内科・外科・小児科 安曇野市 穂高ハートクリニックのスタッフブログ
5.小児疾患 感染症
国内初 経鼻インフルエンザワクチン「フルミスト」承認 24年度の秋冬シーズンから供給へ
日本テレビ放送網
2023年3月27日 16:13
https://news.ntv.co.jp/category/society/1133c49f7ff64460b105db59e048582f
国内初となる、注射ではなく鼻の中にふきかけるタイプのインフルエンザのワクチンが、正式に承認されました。供給開始は、2024年度の秋冬シーズンからとなる予定です。
第一三共は、インフルエンザの経鼻ワクチン「フルミスト」の国内での製造販売が承認されたと発表しました。
「フルミスト」は両方の鼻の中に1回ずつふきかけ、インフルエンザの発症を予防する新しいタイプのワクチンで、2歳から18歳が対象となります。
第一三共によりますと、正式に承認されたものの、2023年度の秋冬シーズンには供給が間に合わないため、実際に発売するのは2024年度の秋冬シーズンからの予定だということです。
注射ではなく、鼻にふきかけるタイプのインフルエンザワクチンの承認は国内で初となります。
経鼻弱毒生インフルエンザワクチン「フルミスト点鼻液」
2才以上19才未満のインフルエンザ予防
本製品は3価の弱毒生インフルエンザワクチンです。
A型株:A/ノルウェー/31694/2022(H1N1)
A/タイ/8/2022(H3N2)
B型株:B/オーストリア/1359417/2021(ビクトリア系統)
英国アストラゼネカ製
第一三共株式会社の輸入販売
Q2:新型コロナウイルス感染症にかかったら、どのくらいの期間、外出を控えればよいのでしょうか
https://www.mhlw.go.jp/stf/corona5rui.html
令和5年5月8日以降、新型コロナ患者は、法律に基づく外出自粛は求められません。外出を控えるかどうかは、個人の判断に委ねられます。その際、以下の情報を参考にしてください。
周囲の方や事業者におかれても、個人の主体的な判断が尊重されるよう、ご配慮をお願いします。
各医療機関や高齢者施設等においては、以下の情報を参考に、新型コロナウイルスに罹患した従事者の就業制限を考慮してください。なお、高齢者施設等については、重症化リスクを有する高齢者が多く生活することも考慮してください。
また、感染が大きく拡大している場合には、一時的により強いお願いを行うことがあります。
(1)外出を控えることが推奨される期間
・特に発症後5日間が他人に感染させるリスクが高いことから、発症日を0日目(※1)として5日間は外出を控えること(※2)、
かつ、
・5日目に症状が続いていた場合は、熱が下がり、痰や喉の痛みなどの症状が軽快して24時間程度が経過するまでは、外出を控え様子を見ることが推奨されます。症状が重い場合は、医師に相談してください。
(※1)無症状の場合は検体採取日を0日目とします。
(※2)こうした期間にやむを得ず外出する場合でも、症状がないことを確認し、マスク着用等を徹底してください。
また、学校保健安全法施行規則においても、「発症した後5日を経過し、かつ、症状が軽快した後1日を経過するまで」を新型コロナウイルス感染症による出席停止期間としています。
(2)周りの方への配慮
10日間が経過するまでは、ウイルス排出の可能性があることから、不織布マスクを着用したり、高齢者等ハイリスク者と接触は控える等、周りの方へうつさないよう配慮しましょう。発症後10日を過ぎても咳やくしゃみ等の症状が続いている場合には、マスクの着用など咳エチケットを心がけましょう。
ヘルパンギーナとは
(2014年07月23日改訂)
https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/515-herpangina.html
ヘルパンギーナは、発熱と口腔粘膜にあらわれる水疱性の発疹を特徴とした急性のウイルス性咽頭炎であり、乳幼児を中心に夏季に流行する。いわゆる夏かぜの代表的疾患である。その大多数はエンテロウイルス属に属するウイルスに起因し、主にコクサッキーウイルスA群である場合が多いが、コクサッキーウイルスB群やエコーウイルスで発症する場合もある。
疫学
疫学パターンはエンテロウイルス属の特徴に沿う。すなわち熱帯では通年性にみられるが、温帯では夏と秋に流行がみられる。我が国では毎年5 月頃より増加し始め、7月頃にかけてピーク を形成し、8月頃から減少を始め、9~10月にかけてほとんど見られなくなる。国内での流行は例年西から東へと推移する。その流行規模はほぼ毎年同様の傾向がある。患者の年齢は5歳以下 が全体の90%以上を占め、1歳代がもっとも多く、ついで2、3、4歳代の順で、0歳と5歳はほぼ同程度の症例が報告されている。
病原体
エンテロウイルスとは、ピコルナウイルス科に属する多数のRNA ウイルスの総称であり、ポリオウイルス、コクサッキーウイルスA群(CA)、コクサッキーウイルスB群(CB)、エコーウイルス、エンテロウイルス(68~71 型)など多くを含む。
ヘルパンギーナに関してはCA が主な病因であり、2、3、4、5、6、10型などの血清型が分離される。またCB 、エコーウイルスなどが関係することもある。
エンテロウイルス属の宿主はヒトだけであり、感染経路は接触感染を含む糞口感染と飛沫感染 である。急性期にもっともウイルスが排泄され感染力が強いが、エンテロウイルス感染としての性格上、回復後にも2 ~4週間の長期にわたり便からウイルスが検出されることがある。
臨床症状
2~4 日の潜伏期を経過し、突然の発熱に続いて咽頭痛が出現し、咽頭粘膜の発赤が顕著となり、口腔内、主として軟口蓋から口蓋弓にかけての部位に直径1~2mm 、場合により大きいものでは5mmほどの紅暈(こううん、皮膚が部分的に充血して赤く見えること)で囲まれた小水疱が出現する。小水疱はやがて破れ、浅い潰瘍を形成し、疼痛を伴う。発熱については2 ~4 日間程度で解熱し、それにやや遅れて粘膜疹も消失する。発熱時に熱性けいれんを伴うことや、口腔内の疼痛のため不機嫌、拒食、哺乳障害、それによる脱水症などを呈することがあるが、ほとんどは予後良好である。
エンテロウイルス感染は多彩な病状を示す疾患であり、ヘルパンギーナの場合にもまれには無菌性髄膜炎、急性心筋炎などを合併することがある。前者の場合には発熱以外に頭痛、嘔吐などに注意すべきであるが、項部硬直は見られないことも多い。後者に関しては、心不全徴候の出現に十分注意することが必要である。鑑別診断として、単純ヘルペスウイルス1型による歯肉口内炎(口腔病変は歯齦・舌に顕著)、手足口病(ヘルパンギーナの場合よりも口腔内前方に水疱疹が見られ、手や足にも水疱疹がある)、アフタ性口内炎(発熱を伴わず、口腔内所見は舌および頬部粘膜に多い)などがあげられる。
病原診断
確定診断には、患者の口腔内拭い液、特に水疱内容を含んだ材料、糞便、髄膜炎を合併した例では髄液などを検査材料としてウイルス分離を行うか、あるいはウイルス抗原を検出する。遺伝子診断(PCR‐シークエンス法等)も可能である。確定診断にはウイルスを分離することが原則であるが、乳のみマウス以外では分離率が低いためVP1領域の塩基配列決定による分子型別が用いられている。
血清学的診断は、急性期と回復期のペア血清を用い、中和反応(NT)、補体結合反応(CF)などで4倍以上の抗体の有意な上昇を確認することで行われる。しかしながら、エンテロウイルスでのCF は交差反応が多いので、一般には行われない。また、実際には臨床症状による診断で十分なことがほとんどである。
治療・予防
特異的な治療法はなく通常は対症療法のみであり、発熱や頭痛などに対してはアセトアミノフェンなどを用いることもある。時には脱水に対する治療が必要なこともある。無菌性髄膜炎や心筋炎の合併例では入院治療が必要であるが、後者の場合には特に循環器専門医による治療が望まれる。
特異的な予防法はないが、感染者との密接な接触を避けること、流行時にうがいや手指の消毒を励行することなどである。
感染症法における取り扱い(2014年7月23日現在)
ヘルパンギーナは5類感染症定点把握疾患に定められており、指定届出機関(全国約3,000カ所の小児科定点医療機関)より毎週報告がなされている。報告のための基準は1の臨床的特徴を有する者を診察した結果、症状や所見からヘルパンギーナが疑われ、かつ、2により、ヘルパンギーナ患者と診断した場合
臨床的特徴: 潜伏期は2~4日、初夏から秋にかけて、乳幼児に多い。突然の38~40℃の発熱が1~3日間続き、全身倦怠感、食欲不振、咽頭痛、嘔吐、四肢痛などがある場合もある。咽頭所見は、軽度に発赤し、口蓋から口蓋帆にかけて1~5mmの小水疱、これから生じた小潰瘍、その周辺に発赤を伴ったものが数個認められる。
ア. 突然の高熱での発症、 イ. 口蓋垂付近の水疱しんや潰瘍や発赤
届出基準(厚生労働省ホームページ)はこちら
学校保健法における取り扱い(2014年7月23日現在)
ヘルパンギーナは学校において予防すべき伝染病の中には明確に規定されてはなく、一律に 「学校長の判断によって出席停止の扱いをするもの」とはならない。したがって、欠席者が多くなり、授業などに支障をきたしそうな場合、流行の大きさ、あるいは合併症の発生などから保護者の間で不安が多い場合など、「学校長が学校医と相談をして第3 種学校伝染病としての扱いをすることがあり得る病気」と解釈される。
本症では、主症状から回復した後も、ウイルスは長期にわたって便から排泄されることがあるので、急性期のみの登校登園停止による学校・幼稚園・保育園などでの厳密な流行阻止効果は期待ができない。本症の大部分は軽症疾患であり、登校登園については手足口病と同様、流行阻止の目的というよりも患者本人の状態によって判断すべきであると考えられる。
5月8日以降も感染拡大に備え
体調に異変を感じたら
~自分で検査、すばやく療養、医療機関のかかり方は?~
https://www.mhlw.go.jp/content/001092713.pdf
「新型コロナに感染したかも・・?」と思ったら?
医療機関に行く前に
・あわてずに、症状や常備薬をチェック
・国が承認したキットを用いてチェック
【陽性だった場合】
症状が軽い場合は、自宅等で療養を開始しましょう
【陰性だった場合】
症状がある場合のマスク着用や、手洗い等の基本的な感染予防対策を継続しましょう
受診する際に、医療機関に連絡しましょう
穂高ハートクリニックでは、構造状隔離スペースを確保出来ない為、新型コロナの診察・検査は行っておりません。
新型コロナを診察・検査する医療機関名を掲載しているページは以下のURLからご覧いただけます。
https://www.pref.nagano.lg.jp/kansensho-taisaku/documents/zenken.pdf
2020/04/05
安曇野市 休日当番医として
9時から17時まで
診療を行います。
37.5℃以上の発熱の方、
解熱剤を使用しながら4日以上の発熱のある方
感染拡大地域(関東、中京、関西、福岡等)からの方、
海外からの帰国者
新型コロナウイルス感染疑いのある方は、
保健所に電話、相談の上で、
当院に電話でご連絡ください。
感染拡大予防、準備等がありますので、
飛び込みの受診は何卒お控えくださいますよう、
ご協力を御願いします。
令和2年2月28日付の厚生労働省の通知により、新型コロナウイルスの感染拡大を防止する観点から慢性疾患等を有する定期受診患者等について当該慢性疾患に対する医薬品が必要な場合に、感染源に接する機会を少なくするため電話・情報通信機器による診察による医薬品の処方が認められました。
https://www.ajha.or.jp/topics/admininfo/pdf/2020/200228_7.pdf
松本保健所管内での新型コロナウイルスの発生に伴い、穂高ハートクリニックにて新型コロナウイルスの発症患者の診察、濃厚接触者が出たといった流言、デマがある様です。
穂高ハートクリニックでは、新型コロナウイルスの発症患者の診察は行っておりません。また、当院受診患者から新型コロナウイルスの発症患者は出ておりません。
ご心配をおかけして申し訳ありませんが、流言、デマ、うわさに惑わされないようお願い申し上げます。
Facebook、LINE、Twitterでも、情報発信しています。
「新型コロナウイルス感染症有症状者相談窓口」を設置しました
長野県(健康福祉部)プレスリリース令和2年(2020年)2月6日
新型コロナウイルス感染症が疑われる方は、診療体制の整った医療機関で診察を受けていただく事が必要です。このため、下記に該当される方は、医療機関に受診する前に必ず、「新型コロナウイルス感染症有症状者相談窓口」へご相談ください。
「新型コロナウイルス感染症有症状者相談窓口」
県内保健所では、新型コロナウイルス感染症が疑われる下記①又は②の方の受診について、医療機関と調整を行います。
① 咳や発熱症状がある方で、発症前14日以内に、湖北省から帰国・入国された方
② 咳や発熱症状がある方で、発症前14日以内に、湖北省から帰国・入国された方と濃厚接触※歴がある方
※ 濃厚接触
・新型コロナウイルス感染症が疑われるものと同居あるいは長時間の接触(車内、航空機内等を含む)があったもの
・適切な感染防護無しに新型コロナウイルス感染症が疑われる患者を診察、看護若しくは介護していたもの
・新型コロナウイルス感染症が疑われるものの気道分泌液(痰など)若しくは、体液等の汚染物質に直接触れた可能性が高いもの
※ お伺いした内容によっては、一般の医療機関への受診をお願いする事があります。
※ この相談窓口は、「帰国者・接触者相談センター」(R2.2.1付け厚生労働省通知)の機能を持ちます。
<2020/01/24更新>2019-nCoV (新型コロナウイルス)感染を疑う患者の検体採取・輸送マニュアル
https://www.niid.go.jp/…/im…/pathol/pdf/2019-nCoV_200124.pdf
地方衛生研究所一覧 (支部別)
(2019年10月7日更新)
https://www.niid.go.jp/…/from-i…/2152-phi/2343-chieiken.html
北海道・東北・新潟地区 (2018年4月2日更新)
関東・甲・信・静地区 (2019年2月4日更新)
東海・北陸地区 (2016年7月25日更新)
近畿地区 (2019年10月7日更新)
中国・四国地区 (2019年8月5日更新)
九州地区 (2019年2月4日更新)
新型コロナウイルスによる肺炎について、感染が疑われる患者が出た場合に、感染しているかどうか調べるための検査キットが、県の施設に配備されました。県健康推進課によりますと、県環境衛生研究センターに配備された検査キットは、国立感染症研究所から全国の都道府県に届けられました。
冷凍保存されている検査キットは、県内で新型コロナウイルス肺炎の感染が疑われる患者が出た場合、検体を調べて感染しているかどうかを判断するものです。検査結果が出るには、2、3日かかるものの、東京の国立感染症研究所に検体を送って調べるのに比べ時間が短縮できます。県では、こうした検査態勢を含め、万が一に備えています。
ヒブワクチン供給停止に関して、
安曇野市定期的予防接種を受託できなくなる旨を、安曇野市予防接種担当者に申し入れしました。
安曇野市医師会員、定期予防接種対象のお子様の保護者の方に通知するように要望いたしました。
安定供給が再開するまで、お待ちください。
2019/11/06
近隣の小学生からインフルエンザA型が検出されました。
診療報酬点数表
保険診療でできるRSウイルス検査やインフルエンザウイルス検査、ノロウイルス検査について
RSウイルス抗原定性は、以下のいずれかに該当する患者について、当該ウイルス感染症が疑われる場合に適用する。
ア 入院中の患者
イ 1歳未満の乳児
ウ パリビズマブ製剤の適応となる患者
インフルエンザウイルス抗原定性は、発症後48 時間以内に実施した場合に限り算定することができる。
ノロウイルス抗原定性は、以下のいずれかに該当する患者について、当該ウイルス感染症が疑われる場合に算定する。
ア 3歳未満の患者
イ 65 歳以上の患者
ウ 悪性腫瘍の診断が確定している患者
エ 臓器移植後の患者
オ 抗悪性腫瘍剤、免疫抑制剤、又は免疫抑制効果のある薬剤を投与中の患者
上記条件以外の場合は、保険診療外となり全額自費自由診療となりますが、実施可能です。希望のある方はご相談ください。
福祉受給者証の対象外となります。
風しんの追加的対策について
https://www.mhlw.go.jp/…/kekkaku-k…/rubella/index_00001.html
2022年3月31日までの間に限り、昭和37年4月2日から昭和54年4月1日までの間に生まれた男性(対象世代の男性)が風しんに係る定期の予防接種の対象者として追加されました。
【目標】(1)2020年7月までに、対象世代の男性の抗体保有率を85%に引き上げる
(2)2021年度末までに、対象世代の男性の抗体保有率を90%に引き上げる
【追加的対策のポイント】
特に抗体保有率が低い、昭和37年4月2日から昭和54年4月1日までの間に生まれた男性に対し、
1. 予防接種法に基づく定期接種の対象とし、3年間、全国で原則無料で定期接種を実施
2. ワクチンの効率的な活用のため、まずは抗体検査を受けていただくこととし、補正予算等により、全国で原則無料で実施
3. 事業所健診の機会に抗体検査を受けられるようにすることや、夜間・休日の抗体検査・予防接種の実施に向け、体制を整備
感染症免疫学的検査で保険適応に年齢制限があるもの
RSウイルス抗原定性は、以下のいずれかに該当する患者について、当該ウイルス感染症が疑われる場合に適用する。
ア 入院中の患者
イ 1歳未満の乳児
ウ パリビズマブ製剤の適応となる患者
ノロウイルス抗原定性は、以下のいずれかに該当する患者について、当該ウイルス感染症が疑われる場合に算定する。
ア 3歳未満の患者
イ 65 歳以上の患者
ウ 悪性腫瘍の診断が確定している患者
エ 臓器移植後の患者
オ 抗悪性腫瘍剤、免疫抑制剤、又は免疫抑制効果のある薬剤を投与中の患者
保険適応外になる場合、自費での検査になります。
RSウイルス感染症の検査は?
費用や保険適応は?
