2007/11/30 19:51

信頼関係の構築

 対人関係のサービス業に携わってつくづく思うこと、それは寄り添った介護って本当に難しいということです。ひとえに寄り添った介護といっても、その人を理解し、その人の立場に立ち、その人との関係性を構築した上で援助を展開する必要があると思います。
 その人を理解する、その一つのツールとして個別援助技術の基本的概念があります。福祉に携わる方はよく耳にするでしょう、『バイステックの7原則』というものです。

① 個別化
② 受容
③ 非審判的態度
④ 統制された情緒的関与
⑤ 自己決定
⑥ 意図的な感情の表出
⑦ 秘密保持


 利用者一人ひとり、生い立ち、生活様式等は違うためその利用者ごとに援助を考えなければならず、利用者ごとに合わせた援助をする必要があります(①)。また利用者の話すことを受け入れ(②)、その内容の良い、悪いは援助者が決めるものではないのです(③)。また援助者は、例えば自分がイライラしていてもその様子を利用者の前で見せることなく『いつもの自分』でいなければなりません(④)。そして、サービスの種類や方法の最終的な決定権は利用者本人にあるということ(⑤)。また、利用者が楽しい話をしているのに自分は暗い話をしたり、逆に暗い話をしているのに自分はにこにこ笑ったりしていては話す気になれません。その時の状況に合わして自分の感情の表出を合わせる必要があります(⑥)。最後に最も大事なこと、それはその人の秘密を守るということ(⑦)。信頼関係を構築するために、信用が置ける人となるためにはこれが重要です。

 皆さんはこれらをふまえた援助ができますか?

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