今日は、木曜日です。
「つれづれに」のコーナーです。

*2010.02.14「走川通信 320号」からの続きです。




●「1兆ドルを動かす男」ビル・グロスの影響力

ビル・グロスは「ボンド・キング(債券王)」「1兆ドルを動かす
男」と呼ばれ、世界最大の債券運用会社PIMCO(ピムコ)の創
設者である。今なお最高投資責任者だ。

世界の債券市場の時価総額は5000兆円強だが、PIMCOの運
用資産は100兆円。それは日本の国家予算に匹敵し、中国や日本
が保する米国債の額より大きいのだ。

●債券の強気相場はまもなく終焉する!

2010年3月そのグロスが「ほぼ30年続いた債券相場の上昇は
終わりに近づいているかもしれない」と発言。その理由は、各国政
府が急増する赤字を賄うため記録的な規模の国債の発行を続けてい
る。これが最終的にインフレを引き起こすと指摘した。

またPIMCOの最高経営責任者モハメド・エラリアンは世界経済
が「ニューノーマル」になると表現した。それは新しい環境下で世
界は長期にわたり低成長を余儀なくされ、規制は増え、消費は低下
するという。

●日本の損失が海外ファンドの儲けになるという構図

日本最大の投資家、年金積立金管理運用独立法人は約120兆円の
資産を運用。その運用成績は、安全第一ということで8割弱を債券
で運用。しかし2008年度の運用損失は9兆6670億円。運用
資産の1割近くを失った。

1兆円を集めた巨大ファンド「ノムラ日本株戦略ファンド」でさえ、
残高は997億円。10分の1になったのだ。現在、日本で資産残
高が1兆円を超えるファンド「グローバル・ソブリン・オープン・
ファンド」さえピーク時5兆6800億円だったものが、3兆40
00億円なのだ。

なぜこのような損失をかかえるのか?

それは海外の有力ファンドは、日本のファンドが売ったときに買っ
て、買ったときに売るからだ。海外のファンドは格付け会社にも情
報網があるので、先回りして売っておく。そして債券の格付けが下
げられ、日本のファンドが売却するので、そこを買い戻す。

*この続きは、2010.02.21「走川通信 321号」に続きます・・・


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