下記のWebページに、比較的わかりやすくまとめられていましたので、参考にしてください。
https://good-wisdom.com/rs-virus-test
RSウイルス感染症
https://www.niid.go.jp/…/rs-virus-idwrc/7509-idwrc-1734.html
RSウイルス感染症は、RSウイルス(respiratory syncytial virus:RSV)を病原体とする乳幼児に多く認められる急性呼吸器感染症である。潜伏期は2〜8日であり、典型的には4〜6日とされている。生後1歳までに50%以上が、2歳までにほぼ100%の人がRSウイルスの初感染を受けるが、再感染によるRSウイルス感染症も普遍的に認められる。初感染の場合、発熱、鼻汁などの上気道症状が出現し、うち約20〜30%で気管支炎や肺炎などの下気道症状が出現するとされる。乳幼児における肺炎の約50%、細気管支炎の約50〜90%がRSウイルス感染症によるとされる。また、新生児や生後6カ月以内の乳児、月齢24カ月以内の免疫不全児、血流異常を伴う先天性心疾患を有する児あるいはダウン症児は重症化しやすい傾向がある。さらに、慢性呼吸器疾患等の基礎疾患を有する高齢者におけるRSウイルス感染症は、肺炎の合併が認められることも明らかになっている。ただし、年長の児や成人における再感染は、重症となることが少ない。
RSウイルス感染症が重症化した場合には、酸素投与、輸液や呼吸器管理などの対症療法が主となる。また、早産児、気管支肺異形成症や先天性心疾患等を持つハイリスク児を対象に、RSウイルス感染の重症化予防のため、ヒト化抗RSV-F蛋白単クローン抗体であるパリビズマブの公的医療保険の適応が認められている。
検査診断のために用いられるRSウイルス抗原検査の公的医療保険の適用範囲は、従来の「入院中の患者」(2006年までは3歳未満入院患者にのみ適用、その後全年齢の入院患者に適用)以外に、2011年より外来の「1歳未満の乳児」および「パリビズマブ製剤の適用となる患者」に拡大された。
感染症情報
平成30年10月1日-10月7日(第40週)
RSウイルス
A群溶血性レンサ球菌(溶連菌)
感染性胃腸炎
伝染性紅斑
等の増加
長野県感染症情報 (2018年(平成30年)第36週)
(2018年9月3日 ~ 2018年9月9日)
https://www.pref.nagano.lg.jp/…/kansensho/joho/documents/20…
●全数把握感染症
風しんは関東地方を中心に報告数が大幅に増加しており、今週県内でも5例の届出がありました。今後、県内でも更に増加することが懸念されます。予防接種を2回受けていない方、予防接種歴や風しんり患歴が不明な方は、予防接種を受けることについて検討をお願いします。
●定点把握感染症
RSウイルス感染症は、徐々に増加傾向を示しています。2016年までは年末に大きな流行がみられていましたが、昨年は秋に流行時期を迎えており、今年もこれまで昨年とほぼ同様の傾向を示しています。
定点把握感染症届出状況
1 ヘルパンギーナ 4.31 4.31 2.71
2 感染性胃腸炎 3.72 3.69 3.56
3 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 1.59 1.41 1.06
4 RSウイルス感染症 1.15 0.83 0.35
5 手足口病 0.54 0.63 0.42
インフルエンザ 松本 1例
溶連菌感染症 国立感染症研究所感染症情報センター
https://www.niid.go.jp/…/340-group-a-streptococcus-intro.ht…
A群溶血性レンサ球菌は、上気道炎や化膿性皮膚感染症などの原因菌としてよくみられるグラム陽性菌で、菌の侵入部位や組織によって多彩な臨床症状 を引き起こす。
日常よくみられる疾患として、急性咽頭炎の他、膿痂疹、蜂巣織炎、あるいは特殊な病型として猩紅熱がある。これら以外にも中耳炎、肺炎、化 膿性関節炎、骨髄炎、髄膜炎などを起こす。また、菌の直接の作用でなく、免疫学的機序を介して、リウマチ熱や急性糸球体腎炎を起こすことが知られている。 さらに、発症機序、病態生理は不明であるが、軟部組織壊死を伴い、敗血症性ショックを来たす劇症型溶血性レンサ球菌感染症(レンサ球菌性毒素性ショック症 候群)は重篤な病態として問題である。ここでは、感染症法下における感染症発生動向調査で、4類感染症定点把握疾患となっているA群溶血性レンサ球菌咽頭炎について述べる。
疫 学
A群溶血性レンサ球菌感染症は温帯地域では普遍的な疾患であり、亜熱帯地域でもみられるが、熱帯地域ではまれな疾患である。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎はいずれの年齢でも起こり得るが、学童期の小児に最も多く、3歳以下や成人では典型的な臨床像を呈する症例は少ない。感染症 発生動向調査のデータによると、冬季および春から初夏にかけての2 つの報告数のピークが認められている。近年、全体の報告数が増加する傾向にあるが、迅速診断キットの普及などで診断技術が向上したことによる可能性もあ る。
本疾患は通常、患者との接触を介して伝播するため、ヒトとヒトとの接触の機会が増加するときに起こりやすく、家庭、学校などの集団での感染も多い。感染 性は急性期にもっとも強く、その後徐々に減弱する。急性期の感染率については兄弟での間が最も高率で、25%と報告されている。学校での咽頭培養を用いた 研究によると、健康保菌者が15 〜30%あると報告されているが、健康保菌者からの感染はまれと考えられている。
病原体
レンサ球菌はグラム陽性球菌で、細胞壁の多糖体の抗原性によりLancefield A〜V 群(I, J は除く)分類されている。本疾患の原因菌はこのうちのA群に属し、ヒツジ赤血球加血液寒天培地上でβ溶血(完全溶血)をおこすので、A群β溶血性レンサ球 菌(溶連菌)と呼ばれる(α溶血は不完全溶血、γ溶血は非溶血を指す)。菌種名としては化膿レンサ球菌(Streptococcus pyogenes ) が使用される。A群溶血性レンサ球菌のほとんどは細胞表層に蛋白抗原としてM 蛋白とT 蛋白を有しており、これらの抗原性により、さらに型別分類される。M蛋白には100以上の型が、T蛋白には約5 0 の型が知られている。また、この菌は溶血毒素、発熱毒素(発赤毒素)、核酸分解酵素、ストレプトキナーゼなど、種々の活性蛋白物質を産生して細胞外に分泌 し、種々の症状を起こすと考えられている。
臨床症状
潜伏期は2〜5日であるが、潜伏期での感染性については不明である。突然の発熱と全身倦怠感、咽頭痛によって発症し、しばしば嘔吐を伴う。咽頭壁は浮腫状で扁桃は浸出を伴い、軟口蓋の小点状出血あるいは苺舌(写真1)がみられることがある。
猩紅熱の場合、発熱開始後12 〜24 時間すると点状紅斑様、日焼け様の皮疹が出現する(写真2)。針頭大の皮疹により、 皮膚に紙ヤスリ様の手触りを与える(sandpaper rash )ことがある。特に腋窩、ソケイ部など皮膚のしわの部分に多く、これに沿って線が入っているようにみえる(Pastia's sign )こともある。顔面では通常このような皮疹は見られず、額と頬が紅潮し、口の周りのみ蒼白にみえる(口囲蒼白)ことが特徴的である(写真2)。 また、舌の変化として、発症早期には白苔に覆われた舌(white strawberry tongue )がみられ、その後白苔が剥離して苺舌(red strawberry tongue )となる。1週目の終わり頃から顔面より皮膚の膜様落屑が始まり、3週目までに全身に広がる。
合併症として、肺炎、髄膜炎、敗血症などの化膿性疾患、あるいはリウマチ熱、急性糸球体腎炎などの非化膿性疾患を生ずることもある。
病原診断
咽頭培養により菌を分離することが基本であるが、A 群多糖体抗原を検出する迅速診断キットも利用できる。迅速診断キットの特異度は一般的に高く、また感度は80%以上であるが、抗原量すなわち菌量に依存するため、咽頭擦過物の採取方法が重要である。
血清学的には抗streptolysin‐O 抗体(ASO)、抗streptokinase 抗体(ASK)などの抗体上昇を見る方法があり、診断の参考になる。
治療・予防
治療にはペニシリン系薬剤が第1選択薬であるが、アレルギーがある場合にはエリスロマイシンが適応となり、また第1世代のセフェムも使 用可能である。いずれの薬剤も少なくとも10日間は確実に投与することが必要である。除菌 が思わしくない例では、クリンダマイシン、アモキシシリン/クラブラン酸、あるいは第2世代以降のセフェム剤も使用される。
予防としては、患者との濃厚接触をさけることが最も重要であり、うがい、手洗いなどの一般的な予防法も励行する。接触者に対する対応としては、集団発生などの特殊な状況では接触者の咽頭培養を行い、陽性であれば治療を行う。
学校保健安全法における取り扱い(2012年3月30日現在)
明確には定められていないが、条件によっては、第3種の感染症の「その他の感染症」として、病状により学校医その他の医師において感染のおそれがないと認めるまでの期間の出席停止の措置が必要と考えられる。
(国立感染症研究所感染症情報センター)
風疹患者の大幅増加、妊婦に「歯がゆいが、自衛を求めるしかない」現状 赤ちゃんを守るためにできること
8/28(火) 16:30配信 Yahoo! JAPAN
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180828-00010005-bfj-sctch
なぜ、妊婦にとって脅威になるのか。それは、妊婦が風疹に感染することによって、ウイルスが赤ちゃんにも感染し、「先天性風疹症候群」という病気になることがあるからだ。
「お母さんにとっては自分のお子さんがすべて」
妊娠20週ごろまでの妊婦が風疹ウイルスに感染すると、赤ちゃんにも感染し、先天性風疹症候群として、難聴や心疾患、白内障などの障害を持って生まれてくることがある。
そのため、妊娠20週ごろまでの妊婦は「風疹にかからない」こと、「風疹患者に接しない」ことに注意が必要になる。
日本では2012年、2013年に風疹が大流行し、それぞれ2386人、1万4344人の患者が報告された。関連して先天性風疹症候群になった赤ちゃんは45例、報告されている。
◆ヘルパンギーナ
ヘルパンギーナ(Herpangina)は、発熱、口腔粘膜に現れる水疱性の発疹を特徴とした急性ウイルス性感染症であり、幼児を中心に夏季に流行する疾患である(図1、図2)。病原ウイルスは主にA群コクサッキーウイルス(CA2、CA4、CA5、CA6、CA8、CA10など)であるが、まれにB群コクサッキーウイルス、エコーウイルスもみられる。過去5年間のヘルパンギーナ症例におけるウイルスの分離状況をみると、CA4、CA10、CA2、CA6が比較的多いが、CA4以外は年によって分離数が大きく異なっている(図3)。
図1. ヘルパンギーナの年別・週別発生状況(1995-2005年) 図2. ヘルパンギーナ報告症例の年別・年齢別割合(2000~2004年) 図3. ヘルパンギーナ症例からの年別ウイルス分離状況
感染から2~4日の潜伏期間の後に、突然の発熱に続いて咽頭痛が出現し、咽頭発赤とともに、主として軟口蓋から口蓋弓にかけて直径1~2mm、大きいものでは5mmほどの紅暈で囲まれた小水疱が出現する。やがて小水疱は破れて浅い潰瘍となる。発熱は2~4日間程度で解熱し、やや遅れて粘膜疹も消失する。殆どは予後良好の疾患であるが、エンテロウイルス感染症の特徴として、まれに無菌性髄膜炎や急性心筋炎を合併することがある。したがって、発熱以外に頭痛、嘔吐などの症状や、心不全徴候の出現には十分に注意すべきである。
感染経路は咳、くしゃみなどによる飛沫感染、糞口感染、さらには、ウイルスの付着した患者や物品に接触することによる接触感染である。患者からのウイルスの排泄は急性期に最も多いが、エンテロウイルス感染の特徴として、回復後にも2~4週間の長期にわたって便からウイルスが検出されるので、急性期のみの登園、登校停止によっては、厳密な意味での流行阻止効果は期待できない。しかしながら、本症の大部分は予後良好な軽症疾患であり、登園・登校については手足口病と同様、流行阻止の目的というよりも患者本人の状態によって判断を行う方が現実的である。保育施設や幼稚園などの乳幼児の集団生活施設における感染予防としては、児やスタッフの手洗いの励行、排泄物の適正な処理が基本となる。
https://idsc.niid.go.jp/idwr/douko/2005d/23douko.html…
長野県感染症情報 (2018年(平成30年)第28週)
(2018年7月9日 ~ 2018年7月15日)
https://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/documents/2018-28w.pdf
●全数把握感染症
腸管出血性大腸菌感染症は、5月以降届出数が増加しており、昨年同時期と比較して多い状況で推移しています。トイレの後、調理前などはよく手を洗うとともに、野菜等を生で食べるときはよく洗い、加熱をする食品は中心部まで加熱して出来るだけ早く食べきりましょう。
●定点把握感染症
ヘルパンギーナは前週比約3倍と急激に増加し、例年同時期と比較して非常に多い状況で推移しています。松本、北信地域では国立感染症研究所の定める警報レベル(定点当たり6人)を上回っています。
定点把握感染症届出状況
1 感染性胃腸炎
2 ヘルパンギーナ
3 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎
4 突発性発しん
5 手足口病
長野県感染症情報 (2018年(平成30年)第27週)
(2018年7月2日 ~ 2018年7月8日)
https://www.pref.nagano.lg.jp/…/kansensho/joho/documents/20…
●全数把握感染症
腸管出血性大腸菌感染症は、5月以降届出数が増加しており、昨年同時期と比較して多い状況で推移しています。トイレの後、調理前などはよく手を洗うとともに、野菜等を生で食べるときはよく洗い、加熱をする食品は中心部まで加熱して出来るだけ早く食べきりましょう。
梅毒の今年の県内届出数は17例となり、1999年以降で最も多かった昨年(30例)とほぼ同じペースで増加しています。疑われる症状がある場合は早めに医療機関を受診しましょう。
●定点把握感染症
ヘルパンギーナは徐々に増加傾向を示しており、例年同時期と比較して多い状況で推移しています。
定点把握感染症届出状況
1 感染性胃腸炎
2 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎
3 ヘルパンギーナ
4 流行性角結膜炎
5 咽頭結膜熱
長野県感染症情報 (2018年(平成30年)第23週)
(2018年6月4日 ~ 2018年6月10日)
https://www.pref.nagano.lg.jp/…/kansensho/joho/documents/20…
●全数把握感染症
腸管出血性大腸菌感染症は、5月以降届出数が増加しています。食品を衛生的に取り扱うとともに、手洗いの励行に努めましょう。
●定点把握感染症
咽頭結膜熱の届出数は3週連続増加しており、また例年同時期と比較して多い状況です。
例年夏に流行する疾患であり、今後の動向に注意が必要です。
全国では流行性角結膜炎の届出数がかなり多くなっています。
定点把握感染症届出状況
1 感染性胃腸炎
2 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎
3 咽頭結膜熱
3 水痘
5 突発性発しん
信州取材前線:子ども医療費「窓口無料化」 58自治体「高校卒業まで」 全市町村で8月1日から /長野
2018/06/04 信濃毎日新聞
子ども医療費の窓口支払いに関し、県内全77市町村は8月1日、自己負担分の全額をいったん払う償還払いから、県と市町村の助成額を事前に引き、受給者負担金(1病院当たり最大月500円)のみを払う現物給付に一斉変更する。県は、対象年齢=中学卒業まで▽受給者負担金=500円――を基準にしているが、通院費は58市町村が高校卒業までに拡大。9町村が受給者負担金を廃止し、窓口の完全無料化を実現する。【鈴木健太】
現物給付は、窓口支払いがほぼ無料で「窓口無料化」とも呼ばれる。県によると、通院費は19市村(24・7%)が中学卒業まで、58市町村(75・3%)が高校卒業までの窓口無料化を実施する。受給者負担金を廃止した完全無料化は、現在の原村のみから、長和町、飯島町など9町村(11・7%)に拡大。負担金を県基準より少し抑えた300円は、17町村(22・1%)に上る。
「高校卒業まで」が多いなど、町村での充実ぶりが目立つ。県基準を超えた窓口無料化分は市町村が100%負担することになるが、少子高齢化が進む町村が子育て世代確保のため、より踏み込んだ支援策を用意したとみられる。
「大きな方針転換だ」。市民団体・福祉医療給付制度の改善をすすめる会(長野市)の和田浩会長(62)=健和会病院院長=は5月27日、同会の総会で窓口無料化の一斉導入に触れ、そう評価した。松本市勤労会館で開かれた総会には、関係者約30人が集まった。
すすめる会は20年以上前に設立。子ども医療費の窓口無料化などを求め、歴代の知事や県議会に要望を繰り返してきた。和田会長は「県民の願いが県を動かした」と成果を強調する一方、「これで一段落ではない」と全市町村での完全無料化を目指して運動を続ける方針を示した。
今回の一斉導入は国の方針変更がきっかけだ。国は従来、安易な受診乱発に伴う医療費増を防ぐため、窓口無料化を実施する市町村に国民健康保険の補助金を減らす措置をとってきた。しかし「少子化対策に逆行する」など批判が多く、2016年12月、未就学児の窓口無料化に限り、補助金を減らさない方針を決めた。
これを受けて県も、中学卒業までの窓口無料化の方針を決定。国の基準を超えた小学1年~中学3年分の窓口無料化は補助金減額(年約8000万円)の対象となるが、県と市町村が半分ずつ補填(ほてん)する。
和田会長は現役の小児科医として活躍し、「僕は現実に500円を払えない家を知っている」と完全無料化の必要性を訴える。県外では所得条件を設け、低所得世帯から受給者負担金をもらわない自治体もあるが、和田会長は「待合室で負担金を払う人と払わない人が分かってしまう。当事者は苦痛だし、病院から足が遠のく原因にもなる」と一律廃止を求める。
これに対し、県は今後も受給者負担金は必要との考えだ。県健康福祉政策課の瀬戸斉彦課長補佐は「助成制度を将来的に続けるためにも、また、患者が制度を支える一員だと自覚するためにも、必要だと思う」と話している。
小児の感染症 − こどもに多いのどの病気 溶連菌感染症のおはなし
http://www.shionogi.co.jp/…/di…/contagion/streptococcal.html
参考として登校(園)の目安ですが、文科省の解説*では、『適切な抗菌薬療法開始後24時間以内に感染力は失せるため、それ以降、登校(園)は可能である』と、又厚労省のガイドライン**でも『抗菌薬内服後24~48時間経過していること。ただし、治療の継続は必要』との記載があります。
さて、元気に遊べるようになると、お子さんもご家族も、もう安心と思いがちです。でも先ほどお話しましたように続発症(合併症)や再発のおそれがありますので、抗菌薬は医師が指示した期間中、しっかりと飲むように心がけてください。
*文部科学省「学校において予防すべき感染症の解説」平成25年3月 p.44
**厚生労働省「2012年改訂版 保育所における感染症対策ガイドライン」平成24年11月 p.50
平成30年8月から
長野県安曇野市では
中学卒業まで(1人親世帯の親と子供は、高校卒業まで)、
1ヶ月1医療機関あたり、
窓口自己負担500円で受診できる
ようになりました。
ご加入の健康保険証、
新しく届く現物給付方式の福祉医療受給者証
の両方をお忘れないように
必ず、毎月、窓口にご提示ください。
https://www.pref.nagano.lg.jp/…/docum…/genbutsutebiki2-2.pdf
長野県感染症情報 (2018年(平成30年)第21週)
(2018年5月21日 ~ 2018年5月27日)
https://www.pref.nagano.lg.jp/…/kansensho/joho/documents/20…
定点把握感染症届出状況
1 感染性胃腸炎 6.24
2 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 3.54
3 水痘 0.37
4 マイコプラズマ肺炎 0.36
5 咽頭結膜熱 0.33
5 突発性発しん 0.33
松本保健所管内
第20週と比べて、インフルエンザ、溶連菌、感染性胃腸炎が増加。特に溶連菌は過去5年間で最多の報告数となりました。
長野県感染症情報 (2018年(平成30年)第20週)
(2018年5月14日 ~ 2018年5月20日)
定点把握感染症届出状況
1 感染性胃腸炎 6.26
2 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 3.83
3 突発性発しん 0.48
4 インフルエンザ 0.45
5 咽頭結膜熱 0.24
5 ヘルパンギーナ 0.24
https://www.pref.nagano.lg.jp/…/kansensho/joho/documents/20…
抗菌薬
乳幼児は服用注意を アレルギー発症率1.7倍
https://mainichi.jp/articles/20180502/k00/00m/040/187000c
毎日新聞2018年5月2日 06時45分(最終更新 5月2日 06時45分)
抗菌薬を服用した乳幼児は、服用経験のない乳幼児より、ぜんそくで1.72倍▽鼻炎で1.65倍▽アトピー性皮膚炎で1.4倍--リスクが高かった。中でも、多種類の細菌に効くタイプの第3世代セファロスポリン薬は、効く細菌の種類が少ないペニシリンと比べ、ぜんそくで1.63倍、鼻炎で3.14倍高かった。
国立成育医療研究センター
https://www.ncchd.go.jp/news/2018/20180502.html
#抗菌薬適正使用
麻疹の流行に伴い、
麻しんワクチンが不足し、
麻しん風しん混合ワクチンでの対応を余儀なくされていますが、
今度は麻しん抗体検査試薬が不足。
=====
2018/05/08から
SRL 麻疹ウイルス抗体検査
検査の急増により、
測定試薬の不足
検査受託一時中止
#麻疹 #抗体検査 #試薬不足
こどもの救急(ONLINE-QQ)
このサイトは、厚生労働省研究班/公益社団法人 日本小児科学会により監修されてます(厚生労働科学研究費補助金 地域医療基盤開発推進研究事業を受け、実施した研究の成果です)。
夜間や休日などの診療時間外に病院を受診するかどうか、判断の目安を提供しています。
生後1カ月~6歳までのお子さんです。
こどもの救急(ONLINE-QQ)
http://kodomo-qq.jp/
はしか抗体検査費用 港区が全額補助 23区初
東京新聞 2018年4月19日
港区は十八日、はしか(麻しん)の抗体検査の費用を全額補助すると発表した。二十三区初の試みで、百五十三万六千円を本年度予算に組み込んだ。
はしかは空気感染し感染力が強く、三九度以上の高熱が出たり肺炎、中耳炎を合併するなど重症化することもある病気。日本は世界保健機関(WHO)に独自のウイルス株を持たない排除国と認定されているが、国外で感染して持ち込まれるケースが多く、現在、台湾から沖縄県を訪れた旅行者がきっかけとみられる流行が問題となっている。
区は、ゼロ歳児の保護者または同居人である十九歳以上の区民に対し、通常七千〜八千円かかる抗体検査を全額助成するほか、検査で抗体価が低かった人に、麻しん風しん混合(MR)ワクチンか単独ワクチンの接種費用を助成。また、二度の定期接種を逃した二〜十八歳の区民に、通常一万二千円程度かかる任意接種の費用を全額助成する。
武井雅昭区長は「(区は)成田や羽田を利用する方が新幹線に乗り継ぐ通過点になる場所。まん延しないよう事前の予防策とした」と話した。 (原尚子)
インフルエンザワクチン予防接種
予診票 ダウンロードできるサイト
アステラス
https://amn.astellas.jp/jp/di/list/material/influenza.pdf
田辺三菱
https://medical.mt-pharma.co.jp/…/prescr…/pdf/bif_yoshin.pdf
化血研 アステラス
http://www.kaketsuken.or.jp/…/st…/medical/pdf/flu_vq2017.pdf
MSD
https://www.msdconnect.jp/…/p…/influenzaha_prechecksheet.pdf
北里
http://www.kitasato.co.jp/pdf/P02S_yoshin.pdf
武田
http://www.dr-takeda.com/img/infuru.pdf
厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/topics/bcg/tp1107-1d.html
長野県感染症情報 (2017年(平成29年)第48週)
(2017年11月27日 ~ 2017年12月3日)
https://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/documents/29-48w.pdf
●定点把握感染症
前週に比べ感染性胃腸炎は約1.3倍、インフルエンザは約2倍に増加しています。帰宅時やトイレの後、食事の前などは石けんを使って十分に手洗いを行い、感染予防に努めましょう。
ノロウイルス感染症・食中毒にご注意!
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/norovirus.html
今冬のインフルエンザ総合対策について
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/influenza/index.html
長野県感染症情報 (2017年(平成29年)第44週)
(2017年10月30日 ~ 2017年11月5日)
https://www.pref.nagano.lg.jp/…/k…/joho/documents/29-44w.pdf
●定点把握感染症
県内で今シーズン初のインフルエンザによる学級閉鎖の報告がありました。今後、流行が県内に広まる可能性がありますので、手洗い等により予防に努めてください。
長野県感染症情報-トピックス- 腸管出血性大腸菌感染症に注意しましょう
http://www.pref.nagano.lg.jp/…/k…/kansensho/joho/topics.html
学校等のインフルエンザ様疾患による休業状況
http://www.pref.nagano.lg.jp/…/k…/kansensho/joho/influ2.html
長野県感染症情報 (2017年(平成29年)第33週)
(2017年8月14日 ~ 2017年8月20日)
●全数把握感染症
腸管出血性大腸菌感染症の届出が前週より減少したものの引き続き多い状況で推移しています。菌に汚染された食品を摂取したり、感染したヒトからの二次感染により拡大する傾向があります。食品の取扱いに十分注意するとともに、手洗いの励行に努めましょう。
腸管出血性大腸菌感染症 6例(O157 2例、O26 4例)
●定点把握感染症
手足口病の届出数は前週より減少しましたが、今後もしばらくの間は流行が続くと思われますので、手洗いの励行、タオルの共有を避けるなど、感染予防を心がけてください。
長野県感染症情報-トピックス- 腸管出血性大腸菌感染症に注意しましょう
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/topics.html
夏休みにおける海外での感染症予防について(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/travel-kansenshou.html
松本保健福祉事務所管内
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ0名(長野県内1例)。
小児科10定点
RSウイルス感染症 0
咽頭結膜熱 3
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 3
感染性胃腸炎 27
水痘 5
手足口病 120
伝染性紅斑 0
突発性発疹症 2
百日咳 0
ヘルパンギーナ 25
流行性耳下腺炎 7
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 0
感染性胃腸炎 0例
長野県感染症情報 (2017年(平成29年)第33週)
https://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/documents/29-33w.pdf
長野県感染症情報 (2017年(平成29年)第30週)
(2017年7月24日 ~ 2017年7月30日)
●全数把握感染症
結核3例、潜在性結核2例、腸管出血性大腸菌感染症(O157)1例、レジオネラ症2例、播種性クリプトコックス症1例の届出がありました。
●定点把握感染症
手足口病の届出数は前週からほぼ倍増しています。県下11保健所管内のうち、8保健所管内で警報レベル(定点当たり5人)を上回っています。さらに流行の拡大が懸念されますので、手洗いの励行、タオルの共有を避けるなど、感染予防を心がけてください。
夏休みを利用して、海外に出かける方が多いことと思います。海外滞在中に感染症にかかることなく、安全で快適に旅行し帰国することができるよう、あらかじめ渡航先の最新情報や注意事項を確認しましょう。
夏休みにおける海外での感染症予防について(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/travel-kansenshou.html
松本保健福祉事務所管内
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ0名(長野県内0例)。
小児科10定点
RSウイルス感染症 1
咽頭結膜熱 3
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 6
感染性胃腸炎 67
水痘 1
手足口病 116
伝染性紅斑 1
突発性発疹症 7
百日咳 0
ヘルパンギーナ 56
流行性耳下腺炎 9
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 0
感染性胃腸炎 0例
長野県感染症情報 (2017年(平成29年)第30週)
https://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/documents/29-30w.pdf
長野県感染症情報 (2017年(平成29年)第29週)
(2017年7月17日 ~ 2017年7月23日)
●全数把握感染症
結核1例、潜在性結核2例、腸管出血性大腸菌感染症(O157)1例、A型肝炎1例、つつが虫病1例、レジオネラ症2例の届出がありました。
●定点把握感染症
手足口病の届出数は前週と比較して約1.8倍増加しました。これから更に流行の拡大が予想されます。手洗いの励行、タオルの共有を避けるなど、感染予防を心がけてください。
夏休みを利用して、海外に出かける方が多いことと思います。海外滞在中に感染症にかかることなく、安全で快適に旅行し帰国することができるよう、あらかじめ渡航先の最新情報や注意事項を確認しましょう。
夏休みにおける海外での感染症予防について(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/travel-kansenshou.html
松本保健福祉事務所管内
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ0名(長野県内2例)。
小児科10定点
RSウイルス感染症 1
咽頭結膜熱 4
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 7
感染性胃腸炎 74
水痘 5
手足口病 62
伝染性紅斑 1
突発性発疹症 2
百日咳 0
ヘルパンギーナ 24
流行性耳下腺炎 6
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 0
感染性胃腸炎 0例
長野県感染症情報 (2017年(平成29年)第29週)
https://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/documents/29-29w.pdf
長野県感染症情報 (2017年(平成29年)第28週)
(2017年7月10日 ~ 2017年7月16日)
●全数把握感染症
デング熱症例は、マレーシア及びインドネシアへの渡航歴がありました。デング熱はウイルスを保有する蚊に刺されることによって感染します。海外の流行地へ渡航する際は、肌の露出を少なくしたり、虫除け剤を使用するなど、蚊に刺されないような対策を取りましょう。
●定点把握感染症
手足口病の届出数は前週と比較して約3倍増加しました。これから本格的な流行期を迎えることが予想されます。手洗いの励行、タオルの共有を避けるなど、感染予防を心がけてください。
夏休みを利用して、海外に出かける方が多いことと思います。海外滞在中に感染症にかかることなく、安全で快適に旅行し帰国することができるよう、あらかじめ渡航先の最新情報や注意事項を確認しましょう。
夏休みにおける海外での感染症予防について(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/travel-kansenshou.html
松本保健福祉事務所管内
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ0名(長野県内3例)。
小児科10定点
RSウイルス感染症 0
咽頭結膜熱 4
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 21
感染性胃腸炎 123
水痘 3
手足口病 23
伝染性紅斑 2
突発性発疹症 5
百日咳 0
ヘルパンギーナ 29
流行性耳下腺炎 10
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 2
感染性胃腸炎 0例
長野県感染症情報 (2017年(平成29年)第28週)
https://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/documents/29-28w.pdf
手足口病が大流行のおそれ 対策は?
