2008/07/28 10:21

6月、7月と、ここ最近、急性期の内科疾患として夏風邪がはやり始めました。
前回、院長ブログで紹介しましたが、再度、掲載したいと思います。
  →長野県感染症情報

幼稚園、保育園、小学校の小児患者で、発熱や発疹を主訴で来院。

感冒
急性上気道炎
急性咽頭喉頭炎
急性気管支炎

と診断される場合が多いのですが、

結膜、咽頭、口蓋、舌、体の発疹の所見や、リンパ節の腫脹、熱型などから、
溶連菌、アデノウイルス迅速検査キットで、陽性となる方が増加してきました。

溶連菌感染症(A群溶血性レンサ球菌)
咽頭結膜熱(プール熱、アデノウイルス)
ヘルパンギーナ(エンテロウイルス、A群コクサッキーウイルス)
手足口病(エンテロウイルス、A群コクサッキーウイルス)

が増加しています。

溶連菌感染症は、合併症(腎炎、心内膜炎、髄膜炎)を抑えるために、抗菌剤をしっかりと内服する必要があります。

また、アデノウイルスによる、流行性角結膜炎は感染力が非常に強く、家族でもタオルを分けて使うなど、注意が必要です。

風邪は万病のもと!!
夏風邪と侮らず、しっかりと治療を開始しましょう。


参考:感染症の話(感染症情報センター)