

●1ヶ所目
『キューバ紛争がらみにおいて、私の記憶の中に、まるで、火星が大接近してきた時のように、最もはっきりと思い出す人物がいる。
アメリカとスペインとの間で、キューバをめぐって戦争が起きた時、合衆国は、どうしても、すぐに反乱軍のリーダーと連絡をとらなくてはならなかった。
そのリーダーの名はガルシアという。
キューバの山奥の要塞にいるらしい。
それがどこにあるのかは誰も知らない。
郵便も電報も届かない。
しかし、大統領はガルシア将軍の協力を取りつけなくてはならないのだ。
そして、それは、至急を要する。
どうすればいいのだ。
誰かが大統領にこう言った。
「ガルシアを見つけ出せる人間がいるとしたら、それは、ローワンという名の男です」
ローワンは呼ばれた。
そして、大統領からガルシアへの手紙を受け取った。
私は、ローワンという名の男が、どのようにガルシアへの手紙を受け取り、それを防水の小袋に密封し、彼の胸に革ひもでしばりつけ、四日後の夜に小船でキューバの海岸に上陸し、ジャングルの中に消えていき、敵地を歩いて横断し、ガルシアに手紙を渡し、三週間後に別の海岸に現われたかを、詳しく語ろうとは思わない。
ただ、言いたいことは、次のようなことだ。
それは、マッキンレー大統領がローワンにガルシアへの手紙を渡したが、そのときローワンは、その手紙を黙って受け取り、「ガルシアはどこにいるのですか」と聞かなかったということである。』

●2ヶ所目
『皆さんにちょっと試してほしいことがある。
今、あなたはオフィスにいる。
そしてすぐ近くに6人の部下がいる。
その中の一人を呼び、次のように頼んでみてほしい。
「コレッジョの生涯について、百科事典で調べ、簡単なメモをつくってほしい」と。
その命じられた部下は、何も言わずに、「わかりました」と言い、そして、その頼まれた仕事をやるだろうか。
おそらく彼は、そうしないはずだ。
彼は、どんよりとした、やる気のない目であなたを見て、次のような質問の一つや二つをするにちがいない。
「コレッジョとはどんな人ですか」
「どの百科事典を調べるのですか」
「百科事典はどこにあるのですか」
「私はそのためにここで仕事をしているのですか」
「ビスマルクのことですか」
「チャーリーにやらせたらどうですか」
「コレッジョは生きている人なんですか」
「「急ぐんですか」
「私は百科事典を持ってきますから、ご自分で調べたらどうでしょう」
「なんのために知りたいんですか」
あなたが部下の質問に答えて、どのようなやり方で情報を求めるか、なぜその情報が必要なのかを説明した後に、その部下は、十中八、九、他の社員に≪ガルシア≫を見つける手伝いをさせたうえで、『そんな≪ガルシア≫というような男はいません』とあなたに報告するであろう。」

プロフィール
長野県松本市にある司法書士 古川綜合事務所の所長ブログです。
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