7月19日 20時56分 NHK
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170719/k10011065451000.html
「子どもの手や足にぶつぶつが…」「ごはんを食べる時に痛がる!」こんな症状が出る「手足口病」。ことしの5月、6月ごろから患者が増え、この夏、大流行のおそれがあるといわれています。高熱やおう吐、頭痛などの症状が出た場合は要注意。すぐにお医者さんに診てもらう必要があります。子どもを守るため、どうすればいいのでしょうか。
国立感染症研究所によりますと、今月9日までの1週間に、全国およそ3000の小児科の医療機関から報告された患者の数は1万8151人。前の週からおよそ7000人増えました。
1医療機関当たりの患者数は5.74人で、この10年の同じ時期と比べると患者数が最も多かった6年前、平成23年に次ぐ流行になっています。
手足口病は、主にウイルスの付着した手を口元にもっていったり、感染した人のせきやくしゃみを吸い込んだりして感染します。主に5歳以下の子どもが夏場に感染して発症することが多く、特に、免疫を持っていない2歳以下の小さな子どもの間で流行する傾向があります。
感染を防ぐにはどうすればいいのでしょうか。
専門家によりますと、まずは、ほかの感染症と同じように、トイレの後や食事の前などに、せっけんと流水でしっかりと手を洗うことが重要です。
感染した人の便からもウイルスが排出されるので、おむつを処理する際は使い捨ての手袋を使うなどして、ウイルスを周りに広げないよう適切に処理することが必要です。
さらに、小さな子どもが集まる場所では、おもちゃやタオルなどを消毒することが有効だということです。
予防策をとったにもかかわらず、かかってしまったらどうすればいいのでしょうか。手足口病には、ウイルスに効果のある治療法やワクチンはなく、症状に応じた対症療法が中心となります。
夏場のこの時期、注意が必要なのは水分補給です。口の中に痛みがあっても、きちんと水分をとることが大切だということです。
さらに、注意が必要な症状があります。
高熱が出る、おう吐や頭痛などを訴える、視線が合わない、呼びかけにこたえない。こんな症状が出た場合は、髄膜炎や脳炎の疑いがあるそうです。専門家は、こうした症状が出たら、すぐに医療機関を受診するよう呼びかけています。
長野県感染症情報 (2017年(平成29年)第27週)
(2017年7月3日 ~ 2017年7月9日)
●全数把握感染症
結核5例、レジオネラ症1例、アメーバ赤痢1例、カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症1例の届出がありました。
●定点把握感染症
ヘルパンギーナ、手足口病はそれぞれ前週に比べ増加傾向を示しています。毎年夏期に流行する疾患であり、今後の動向に注視が必要です。
夏休みを利用して、海外に出かける方が多いことと思います。海外滞在中に感染症にかかることなく、安全で快適に旅行し帰国することができるよう、あらかじめ渡航先の最新情報や注意事項を確認しましょう。
夏休みにおける海外での感染症予防について(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/travel-kansenshou.html
松本保健福祉事務所管内
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ0名(長野県内3例)。
小児科10定点
RSウイルス感染症 0
咽頭結膜熱 3
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 14
感染性胃腸炎 108
水痘 0
手足口病 3
伝染性紅斑 1
突発性発疹症 4
百日咳 0
ヘルパンギーナ 21
流行性耳下腺炎 9
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 1例
感染性胃腸炎 0例
長野県感染症情報 (2017年(平成29年)第27週)
https://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/documents/29-27w.pdf
おたふくかぜ 県内流行 今年の感染患者2784人
信毎WEB 2017.7.7
http://www.shinmai.co.jp/…/20170707/KT170629FTI090002000.php
おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)が昨年秋ごろから、県内で流行している。医療機関が県に報告した今年の患者数は7月2日時点で2784人(速報値)に上り、前年の約5倍に増えた昨年(計3470人)を上回るペースで増えている。流行には数年単位の周期性があり、2010〜12年初め以来の流行期に入ったとの見方もある。県や専門医は、早めの予防接種を促している。
県健康福祉部がまとめた県内54医療機関の集計によると、最新の6月26日〜7月2日の患者は97人。年齢別では、3〜6歳がそれぞれ10人台で大半を占める。10歳以上は大人1人を含めて11人。ここ数週は長野、上田、飯田の各地区で多い傾向だが、同部は「地域を問わず注意が必要」とする。
近年の患者数の推移を見ると、前回の流行期の11年には患者数が8525人に上った。12年春以降は落ち着いていたが、15年10月ごろから再び増加傾向にある=グラフ。流行の周期性について、同部は「一度流行すると多くの人に免疫ができて徐々に収まる。患者が少ない期間がしばらく続くと、免疫のない人が増えて再び流行することを繰り返している」とみる。
国立感染症研究所によると、全国的には昨年に流行が見られたが、今年は比較的落ち着いているという。
おたふくかぜの治療について、長野市の増田医院の増田英子医師(小児科)は「治療薬はなく、かかったら自然に治るのを待つしかない」と説明。予防接種を勧めている。県小児科医会会長を務める竹内こども医院の竹内則夫院長も「2回接種すれば、より効果がある」とする。
ただ、おたふくかぜの予防接種は保険適用外。費用の一部を助成する自治体もあるが、多くの市町村は全額自己負担で5千〜7千円ほどかかるため、県健康福祉部の担当者は「できれば接種してほしい」としている。
(7月7日)
長野県感染症情報 (2017年(平成29年)第25週)
(2017年6月19日 ~ 2017年6月25日)
●全数把握感染症
結核5例、潜在性結核1例、腸管出血性大腸菌感染症(O159 )1例、急性脳炎1例、侵襲性肺炎球菌感染症2例、梅毒1例、バンコマイシン耐性腸球菌感染症1例の届出がありました。
腸管出血性大腸菌感染症の発生は例年夏期に増加します。ヒトからの2次感染、あるいは食品からの経路で感染が拡大しやすい傾向があります。食品の取扱いに十分注意するとともに、手洗いの励行に努めましょう。
●定点把握感染症
流行性耳下腺炎は、昨年以降、過去5年で最も多い状況で推移しています。長野県の届出数は全国の状況と比較して多い状況です。
長野県感染症情報-トピックス-
腸管出血性大腸菌感染症に注意しましょう / 野山に生息するダニの感染症に注意しましょう
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/topics.html
松本保健福祉事務所管内
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ0名(長野県内3例)。
小児科10定点
RSウイルス感染症 0
咽頭結膜熱 4
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 25
感染性胃腸炎 126
水痘 4
手足口病 1
伝染性紅斑 1
突発性発疹症 7
百日咳 0
ヘルパンギーナ 8
流行性耳下腺炎 6
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 1例
感染性胃腸炎 3例
長野県感染症情報 (2017年(平成29年)第25週)
https://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/documents/29-25w.pdf
長野県感染症情報 (2017年(平成29年)第24週)
(2017年6月12日 ~ 2017年6月18日)
●全数把握感染症
結核1例、潜在性結核3例、A型肝炎2例、レジオネラ症1例、アメーバ赤痢1例、急性脳炎1例、後天性免疫不全症候群2例の届出がありました。
●定点把握感染症
流行性耳下腺炎は、昨年以降、過去5年で最も多い状況で推移しています。長野県の届出数は全国と比較して多い状況です。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の届出数が前週より増加しています。
長野県感染症情報-トピックス-
腸管出血性大腸菌感染症に注意しましょう / 野山に生息するダニの感染症に注意しましょう
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/topics.html
松本保健福祉事務所管内
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ0名(長野県内1例)。
小児科10定点
RSウイルス感染症 0
咽頭結膜熱 2
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 31
感染性胃腸炎 133
水痘 4
手足口病 1
伝染性紅斑 1
突発性発疹症 6
百日咳 0
ヘルパンギーナ 3
流行性耳下腺炎 12
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 0例
感染性胃腸炎 1例
長野県感染症情報 (2017年(平成29年)第24週)
https://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/documents/29-24w.pdf
急性気道感染症
抗微生物薬適正使用の手引き 第一版
http://www.mhlw.go.jp/…/06-Seisakujouhou-109…/0000166612.pdf
【医師から患者への説明例:感冒の場合】
あなたの「風邪」は、診察した結果、ウイルスによる「感冒」だと思います。つまり、今のところ、抗生物質(抗菌薬)が効かない「感冒」のタイプのようです。症状を和らげるような薬をお出ししておきます。こういう場合はゆっくり休むのが一番の薬です。
普通、最初の 2~3 日が症状のピークで、あとは 1 週間から 10 日間かけてだんだんと良くなっていくと思います。
ただし、色々な病気の最初の症状が一見「風邪」のように見えることがあります。
また、数百人に 1 人くらいの割合で「風邪」の後に肺炎や副鼻腔炎など、バイ菌による感染が後から出てくることが知られています。
3 日以上たっても症状が良くなってこない、あるいはだんだん悪くなってくるような場合や、食事や水分がとれなくなった場合は、血液検査をしたりレントゲンを撮ったりする必要がでてきますので、もう一度受診するようにしてください。
【医師から患者への説明例:急性鼻副鼻腔炎疑いの場合】
あなたの「風邪」は、鼻の症状が強い「急性鼻副鼻腔炎」のようですが、今のところ、抗生物質(抗菌薬)が必要な状態ではなさそうです。抗生物質により吐き気や下痢、アレルギーなどの副作用が起こることもあり、抗生物質の使用の利点が少なく、抗生物質の使用の利点よりも副作用のリスクが上回ることから、今の状態だと使わない方がよいと思います。症状を和らげるような薬をお出ししておきます。
一般的には、最初の 2~3 日が症状のピークで、あとは 1 週間から 10 日間かけてだんだんと良くなっていくと思います。
今後、目の下やおでこの辺りの痛みが強くなってきたり、高い熱が出てきたり、いったん治まりかけた症状が再度悪化するような場合は抗生物質の必要性を考えないといけないので、その時にはまた受診してください。
【医師から患者への説明例:ウイルス性咽頭炎疑いの場合】
あなたの「風邪」は喉の症状が強い「急性咽頭炎」のようですが、症状からはおそらくウイルスによるものだと思いますので、抗生物質(抗菌薬)が効かないと思われます。抗生物質には吐き気や下痢、アレルギーなどの副作用が起こることもあり、抗生物質の使用の利点が少なく、抗生物質の使用の利点よりも副作用のリスクが上回ることから、今の状態だと使わない方が良いと思います。痛みを和らげる薬をお出ししておきます。
一般的には、最初の 2~3 日が症状のピークで、あとは 1 週間から 10 日間かけてだんだんと良くなっていくと思います。3 日ほど様子を見て良くならないようならまたいらしてください。
まず大丈夫だと思いますが、万が一、喉の痛みが強くなって水も飲み込めないような状態になったら診断を考え直す必要がありますので、すぐに受診してください。
【医師から患者への説明例:急性気管支炎患者の場合】
あなたの「風邪」は咳が強い「急性気管支炎」のようです。熱はないですし、今のところ肺炎を疑うような症状もありません。実は、気管支炎には抗生物質(抗菌薬)はあまり効果がありません。抗生物質により吐き気や下痢、アレルギーなどの副作用が起こることもあり、抗生物質の使用の利点が少なく、抗生物質の使用の利点よりも副作用のリスクが上回ることから、今の状態だと使わない方が良いと思います。
咳を和らげるような薬をお出ししておきます。
残念ながら、このような場合の咳は 2~3 週間続くことが普通で、明日から急に良くなることはありません。咳が出ている間はつらいと思いますが、なんとか症状を抑えていきましょう。1 週間後くらいに様子を見せて下さい。
もし眠れないほど咳が強くなったり、痰が増えて息苦しさを感じたり、熱が出てくるようなら肺炎を考えてレントゲンを撮ったり、診断を見直す必要が出てくるので、その場合は 1 週間たっていなくても受診してください。
近隣の児童で、発熱で来院。
インフルエンザA型陽性
マイコプラズマ抗原陽性
が、同時に検出されました。
お大事になさってください。
長野県感染症情報 (2017年(平成29年)第23週)
(2017年6月5日 ~ 2017年6月11日)
●全数把握感染症
結核5例、潜在性結核1例、腸管出血性大腸菌感染症3例(O157:1例、O145:2例)の届出がありました。
腸管出血性大腸菌感染症の発生は例年夏期に増加します。ヒトからの2次感染、あるいは食品からの経路で感染が拡大しやすい傾向があります。食品の取扱いに十分注意するとともに、手洗いの励行に努めましょう。
●定点把握感染症
流行性耳下腺炎は、昨年以降、過去5年で最も多い状況で推移しています。長野県の届出数は全国と比較して多い状況です。
長野県感染症情報-トピックス-腸管出血性大腸菌感染症に注意しましょう / 野山に生息するダニの感染症に注意しましょう
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/topics.html
松本保健福祉事務所管内
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ0名(長野県内6例)。
小児科10定点
RSウイルス感染症 1
咽頭結膜熱 5
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 8
感染性胃腸炎 120
水痘 7
手足口病 1
伝染性紅斑 2
突発性発疹症 3
百日咳 0
ヘルパンギーナ 3
流行性耳下腺炎 2
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 1例
感染性胃腸炎 2例
長野県感染症情報 (2017年(平成29年)第23週)
https://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/documents/29-23w.pdf
長野県感染症情報 (2017年(平成29年)第22週)
(2017年5月29日 ~ 2017年6月4日)
●全数把握感染症
腸管出血性大腸菌感染症の発生は例年夏期に増加します。ヒトからの2次感染、あるいは食品からの経路で感染が拡大しやすい傾向があります。食品の取扱いに十分注意するとともに、手洗いの励行に努めましょう。 つつが虫病の患者届出が相次いでいます。草むら等に立ち入る際はダニに咬まれないように長袖・長ズボンや足を覆う靴を着用するなど肌の露出を少なくしましょう。
●定点把握感染症
流行性耳下腺炎は、昨年以降、過去5年で最も多い状況で推移しています。長野県の届出数は全国と比較して多い状況です。
長野県感染症情報-トピックス-
腸管出血性大腸菌感染症に注意しましょう/ 野山に生息するダニの感染症に注意しましょう
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/topics.html
松本保健福祉事務所管内
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ7名(長野県内37例)。
小児科10定点
RSウイルス感染症 0
咽頭結膜熱 5
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 13
感染性胃腸炎 113
水痘 8
手足口病 4
伝染性紅斑 2
突発性発疹症 12
百日咳 0
ヘルパンギーナ 5
流行性耳下腺炎 9
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 0例
感染性胃腸炎 6例
長野県感染症情報 (2017年(平成29年)第22週)
https://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/documents/29-22w.pdf
抗微生物薬適正使用の手引き 第一版(2017年6月1日)
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000166612.pdf
急性気管支炎の原因微生物は、ウイルスが 90%以上を占め、残りの 5%~10%は百日咳菌、マイコプラズマ、クラミドフィラ等であると指摘されているが、膿性喀痰や喀痰の色の変化では、細菌性であるかの判断はできないと指摘されている
感冒
・感冒に対しては、抗菌薬投与を行わないことを推奨する。
急性鼻副鼻腔炎
・成人では、軽症(※1)の急性鼻副鼻腔炎に対しては、抗菌薬投与を行わないことを推奨する。
・成人では、中等症又は重症(※1)の急性鼻副鼻腔炎に対してのみ、以下の抗菌薬投与を検討することを推奨する。
(成人における基本)
アモキシシリン水和物内服 5~7 日間
・学童期以降の小児では、急性鼻副鼻腔炎に対しては、遷延性又は重症の場合(※2)を除き、抗菌薬投与を行わないことを推奨する。
・学童期以降の小児の急性鼻副鼻腔炎に対して、遷延性又は重症の場合(※2)には、抗菌薬投与を検討することを推奨する。
(小児における基本)
アモキシシリン水和物内服 7~10 日間
急性咽頭炎
・迅速抗原検査又は培養検査で A 群β溶血性連鎖球菌(GAS)が検出されていない急性咽頭炎に対しては、抗菌薬投与を行わないことを推奨する。
・迅速抗原検査又は培養検査で GAS が検出された急性咽頭炎に対して抗菌薬を投与する場合には、以下の抗菌薬投与を検討することを推奨する。
(成人・小児における基本)
アモキシシリン水和物内服 10 日間
急性気管支炎(百日咳を除く)
・慢性呼吸器疾患等の基礎疾患や合併症のない成人の急性気管支炎(百日咳を除く)に対しては、抗菌薬投与を行わないことを推奨する。
急性下痢症
・急性下痢症に対しては、まずは水分摂取を励行した上で、基本的には対症療法のみ行うことを推奨する。
昨日、近隣の小学校でインフルエンザB型による学級閉鎖になったクラスの児童が受診しました。
その子は、昨日から発熱しており、
インフルエンザ陰性
マイコプラズマ抗原陽性でした。
お大事になさってください。
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
長野県感染症情報 (2017年(平成29年)第20週)
(2017年5月15日 ~ 2017年5月21日)
●全数把握感染症
デング熱症例は、マレーシアへの渡航歴がありました。デング熱はウイルスを保有する蚊に刺されることによって感染します。海外の流行地へ渡航する際は、長袖・長ズボンを着用したり、蚊の忌避剤(虫よけスプレー等)を使用するなど、蚊に刺されないように注意してください。
つつが虫病の患者届出が相次いでいます。草むら等に立ち入る際はダニに咬まれないように長袖・長ズボンや足を覆う靴を着用するなど肌の露出を少なくしましょう。
●定点把握感染症
感染性胃腸炎、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の届出数は前週より増加しています。
蚊媒介感染症(デング熱)
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/dengue_fever.html
野山に生息するダニの感染症に注意しましょう!
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/topics.html#dani
松本保健福祉事務所管内
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ16名(長野県内149例)。
小児科10定点
RSウイルス感染症 2
咽頭結膜熱 1
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 16
感染性胃腸炎 142
水痘 6
手足口病 0
伝染性紅斑 4
突発性発疹症 6
百日咳 0
ヘルパンギーナ 5
流行性耳下腺炎 6
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 0例
感染性胃腸炎 6例
長野県感染症情報 (2017年(平成29年)第20週)
https://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/documents/29-20w.pdf
手足口病とは
https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/441-hfmd.html
(2014年10月17日改訂)(国立感染症研究所感染症疫学センター)
手足口病(hand, foot and mouth disease:HFMD)は、その名が示すとおり、口腔粘膜および手や足などに現れる水疱性の発疹を主症状とした急性ウイルス感染症で、1950年代後半に認識されたウイルス性発疹症であり、我が国では1967年頃からその存在が明らかになった。本疾患はコクサッキーA16(CA16)、CA6、エンテロウイルス71(EV71)などのエンテロウイルスが原因ウイルスである。基本的に予後は良好な疾患である。
病原体
CA16、EV71、CA6さらにCA6などのエンテロウイルス(A群エンテロウイルス, Enterovirus A)が病因となる。ヒト-ヒト伝播は主として咽頭から排泄されるウイルスによる飛沫感染でおこるが、便中に排泄されたウイルスによる経口感染、水疱内容物からの感染などがありうる。便中へのウイルスの排泄は長期間にわたり、症状が消失した患者も2~4週間にわたり感染源になりうる。腸管で増殖したウイルスがウイルス血症後中枢神経系(特にEV71)に到達する と、中枢神経症状を起こしうる。いちど手足口病を発病すると、その病因ウイルスに対しての免疫は成立するが、他のウイルスによる手足口病を起こすことは免れない。
学校保健法での取り扱い
手足口病は、学校で予防すべき伝染病1~3種に含まれていない。主症状から回復した後もウイルスは長期にわたって排泄されることがあるので、急性期のみ登校登園停止を行って、学校・幼稚園・保育園などでの流行阻止をねらっても、効果はあまり期待ができない。本疾患の大部分は軽症疾患であり、集団としての問題は少ないため、発疹だけの患児に長期の欠席を強いる必要はなく、また現実的ではない。通常の流行状況での登校登園の問題については、流行阻止の目的というよりも患者本人の症状や状態によって判断すればよいと考えられる。
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
長野県感染症情報 (2017年(平成29年)第19週)
(2017年5月 8日 ~ 2017年5月 14日)
●全数把握感染症
結核5例、潜在性結核5例、腸管出血性大腸菌感染症(O157)1例の届出がありました。
例年、夏期は腸管出血性大腸菌感染症の届出数が増加します。ヒトからの2次感染、あるいは食品から経路で感染が拡大しやすい傾向があります。食品の取扱いに十分注意するとともに、手洗いの励行に努めましょう。
●定点把握感染症
流行性耳下腺炎は昨年秋以降、多い状況で推移しています。長野県の届出数は全国と比較して多い状況です。
野山に生息するダニの感染症に注意しましょう!
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/topics.html#dani
長野県感染症情報 ~トピックス~
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/topics.html
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ50名(長野県内220例)。
小児科10定点
RSウイルス感染症 1
咽頭結膜熱 2
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 19
感染性胃腸炎 154
水痘 3
手足口病 0
伝染性紅斑 2
突発性発疹症 4
百日咳 0
ヘルパンギーナ 1
流行性耳下腺炎 3
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 2例
感染性胃腸炎 6例
長野県感染症情報 (2017年(平成29年)第18週)
https://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/documents/29-19w.pdf
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
長野県感染症情報 (2017年(平成29年)第18週)
(2017年5月 1日 ~ 2017年5月 7日)
●全数把握感染症
潜在性結核5例、つつが虫病1例、風しん1例の届出がありました。
つつが虫病は、病原体を保有するダニにかまれることによって感染します。草むらなどに立ち入る際は長袖・長ズボン・足を覆う靴等を着用し、肌の露出を少なくしましょう。
●定点把握感染症
流行性耳下腺炎は昨年秋以降、多い状況で推移しています。長野県の患者届出数は全国の状況と比較して多い状況です。
野山に生息するダニの感染症に注意しましょう!
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/topics.html#dani
長野県感染症情報 ~トピックス~
http://www.pref.nagano.lg.jp/kenko-choju/kenko/kenko/kansensho/joho/topics.html/travel-kansenshou.html
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ44名(長野県内291例)。
小児科10定点
RSウイルス感染症 0
咽頭結膜熱 2
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 14
感染性胃腸炎 76
水痘 1
手足口病 0
伝染性紅斑 2
突発性発疹症 5
百日咳 0
ヘルパンギーナ 0
流行性耳下腺炎 8
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 5例
感染性胃腸炎 3例
長野県感染症情報 (2017年(平成29年)第18週)
https://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/documents/29-18w.pdf
マイコプラズマ肺炎に関するQ&A 厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou30/
マイコプラズマ肺炎について一般の方々に理解を深めていただけるよう、Q&Aを作成しました。なお、今後の知見の進展等に対応して、逐次、このQ&Aを更新していくこととしています。
Q1
マイコプラズマ肺炎とはどのような病気ですか?
A1
マイコプラズマ肺炎は、「肺炎マイコプラズマ」という細菌に感染することによって起こる呼吸器感染症です。小児や若い人の肺炎の原因としては、比較的多いものの1つです。例年、患者として報告されるもののうち約80%は14歳以下ですが、成人の報告もみられます。マイコプラズマ肺炎は1年を通じてみられ、冬にやや増加する傾向があります。
Q2
昨年からマイコプラズマ肺炎が増えていると聞きましたが、どうしてですか?
A2
マイコプラズマ肺炎は周期的に大流行を起こすことが知られており、日本でも1980年代では昭和59(1984)年、昭和63(1988)年に比較的大きな流行があるなど、4年周期での流行が報告されていました。1990年代以降はかつて見られた大きな流行が見られなくなった一方で、平成12(2000)年以降は徐々に定点当たり患者報告数が増加傾向にあり、平成23(2011)年は年間の定点当たり累計報告患者数が、平成12(2000)年以降の最多報告数(2010年)を大きく上回りました。平成24(2012)年は第1週から第37週まで平成23(2011)年の報告水準を上回った状態が続いています。平成23(2011)年から平成24(2012)年にかけてこのような状態がみられている原因はよくわかっていません。
Q3
どのようにして感染するのですか?
A3
患者の咳のしぶきを吸い込んだり、患者と身近で接触したりすることにより感染すると言われています。家庭のほか、学校などの施設内でも感染の伝播がみられます。感染してから発症するまでの潜伏期間は長く、2~3週間くらいとされています。
Q4
どのような症状が出ますか?
A4
発熱や全身倦怠感(だるさ)、頭痛、痰を伴わない咳などの症状がみられます。咳は少し遅れて始まることもあります。咳は熱が下がった後も長期にわたって(3~4週間)続くのが特徴です。多くの人はマイコプラズマに感染しても気管支炎ですみ、軽い症状が続きますが、一部の人は肺炎となり、重症化することもあります。一般に、小児の方が軽くすむと言われています。
Q5
感染しないようにするために、どのようなことに注意すればよいですか?
A5
感染経路はかぜやインフルエンザと同じですので、普段から、手洗いをすることが大切です。また、患者の咳から感染しますので、咳の症状がある場合には、マスクを着用するなど咳エチケットを守ってください。
Q6
治療方法はありますか?
