「つれづれに」のコーナーです。



ここに1冊のパンフレットがある。
「JAPAN JAM 2」の黄色いパンフレット。
もう31年も昔のことだ。どこまで思いだすのだろう・・・

すこし、時計の針を戻してみよう。

チープ・トリックの3度目の来日公演が決定した。
それも単独公演ではなく、ロック・フェスティバルとしてだ。
当時は、アメリカではカリフォルニア・ジャムなど、
遠い世界のことであったが、日本で野外フェスティバルなんて、
それはあこがれのあこがれ。しかもチープ・トリックだ。

当時中学3年だったわたしは、ロック仲間を誘った。
許しが出るとは思わなかったが、わたしの両親、
友人の両親ともに電話で合意し、参戦が決定した。

チケットの入手は?
いまのようにネットなんかない時代。

たぶん友人の行きつけのレコード屋さんの店員が、
手配してくれたと思う。
レコード屋さんがプレイガイドを兼ねていた時代。

電車は、早朝の特急だか、急行列車に乗り、
指定席がなかったので、シートと壁の間に入って、
体育座りし、うたたねしながら、広島から神戸に向かった。

駅につくとシャトルバスがあったように覚えている。
中学3年の2人の少年が、初めての神戸の、
それも六甲山人工スキー場に向かった。

会場には、野外ステージがセットされ、
人工スキー場だから、厚手のナイロン座布団を手渡された。
開場時間の9時には到着していた。
開演までまだ2時間もある。
うとうとしながら待っていた。

するとオープニングは「スペクトラム」であった。
いまから思えば和製E,W & Fといういで立ちだった。
しかし、カッコよかった!

そして続く「カラパナ」で食事&トイレタイムにあてた。
いまから考えれば、AORなバンドだったのになぁ。

続くは、当時「C調言葉にご用心」がヒットしていた、
「サザン・オールスターズ」だった。
とにかくおもしろいバンドだったなぁ。
ハッピ姿の桑田さんが、とても印象的だった。

そして「アトランタ・リズム・セクション」。
友人はクラプトン・ファンだったので、
このバンドを楽しみにしていた。
サザンロックが好きだったという。

そしてトリは「チープ・トリック」!
初めてのチープ体験に、心臓が高鳴ったのを覚えている。
しかし残念ながらトム・ピーターソンが脱退後ということで、
オリジナル・メンバーで観れないことが、
くやしかったことを覚えている。

そうはいっても、当時、とても勢いのあるバンドだった。
エメラルド・グリーンのスーツにつつまれたロビンが、
いまでもキラキラして目に焼き付いている。
このまま時間が止まってほしいと思う瞬間だった。

帰りはどうやって帰ったのかは、覚えていない。
ただただ「音楽が世界を変えることができる」と、
無垢に信じていたティーンエイジャーだった。

とても大事な夏の想い出・・・


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