A6
抗菌薬(抗生物質)によって治療します。抗菌薬のうちでも、マイコプラズマ肺炎に効果のあるものは、一部に限られています。近年、マイコプラズマ感染症に通常使用される抗菌薬の効かない「耐性菌」が増えてきているとされていますが、耐性菌に感染した場合は他の抗菌薬で治療するなどします。軽症ですむ人が多いですが、重症化した場合には、入院して専門的な治療が行われます。長引く咳などの症状があるときは、医療機関で診察を受けるようにしましょう。
(注)マイコプラズマ肺炎は、マクロライド系などの抗菌薬で治療されます。
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
長野県感染症情報 (2017年(平成29年)第16週)
(2017年4月17日 ~ 2017年4月23日)
●全数把握感染症
結核2例、潜在性結核2例、つつが虫病1例、カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症1例の届出がありました。
●定点把握感染症
インフルエンザの届出数は引き続き減少傾向ですが、一部地域では微増あるいは横ばい傾向にあります。今後もしばらくの間は地域内で小流行が起こる可能性がありますので、引き続き感染予防に努めてください。
ゴールデンウイークは海外へ出かける方が多くなります。海外滞在中に感染症にかかることなく、安全で快適に旅行し帰国することができるよう、あらかじめ渡航先の最新情報や注意事項を確認しましょう。
※次週 第17週の発行は5月8日(月)の予定です。
ゴールデンウィークにおける海外での感染症予防について(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/travel-kansenshou.html
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ41名(長野県内407例)。
小児科10定点
RSウイルス感染症 0
咽頭結膜熱 1
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 16
感染性胃腸炎 97
水痘 2
手足口病 0
伝染性紅斑 0
突発性発疹症 3
百日咳 0
ヘルパンギーナ 0
流行性耳下腺炎 4
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 1例
感染性胃腸炎 3例
長野県感染症情報 (2017年(平成29年)第16週)
https://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/documents/29-16w.pdf
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
長野県感染症情報 (2017年(平成29年)第15週)
(2017年4月10日 ~ 2017年4月 16日)
●全数把握感染症
結核6例、潜在性結核1例、腸管出血性大腸菌感染症(O血清型不明)1例、カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症1例、ジアルジア症1例、侵襲性肺炎球菌感染症1例、破傷風1例の届出がありました。
●定点把握感染症
インフルエンザの届出数は引き続き減少傾向ですが、一部地域では微増あるいは横ばい傾向にあります。今後もしばらくの間は地域内で小流行が起こる可能性がありますので、引き続き感染予防に努めてください。
ゴールデンウイークは海外へ出かける方が多くなります。海外滞在中に感染症にかかることなく、安全で快適に旅行し帰国することができるよう、予め渡航先の最新情報や注意事項を確認しましょう。
ゴールデンウィークにおける海外での感染症予防について(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/travel-kansenshou.html
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ29名(長野県内428例)。
小児科10定点
RSウイルス感染症 1
咽頭結膜熱 1
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 20
感染性胃腸炎 63
水痘 3
手足口病 0
伝染性紅斑 1
突発性発疹症 5
百日咳 0
ヘルパンギーナ 0
流行性耳下腺炎 10
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 1例
感染性胃腸炎 4例
長野県感染症情報 (2017年(平成29年)第15週)
https://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/documents/29-15w.pdf
近隣の小学校の1年生のクラスでは、インフルエンザによる学級閉鎖中です。
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
長野県感染症情報 (2017年(平成29年)第14週)
(2017年4月3日 ~ 2017年4月 9日)
●全数把握感染症
結核2例、潜在性結核2例、レジオネラ症2例、カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症1例、劇症型溶血性レンサ球菌感染症1例、侵襲性肺炎球菌感染症1例の届出がありました。
●定点把握感染症
インフルエンザの届出数は引き続き減少傾向ですが、一部地域では微増あるいは横ばい傾向にあります。大きな流行は終息したものと思われますが、地域内で小流行が起こる可能性もありますので、しばらくの間は留意してください。
ゴールデンウイークは海外へ出かける方が多くなります。海外滞在中に感染症にかかることなく、安全で快適に旅行し帰国することができるよう、予め渡航先の最新情報や注意事項を確認しましょう。
ゴールデンウィークにおける海外での感染症予防について(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/travel-kansenshou.html
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ41名(長野県内524例)。
小児科10定点
RSウイルス感染症 0
咽頭結膜熱 0
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 6
感染性胃腸炎 52
水痘 2
手足口病 0
伝染性紅斑 0
突発性発疹症 6
百日咳 0
ヘルパンギーナ 0
流行性耳下腺炎 6
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 0例
感染性胃腸炎 5例
長野県感染症情報 (2017年(平成29年)第14週)
https://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/documents/29-14w.pdf
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
長野県感染症情報 (2017年(平成29年)第14週)
(2017年4月3日 ~ 2017年4月 9日)
●全数把握感染症
結核2例、潜在性結核2例、レジオネラ症2例、カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症1
例、劇症型溶血性レンサ球菌感染症1例、侵襲性肺炎球菌感染症1例の届出がありました。
●定点把握感染症
インフルエンザの届出数は引き続き減少傾向ですが、一部地域では微増あるいは横ばい傾向にあります。大きな流行は終息したものと思われますが、地域内で小流行が起こる可能性もありますので、しばらくの間は留意してください。
ゴールデンウイークは海外へ出かける方が多くなります。海外滞在中に感染症にかかることなく、安全で快適に旅行し帰国することができるよう、予め渡航先の最新情報や注意事項を確認しましょう。
ゴールデンウィークにおける海外での感染症予防について(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/travel-kansenshou.html
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ41名(長野県内524例)。
小児科10定点
RSウイルス感染症 0
咽頭結膜熱 0
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 6
感染性胃腸炎 52
水痘 2
手足口病 0
伝染性紅斑 0
突発性発疹症 6
百日咳 0
ヘルパンギーナ 0
流行性耳下腺炎 6
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 0例
感染性胃腸炎 5例
長野県感染症情報 (2017年(平成29年)第14週)
https://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/documents/29-14w.pdf
昨夜は、安曇野市夜間急病センターの勤務でした。
外は冷たい雨。
穂高ハートクリニックでは、
先週からインフルエンザB型が検出されるようになりました。
近隣の保育園児からはインフルエンザA型が検出されています。
マイコプラズマも検出される事もありました。
インフル+マイコプラズマの同時感染の人も数名いました。
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
長野県感染症情報 (2017年(平成29年)第13週)
(2017年3月27日 ~ 2017年4月 2日)
●全数把握感染症
麻しん3例はいずれも第12週届出患者の接触者(親族)です。
梅毒の今年の県内届出数は既に10例となり、1999年の調査開始以降最も届出の多かった昨年の20例をさらに上回るペースで増加しています。全国的にも近年増加傾向にあります。
●定点把握感染症
インフルエンザの届出数は定点当たり6.02人で引き続き減少傾向にあります。
感染性胃腸炎(ロタウイルス)の届出数が多い状況で推移しています。例年3月から5月頃にかけて増加する傾向がありますので、今後の動向に注意が必要です。
麻しん(はしか)にご注意!
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/mashin.html
ロタウイルスに関するQ&A(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/Rotavirus/
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ76名(長野県内524例)。
小児科10定点
RSウイルス感染症 0
咽頭結膜熱 0
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 9
感染性胃腸炎 59
水痘 1
手足口病 0
伝染性紅斑 1
突発性発疹症 4
百日咳 1
ヘルパンギーナ 0
流行性耳下腺炎 3
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 0例
感染性胃腸炎 1例
長野県感染症情報 (2017年(平成29年)第13週)
https://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/documents/29-13w.pdf
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
長野県感染症情報 (2017年(平成29年)第11週)
(2017年3月13日 ~ 2017年3月19日)
●全数把握感染症
結核2例、潜在性結核4例、カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症1例、後天性免疫不全症候群1例、侵襲性インフルエンザ菌感染症1例の届出がありました。
●定点把握感染症
インフルエンザの届出数は定点当たり11.14人で6週連続減少しました。県内11保健所のうち注意報レベル(定点当たり10人)を上回っているのは上田、諏訪、伊那、長野、北信の5保健所です。
感染性胃腸炎(ロタウイルス)の届出数が増加しています。例年3月から5月頃にかけて増加する傾向がありますので、今後の動向に注意が必要です。
インフルエンザ情報(季節性インフルエンザ)
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/influ.html
ノロウイルス感染症・食中毒にご注意!
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/norovirus.html
学校等のインフルエンザ様疾患による休業状況
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/influ2.html
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ150名(長野県内 969例)。
小児科10定点
RSウイルス感染症 1
咽頭結膜熱 0
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 13
感染性胃腸炎 101
水痘 1
手足口病 0
伝染性紅斑 1
突発性発疹症 5
百日咳 1
ヘルパンギーナ 0
流行性耳下腺炎 7
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 0例
感染性胃腸炎 1例
長野県感染症情報 (2017年(平成29年)第11週)
https://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/documents/29-10w.pdf
麻しん(はしか)患者の発生について
長野県(健康福祉部保健・疾病対策課)プレスリリース平成29年(2017年)3月23日
https://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/happyou/290323_measles.html
3月20日、伊那市内の医療機関から伊那保健福祉事務所(保健所)に、発熱、咳、発疹等を訴えて受診した患者について麻しんと臨床診断したとの届出があり、環境保全研究所で遺伝子検査を実施したところ、本日、陽性であることが判明しました。
この届出に基づき、現在伊那保健所では患者の行動や接触者等について調査中ですが、接触者が特定できない施設について公表し、当該施設を利用された方に対し、注意喚起をするものです。当該施設を利用された方で、麻しんを疑う症状が現れた場合は、事前に医療機関に連絡の上、速やかに受診してください。
なお、以下に示した時間帯以外に利用された場合は、感染の心配はありません。今後も安心してご利用ください。
麻しん患者が利用し、接触者を特定できない施設
感染の可能性のある時間帯※
施 設 名
所 在 地
3月18日(土曜日)午前
イオン箕輪店
上伊那郡箕輪町大字中箕輪9025
3月18日(土曜日)午前
セブンイレブン塩尻北店
塩尻市大字広丘吉田字道東1008-5
3月18日(土曜日)正午~午後
上信越自動車道小布施ハイウウェイオアシス内お食事処
上高井郡小布施町大島601
3月18日(土曜日)夕方~3月19日(日曜日)午前
小布施温泉 あけびの湯
上高井郡小布施町雁田1311
※この時間帯以外に利用された場合は、感染の心配はありません。今後も安心してご利用ください。
この時間帯に施設を利用された皆様へ
症状から「麻しん(はしか)」が疑われる場合、必ず事前に医療機関に連絡の上、速やかに受診してください。
また、受診の際は、周囲の方へ感染を拡げないよう、公共交通機関等の利用を避けてください。
心配なこと等ありましたら、最寄りの保健所にご連絡ください。
※麻しんの症状等
ウイルスに感染すると無症状の時期(約10日~12日)を経た後、発熱、せき、鼻水、結膜充血等で始まり、頬の内側の粘膜に灰白色の小斑点(コプリック斑)が現れます。その後、赤い小さな斑状発疹が、耳の後ろ、顔面から出始め次第に下方へと広がります。
患者の概要、患者確定までの経過等
20歳代 女性 上伊那郡在住
3月4日 インドネシア(バリ島)から帰国
3月18日 発熱(37.5℃以上)、咳、鼻水等の症状が出現
3月20日 伊那市内の医療機関を受診、医療機関から麻しん患者(臨床診断例)として届出
3月23日 環境保全研究所による遺伝子検査の結果、麻しんと確定
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
長野県感染症情報 (2017年(平成29年)第10週)
(2017年3月6日 ~ 2017年3月12日)
●全数把握感染症
結核2例、潜在性結核4例、腸管出血性大腸菌感染症(O血清型不明)1例、A型肝炎1例、レジオネラ症1例、アメーバ赤痢1例、カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症1例、侵襲性肺炎球菌感染症1例の届出がありました。
●定点把握感染症
インフルエンザの届出数は定点当たり13.24人で5週連続減少しました。県内11保健所中、9保健所管内では依然として注意報(定点当たり10人)あるいは警報(同30人)レベルを上回っており、しばらくの間は注意が必要です。
インフルエンザ情報(季節性インフルエンザ)
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/influ.html
ノロウイルス感染症・食中毒にご注意!
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/norovirus.html
学校等のインフルエンザ様疾患による休業状況
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/influ2.html
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ200名(長野県内 1152例)。
小児科10定点
RSウイルス感染症 1
咽頭結膜熱 0
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 23
感染性胃腸炎 102
水痘 7
手足口病 1
伝染性紅斑 3
突発性発疹症 4
百日咳 0
ヘルパンギーナ 0
流行性耳下腺炎 7
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 0例
感染性胃腸炎 0例
長野県感染症情報 (2017年(平成29年)第10週)
https://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/documents/29-10w.pdf
北安曇郡内の小学校に通う児童から、
インフルエンザB型
マイコプラズマ抗原が
同時に検出されました。
安曇野市内の保育園児から
インフルエンザA型
マイコプラズマ抗原が
同時に検出されました。
マスク、手洗いで予防に心がけましょう。
花粉症によるアレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、喘息様の咳を訴える方々が増加しています。
抗アレルギー薬、抗アレルギー点眼薬で予め準備しましょう。
日常のクリニック業務を終わらせてから、
安曇野市の夜間急病センター勤務に就いています。
昨夜は、
安曇野市内中学校の生徒、松本市内の中学校に通う生徒からインフルエンザA型が検出されました。
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
長野県感染症情報 (2017年(平成29年)第9週)
(2017年2月27日 ~ 2017年3月5日)
●全数把握感染症
結核7例、潜在性結核2例、レジオネラ症1例、急性脳炎1例、侵襲性肺炎球菌感染症2例の届出がありました。
●定点把握感染症
インフルエンザの届出数は定点当たり18.37人で4週連続減少しましたが、県内全ての保健所管内で注意報(10人)又は警報(30人)レベルを上回っており、しばらくの間は患者数が多い状況で推移するものと思われます。
感染性胃腸炎(ロタウイルス)の届出数が増加しています。例年3月から5月頃にかけて増加する傾向がありますので、今後の動向に注意が必要です。
インフルエンザ情報(季節性インフルエンザ)
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/influ.html
ノロウイルス感染症・食中毒にご注意!
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/norovirus.html
学校等のインフルエンザ様疾患による休業状況
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/influ2.html
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ216名(長野県内 1598例)。
小児科10定点
RSウイルス感染症 2
咽頭結膜熱 1
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 12
感染性胃腸炎 80
水痘 1
手足口病 0
伝染性紅斑 0
突発性発疹症 1
百日咳 0
ヘルパンギーナ 0
流行性耳下腺炎 4
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 1例
感染性胃腸炎 0例
長野県感染症情報 (2017年(平成29年)第9週)
https://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/documents/29-09w.pdf
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
長野県感染症情報 (2017年(平成29年)第8週)
(2017年2月20日 ~ 2017年2月26日)
●全数把握感染症
結核4例、潜在性結核2例、アメーバ赤痢1例、カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症1例、侵襲性肺炎球菌感染症1例、水痘(入院例)1例の届出がありました。
●定点把握感染症
インフルエンザの届出数は定点当たり26.11人で3週連続減少しましたが、上田、木曽、大町保健所管内では前週より増加しました。しばらくの間は患者数が多い状況で推移するものと思われますので、手洗いをこまめに行うなどの感染予防を心がけるとともに、症状が現れた場合は早めに医療機関を受診し、十分な休息を取りましょう。
インフルエンザ情報(季節性インフルエンザ)
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/influ.html
ノロウイルス感染症・食中毒にご注意!
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/norovirus.html
学校等のインフルエンザ様疾患による休業状況
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/influ2.html
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ276名(長野県内 2272例)。
小児科10定点
RSウイルス感染症 1
咽頭結膜熱 2
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 8
感染性胃腸炎 104
水痘 1
手足口病 0
伝染性紅斑 3
突発性発疹症 6
百日咳 0
ヘルパンギーナ 1
流行性耳下腺炎 7
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 0例
感染性胃腸炎 0例
長野県感染症情報 (2017年(平成29年)第8週)
https://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/documents/29-08w.pdf
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
長野県感染症情報 (2017年(平成29年)第7週)
(2017年2月13日 ~ 2017年2月19日)
●全数把握感染症
結核1例、レジオネラ症1例、急性脳炎1例、侵襲性肺炎球菌感染症2例の届出がありました。
●定点把握感染症
インフルエンザの届出数は定点当たり31.13人で2週連続減少しましたが、伊那及び飯田保健所管内では増加傾向を示しています。依然として患者数は多い状況にありますので、手洗いをこまめに行うなどの感染予防を心がけるとともに、症状が現れた場合は早めに医療機関を受診し、十分な休息を取りましょう。
インフルエンザ情報(季節性インフルエンザ)
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/influ.html
ノロウイルス感染症・食中毒にご注意!
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/norovirus.html
学校等のインフルエンザ様疾患による休業状況
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/influ2.html
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ446名(長野県内 3113例)。
小児科10定点
RSウイルス感染症 11
咽頭結膜熱 0
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 20
感染性胃腸炎 121
水痘 0
手足口病 0
伝染性紅斑 1
突発性発疹症 5
百日咳 0
ヘルパンギーナ 0
流行性耳下腺炎 1
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 3例
感染性胃腸炎 0例
長野県感染症情報 (2017年(平成29年)第7週)
https://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/documents/29-07w.pdf
大学進学のシーズンになりましたね。
学校によっては、
入学前に感染症の抗体価測定、予防接種を義務付けているところがあります。
麻疹IgG
風疹IgG
おたふくかぜIgG
水痘IgG
B型肝炎HBs抗原
C型肝炎HCV抗体 等
これらを保険で行おうとすると、一度の診察で検査は2項目までに制限されることから、検査代が医療機関の持ち出しになってしまいます。また、健康診断と判断され、保険者側から保険金の支払いを拒否されてしまいます。
そのため、これらの抗体検査は自費扱いとなります。
医療機関は、レセプトコンピューターを通すと、検査項目が2項目に減らされて算定されますので、行った検査項目分を過不足無く請求できるように多項目の検査には注意が必要です。
ちなみに上記検査項目を算定すると14700円になりました。
初診料 282点
検査料 IgG 219点x4 HBs抗原 88点 HCV抗体114点
免疫学的判断料 144点
血液採取(静脈) 25点
1点10円で計算。検査内容により、増減があります。
再診料128点、文書料(院内書式3240円、院外書式5400円)は別途必要となります。
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
長野県感染症情報 (2017年(平成29年)第6週)
(2017年2月6日 ~ 2017年2月12日)
●全数把握感染症
結核2例、潜在性結核1例の届出がありました。
●定点把握感染症
インフルエンザの届出数は定点当たり35.47人で前週より減少しましたが、県内全地域で注意報又は警報レベルを上回っています。特に伊那、飯田、大町及び北信保健所管内は前週より増加しています。手洗いをこまめに行うなどの感染予防を心がけるとともに、症状が現れた場合は早めに医療機関を受診し、十分な休息を取りましょう。
インフルエンザ情報(季節性インフルエンザ)
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/influ.html
ノロウイルス感染症・食中毒にご注意!
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/norovirus.html
学校等のインフルエンザ様疾患による休業状況
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/influ2.html
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ528名(長野県内 3547例)。
小児科10定点
RSウイルス感染症 5
咽頭結膜熱 0
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 17
感染性胃腸炎 138
水痘 3
手足口病 0
伝染性紅斑 0
突発性発疹症 1
百日咳 0
ヘルパンギーナ 1
流行性耳下腺炎 8
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 2例
感染性胃腸炎 0例
長野県感染症情報 (2017年(平成29年)第6週)
https://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/documents/29-06w.pdf
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
長野県感染症情報 (2017年(平成29年)第 5週)
(2017年1月30日 ~ 2017年1月5日)
●全数把握感染症
結核1例、潜在性結核3例、カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症2例、クロイツフェルト・ヤコブ病1例、侵襲性肺炎球菌感染症4例、梅毒1例の届出がありました。
●定点把握感染症
インフルエンザの届出数は定点当たり42.21人で、前週より微増しました。11保健所管内中、大町を除く10保健所管内で注意報又は警報レベルを上回っています。手洗いをこまめに行うなどの感染予防を心がけるとともに、症状が現れた場合は早めに医療機関を受診し、十分な休息を取りましょう。
インフルエンザ情報(季節性インフルエンザ)
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/influ.html
ノロウイルス感染症・食中毒にご注意!
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/norovirus.html
学校等のインフルエンザ様疾患による休業状況
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/influ2.html
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ790名(長野県内 3672例)。
小児科10定点
RSウイルス感染症 6
咽頭結膜熱 0
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 14
感染性胃腸炎 161
水痘 1
手足口病 5
伝染性紅斑 1
突発性発疹症 3
百日咳 0
ヘルパンギーナ 0
流行性耳下腺炎 11
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 0例
感染性胃腸炎 0例
長野県感染症情報 (2017年(平成29年)第5週)
https://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/documents/29-05w.pdf
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
長野県感染症情報 (2017年(平成29年)第 4週)
(2017年1月23日 ~ 2017年1月29日)
●全数把握感染症
結核2例、潜在性結核5例、レジオネラ症1例、急性脳炎1例、梅毒1例の届出がありました。
●定点把握感染症
インフルエンザの届出数は定点当たり41.07人で、前週より増加しています。11保健所管内中、大町を除く10保健所管内で注意報又は警報レベルを上回っています。手洗いをこまめに行うなどの感染予防を心がけるとともに、症状が現れた場合は早めに医療機関を受診し、十分な休息を取りましょう。
インフルエンザ情報(季節性インフルエンザ)
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/influ.html
ノロウイルス感染症・食中毒にご注意!
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/norovirus.html
学校等のインフルエンザ様疾患による休業状況
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/influ2.html
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ752名(長野県内 3,573例)。
小児科10定点
RSウイルス感染症 4
咽頭結膜熱 0
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 14
感染性胃腸炎 159
水痘 7
手足口病 3
伝染性紅斑 2
突発性発疹症 3
百日咳 0
ヘルパンギーナ 2
流行性耳下腺炎 6
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 2例
感染性胃腸炎 0例
長野県感染症情報 (2017年(平成29年)第4週)
https://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/documents/29-04w.pdf
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
長野県感染症情報 (2017年(平成29年)第 3週)
(2017年1月16日 ~ 2017年1月22日)
●全数把握感染症
結核5例、潜在性結核2例、侵襲性インフルエンザ菌感染症1例、侵襲性肺炎球菌感染症1例、播種性クリプトコックス症1例の届出がありました。
●定点把握感染症
インフルエンザの届出数が定点当たり32.02人となり、警報発令基準である30人を上回ったことから、インフルエンザ警報を発令しました。県内全ての保健所管内で注意報(10人)又は警報基準を上回っています。手洗いをこまめに行うなどの感染予防を心がけ、症状が現れた場合は早めに医療機関を受診しましょう。
感染性胃腸炎は2週連続で増加しています。引き続き手洗いの励行など感染予防に努めてください。
インフルエンザ情報(季節性インフルエンザ)
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/influ.html
ノロウイルス感染症・食中毒にご注意!
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/norovirus.html
学校等のインフルエンザ様疾患による休業状況
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/influ2.html
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ522名(長野県内2786例)。
小児科10定点
RSウイルス感染症 3
咽頭結膜熱 0
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 12
感染性胃腸炎 184
水痘 2
手足口病 6
伝染性紅斑 1
突発性発疹症 7
百日咳 0
ヘルパンギーナ 0
流行性耳下腺炎 8
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 2例
感染性胃腸炎 0例
長野県感染症情報 (2017年(平成29年)第 3週)
https://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/documents/29-03w.pdf
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
2017年1月2日 ~ 2017年1月8日 第1週
●全数把握感染症
結核2例、潜在性結核2例、レジオネラ症3例、アメーバ赤痢2例、急性脳炎1例、侵襲性肺炎球菌感染症2例、梅毒1例の届出がありました。
●定点把握感染症
インフルエンザの届出数が定点当たり11.07人となり、インフルエンザ注意報発令基準(定点当たり10人)を上回ったことから、1月11日(水)、インフルエンザ注意報を発令しました。今後1か月程度は大きな流行が懸念されますので、手洗いをこまめに行うなどの感染予防を心がけ、症状が現れた場合は早めに医療機関を受診しましょう。
感染性胃腸炎は前週より減少しましたが、引き続き手洗いの励行など感染予防に努めてください。
インフルエンザ情報(季節性インフルエンザ)
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/influ.html
ノロウイルス感染症・食中毒にご注意!
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/norovirus.html
学校等のインフルエンザ様疾患による休業状況
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/influ2.html
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ124名(長野県内952例)。
小児科10定点
RSウイルス感染症 2
咽頭結膜熱 2
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 7
感染性胃腸炎 104
水痘 4
手足口病 13
伝染性紅斑 0
突発性発疹症 2
百日咳 0
ヘルパンギーナ 1
流行性耳下腺炎 19
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 4例
感染性胃腸炎 0例
長野県感染症情報 (2017年(平成29年)第 1週)
https://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/documents/29-01w.pdf
本日
平成29年1月2日(月)は、
安曇野市休日当番医として、
9時から17時まで
診療を行っています。
感染性胃腸炎
インフルエンザA型
インフルA+マイコプラズマ
マイコプラズマ
溶連菌感染症
等々
お大事になさってください。
安曇野市 内科・外科・小児科
穂高ハートクリニックでも
インフルエンザA型の方が出始めました。
感染性胃腸炎の方も大勢お見えになっています。
お大事にしてください。
ノロウイルス感染症とは
http://www.nih.go.jp/…/kansennohan…/452-norovirus-intro.html
ノロウイルス(Norovirus)は、電子顕微鏡で観察さ れる形態学的分類でSRSV(小型球形ウイルス)、あるいはノーウォーク様ウイルス“Norwalk-like viruses”という属名で呼ばれてきたウイルスである。2002年の夏、国際ウイルス命名委員会によってノロウイルスという正式名称が決定され、世界 で統一されて用いられるようになった。
ノロウイルスはヒトに対して嘔吐、下痢などの急性胃腸炎症状を起こすが、その多くは数日の経過で自然に回復する。季節的には秋口から春先に発症者が多く なる冬型の胃腸炎、食中毒の原因ウイルスとして知られている。ヒトへの感染経路は、主に経口感染(食品、糞口)である。感染者の糞便・吐物およびこれらに 直接または間接的に汚染された物品類、そして食中毒としての食品類(汚染されたカキあるいはその他の二枚貝類の生、あるいは加熱不十分な調理での喫食、感 染者によって汚染された食品の喫食、その他)が感染源の代表的なものとしてあげられる。ヒトからヒトへの感染として、ノロウイルスが飛沫感染、あるいは比 較的狭い空間などでの空気感染によって感染拡大したとの報告もある。この場合の空気感染とは、結核、麻疹、肺ペストのような広範な空気感染(飛沫核感染) ではないところから、埃とともに周辺に散らばるような塵埃感染という語の方が正確ではないかと考えている。
臨床症状
ノロウイルスのボランティアへの投与試験の結果から、潜伏期は1〜2日であると考えられている。嘔気、嘔吐、下痢が主症状で あるが、腹痛、頭痛、発熱、悪寒、筋痛、咽頭痛、倦怠感などを伴うこともある。特別な治療を必要とせずに軽快するが、乳幼児や高齢者およびその他、体力の 弱っている者での嘔吐、下痢による脱水や窒息には注意をする必要がある。ウイルスは、症状が消失した後も3〜7日間ほど患者の便中に排出されるため、2次 感染に注意が必要である。ボランティアのバイオプシー由来の腸管組織を病理組織学的に観察した結果から、ノロウイルスはヒトの空腸の上皮細胞に感染して繊 毛の委縮と扁平化、さらに剥離と脱落を引き起こして下痢を生じると考えられている。しかしながら、このような現象がどのようなメカニズムによるものなの か、その詳細はまだ不明である。
治療・予防
感染者より排泄された糞便および吐物は、感染性のあるものとして注意が必要である。下水より汚水処理場に至ったウイルスの一部は浄化処理をかいくぐり、 河川に排出され、海でカキなどの二枚貝類の中で濃縮される。汚染されたこれらの貝類を生のまま、あるいは十分加熱しないまま食べると、再びウイルスは人体 に戻り、感染を繰り返す。一般に、加熱した食品であればウイルスは完全に失活するので問題はないが、サラダなど加熱調理しないで食する食材が感染源とな る。例えば、汚染された貝類を調理した手や包丁・まな板などから、生食用の食材に汚染が広がる可能性がある。また最近の報告では、ノロウイルスの感染者を 看護や世話をする機会に、患者の吐物、便などから直接感染するヒト‐ヒト間の感染があることも明らかにされている。
糞口感染するウイルスであるので、食品衛生上の対策としては、食品の取り扱いに際して入念な手洗いなど衛生管理を徹底すること、食品取扱者には啓発、教育を十分に行う事が大切である。
身近な感染防止策として手洗いの励行は重要である。また吐物など、ウイルスを含む汚染物の処理にも注意が必要である。粒子は胃液の酸度(pH 3)や飲料水に含まれる程度の低レベルの塩素には抵抗性を示す。また温度に対しては、60℃程度の熱には抵抗性を示す。したがってウイルス粒子の感染性を 奪うには、次亜塩素酸ナトリウムなどで消毒するか、85℃以上で少なくとも1分以上加熱する必要があるとされている。
治療としてはノロウイルスの増殖を抑える薬剤はなく、整腸剤や痛み止めなどの対症療法のみである。
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
平成28年12月5日-12月11日 第49週
●全数把握感染症
潜在性結核5例、レジオネラ症1例、侵襲性肺炎球菌感染症1例、梅毒1例の届出がありました。
●定点把握感染症
感染性胃腸炎は定点あたり14.09人となり、2週連続で急増しています。帰宅時やトイレの後、食事の前などは石けんを使って十分に手洗いを行い、感染予防に努めましょう。
インフルエンザは定点あたり2.00人で、徐々に増加しています。
インフルエンザ情報(季節性インフルエンザ)
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/influ.html
ノロウイルス感染症・食中毒にご注意!
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/norovirus.html
学校等のインフルエンザ様疾患による休業状況
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/influ2.html
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ24名(長野県内174例)。
小児科10定点
RSウイルス感染症 23
咽頭結膜熱 3
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 10
感染性胃腸炎 194
水痘 8
手足口病 4
伝染性紅斑 5
突発性発疹症 2
百日咳 0
ヘルパンギーナ 1
流行性耳下腺炎 23
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 1例
感染性胃腸炎 1例
長野県感染症情報 (2016年(平成28年)第49週)
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/documents/28-49w.pdf
ノロウイルス患者が急増
宮城など10都県で警報レベル
2016/12/13 20:54 共同通信
http://this.kiji.is/181373875414304250?c=39546741839462401
国立感染症研究所は13日、ノロウイルスなどが原因の感染性胃腸炎の患者が急増し、1医療機関当たりの患者数が11月28日~12月4日の1週間に17.37人になったと発表した。過去10年で患者が多かった2006年と12年に次ぐ水準。宮城県など10都県で流行警報の基準となる20人を超え、猛威を振るっている。
近年流行したノロウイルスとは遺伝子の型が異なるウイルスが広がっているとみられ、厚生労働省は外出やトイレ後の手洗いや消毒を呼び掛けている。
全国に約3千ある定点医療機関から報告された患者数は1週間で5万4876人となり、昨年同時期の約3倍に上った。
三郷中がノロウイルスで休校に
安曇野市の中学生など32人が校外学習の際に料理を食べたあと、相次いで腹痛や吐き気などの症状を訴え、このうち生徒1人からノロウイルスが検出されました。
症状を訴えた生徒が全学年に及んでいることから、この中学校は、2日は休校することになりました。
安曇野市教育委員会などによりますと、市内にある三郷中学校の1年生から3年生までの生徒31人と教員1人の合わせて32人が30日夜から1日朝にかけて腹痛や吐き気などの症状を相次いで訴え、生徒24人が学校を欠席しました。
さらに、生徒1人からノロウイルスが検出され、感染性胃腸炎と診断されたということです。
生徒と教員はいずれも29日、近くの公民館で開かれた校外学習の際に地元の人たちと一緒に作った料理を、食べたということです。
症状を訴えた生徒は全学年に及んでいることから、この中学校では2日は全校で休校することになりました。
長野県は先月24日に「ノロウイルス食中毒注意報」を出して、調理を行う前には十分に手を洗うなど、予防を呼びかけています。
12月01日 22時51分 NHK News Web
http://www3.nhk.or.jp/lnews/nagano/1014895531.html
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
平成28年11月21日-11月27日 第47週
●全数把握感染症
結核3例、腸管出血性大腸菌感染症(O115)1例、レジオネラ症1例、アメーバ赤痢1例、クロイツフェルト・ヤコブ病1例の届出がありました。
●定点把握感染症
インフルエンザは定点あたり1.30人で前週より増加しています。特に伊那地域で多い状況です。
RSウイルス感染症、流行性耳下腺炎が前週より増加しており、今後の拡大が懸念されます。
インフルエンザ情報(季節性インフルエンザ)
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/influ.html
ノロウイルス感染症・食中毒にご注意!
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/norovirus.html
学校等のインフルエンザ様疾患による休業状況
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/influ2.html
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ6名(長野県内113例)。
小児科10定点
RSウイルス感染症 19
咽頭結膜熱 4
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 6
感染性胃腸炎 52
水痘 12
手足口病 1
伝染性紅斑 1
突発性発疹症 4
百日咳 0
ヘルパンギーナ 5
流行性耳下腺炎 18
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 9例
感染性胃腸炎 1例
長野県感染症情報 (2016年(平成28年)第47週)
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/documents/28-47w.pdf
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
平成28年11月14日-11月20日 第46週
●全数把握感染症
結核1例、潜在性結核2例、アメーバ赤痢1例、侵襲性肺炎球菌感染症1例、播種性クリプトコックス症1例、風しん1例の届出がありました。
●定点把握感染症
インフルエンザは定点あたり1.14人となり流行入りの目安となる1.0人を上回ったことから、流行期に入ったと考えられます。今後、患者数の増加が予想されます。
本日、「ノロウイルス食中毒注意報」が発令されました。感染性胃腸炎の報告数はこの2週間で急増しています。
いずれの疾患も、感染拡大防止には手洗いが有効です。石けんを使い、十分な手洗いをして感染を広げないように努めましょう。
インフルエンザ情報(季節性インフルエンザ)
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/influ.html
ノロウイルス感染症・食中毒にご注意!
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/norovirus.html
学校等のインフルエンザ様疾患による休業状況
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/influ2.html
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ2名(長野県内99例)。
小児科10定点
RSウイルス感染症 16
咽頭結膜熱 3
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 15
感染性胃腸炎 70
水痘 5
手足口病 5
伝染性紅斑 0
突発性発疹症 5
百日咳 0
ヘルパンギーナ 12
流行性耳下腺炎 16
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 4例
感染性胃腸炎 1例
長野県感染症情報 (2016年(平成28年)第46週)
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/documents/28-46w.pdf
長野市内で今季初ノロ集団発生(長野県)
長野市内の保育園でノロウイルス集団発生が確認された。保健所によると今月17日に園児17人と職員1人がおう吐や腹痛を訴え、うち4人の便からノロウイルスを検出。市内のノロ集団発生は今季初。同市内保育園ではインフルエンザ集団感染も確認されている。
[ 11/21 18:25 テレビ信州]
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
平成28年11月7日-11月13日 第45週
●全数把握感染症
結核1例、潜在性結核1例、カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症1例の届出がありました。
●定点把握感染症
流行性耳下腺炎は徐々に増加しており、例年と比べ多い状況で推移しています。
インフルエンザは定点あたり0.78人となり、前週の0.30人から増加しました。伊那、大町、上田、長野、木曽地域では流行入りの目安となる1.0人を超えています。今後、患者数の増加が予想されますので、帰宅時には手洗いを心がけるなど、感染予防に努めましょう。
学校等のインフルエンザ様疾患による休業状況
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/influ2.html
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ1名(長野県内68例)。
小児科10定点
RSウイルス感染症 19
咽頭結膜熱 1
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 13
感染性胃腸炎 61
水痘 8
手足口病 2
伝染性紅斑 0
突発性発疹症 3
百日咳 0
ヘルパンギーナ 3
流行性耳下腺炎 13
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 1例
感染性胃腸炎 2例
長野県感染症情報 (2016年(平成28年)第45週)
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/documents/28-45w.pdf
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
平成28年10月31日-11月6日 第44週
●全数把握感染症
結核1例、腸管出血性大腸菌感染症(O157)1例、侵襲性肺炎球菌感染症2例、水痘(入院例)1例、梅毒1例の届出がありました。
梅毒の今年の県内届出数は16件となり、昨年の1年間の届出数(15件)を上回りました。平成11年の調査開始以降最も多い状況で、全国的にも近年増加傾向にあります。
●定点把握感染症
流行性耳下腺炎は徐々に増加しており、例年と比べ多い状況で推移しています。
学校等のインフルエンザ様疾患による休業状況
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/influ2.html
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ0名(長野県内26例)。
小児科10定点
RSウイルス感染症 13
咽頭結膜熱 0
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 10
感染性胃腸炎 56
水痘 3
手足口病 3
伝染性紅斑 2
突発性発疹症 2
百日咳 0
ヘルパンギーナ 9
流行性耳下腺炎 21
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 2例
感染性胃腸炎 0例
長野県感染症情報 (2016年(平成28年)第44週)
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/documents/28-44w.pdf
マイコプラズマ抗原陽性になった学生さんに、
出席停止を伝え、
「薬を飲んで、良くなったら、
登校許可証をいつでも書いてあげるよ。」といったら、
その日のうちに、保護者と共に「学校休みたくないから登校許可証を書いてください。」と同日再診された。
薬を飲んで人混みに出ないように伝え、帰宅させました。
マイコプラズマ肺炎が大流行 「五輪肺炎」復活? 朝日新聞
小川裕介2016年11月8日23時34分
子どもに多く、せきが長引きやすいマイコプラズマ肺炎が大流行している。国立感染症研究所によると、10月17~23日の1週間に全国約500の医療機関から報告された平均患者数は統計開始以来、過去最多を記録した。専門家は、従来の抗菌薬が効かない耐性菌の影響を指摘、マスク着用やこまめな手洗いを呼びかけている。
マイコプラズマ肺炎は乾いたせきと発熱が特徴で、解熱後も数週間にわたってせきが続く。マイコプラズマという細菌が原因で、くしゃみやせきのしぶきを介して感染する。14歳未満が患者の約8割を占め、中耳炎や無菌性髄膜炎、脳炎などを併発し重症化することもある。
8日に速報された10月24~30日の1週間の患者報告数は691人で、1医療機関あたり1・46人。過去最多だった前週の1・61人に続き、高い水準だった。都道府県別では、群馬が最多で、岐阜、青森、埼玉、大阪、愛知、静岡、山口などが続いた。今年に入ってからの報告総数は1万4953人に上り、昨年1年間の1万323人を大幅に上回った。
世界的には3~8年程度の周期で流行を繰り返すと報告され、日本では1984、88年に大流行し、「オリンピック肺炎」と呼ばれた。90~2000年代は落ち着いていたが、11、12年に大流行し、リオ五輪があった今年は4年ぶりの大流行となった。
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
平成28年10月24日-10月30日 第43週
●全数把握感染症
結核1例、潜在性結核4例、梅毒1例の届出がありました。
梅毒の今年の県内届出数は15件となり、昨年の1年間の届出数と同数となりました。平成11年の調査開始以降最も多い状況で、全国的にも近年増加傾向にあります。感染が疑われる症状がみられた場合には、早期に医師の診断・治療を受けることが重要です。
●定点把握感染症
RSウイルスの届出数は例年より3~4週間ほど早いペースで増加しています。今後の更なる拡大が懸念されます。
学校等のインフルエンザ様疾患による休業状況
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/influ2.html
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ0名(長野県内11例)。
小児科10定点
RSウイルス感染症 15
咽頭結膜熱 0
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 4
感染性胃腸炎 50
水痘 7
手足口病 1
伝染性紅斑 2
突発性発疹症 5
百日咳 0
ヘルパンギーナ 9
流行性耳下腺炎 15
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 2例
感染性胃腸炎 0例
長野県感染症情報 (2016年(平成28年)第43週)
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/documents/28-43w.pdf
東南アジア等の海外旅行時に、麻しんに感染して、日本国内で発症する方がいます。
麻しん・風しん混合ワクチン接種希望者は、ご連絡ください。
全国的に麻しん・風しん混合ワクチンの需要が高まり、一部不足している地域(大阪、千葉、東京)も出てきており、東京から長野県内に接種をするためにくる方がいるそうです。
マイコプラズマ肺炎の患者数 過去最多に
11月1日 14時35分 NHK
http://www3.nhk.or.jp/ne…/html/20161101/k10010752101000.html
発熱や長引くせきの原因となるマイコプラズマ肺炎の患者が、統計を取り始めて以降最も多くなっていて、国立感染症研究所は、せきが続く場合は早めに医療機関を受診するよう呼びかけています。
マイコプラズマ肺炎は、発熱や長く続くせきが特徴の細菌性の感染症で、診断が遅れると重症の肺炎を起こすことがあるほか、まれにですが、脳炎を起こすこともあります。
国立感染症研究所によりますと、先月23日までの1週間に全国およそ500の医療機関から報告された患者の数は758人で、1週間当たりの患者数で見ますと、平成11年に統計を取り始めて以降最も多くなっています。
1医療機関当たりの患者数は、最も多いのが岐阜県で6.6人、次いで群馬県が3.75人、奈良県が3.33人、青森県、石川県、大阪府が3人などとなっています。
マイコプラズマ肺炎は例年秋から冬にかけて流行し、患者のおよそ8割が14歳未満の子どもです。
国立感染症研究所の見理剛室長は「例年これからが流行のピークを迎える時期なので、今後さらに患者数が増える可能性もある。小学校や中学校に通う子どもたちを中心に、せきが続いたり声がかれたりする場合はマスクを着用し、早めに医療機関を受診してほしい」と話しています。
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
平成28年10月10日-10月16日 第41週
●全数把握感染症
結核1例、潜在性結核2例、レジオネラ症2例、カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症2例、劇症型溶血性レンサ球菌感染症1例、梅毒1例の届出がありました。
●定点把握感染症
RSウイルス感染症はRSウイルスを病原体とする乳幼児に多く認める急性呼吸器感染症です。例年より1か月ほど早いペースで増加傾向を示しています。全国的には西日本から東日本へ流行が推移しており、今後県内での拡大が懸念されます。
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ0名(長野県内6例)。
小児科10定点
RSウイルス感染症 9
咽頭結膜熱 0
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 6
感染性胃腸炎 38
水痘 0
手足口病 9
伝染性紅斑 3
突発性発疹症 4
百日咳 0
ヘルパンギーナ 21
流行性耳下腺炎 8
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 2例
感染性胃腸炎 0例
長野県感染症情報 (2016年(平成28年)第41週)
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/documents/28-41w.pdf
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
平成28年10月3日-10月9日 第40週
●全数把握感染症
結核3例、潜在性結核4例、レジオネラ症1例、ウイルス性肝炎1例、梅毒2例の届出がありました。
●定点把握感染症
流行性角結膜炎は、引き続き長野市地域で多い状況です。こまめな手洗いを心がけ、タオルや点眼液など目に接触するものの共有は避けるようにしましょう。
RSウイルス感染症はRSウイルスを病原体とする乳幼児に多く認める急性呼吸器感染症です。例年より1か月ほど早いペースで増加傾向を示しています。全国的には西日本から東日本へ流行が推移しており、今後県内での拡大が懸念されます。
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ0名(長野県内 伊那2例)。
小児科10定点
RSウイルス感染症 19
咽頭結膜熱 1
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 11
感染性胃腸炎 49
水痘 2
手足口病 2
伝染性紅斑 2
突発性発疹症 4
百日咳 0
ヘルパンギーナ 26
流行性耳下腺炎 13
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 1例
感染性胃腸炎 0例
長野県感染症情報 (2016年(平成28年)第40週)
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/documents/28-40w.pdf
「RSウイルス」患者、5,000人超える 前週より1,300人以上増加
10/11 15:18 FNN
http://www.fnn-news.com/…/headli…/articles/CONN00338683.html
感染の報告が、5,000人を超えた。
国立感染症研究所によると、10月2日までの1週間に全国3,000の小児科から報告された「RSウイルス」の患者は、5,463人で、前の週に比べ、1,300人以上増加した。
同じ方法で調査を始めた2012年以降、この時期としては、最も多いという。
RSウイルスは、乳幼児を中心に、くしゃみやせき、肺炎を引き起こすこともあり、毎年、秋から冬にかけて流行する。
また、「おたふくかぜ」も、小児科1カ所あたりの患者が1.2人と、この時期としては、最も多くなった。
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
平成28年9月26日-10月2日 第39週
●全数把握感染症
腸管出血性大腸菌は、感染すると腹痛や下痢を起こし、まれに出血性の下痢や溶血性尿毒症症候群(HUS)を引き起こします。乳幼児、小児、高齢者の方などは重症化する場合がありますので、注意が必要です。
●定点把握感染症
流行性角結膜炎は、前週より微増しました。特に長野市地域で多い状況です。こまめな手洗いを心がけ、タオルや点眼液など目に接触するものの共有は避けるようにしましょう。
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ0名(長野県内 上田2例)。
小児科10定点
RSウイルス感染症 8
咽頭結膜熱 0
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 12
感染性胃腸炎 63
水痘 0
手足口病 5
伝染性紅斑 0
突発性発疹症 4
百日咳 0
ヘルパンギーナ 37
流行性耳下腺炎 19
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 4例
感染性胃腸炎 0例
長野県感染症情報 (2016年(平成28年)第39週)
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/documents/28-39w.pdf
日本脳炎の発生について -特に幼児や高齢者は注意が必要です-
https://www.pref.nagasaki.jp/press-contents/258935/
蚊(主にコガタアカイエカ)が媒介する感染症である日本脳炎患者が、対馬保健所管内で4例発生しました。
今年、初めての発生であり、県内では平成25年9月以来の発生となります。
蚊の活動時期は、秋ごろまで続きますので、感染予防の周知にご協力をお願いします。
予防には
日本脳炎ワクチンの接種(最も効果的)
標準的な定期予防接種は、1期接種(3歳で2回)、1期追加接種(4歳)、2期接種(9歳)の方が対象です。ワクチン接種により、日本脳炎の罹患リスクを75から95%減らすことができると報告されています。定期予防接種は、市町からの案内に沿って接種を受けて下さい。
任意接種することも可能ですので、かかりつけ医にご相談ください。
蚊に刺されない工夫
日本脳炎は蚊(主にコガタアカイエカ)によって媒介されるので、蚊に刺されない対策や、蚊を増やさない環境づくりが重要です。
蚊の活動時間帯(夕方から夜明け)には屋外で過ごすことを避ける。
戸外で過ごすときはできるだけ皮膚の露出を避ける(長袖、長ズボン等の着用)。
虫除けスプレー等を活用する。
屋外の水溜りを減らし、ボウフラの発生源をつくらない。
十分な休息
休養、栄養、睡眠を十分にとり、過労を避けて、免疫力を維持して発症を予防しましょう。
日本脳炎とは
日本脳炎ウイルスによって起こるウイルス感染症であり、人にはウイルスを持っている蚊(主にコガタアカイエカ)に刺されることにより感染します。患者発生は西日本に多く、蚊の発生時期である夏から秋にかけて報告されています。人から人への感染はなく、また感染者を刺した蚊に刺されても感染することはありません。
潜伏期間:6から16日
症 状:数日間の高熱、頭痛、嘔吐などで発病し、急激に、光への過敏症、意識障害(意識がなくなること)、けいれん等の中枢神経障害(脳の障害)を生じる
発 病 率:感染者およそ100から1,000人に1人
致 死 率:脳炎を発症した場合20から40%(幼児や高齢者では危険が高くなります)
日本脳炎の定期予防接種について
日本脳炎の予防接種後に重い病気になった事例があったことをきっかけに、平成17年5月30日から平成22年3月31日まで、日本脳炎の予防接種のご案内を行っていませんでした(いわゆる「積極的勧奨の差し控え」)。その後新たなワクチンが開発され、現在は日本脳炎の定期予防接種を通常通り受けられるようになっています。
このため、平成7から18年度に生まれた方は、平成17から21年度に日本脳炎の予防接種を受ける機会を逃していることがありますので、母子健康手帳などをご確認いただくとともに、今後、市町からのご案内に沿って、接種を受けていただくようお願いします。
日本の子どもが接種するワクチン
日本の子どもが現在受けられるワクチンと、おすすめの接種年齢(数回接種が必要な場合は1回目の接種年齢)、スケジュールを考えるうえでのポイントをまとめました。
※各ワクチン名をクリックすると詳しい説明がご覧になれます
http://www.know-vpd.jp/children/children_explan.htm
日本の子どもたちを守るため、どうかVPDを知ってください。
http://www.know-vpd.jp/index.php
VPDは、子どもたちの命にかかわる重大な病気。日本では、毎年多くの子どもたちが、ワクチンで予防できるはずのVPDに感染して、重い後遺症で苦しんだり、命を落としたりしています。 世界中に数多くある感染症の中で、ワクチンで防げる病気—VPD—はわずかです。 防げる病気だけでも予防して、大切な子どもたちの命を守りましょう。
予防接種スケジュール
http://www.know-vpd.jp/children/index.htm
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
平成28年9月19日-9月25日 第38週
●全数把握感染症
腸管出血性大腸菌は、感染すると腹痛や下痢を起こし、まれに出血性の下痢や溶血性尿毒症症候群(HUS)を引き起こします。乳幼児、小児、高齢者の方などは重症化する場合がありますので、注意が必要です。
●定点把握感染症
流行性角結膜炎は、前週より減少しましが、引き続き高水準であり、特に長野市地域で多い状況です。こまめな手洗いを心がけ、タオルや点眼液など目に接触するものの共有は避けるようにしましょう。
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ0名(長野県内0例)。
小児科10定点
RSウイルス感染症 6
咽頭結膜熱 0
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 8
感染性胃腸炎 34
水痘 0
手足口病 4
伝染性紅斑 0
突発性発疹症 2
百日咳 0
ヘルパンギーナ 39
流行性耳下腺炎 14
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 1例
感染性胃腸炎 0例
長野県感染症情報 (2016年(平成28年)第38週)
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/documents/28-38w.pdf
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
平成28年9月12日-9月18日 第37週
●全数把握感染症
レジオネラ症は、中高年に多く発生し、レジオネラ属菌に汚染された細かい水滴(エアロゾル)や土埃を吸い込むことによって感染します。土壌、河川等の自然界環境中に広く生息しているほか、人工的な水循環施設(循環式浴槽、冷却塔等)中に侵入・増殖し、感染源になる場合があります。
●定点把握感染症
流行性角結膜炎は、過去5年では最も多い届出数となっています。今週は特に長野市地域で多い状況です。こまめな手洗いを心がけ、タオルや点眼液など目に接触するものの共有は避けるようにしましょう。
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ0名(長野県内0例)。
小児科10定点
RSウイルス感染症 8
咽頭結膜熱 1
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 5
感染性胃腸炎 57
水痘 1
手足口病 5
伝染性紅斑 0
突発性発疹症 3
百日咳 0
ヘルパンギーナ 56
流行性耳下腺炎 23
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 5例
感染性胃腸炎 0例
長野県感染症情報 (2016年(平成28年)第37週)
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/documents/28-37w.pdf
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
平成28年9月5日-9月11日 第36週
●全数把握感染症
腸管出血性大腸菌は、感染すると腹痛や下痢を起こし、まれに出血性の下痢や溶血性尿毒症症候群(HUS)を引き起こします。乳幼児、小児、高齢者の方などは重症化する場合がありますので、注意が必要です。
●定点把握感染症
へルパンギーナは前週と比較し減少傾向に転じました。流行性角結膜炎は、過去5年では2014年に次ぐ流行となっており、特に北信及び佐久地域で多い状況です。
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ0名(長野県内0例)。
小児科10定点
RSウイルス感染症 9
咽頭結膜熱 1
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 11
感染性胃腸炎 38
水痘 1
手足口病 7
伝染性紅斑 1
突発性発疹症 3
百日咳 0
ヘルパンギーナ 69
流行性耳下腺炎 16
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 1例
感染性胃腸炎 0例
長野県感染症情報 (2016年(平成28年)第36週)
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/documents/28-36w.pdf
日本小児肝臓研究所によくある質問
Q. 保育園でもB型肝炎ウイルスの感染がみられるといわれました。保育園では感染はどのようにうつるのでしょうか?
A. 乳児は手に触れるものを口に入れたりします。また幼児は仲間に噛みつくこともあります。乳幼児は適切な手洗いや排泄物や体液で汚染された物の処置などが基本的な衛生対策はできません。保育園では種々の感染症が流行することはよく知られており、B型肝炎に関しても、集団感染が知られています。
保育園での集団感染をしらべると、皮膚と皮膚との接触による感染、お友達同士の噛みつき、唾液で汚染され玩具の共用など感染経路があります。実際に、B型肝炎ウイルスに感染している子どもの唾液、汗、涙などの体液にはB肝炎ウイルスが存在し、実際に感染力があることが証明されています。
http://www.jphrc.net/faq/
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
平成28年8月29日-9月4日 第35週
●全数把握感染症
腸管出血性大腸菌は、感染すると腹痛や下痢を起こし、まれに出血性の下痢や溶血性尿毒症症候群(HUS)を引き起こします。乳幼児、小児、高齢者の方などは重症化する場合がありますので、注意が必要です。
●定点把握感染症
へルパンギーナは前々週一旦減少したものの、再び増加傾向に転じています。流行性耳下腺炎は例年と比較し多い状況であり、今後の流行拡大が懸念されます。
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ0名(長野県内0例)。
小児科10定点
RSウイルス感染症 0
咽頭結膜熱 1
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 5
感染性胃腸炎 53
水痘 5
手足口病 5
伝染性紅斑 4
突発性発疹症 8
百日咳 0
ヘルパンギーナ 75
流行性耳下腺炎 10
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 1例
感染性胃腸炎 0例
長野県感染症情報 (2016年(平成28年)第35週)
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/documents/28-35w.pdf
学校保健安全法施行規則
出席停止の期間の基準
http://www.mext.go.jp/a_menu/kenko/hoken/__icsFiles/afieldfile/2013/05/15/1334054_01.pdf
第十九条 令第六条第二項の出席停止の期間の基準は、前条の感染症の種類に従い、次 のとおりとする。
一 第一種の感染症にかかつた者については、治癒するまで。
二 第二種の感染症(結核及び髄膜炎菌性髄膜炎を除く。)にかかつた者については、 次の期間。ただし、病状により学校医その他の医師において感染のおそれがないと認めたときは、この限りでない。
イ インフルエンザ(鳥インフルエンザ(H五N一)及び新型インフルエンザ等感染症を除く。)にあつては、発症した後五日を経過し、かつ、解熱した後二日(幼児にあつては、三日)を経過するまで。
ロ 百日咳にあつては、特有の咳が消失するまで又は五日間の適正な抗菌性物質製剤 による治療が終了するまで。
ハ 麻しんにあつては、解熱した後三日を経過するまで。
ニ 流行性耳下腺炎にあつては、耳下腺、顎下腺又は舌下腺の腫脹
が発現した後五日を経過し、かつ、全身状態が良好になるまで。
ホ 風しんにあつては、発しんが消失するまで。
ヘ 水痘にあつては、すべての発しんが痂皮化するまで。
ト 咽頭結膜熱にあつては、主要症状が消退した後二日を経過するまで。
関西空港内にある事業所における勤務者の麻しん(はしか)の集団感染について
http://www.pref.osaka.lg.jp/hodo/index.php?site=fumin&pageId=25089
9/1 現時点で26名の集団感染が認められました。
9/2 5人増えて、合計31名になりました。
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
平成28年8月22日-8月28日 第34週
●全数把握感染症
デング熱は、蚊に刺されることによって感染します。デング熱の発生地域へ渡航する場合は、長袖・長ズボンを着用したり、蚊の忌避剤(虫よけスプレー等)を使用したりして、蚊に刺されないように注意してください。
●定点把握感染症
へルパンギーナは前週一旦減少したものの、再度増加傾向に転じています。流行性耳下腺炎は例年と比較し多い状況であり、今後の流行拡大が懸念されます。
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ0名(長野県内0例)。
小児科10定点
RSウイルス感染症 0
咽頭結膜熱 1
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 9
感染性胃腸炎 57
水痘 5
手足口病 5
伝染性紅斑 7
突発性発疹症 6
百日咳 0
ヘルパンギーナ 77
流行性耳下腺炎 17
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 3例
感染性胃腸炎 0例
長野県感染症情報 (2016年(平成28年)第34週)
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/documents/28-34w.pdf
コンサート訪れた男性 はしかと診断 患者増える可能性 千葉
8月24日 17時01分 NHK News Web
今月14日、高熱などの症状のある男性が千葉市で開かれた大規模なコンサートを訪れ、その後、はしかと診断され、千葉市はさらに患者が出る可能性もあるとみて、医療機関に注意を呼びかけています。
千葉市などによりますと、海外旅行から帰国し、39度を超える発熱や発疹の症状がある兵庫県西宮市の10代の男性が、今月14日、千葉市の幕張メッセで開かれた大規模なコンサートを訪れ、その後、医療機関ではしかと診断されました。男性は自分がはしかに感染していることには気づいていなかったということです。
はしかは高熱などに続き、全身に赤い発疹が出るのが特徴で、重症化すると最悪の場合、死亡することもあります。また、空気感染で広がり、感染力が非常に強いのも特徴です。
ワクチンを2回接種することでほぼ予防できるということですが、千葉市は今後さらに患者が出る可能性もあるとみて、市内の医療機関に連絡し、はしかが疑われる患者が受診した際には、院内感染の防止を徹底するよう伝えました。
千葉市は「コンサートに行って発熱などの症状が出た人は、医療機関に連絡したうえで受診してほしい」としています。
早めに医療機関の受診を
はしかは空気感染するため、インフルエンザよりも感染力が強いのが特徴で、発症すると3割の人が肺炎などの合併症を起こし、最悪、死に至ることもあります。
国立感染症研究所の大石和徳センター長は「1歳未満の赤ちゃんやワクチンを接種していない人は重症化するおそれが高い。発熱や発疹などの症状が出た場合は人の集まる場所には行かず、早めに医療機関を受診してほしい。特に妊婦は早産や流産することもあるので注意してほしい」と話しています。
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
平成28年8月15日-8月21日 第33週
●全数把握感染症
腸管出血性大腸菌は、夏期に多発します。感染すると腹痛や下痢を起こし、まれに出血性の下痢や溶血性尿毒症症候群(HUS)を引き起こします。乳幼児、小児、高齢者の方などは重症化する場合がありますので、注意が必要です。
●定点把握感染症
へルパンギーナは前週に比べ減少しましたが、例年、お盆明けに再度増加する傾向がみられることから、今後も注意が必要です。流行性耳下腺炎は例年に比べ多い状況であり、今後の流行拡大が懸念されます。
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ0名(長野県内0例)。
小児科10定点
RSウイルス感染症 0
咽頭結膜熱 2
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 11
感染性胃腸炎 27
水痘 1
手足口病 13
伝染性紅斑 4
突発性発疹症 6
百日咳 0
ヘルパンギーナ 46
流行性耳下腺炎 17
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 3例
感染性胃腸炎 0例
長野県感染症情報 (2016年(平成28年)第33週)
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/documents/28-33w.pdf
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
平成28年8月2日-8月8日 第31週
●全数把握感染症
夏休みには海外へ渡航される方が多くなります。安全で快適に旅行し、帰国することができるように、海外で注意すべき感染症及びその予防対策を事前によく調べてからお出かけください。特に、ブラジルへお出かけの方は、ジカウイルス感染症や黄熱に注意が必要です。
●定点把握感染症
へルパンギーナの患者届出数が増加傾向にあります。また、流行性耳下腺炎は2010~2011年の流行に類似した傾向を示しており、今後の流行拡大が懸念されます。
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ0名(長野県内0例)。
小児科10定点
RSウイルス感染症 0
咽頭結膜熱 4
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 15
感染性胃腸炎 49
水痘 2
手足口病 10
伝染性紅斑 7
突発性発疹症 4
百日咳 0
ヘルパンギーナ 90
流行性耳下腺炎 26
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 4例
感染性胃腸炎 0例
長野県感染症情報 (2016年(平成28年)第31週)
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/documents/28-31w.pdf
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
平成28年7月25日-8月1日 第30週
●全数把握感染症
夏休みには海外へ渡航される方が多くなります。安全で快適に旅行し、帰国することができるように、海外で注意すべき感染症及びその予防対策を事前によく調べてからお出かけください。特に、ブラジルへお出かけの方は、ジカウイルス感染症や黄熱に注意が必要です。
●定点把握感染症
へルパンギーナの患者届出数が増加傾向にあります。また、流行性耳下腺炎は2010~2011年の流行に類似した傾向を示しており、今後の流行拡大が懸念されます。
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ0名(長野県内0例)。
小児科10定点
RSウイルス感染症 0
咽頭結膜熱 5
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 16
感染性胃腸炎 60
水痘 5
手足口病 20
伝染性紅斑 9
突発性発疹症 7
百日咳 0
ヘルパンギーナ 56
流行性耳下腺炎 21
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 1例
感染性胃腸炎 0例
長野県感染症情報 (2016年(平成28年)第30週)
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/documents/28-30w.pdf
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
平成28年7月18日-7月24日 第29週
●全数把握感染症
例年、夏期は腸管出血性大腸菌感染症が増加します。人から人へ、あるいは食品を介して感染が拡大しやすい傾向があります。手洗いの励行や食品の取扱いに十分注意が必要です。
●定点把握感染症
へルパンギーナの患者届出数が増加傾向にあり、特に中南信を中心に流行が拡大しています。今後さらに全県に拡大することが懸念されますので、うがいや手指の消毒に努めてください。
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ0名(長野県内0例)。
小児科10定点
RSウイルス感染症 0
咽頭結膜熱 15
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 13
感染性胃腸炎 55
水痘 0
手足口病 38
伝染性紅斑 14
突発性発疹症 2
百日咳 0
ヘルパンギーナ 39
流行性耳下腺炎 21
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 2例
感染性胃腸炎 0例
長野県感染症情報 (2016年(平成28年)第29週)
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/documents/28-29w.pdf
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
平成28年7月11日-7月17日 第28週
●全数把握感染症
結核5例、腸管出血性大腸菌感染症1例(O157 1例)、レジオネラ症1例、風しん1例の届出がありました。
例年、夏期は腸管出血性大腸菌感染症が増加します。人から人へ、あるいは食品を介して感染が拡大しやすい傾向があります。手洗いの励行や食品の取扱いに十分注意が必要です。
●定点把握感染症
流行性耳下腺炎、へルパンギーナの届出数が前週に比べ増加傾向を示しています。
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ0名(長野県内0例)。
小児科10定点
RSウイルス感染症 0
咽頭結膜熱 6
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 27
感染性胃腸炎 82
水痘 6
手足口病 24
伝染性紅斑 14
突発性発疹症 4
百日咳 0
ヘルパンギーナ 31
流行性耳下腺炎 33
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 2例
感染性胃腸炎 0例
長野県感染症情報 (2016年(平成28年)第28週)
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/documents/28-28w.pdf
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
平成28年7月4日-7月10日 第27週
●定点把握感染症
流行性耳下腺炎はおよそ4~5年周期で流行が見られていますが、今年は2005年~2006年及び2010~2011年の流行に類似した傾向を示しており、今後の増加が懸念されます。
伝染性紅斑、へルパンギーナ、手足口病等、毎夏流行する疾患の届出数が増加傾向を示しています。
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ0名(長野県内1例)。
小児科10定点
RSウイルス感染症 0
咽頭結膜熱 8
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 31
感染性胃腸炎 75
水痘 6
手足口病 14
伝染性紅斑 14
突発性発疹症 4
百日咳 0
ヘルパンギーナ 18
流行性耳下腺炎 13
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 0例
感染性胃腸炎 0例
長野県感染症情報 (2016年(平成28年)第27週)
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/documents/28-27w.pdf
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
平成28年6月27日-7月3日 第26週
●定点把握感染症
流行性耳下腺炎はおよそ4~5年周期で流行が見られていますが、今年は2005年~2006年及び2010~2011年の流行に類似した傾向を示しています。
手足口病、へルパンギーナはそれぞれ前週比3.4倍、1.7倍となっています。毎夏流行する疾患であり、今後の増加が懸念されます。
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ0名(長野県内1例)。
小児科10定点
RSウイルス感染症 0
咽頭結膜熱 1
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 36
感染性胃腸炎 71
水痘 5
手足口病 2
伝染性紅斑 16
突発性発疹症 7
百日咳 0
ヘルパンギーナ 9
流行性耳下腺炎 26
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 1例
感染性胃腸炎 0例
長野県感染症情報 (2016年(平成28年)第26週)
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/documents/28-26w.pdf
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
平成28年6月20日-6月26日 第25週
●定点把握感染症
流行性耳下腺炎はおよそ4~5年周期で流行が見られていますが、今年は2005年~2006年及び2010~2011年の流行に類似した傾向を示しています。今後も患者数が多い状態で推移することが懸念されます。
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ0名(長野県内0例)。
小児科10定点
RSウイルス感染症 0
咽頭結膜熱 3
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 47
感染性胃腸炎 126
水痘 3
手足口病 2
伝染性紅斑 12
突発性発疹症 4
百日咳 0
ヘルパンギーナ 5
流行性耳下腺炎 31
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 1例
感染性胃腸炎 1例
長野県感染症情報 (2016年(平成28年)第25週)
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/documents/28-25w.pdf
典型的な手足口病の患者が来院されました。
手足口病、ヘルパンギーナ、アデノウイルス(プール熱)などの夏風邪にも注意しましょう。
=====
日本医師会 手足口病
http://www.med.or.jp/kansen/teashi_qa.html
手足口病について 国立感染症研究所 感染症情報センター
http://www.nih.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/441-hfmd.html
手足口病(hand, foot and mouth disease:HFMD)は、その名が示すとおり、口腔粘膜および手や足などに現れる水疱性の発疹を主症状とした急性ウイルス感染症で、幼児を中心に夏季に流行が見られる。
コクサッキーA16(CA16)、CA10、エンテロウイルス71(EV71)などのエンテロウイルスによりおこり、基本的に予後は良好な疾患である。
4歳位までの幼児を中心とした疾患であり、2歳以下が半数を占めるが、学童でも流行的発生がみられることがある。また、学童以上の年齢層の大半は既にこれらのウイルスの感染(不顕性感染も含む)を受けている場合が多いので、成人での発症はあまり多くない。
感染症発生動向調査によると、国内における手足口病流行のピークは夏季であるが、秋から冬にかけても多少の発生が見られる。
病原体
CA16、CA10、EV71などのエンテロウイルスが病因となる。ヒト-ヒト伝播は主として咽頭から排泄されるウイルスによる飛沫感染でおこるが、便中に排泄されたウイルスによる経口感染、水疱内容物からの感染などがありうる。便中へのウイルスの排泄は長期間にわたり、症状が消失した患者も2~4週間にわたり感染源になりうる。腸管で増殖したウイルスが血行性に中枢神経系(特にEV71)、心臓(特にCA16)などに到達すると、それらの臓器の症状を起こしうる。いちどHFMDを発病すると、その病因ウイルスに対しての免疫は成立するが、他のウイルスによるHFMDを起こすことは免れない。
臨床症状
3~5日の潜伏期をおいて、口腔粘膜、手掌、足底や足背などの四肢末端に2~3mmの水疱性発疹が出現する。時に肘、膝、臀部などにも出現することもある。
口腔粘膜では小潰瘍を形成することもある。発熱は約1/3に見られるが軽度であり、38℃以下のことがほとんどである。通常は3~7日の経過で消退し、水疱が痂皮を形成することはない。
稀には髄膜炎、小脳失調症、脳炎などの中枢神経系合併症の他、心筋炎、AFPなどを生ずることもある。特に、EV71による場合には、中枢神経系合併症に注意する必要がある。
治療・予防
特別な治療を要しないことがほとんどである。発疹にかゆみなどを伴うことは稀であり、抗ヒスタミン剤の塗布を行うことはあるが、副腎皮質ステロイド剤などの必要はない。口腔内病変に対しては、刺激にならないよう柔かめで薄味の食べ物を勧めるが、何よりも水分不足にならないようにすることが最も重要である。薄いお茶類、スポーツ飲料などで水分を少量頻回に与えるよう努める。ときには経静脈的補液も必要となる。
発熱に対しては通常解熱剤なしで経過観察が可能である。抗生剤の投与は意味がない。しかし、元気がない、頭痛、嘔吐、高熱、2日以上続く発熱などの場合には髄膜炎、脳炎などへの進展を注意する。合併症を生じた場合の特異的な治療法は確立されていない。
予防としては患者に近づかない、手洗いの励行などである。患者あるいは回復者に対しても、特に排便後の手洗いを徹底させる。手足口病の原因ウイルスに対するワクチンは開発されていない。
学校保健法での取り扱い
手足口病は、学校で予防すべき伝染病1~3種に含まれていない。本文中に示した通り、主症状から回復した後もウイルスは長期にわたって排泄されることがあるので、急性期のみ登校登園停止を行って、学校・幼稚園・保育園などでの流行阻止をねらっても、効果はあまり期待ができない。本症の大部分は軽症疾患であり、脱水および合併症、ことに髄膜炎・脳炎などについて注意がおよんでいれば、集団としての問題は少ないため、発疹だけの患児に長期の欠席を強いる必要はなく、また現実的ではない。
通常の流行状況での登校登園の問題については、流行阻止の目的というよりも患者本人の状態によって判断すればよいと考えられる。
クリニックの業務を終らせてから、
夜間急病センターでの勤務です。
発熱、のどの痛みで夜間急病センターを受診された方で、
溶連菌迅速診断キット 陽性
マイコプラズマ抗原 陽性
同時感染の人がいました。
お大事になさってください。
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
平成28年6月13日-6月19日 第24週
●定点把握感染症
流行性耳下腺炎は過去5年間の同時期では2011年に次いで多い状況で推移しています。感染性
胃腸炎、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は前週より減少しています。
長野県感染症情報 ~トピックス~
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/ichiran.html
野山に生息するダニの感染症に注意しましょう
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/dani.html
環境保全研究所病原体検出状況
http://www.pref.nagano.lg.jp/kanken/jigyo/gyomu/bunya/kansensho.html
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ3名(長野県内9例)。
小児科10定点
RSウイルス感染症 0
咽頭結膜熱 1
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 41
感染性胃腸炎 133
水痘 8手足口病 0
伝染性紅斑 16
突発性発疹症 5
百日咳 0
ヘルパンギーナ 0
流行性耳下腺炎 16
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 1例
感染性胃腸炎 2例
長野県感染症情報 (2016年(平成28年)第24週)
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/documents/28-24w.pdf
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
平成28年6月6日-6月12日 第23週
●定点把握感染症
流行性耳下腺炎は過去5年間の同時期では2011年に次いで多い状況で推移しています。感染性胃腸炎は前週より増加、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は前週より減少しています。
長野県感染症情報~トピックス~
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/ichiran.html
野山に生息するダニの感染症に注意しましょう
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/dani.html
環境保全研究所病原体検出状況
http://www.pref.nagano.lg.jp/kanken/jigyo/gyomu/bunya/kansensho.html
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ5名(長野県内9例)。
小児科10定点
RSウイルス感染症 0
咽頭結膜熱 5
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 51
感染性胃腸炎 143
水痘 2
手足口病 0
伝染性紅斑 19
突発性発疹症 9
百日咳 0
ヘルパンギーナ 6
流行性耳下腺炎 28
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 1例
感染性胃腸炎 3例
長野県感染症情報 (2016年(平成28年)第23週)
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/documents/28-23w.pdf
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
平成28年5月30日-6月5日 第22週
●定点把握感染症
流行性耳下腺炎は過去5年間の同時期では2011年に次いで多い状況で推移しています。感染性胃腸炎、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎前週より増加しています。
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ7名(長野県内17例)。
小児科10定点
RSウイルス感染症 0
咽頭結膜熱 3
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 46
感染性胃腸炎 115
水痘 10
手足口病 1
伝染性紅斑 15
突発性発疹症 5
百日咳 0
ヘルパンギーナ 4
流行性耳下腺炎 18
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 1例
感染性胃腸炎 0例
長野県感染症情報 (2016年(平成28年)第22週)
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/documents/28-22w.pdf
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
平成28年5月23日-5月29日 第21週
●定点把握感染症
流行性耳下腺炎は過去5年間の同時期では2011年に次いで多い状況で推移しています。感染性胃腸炎、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、伝染性紅斑、水痘は前週より増加しています。
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ10名(長野県内39例)。
小児科10定点
RSウイルス感染症 0
咽頭結膜熱 3
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 48
感染性胃腸炎 113
水痘 13
手足口病 2
伝染性紅斑 13
突発性発疹症 7
百日咳 0
ヘルパンギーナ 4
流行性耳下腺炎 19
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 1例
感染性胃腸炎 2例
長野県感染症情報 (2016年(平成28年)第21週)
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/documents/28-21w.pdf
今日も、発熱、喉の痛み、咳の患者さんで、
溶連菌検査陽性+マイコプラズマ抗原検査陽性の方がいました。
溶連菌とマイコプラズマの同時感染のようです。
少し前に、マイコプラズマ抗原陽性で、マクロライド系抗菌薬が効かずに、病院に紹介したところ、インフルエンザ菌B型陽性の同時感染の方もいました。
最近、近隣で流行している感染症は
おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)
溶連菌感染症
感染性胃腸炎
マイコプラズマ
が多い印象です。
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
平成28年5月16日-5月22日 第20週
●定点把握感染症
流行性耳下腺炎は定点あたり届出数が1.0人を上回り、過去5年間では2011年に次いで多い状況で推移しています。感染性胃腸炎は前週と同数、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は前週より増加しています。
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ11名(長野県内51例)。
小児科10定点
RSウイルス感染症 0
咽頭結膜熱 2
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 39
感染性胃腸炎 115
水痘 10
手足口病 0
伝染性紅斑 8
突発性発疹症 5
百日咳 0
ヘルパンギーナ 2
流行性耳下腺炎 18
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 2例
感染性胃腸炎 0例
長野県感染症情報 (2016年(平成28年)第20週)
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/documents/28-20w.pdf
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
平成28年5月9日-5月15日 第19週
●定点把握感染症
感染性胃腸炎、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は前週より届出数が増加しています。インフルエンザは定点あたり届出数は0.83人となり、前週の1.90人を下回り流行が終息に向かっています。
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ8名(長野県内72例)。
小児科10定点
RSウイルス感染症 1
咽頭結膜熱 3
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 29
感染性胃腸炎 130
水痘 3
手足口病 1
伝染性紅斑 6
突発性発疹症 7
百日咳 0
ヘルパンギーナ 3
流行性耳下腺炎 17
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 0例
感染性胃腸炎 4例
長野県感染症情報 (2016年(平成28年)第19週)
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/documents/28-19w.pdf
今日、発熱、咽頭痛、咳で来院された患者さんで、
マイコプラズマ抗原検査 陽性
溶連菌迅速診断 陽性
の同時感染の児童がいました。
お大事になさってください。
今日の休日当番医では、
マイコプラズマ気管支炎
溶連菌感染による急性咽頭炎
インフルエンザB型
等、発熱して来院される方がいました。
朝晩と日中の気温差が大きい時期ですので、体調管理に気をつけましょう。
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
平成28年4月4日-4月10日 第14週
●定点把握感染症
インフルエンザは定点あたり10.39人で、5週連続で減少しています。
ロタウイルスによる胃腸炎は、下痢、嘔吐、発熱などの症状があり、脱水症状がひどくなると点滴が必要となったり、入院が必要になることがあります。例年、3月から5月にかけて乳幼児を中心に流行がおこります。感染を広げないために、おむつの適切な処理や手洗いの徹底などの感染予防を心がけましょう。
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ121名(長野県内904例)。
小児科10定点
RSウイルス感染症 1
咽頭結膜熱 0
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 13
感染性胃腸炎 81
水痘 6
手足口病 0
伝染性紅斑 4
突発性発疹症 9
百日咳 0
ヘルパンギーナ 0
流行性耳下腺炎 6
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 2例
感染性胃腸炎 2例
長野県感染症情報 (2016年(平成28年)第14週)
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/documents/28-14w.pdf
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
平成28年3月28日-4月3日 第13週
●定点把握感染症
インフルエンザは定点あたり15.43人で、先週より減少しましたが、県内9保健所管内で注意報レベルを超えており、引き続き注意が必要です。
手洗いをこまめに行い、人混みに入る際はマスクを着用するなど感染予防に努めてください。
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ214名(長野県内1342例)。
小児科10定点
RSウイルス感染症 2
咽頭結膜熱 0
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 10
感染性胃腸炎 68
水痘 4
手足口病 0
伝染性紅斑 2
突発性発疹症 1
百日咳 0
ヘルパンギーナ 0
流行性耳下腺炎 11
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 0例
感染性胃腸炎 2例
長野県感染症情報 (2016年(平成28年)第13週)
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/documents/28-13w.pdf
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
平成28年3月21日-3月27日 第12週
●定点把握感染症
インフルエンザは定点あたり17.06人で、先週より減少しています。
ロタウイルスによる胃腸炎は、下痢、嘔吐、発熱などの症状があり、脱水症状がひどくなると点滴が必要となったり、入院が必要になることがあります。例年、3月~5月にかけて乳幼児を中心に流行がおこります。
感染を広げないために、おむつの適切な処理や手洗いの徹底などの感染予防を心がけましょう。
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ267名(長野県内1484例)。
小児科10定点
RSウイルス感染症 1
咽頭結膜熱 0
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 26
感染性胃腸炎 60
水痘 1
手足口病 0
伝染性紅斑 4
突発性発疹症 5
百日咳 0
ヘルパンギーナ 0
流行性耳下腺炎 4
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 0例
感染性胃腸炎 2例
長野県感染症情報 (2016年(平成28年)第12週)
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/documents/28-12w.pdf
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
平成28年3月14日-3月20日 第11週
●定点把握感染症
インフルエンザは定点あたり27.76人で、先週より減少していますが、全ての保健所管内でインフルエンザ警報(30人以上)または注意報(10人以上)の基準を上回っています。
引き続き、マスクの着用や手洗いをこまめに行うなど感染予防に努め、症状のある場合は早めに医療機関を受診しましょう。
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ488名(長野県内2415例)。
小児科10定点
RSウイルス感染症 0
咽頭結膜熱 0
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 27
感染性胃腸炎 84
水痘 3
手足口病 1
伝染性紅斑 9
突発性発疹症 3
百日咳 0
ヘルパンギーナ 1
流行性耳下腺炎 10
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 0例
感染性胃腸炎 0例
長野県感染症情報 (2016年(平成28年)第11週)
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/documents/28-11w.pdf
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
平成28年3月7日-3月13日 第10週
●定点把握感染症
インフルエンザは定点あたり40.45人で、先週より減少していますが、過去5シーズンの同時期と比較すると、患者数が多い状況で推移しています。
引き続き、マスクの着用や手洗いをこまめに行うなど感染予防に努めてください。
また、症状のある場合は早めに医療機関を受診し、十分な休息をとりましょう。
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ631名(長野県内3519例)。
小児科10定点
RSウイルス感染症 2
咽頭結膜熱 1
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 40
感染性胃腸炎 115
水痘 4
手足口病 0
伝染性紅斑 4
突発性発疹症 3
百日咳 0
ヘルパンギーナ 0
流行性耳下腺炎 10
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 0例
感染性胃腸炎 0例
長野県感染症情報 (2016年(平成28年)第10週)
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
平成28年2月29日-3月6日 第9週
●定点把握感染症
インフルエンザは定点あたり43.76人で、2015/2016シーズンで最も多い報告数となっています。
大町保健所を除いた10保健所管内では、インフルエンザ警報(30人以上)の基準を上回っており、先週より患者数が増加又はほぼ横ばいの状況です。
引き続き、マスクの着用や手洗いをこまめに行うなど感染予防に努めてください。
また、症状のある場合は早めに医療機関を受診し、十分な休息をとりましょう。
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ615名(長野県内3807例)。
小児科10定点
RSウイルス感染症 0
咽頭結膜熱 0
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 34
感染性胃腸炎 1178
水痘 1
手足口病 0
伝染性紅斑 10
突発性発疹症 5
百日咳 0
ヘルパンギーナ 0
流行性耳下腺炎 7
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 1例
感染性胃腸炎 0例
長野県感染症情報 (2016年(平成28年)第9週)
昨夜は、クリニックの日計処理業務を済ませてから、
安曇野市夜間急病センターの2月分のレセプト点検に行きました。
2月は、インフルエンザ、感染性胃腸炎でセンターを受診された方が多かった印象ですね。
今日は、長野県高校入試後期選抜試験ですね。
体調を崩さないよう、受験生がんばれ!!
インフルエンザA型もB型も流行中。
近隣の学校の生徒で、発熱で来院。
インフルエンザA型+溶連菌感染の方がいました。
別の学校の生徒で、発熱で来院。
インフルエンザ(-)、マイコプラズマ陽性の方がいました。
一筋縄ではいきませんね。
お大事になさってください。
花粉症の方々も、今日は症状が悪化している様子。
お大事に。
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
平成28年2月22日-2月28日 第8週
●定点把握感染症
インフルエンザは定点あたりの報告数が40.02人となり、先週より減少しましたが、全ての保健所管内でインフルエンザ警報(30人以上)または注意報(10人以上)の基準を上回っています。
2015/2016シーズンのインフルエンザウイルス検出状況はAH1pdm09亜型の検出が多く、流行の主流と考えられます。しかし、B型インフルエンザウイルスの検出数も増加していますので、引き続き、マスクの着用や手洗いをこまめに行うなど感染予防に努めてください。
また、症状のある場合は早めに医療機関を受診し、十分な休息をとりましょう。
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ485名(長野県内3482例)。
小児科10定点
RSウイルス感染症 1
咽頭結膜熱 0
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 26
感染性胃腸炎 78
水痘 2
手足口病 1
伝染性紅斑 12
突発性発疹症 8
百日咳 0
ヘルパンギーナ 0
流行性耳下腺炎 8
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 1例
感染性胃腸炎 0例
長野県感染症情報 (2016年(平成28年)第8週)
オスグッド病について 日本整形外科学会
https://www.joa.or.jp/jp/public/sick/condition/osgood_schlatter.html
脛骨結節(お皿の下の骨)が徐々に突出してきて、痛がります。時には、赤く腫れたり、熱を持ったりします。休んでいると痛みが無くなりますが、スポーツを始めると痛みが再発します。
発育期のスポーツ少年に起こりやすいのが特徴です。
10~15歳の成長期の子供が、跳躍やボールをけるスポーツをし過ぎると、発生します。
大腿四頭筋(太ももの前の筋肉)の力は、膝蓋骨を経由して膝を伸展させる力として働きます。膝を伸ばす力の繰り返しにより、大腿四頭筋が膝蓋腱付着部を介して脛骨結節を牽引するために、脛骨結節の成長線に過剰な負荷がかかり成長軟骨部が剥離することで生じます。
この時期は急激に骨が軟骨から成長する時期です。
成長期の一過性の病気で、成長が終了すると、多くは治癒します。この時期はスポーツを控えることが大切です。
上記の症状を強くさせないためには、大腿四頭筋のストレッチングやアイスマッサージなどを行い、痛みが強いときのみ、内服や湿布をします。
痛みがなくなればスポーツは可能です。
発症後3~6ヵ月はスポーツをすると症状が強くなるので、スポーツ前後に上記ストレッチングやアイスマッサージ、ベルトの装着などをした上でのスポーツすることをお勧めします。
スポーツによる膝の慢性障害
https://www.joa.or.jp/jp/public/sick/condition/chronic_problem_with_knee_by_sports.html
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
平成28年2月15日-2月21日 第7週
●定点把握感染症
インフルエンザは定点あたりの報告数が41.43人となり、全ての保健所管内でインフルエンザ警報(30人以上)または注意報(10人以上)の基準を上回りました。
マスクの着用や手洗いをこまめに行うなど引き続き感染予防に努めてください。また、症状のある場合は早めに医療機関を受診し、十分な休息をとりましょう。
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ587名(長野県内3604例)。
小児科10定点
RSウイルス感染症 0
咽頭結膜熱 0
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 24
感染性胃腸炎 117
水痘 4
手足口病 0
伝染性紅斑 11
突発性発疹症 5
百日咳 0
ヘルパンギーナ 0
流行性耳下腺炎 6
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 1例
感染性胃腸炎 0例
長野県感染症情報 (2016年(平成28年)第7週)
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
平成28年2月8日-2月14日 第6週
●定点把握感染症
インフルエンザは定点あたりの報告数が43.35人となり、先週より増加しています。
大町保健所管内を除く10保健所管内でインフルエンザ警報(30人以上)または注意報(10人以上)の基準を上回っていますので、マスクの着用や手洗いをこまめに行うなど引き続き感染予防に努めてください。また、症状のある場合は早めに医療機関を受診し、十分な休息をとりましょう。
インフルエンザ情報(学校等集団発生状況)
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/influ.html
ノロウイルス感染症・食中毒にご注意!
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/norovirus.html
環境保全研究所病原体検出状況
http://www.pref.nagano.lg.jp/kanken/jigyo/gyomu/bunya/kansensho.html
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ598名(長野県内3728例)。
小児科10定点
RSウイルス感染症 4
咽頭結膜熱 0
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 34
感染性胃腸炎 85
水痘 8
手足口病 0
伝染性紅斑 10
突発性発疹症 4
百日咳 0
ヘルパンギーナ 0
流行性耳下腺炎 6
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 2例
感染性胃腸炎 0例
長野県感染症情報 (2016年(平成28年)第6週)
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
平成28年2月1日-2月7日 第5週
●定点把握感染症
インフルエンザは定点あたりの報告数が33.80人となり、インフルエンザ警報発令基準である30人を上回ったため、本日「インフルエンザ警報」を発令しました。県内11保健所管内のうち、10保健所管内で、インフルエンザ注意報(10人以上)または警報の基準を上回っています。
(プレスリリースhttp://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/happyou/160210_influenza.html)
手洗いや人混みに入るときにはマスクを着用するなど感染予防に努め、症状がある場合は早めに
医療機関を受診しましょう。
インフルエンザ情報(学校等集団発生状況)
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/influ.html
環境保全研究所病原体検出状況
http://www.pref.nagano.lg.jp/kanken/jigyo/gyomu/bunya/kansensho.html
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ433名(長野県内2941例)。
小児科10定点
RSウイルス感染症 5
咽頭結膜熱 0
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 41
感染性胃腸炎 108
水痘 4
手足口病 0
伝染性紅斑 16
突発性発疹症 9
百日咳 0
ヘルパンギーナ 0
流行性耳下腺炎 4
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 0例
感染性胃腸炎 0例
長野県感染症情報 (2016年(平成28年)第5週)
安曇野市、内科・外科・小児科 穂高ハートクリニックに
近くの学校で学級閉鎖中の生徒さんが受診。
今日から発熱。喉の痛み。
インフルエンザ迅速診断キットでインフルA型陽性
溶連菌迅速診断キット 陽性。
なんと、インフルエンザと溶連菌の混合感染でした。
抗インフルエンザ薬とペニシリン系抗菌薬を処方しました。
片方だけでも大変なのに混合感染なのでお大事になさってください。
同じクラスの別の生徒さんは、インフルエンザワクチン接種済み。
インフル(-)、溶連菌陽性でした。
クラスの中で、インフルエンザと溶連菌が流行っているんですね。
他の地区では、マイコプラズマ肺炎も出ているようです。
注意しましょう。
こども病院でマイコプラズマ肺炎と診断された患者さんが受診されました。
マイコプラズマ肺炎とは
http://www.nih.go.jp/…/kanse…/503-mycoplasma-pneumoniae.html
マイコプラズマ肺炎とは
以前には、定型的な細菌性肺炎と違って重症感が少なく、胸部レ線像も異なる故に「異型肺炎」に分類されてきた肺炎群があり、その後、マイコプラズマ肺炎は「異型肺炎」の多くを占めるものであることが解った。近年「異型肺炎」の病名は使われなくなる傾向にある。
疫 学
旧感染症発生動向調査では「異型肺炎」の発生動向調査が行われていたが、これにはマイコプラズマ肺炎以外にも、クラミジア肺炎やウイルス性肺炎などの疾患が含まれていた。1999年4月施行の感染症法により、マイコプラズマ肺炎として疾患特異的な発生動向調査を行う目的から、病原体診断を含んだ発生動向調査が行われることになった。
本疾患は通常通年性にみられ、普遍的な疾患であると考えられている。欧米において行われた罹患率調査のデータからは、報告によって差はあるものの、一般に年間で感受性人口の5~10%が罹患すると報告されている。本邦での感染症発生動向調査からは、晩秋から早春にかけて報告数が多くなり、罹患年齢は幼児期、学童期、青年期が中心である。病原体分離例でみると7~8歳にピークがある。本邦では従来4 年周期でオリンピックのある年に流行を繰り返してきたが、近年この傾向は崩れつつあり、1984 年と1988年に大きな流行があって以降は大きな全国流行はない。
病原体
病原体は肺炎マイコプラズマ(Mycoplasma pneumoniae )であるが、これは自己増殖可能な最小の微生物で、生物学的には細菌に分類される。他の細菌と異なり細胞壁を持たないので、多形態性を示し、ペニシリン、セフェムなどの細胞壁合成阻害の抗菌薬には感受性がない。専用のマイコプラズマ培地上にて増殖可能であるが、日数がかかり(2~4 週間)、操作もやや煩雑で、雑菌増殖による検査不能例も発生する。肺炎マイコプラズマは熱に弱く、界面活性剤によっても失活する。
感染様式は感染患者からの飛沫感染と接触感染によるが、濃厚接触が必要と考えられており、地域での感染拡大の速度は遅い。感染の拡大は通常閉鎖集団などではみられるが、学校などでの短時間での暴露による感染拡大の可能性は高くなく、友人間での濃厚接触によるものが重要とされている。病原体は侵入後、粘膜表面の細胞外で増殖を開始し、上気道、あるいは気管、気管支、細気管支、肺胞などの下気道の粘膜上皮を破壊する。特に気管支、細気管支の繊毛上皮の破壊が顕著で、粘膜の剥離、潰瘍を形成する。気道粘液への病原体の排出は初発症状発現前2~8日でみられるとされ、臨床症状発現時にピークとなり、高いレベルが約1 週間続いたあと、4~6週間以上排出が続く。
感染により特異抗体が産生されるが、生涯続くものではなく徐々に減衰していくが、その期間は様々であり、再感染もよく見られる。
臨床症状
潜伏期は通常2~3週間で、初発症状は発熱、全身倦怠、頭痛などである。咳は初発症状出現後3~5日から始まることが多く、当初は乾性の咳であるが、経過に従い咳は徐々に強くなり、解熱後も長く続く(3~4週間)。特に年長児や青年では、後期には湿性の咳となることが多い。鼻炎症状は本疾患では典型的ではないが、幼児ではより頻繁に見られる。嗄声、耳痛、咽頭痛、消化器症状、そして胸痛は約25%で見られ、また、皮疹は報告により差があるが6~17%である。喘息様気管支炎を呈することは比較的多く、急性期には40%で喘鳴が認められ、また、3年後に肺機能を評価したところ、対照に比して有意に低下していたという報告もある。昔から「異型肺炎」として、肺炎にしては元気で一般状態も悪くないことが特徴であるとされてきたが、重症肺炎となることもあり、胸水貯留は珍しいものではない。
他に合併症としては、中耳炎、無菌性髄膜炎、脳炎、肝炎、膵炎、溶血性貧血、心筋炎、関節炎、ギラン・バレー症候群、スティーブンス・ジョンソン症候群など多彩なものが含まれる。
理学的所見では聴診上乾性ラ音が多い。まれに、胸部レ線上異常陰影があっても聴診上異常を認めない症例があり、胸部レ線検査が欠かせない。胸部レ線所見ではびまん性のスリガラス様間質性陰影が特徴とされてきたが、実際には多いものではなく、むしろウイルス性、真菌性、クラミジア性のものに多いと報告されている。マイコプラズマ肺炎確定例では、大葉性肺炎像、肺胞性陰影、間質性陰影、これらの混在など、多様なパターンをとることが知られている。血液検査所見では白血球数は正常もしくは増加し、赤沈は亢進、CRP は中等度以上の陽性を示し、AST 、ALT の上昇を一過性にみとめることも多い。寒冷凝集反応は本疾患のほとんどで陽性に出るが、特異的なものではない。しかしながら、これが高ければマイコプラズマによる可能性が高いとされる。
病原診断
確定診断には、患者の咽頭拭い液、喀痰よりマイコプラズマを分離することであるが、適切な培地と経験があれば難しいことではない。しかしながら早くても1 週間程度かかるため、通常の診断としては有用ではない。近年迅速診断としてPCR 法が開発されており、臨床的に有用性が高いが、実施可能な施設は限られている。
臨床の現場では血清診断でなされることが多い。補体結合反応(CF)、間接赤血球凝集反応(IHA)にて、ペア血清で4倍以上の上昇を確認する。単一血清で診断するには、それぞれ64倍以上、320倍以上の抗体価が必要である。近年、粒子凝集法(PA )、蛍光抗体法(IF)あるいは酵素抗体法(ELISA)によるIgM、IgG抗体の検出も可能となっている。
治療・予防
抗菌薬による化学療法が基本であるが、ペニシリン系やセフェム系などのβ‐ ラクタム剤は効果がなく、マクロライド系やテトラサイクリン系、ニューキノロン系薬剤が用いられる。一般的には、マクロライド系のエリスロマイシン、クラリスロマイシンなどを第一選択とするが、学童期以降ではテトラサイクリン系のミノサイクリンも使用される。特異的な予防方法はなく、流行期には手洗い、うがいなどの一般的な予防方法の励行と、患者との濃厚な接触を避けることである。
感染症法における取り扱い(2012年7月更新)
定点報告対象(5類感染症)であり、指定届出機関(全国約500カ所の基幹定点医療機関※)は週毎に保健所に届け出なければならない。
※300人以上収容する施設を有する病院であって内科及び外科を標榜する病院(小児科医療と内科医療を提供しているもの)
届出基準はこちら
学校保健安全法における取り扱い(2012年3月30日現在)
明確には定められていないが、条件によっては、第3種の感染症の「その他の感染症」として、病状により学校医その他の医師において感染のおそれがないと認めるまでの期間の出席停止の措置が必要と考えられる。
【文 献】
1)Cherry JD. Mycoplasma and Ureaplasma infection. In Textbook of pediatric infectious diseases, 4th ed. WB Saunders,1998. pp2259‐2286
2)Anonymous. マイコプラズマ肺炎. 病原微生物検出情報月報19巻2号、1998.
(国立感染症研究所感染症情報センター)
学校における感染症発生時の対応
平成 25 年2月 長野県教育委員会 保健厚生課
http://www.pref.nagano.lg.jp/kyoiku/hokenko/hoken/hoken/documents/leaflet.pdf#search='%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%95%E3%83%AB+%E9%96%89%E9%8E%96%E5%9F%BA%E6%BA%96+%E9%95%B7%E9%87%8E%E7%9C%8C'
「学校保健法」が「学校保健安全法」に改正され、平成 21 年 4 月 1 日から施行されました。
その後、学校保健安全法施行規則の「学校において予防すべき感染症の種類」や「出席停止の期間の基準」が見直されました。
本資料は長野県における感染症発生時の対応の流れや報告の概要をまとめたものです。感染症発生時の対応の際の参考としてご活用ください。
なお、各感染症については「学校において予防すべき感染症の解説」(文部科学省HP)をご参照ください。
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
平成28年1月25日-1月31日 第4週
●定点把握感染症
インフルエンザの定点あたり報告数が22.25人となり、先週と比較して増加しています。県内11保健所管内のうち、10保健所管内で注意報又は警報の基準を上回っています。
手洗いをこまめに行うなどの感染予防に努め、症状がある場合は早めに医療機関を受診しましょう。
インフルエンザ情報(学校等集団発生状況)
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/influ.html
ノロウイルス感染症・食中毒にご注意!
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/norovirus.html
環境保全研究所病原体検出状況
http://www.pref.nagano.lg.jp/kanken/jigyo/gyomu/bunya/kansensho.html
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ231名(長野県内1936例)。
小児科10定点
RSウイルス感染症 8
咽頭結膜熱 0
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 31
感染性胃腸炎 98
水痘 1
手足口病 0
伝染性紅斑 8
突発性発疹症 3
百日咳 0
ヘルパンギーナ 0
流行性耳下腺炎 2
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 4例
感染性胃腸炎 0例
長野県感染症情報 (2016年(平成28年)第4週)
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
平成28年1月18日-1月24日 第3週
●定点把握感染症
インフルエンザの定点あたり報告数が12.67人となり、インフルエンザ注意報発令基準である10人を上回ったことから、本日、インフルエンザ注意報を発令しました。
(プレスリリース http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/happyou/160127_influenza.html)
今後1ヵ月程度は大きな流行が懸念されますので、手洗いをこまめに行うなどの感染予防に努め、症状がある場合は早めに医療機関を受診しましょう。
インフルエンザ情報(学校等集団発生状況)インフルエンザ情報(学校等集団発生状況)
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/influ.html
ノロウイルス感染症・食中毒にご注意!
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/norovirus.html
環境保全研究所病原体検出状況
http://www.pref.nagano.lg.jp/kanken/jigyo/gyomu/bunya/kansensho.html
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ134名(長野県内1102例)。
小児科10定点
RSウイルス感染症 9
咽頭結膜熱 0
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 36
感染性胃腸炎 97
水痘 1
手足口病 0
伝染性紅斑 14
突発性発疹症 3
百日咳 0
ヘルパンギーナ 0
流行性耳下腺炎 2
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 3例
感染性胃腸炎 2例
長野県感染症情報 (2016年(平成28年)第3週)
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
平成28年1月11日-1月17日 第2週
●定点把握感染症
インフルエンザの定点あたり報告数が先週より増加しています。
帰宅時など流水・石けんによるこまめな手洗いを行いましょう。また、症状がある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
インフルエンザ情報(学校等集団発生状況)インフルエンザ情報(学校等集団発生状況)
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/influ.html
ノロウイルス感染症・食中毒にご注意!
http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/kenko/kenko/kansensho/joho/norovirus.html
環境保全研究所病原体検出状況
http://www.pref.nagano.lg.jp/kanken/jigyo/gyomu/bunya/kansensho.html
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ35名(長野県内414例)。
小児科10定点
RSウイルス感染症 19
咽頭結膜熱 1
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 33
感染性胃腸炎 92
水痘 3
手足口病 0
伝染性紅斑 21
突発性発疹症 2
百日咳 0
ヘルパンギーナ 0
流行性耳下腺炎 2
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 1例
感染性胃腸炎 0例
長野県感染症情報 (2016年(平成28年)第2週)
DT2種混合予防接種券の有効期間は、11歳から13歳未満での接種になります。未接種の方は、接種券の有効期間を確認してください。
その他の定期予防接種事業の接種期間の期限切れにご注意ください。
インフルエンザワクチン予防接種は残り2週間となりました。
インフルエンザワクチンは、毎年、10月から出荷されており、2月になると、メーカーによる回収となります。
今年は、あと2週間で回収されてしまいますので、接種を済まされていない方で予防接種を希望される方は、ご連絡ください。
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
平成28年1月4日-1月10日 第1週
●定点把握感染症
インフルエンザの定点あたり報告数が1.89人となり、流行開始の目安(1.0人)を上回ったことから、インフルエンザが流行期に入ったと考えられます。
(プレスリリース http://www.pref.nagano.lg.jp/hoken-shippei/happyou/160114_influenza.html)
帰宅時など流水・石けんによるこまめな手洗いを行いましょう。また、人混みへの外出を控え、やむを得ず人混みに入る場合にはマスクを着用するなど、「かからない」、「うつさない」ように十分注意してください。
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ8名(長野県内164例)。
小児科10定点
RSウイルス感染症 15
咽頭結膜熱 0
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 22
感染性胃腸炎 136
水痘 6
手足口病 0
伝染性紅斑 15
突発性発疹症 5
百日咳 0
ヘルパンギーナ 0
流行性耳下腺炎 3
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 0例
感染性胃腸炎 0例
長野県感染症情報 (2016年(平成28年)第1週)
平成27年12月24日(木)、長野県は「ノロウイルス食中毒注意報」を全県に発令しました。
感染性胃腸炎は主に冬期に流行しますが、この患者の届出数が増加すると、それに伴いノロウイルス食中毒が発生する傾向にあります。
長野県内における感染性胃腸炎患者の届出数に増加傾向が見られること及び全国的にノロウイルスによる集団感染が多発していることから、ノロウイルス食中毒予防のポイントに注意してノロウイルスによる食中毒を防ぎましょう。
【塩素消毒の方法】
ノロウイルス食中毒予防のポイント
業務用の次亜塩素酸ナトリウム(12%)または家庭用の塩素系漂白剤(6%)を水で薄めて作ります。
○調理器具の消毒(200ppm) 6%を使用:液の量 10ml に水の量3L
○おう吐物の処理(1,000ppm)6%を使用:液の量 50ml に水の量3L
消毒液を使用する場所・物 ペットボトルを使用した作り方(キャップ一杯が5ml)
調理器具の消毒(200ppm) キャップ2杯分 500ml ペットボトル6本分
おう吐物の処理(1,000ppm) キャップ 10 杯分 500ml ペットボトル6本分
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
平成27年12月14日-12月20日 第51週
●定点把握感染症
平成27年12月24日「ノロウイルス食中毒注意報」が全県に発令されました。
(プレスリリース http://www.pref.nagano.lg.jp/shokusei/happyou/chuui151224.html )
感染性胃腸炎の報告数は、やや増加傾向を示していますので、食事の前やトイレの後などには、石けんを使った十分な手洗いの徹底などにより感染を広げないように努めましょう。
RSウイルス感染症は先週より減少しましたが、報告数の多い状況で推移しています。
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ10名(長野県内 20例)。
小児科10定点
RSウイルス感染症 71
咽頭結膜熱 0
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 35
感染性胃腸炎 110
水痘 5
手足口病 8
伝染性紅斑 7
突発性発疹症 7
百日咳 1
ヘルパンギーナ 0
流行性耳下腺炎 6
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 1例
感染性胃腸炎 0例
長野県感染症情報 (2015年(平成27年)第51週)
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
平成27年12月7日-12月13日 第50週
●定点把握感染症
RSウイルス感染症は先週より増加し、平成15年に調査を開始して以来最も多い報告数となっています。
日常的に乳幼児に接する場合にはこまめな手洗いや、咳などの症状がある場合にはマスクを着用するなど感染予防を心がけましょう。
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ18名(長野県内 27例)。
小児科10定点
RSウイルス感染症 77
咽頭結膜熱 0
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 34
感染性胃腸炎 88
水痘 7
手足口病 4
伝染性紅斑 12
突発性発疹症 7
百日咳 0
ヘルパンギーナ 0
流行性耳下腺炎 2
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 3例
感染性胃腸炎 0例
長野県感染症情報 (2015年(平成27年)第50週)
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
平成27年11月30日-12月6日 第49週
インフルエンザも徐々に増えてきていますね。
松本市内の小学校で学級閉鎖の報告がありました。
RSウイルス感染症は先週より増加し、報告数が多い状況で推移しています。例年12月中旬頃をピークとして流行しますので、日常的に乳幼児に接する場合にはこまめな手洗いや、咳などの症状がある場合にはマスクを着用するなど感染予防を心がけましょう。
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ6名(長野県内 16例)。
小児科10定点
RSウイルス感染症 49
咽頭結膜熱 0
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 26
感染性胃腸炎 63
水痘 5
手足口病 5
伝染性紅斑 17
突発性発疹症 7
百日咳 0
ヘルパンギーナ 3
流行性耳下腺炎 2
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 1例
感染性胃腸炎 0例
長野県感染症情報 (2015年(平成27年)第49週)
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
平成27年11月23日-11月29日 第48週
インフルエンザも徐々に増えてきていますね。
インフルエンザの定点あたり患者数は0.25人で先週の0.16人から増加しました。また、学校欠席者情報によると、12月に入り、松本保健所管内でインフルエンザ様疾患による学級閉鎖の報告がありました。今後、患者数の増加が予想されますので、帰宅時には流水や石けんを使って十分な手洗いを心がけましょう。
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ3名(長野県内 22例)。
小児科10定点
RSウイルス感染症 50
咽頭結膜熱 0
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 13
感染性胃腸炎 46
水痘 5
手足口病 7
伝染性紅斑 21
突発性発疹症 3
百日咳 0
ヘルパンギーナ 3
流行性耳下腺炎 4
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 1例
感染性胃腸炎 0例
長野県感染症情報 (2015年(平成27年)第48週)
RSウイルス感染症は先週より大幅に増加し、過去5年間の同時期と比較して最も多い状況で推移しています。例年12月中旬をピークとして流行しますので、今後の動向に注意が必要です。
RSウイルス感染症は、乳幼児が感染すると重症化しやすいため、こまめな手洗いや咳などの症状がある場合はマスクを着用するなど、乳幼児に感染させないよう感染防止に努めましょう。
RSウイルスについて 再掲
http://www.matsuaz.biz/hotaka-heart-clinic/2014/12/10/1418174985665.html
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
平成27年11月16日-11月22日 第47週
インフルエンザも徐々に増えてきていますね。
RSウイルス感染症は先週より大幅に増加し、過去5年間の同時期と比較して最も多い状況で推移しています。例年12月中旬をピークとして流行しますので、今後の動向に注意が必要です。
RSウイルス感染症は、乳幼児が感染すると重症化しやすいため、こまめな手洗いや咳などの症状がある場合はマスクを着用するなど、乳幼児に感染させないよう感染防止に努めましょう。
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ5名(長野県内 14例)。
小児科10定点
RSウイルス感染症 42
咽頭結膜熱 0
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 23
感染性胃腸炎 59
水痘 6
手足口病 8
伝染性紅斑 8
突発性発疹症 6
百日咳 0
ヘルパンギーナ 4
流行性耳下腺炎 0
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 1例
感染性胃腸炎 0例
長野県感染症情報 (2015年(平成27年)第47週)
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
平成27年11月9日-11月15日 第46週
諏訪で多かったインフルエンザが松本管内でも出始めましたね。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は過去5年の同時期と比較して多い状況で推移しています。また、RSウイルス感染症は先週より大幅に増加しました。
RSウイルスは、乳幼児が感染すると重症化しやすい感染症のため、こまめな手洗いや咳などの症状がある場合はマスクを着用するなど、乳幼児に感染させないよう感染防止に努めましょう。
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ2名(長野県内 9例)。
小児科10定点
RSウイルス感染症 34
咽頭結膜熱 0
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 24
感染性胃腸炎 58
水痘 5
手足口病 6
伝染性紅斑 12
突発性発疹症 5
百日咳 0
ヘルパンギーナ 4
流行性耳下腺炎 4
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 2例
感染性胃腸炎 0例
長野県感染症情報 (2015年(平成27年)第46週)
風邪のような呼吸器症状の出るRSウイルス感染症の患者が5週連続で増えている。
国立感染症研究所によると、11月1日までの1週間の新たな患者数は4740人で、過去10年間の同時期と比べて最も多くなっている。
乳幼児が感染すると重篤化する可能性があることから、感染研はおもちゃをアルコールで消毒したり、手洗いをするよう呼びかけている。
http://www.news24.jp/articles/2015/11/10/07314509.html
「ノロウイルス」に感染した人の数が増加していることが分かった。新型のウイルスも確認されていて、警戒が必要。
国立感染症研究所によると、10月11日までの一週間で、ノロウイルスなどの感染性胃腸炎に感染した人の数は1医療機関あたり3.25人で、前週に比べて0.13人増加したという。
ノロウイルスは、去年、新たな遺伝子の型が見つかり、今年1月以降、広い範囲で流行しているが、多くの人は免疫を持っていないことから感染しやすいとみられ、今シーズンも大流行する可能性があるという。
厚生労働省は、消毒や手洗いを徹底するよう注意を呼びかけている。
http://www.news24.jp/articles/2015/10/20/07312690.html
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
平成27年10月26日-11月1日 第44週
小児科10定点
RSウイルス感染症 9
咽頭結膜熱 0
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 24
感染性胃腸炎 55
水痘 10
手足口病 27
伝染性紅斑 7
突発性発疹症 3
百日咳 0
ヘルパンギーナ 6
流行性耳下腺炎 1
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ0名(長野県内 諏訪1例)。
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 1例
感染性胃腸炎 0例
長野県感染症情報 (2015年(平成27年)第44週)
安曇野市では、おたふくかぜが流行していますね。
流行性耳下腺炎(mumps:ムンプス)は、ムンプスウイルスの感染を原因として発症する感染症である。2~3週間の潜伏期(平均18日前後)を経て発症し、片側あるいは両側性の唾液腺(耳下腺が最も多い)のびまん性腫脹、疼痛、発熱を主症状とし、2~7歳の小児に好発する。不顕性感染が3分の1程度認められ、発症しても、通常は1~2週間で軽快する予後良好の疾患であるが、症状の明らかな例の10%に出現すると推定されている無菌性髄膜炎をはじめ、髄膜脳炎、難聴、睾丸炎、卵巣炎、膵炎等の種々の合併症を起こす場合がある。感染経路はヒト-ヒト間の飛沫感染、接触感染であり、特に保育施設等、ムンプスウイルスに免疫を持たない乳幼児の集団生活施設では、しばしば集団発生が認められている。また成人での発症例では、髄膜炎、精巣炎、熱性痙攣、難聴、膵炎などの合併症によって入院を要する例が比較的多い。
おたふくかぜワクチンのメーカー(タケダ、第一三共)による出荷調整が行われています。
予想供給量を上回る全国的なおたふくかぜワクチンの需要増加に伴い、おたふくかぜワクチンの出荷が追いついていない状態です。安定供給されるようになるめどは、10月下旬から11月下旬とのことです。
平成27年10月19日
穂高ハートクリニックに5名分のおたふくかぜワクチンが入荷してきました。
接種希望の方は、お早めにご連絡ください。
11月11日現在、在庫欠品中です。
平成27年11月1日(日)の当番医
インフルエンザA型 2名
溶連菌感染症 5名
蜂刺され 2名
その他、外傷性の骨折、感染性胃腸炎、RSウイルス感染症の方が来院されました。
いよいよ冬風邪のシーズンですね。手洗い、マスク等で感染予防に心がけましょう。
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
平成27年10月19日-10月25日 第43週
小児科10定点
RSウイルス感染症 5
咽頭結膜熱 3
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 25
感染性胃腸炎 57
水痘 0
手足口病 20
伝染性紅斑 8
突発性発疹症 4
百日咳 0
ヘルパンギーナ 6
流行性耳下腺炎 3
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ0名(長野県内0例)。
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 2例
感染性胃腸炎 0例
長野県感染症情報 (2015年(平成27年)第43週)
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
平成27年10月12日-10月18日 第42週
小児科10定点
RSウイルス感染症 2
咽頭結膜熱 1
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 19
感染性胃腸炎 50
水痘 7
手足口病 33
伝染性紅斑 8
突発性発疹症 4
百日咳 0
ヘルパンギーナ 6
流行性耳下腺炎 2
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ0名(長野県内6例 諏訪1例、北信5例)。
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 1例
感染性胃腸炎 0例
長野県感染症情報 (2015年(平成27年)第42週)
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
平成27年10月5日-10月11日 第41週
●定点把握感染症
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は、先週より増加しており、過去5年間の同時期で最も多い状況です。石けんと流水による手洗いをしっかりと行うなど、感染予防を心がけましょう。
10月8日に報告のあったインフルエンザ様疾患の集団発生について、インフルエンザウイルスAH3亜型(A香港型)が検出されました。
小児科10定点
RSウイルス感染症 11
咽頭結膜熱 1
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 13
感染性胃腸炎 41
水痘 6
手足口病 31
伝染性紅斑 2
突発性発疹症 4
百日咳 0
ヘルパンギーナ 20
流行性耳下腺炎 2
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ0名(長野県内 諏訪1例)。
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 2例
感染性胃腸炎 0例
長野県感染症情報 (2015年(平成27年)第41週)
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
平成27年9月28日-10月4日 第40週
小児科10定点
RSウイルス感染症 5
咽頭結膜熱 0
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 20
感染性胃腸炎 32
水痘 5
手足口病 41
伝染性紅斑 6
突発性発疹症 4
百日咳 0
ヘルパンギーナ 13
流行性耳下腺炎 6
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ0名(長野県内 0例)。
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 3例
感染性胃腸炎 0例
長野県感染症情報 (2015年(平成27年)第40週)
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
平成27年9月21日-9月27日 第39週
小児科10定点
RSウイルス感染症 0
咽頭結膜熱 2
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 6
感染性胃腸炎 26
水痘 3
手足口病 40
伝染性紅斑 1
突発性発疹症 2
百日咳 0
ヘルパンギーナ 13
流行性耳下腺炎 0
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ0名(長野県内 諏訪 2例)。
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 3例
感染性胃腸炎 0例
長野県感染症情報 (2015年(平成27年)第39週)
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
平成27年9月7日-9月13日 第37週
小児科10定点
RSウイルス感染症 0
咽頭結膜熱 1
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 6
感染性胃腸炎 63
水痘 2
手足口病 128
伝染性紅斑 8
突発性発疹症 5
百日咳 1
ヘルパンギーナ 60
流行性耳下腺炎 0
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ0名(長野県内 1例 長野市)。
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 2例
感染性胃腸炎 0例
長野県感染症情報 (2015年(平成27年)第37週)
長野市で、インフルエンザ5例出ていますね。
マスク、手洗いで予防しましょう。
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
平成27年8月31日-9月6日 第36週
小児科10定点
RSウイルス感染症 0
咽頭結膜熱 6
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 14
感染性胃腸炎 60
水痘 1
手足口病 137
伝染性紅斑 1
突発性発疹症 5
百日咳 1
ヘルパンギーナ 59
流行性耳下腺炎 0
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ0名(長野県内 5例 長野市)。
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 3例
感染性胃腸炎 0例
長野県感染症情報 (2015年(平成27年)第36週)
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
平成27年8月24日-8月30日 第35週
小児科10定点
RSウイルス感染症 0
咽頭結膜熱 4
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 20
感染性胃腸炎 45
水痘 1
手足口病 113
伝染性紅斑 2
突発性発疹症 9
百日咳 0
ヘルパンギーナ 70
流行性耳下腺炎 2
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ0名(長野県内 1例 長野市)。
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 2例
感染性胃腸炎 0例
長野県感染症情報 (2015年(平成27年)第35週)
ノロウイルスが変異 免疫持たず大流行のおそれ
NHK Web8月28日 19時39分
ノロウイルスが変異 免疫持たず大流行のおそれ
高齢者や乳幼児を中心に激しいおう吐や下痢を引き起こすノロウイルスが変異し、ヒトが免疫を持たない新たなウイルスとなって、ことし初めから国内で感染を広げていたことが分かりました。ノロウイルスの本格的な流行は秋以降で、国立感染症研究所は、秋以降も新たなウイルスが主流となった場合には、例年にない大きな流行になるおそれがあるとして、全国の地方衛生研究所にウイルスの分析を徹底するよう求めました。
これは、川崎市健康安全研究所と国立感染症研究所などのグループが行った調査で分かったものです。
激しいおう吐や下痢を引き起こすノロウイルスには、ヒトに感染する遺伝子の型が31種類ありますが、遺伝子型の判別が可能になった平成16年以降、国内でも海外でも「G※2・4」という型が流行の主流を占めてきました。
ところが、研究グループが去年10月からの半年間、国内の患者から検出されたウイルス2000株以上を調べたところ、ことしに入って、「G※2・17」という型が急激に増え、2月以降は、すべてこの型になっていました。
さらにこの「G※2・17」の遺伝子を詳しく解析したところ、ヒトへの感染のしやすさに関わる部分が変異し、ヒトが免疫を持っていない新たなウイルスになっていたということです。
ウイルスは、変異によって新たなタイプが出てくると、ヒトがそれまでに獲得した免疫が役に立たなくなるため、感染する人が増え大きな流行になるおそれがあります。
患者数の統計が始まった平成11年以降、ノロウイルスを含む「感染性胃腸炎」が最も大きな流行になったのは、9年前、平成18年です。このときは、これまで流行してきた「G※2・4」型のノロウイルスの遺伝子が変異し、ヒトが免疫を持たない新たなウイルスとして感染を広げました。
そして、例年より1か月早い10月ごろから患者が急速に増えはじめ、全国およそ3000の小児科の医療機関から報告される「感染性胃腸炎」の患者は、10月からの3か月間の累積で1医療機関当たり166.8人と、前の年の同じ時期の1.6倍に上りました。
国立感染症研究所は、9月から12月上旬までの3か月余りで、子どもを中心に患者は303万9000人に上ったと推計しています。
また、当時のNHKの調査では、10月から12月までに少なくとも2405件に上る集団発生が起きていました。このうち東京・池袋のホテルでは利用客など400人を超える集団感染が発生。客がじゅうたんの上に吐いたおう吐物から感染が広がったとみられています。
また、集団発生が起きた場所は、高齢者施設が半数以上を占め、次いで医療機関、保育所・幼稚園と、抵抗力の弱い人たちが集まる施設での集団発生が相次いでいました。
国立感染症研究所は、ことしの秋以降、新たな「G※2・17」型が流行の主流を占めた場合、平成18年の時のような大流行になるおそれがあるとして、ウイルスの検出を行う全国の地方衛生研究所に遺伝子の分析を徹底し、注意喚起につなげるよう求めました。
国立感染症研究所の片山和彦室長は「新たなウイルスが秋以降も流行の主流になった場合には、平成18年のときと同じような大流行につながりかねない。どの程度検出されるか監視し、警戒する必要がある」と指摘しています。
※ウイルスの型の「2」はローマ数字
非常に強い感染力
ノロウイルスは、おう吐や下痢などの胃腸炎を起こすウイルスで、食中毒の原因にもなり、毎年秋から冬にかけて本格的な流行を繰り返します。
ワクチンや特別な薬はないため、治療は、おう吐や下痢によって脱水症状を起こさないよう水分を補給する対症療法が中心となります。
通常は数日間で自然に回復しますが、乳幼児や高齢者の場合、脱水症状を起こし、入院による点滴などが必要になったり、吐いたものをのどに詰まらせ窒息で死亡したりすることもあり注意が必要です。
また、ノロウイルスは感染力が非常に強いのが特徴で、100個程度あると感染し、腸の中で増殖して症状を引き起こします。
患者のおう吐物や便などウイルスで汚染された物に触った手などを介して口から感染するため、抵抗力の落ちた高齢者が多い施設や病院、それに保育園や幼稚園では集団感染に注意が必要です。
ノロウイルスは、アルコールによる消毒では十分な効果がないため、患者のおう吐物や便を処理する時には、マスクや手袋をして次亜塩素酸ナトリウムを含む市販の漂白剤などを使って消毒する必要があります。
また、症状が出ない人もいるため、飲食店などで食中毒を防ぐには、調理や配膳の際に流水と石けんによる手洗いを徹底したり使い捨ての手袋を使ったりすることなどが重要です。
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
平成27年8月17日-8月23日 第34週
小児科10定点
RSウイルス感染症 0
咽頭結膜熱 5
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 11
感染性胃腸炎 44
水痘 0
手足口病 117
伝染性紅斑 4
突発性発疹症 11
百日咳 0
ヘルパンギーナ 58
流行性耳下腺炎 2
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ0名(長野県内 0例)。
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 2例
感染性胃腸炎 0例
長野県感染症情報 (2015年(平成27年)第34週)
参考:登校・登園停止の基準
1 インフルエンザ 発症日を0日とし5日以上経過し、解熱後2日経過するまで(保育園児は解熱後3日)。
2 百日咳 特有な咳が消失するまで、又は5日間の抗菌性物質製剤による治療終了まで。
3 麻しん 解熱後3日を経過するまで。
4 流行性耳下腺炎 耳下腺・顎下腺・舌下腺の腫脹後5日以上経過し、全身状態が良好になるまで。
5 風しん 発疹が消失するまで。
6 水痘 全ての発疹が痂皮化するまで。
7 咽頭結膜熱 主要症状消退後2日経過するまで。
8 流行性角結膜炎 主要症状が消退するまで。
9 急性出血性結膜炎 主要症状が消退するまで。
10溶連菌感染症 抗生剤治療開始後24時間経過し、全身状態が良好になるまで。
11マイコプラズマ感染症 症状が改善し、全身状態が良好になるまで。
以下は基本的には登校・登園許可証は不要な疾患
12伝染性紅斑(リンゴ病) 全身状態が良ければ可。
13手足口病 全身状態が安定していれば可。
14ヘルパンギーナ 全身状態が安定していれば可。
15流行性嘔吐下痢症(ウイルス性感染性胃腸炎)下痢・嘔吐症状から快復し、全身状態が良ければ可。
いずれの場合も、医師がその伝染病の予防上支障がないと認めたときにはこの限りではない。伝染予防上問題がなくても、本人の状態が十分快復していない場合には、安静が必要である。
1-9は「学校保険法安全法施行規則」による法律上の規定
10-15は「学校において予防すべき伝染病の解説」(文部科学省)による。
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
平成27年8月10日-8月16日 第33週
小児科10定点
RSウイルス感染症 0
咽頭結膜熱 4
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 5
感染性胃腸炎 30
水痘 1
手足口病 106
伝染性紅斑 1
突発性発疹症 5
百日咳 0
ヘルパンギーナ 70
流行性耳下腺炎 0
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ0名(長野県内 0例)。
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 0例
感染性胃腸炎 0例
長野県感染症情報 (2015年(平成27年)第33週)
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
平成27年8月3日-8月9日 第32週
小児科10定点
RSウイルス感染症 0
咽頭結膜熱 8
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 13
感染性胃腸炎 49
水痘 1
手足口病 142
伝染性紅斑 5
突発性発疹症 9
百日咳 0
ヘルパンギーナ 96
流行性耳下腺炎 3
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ0名(長野県内 0例)。
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 1例
感染性胃腸炎 1例
長野県感染症情報 (2015年(平成27年)第32週)
夏に小児がかかりやすい感染症である「手足口病」や「ヘルパンギーナ」が増えています。
これらは、夏かぜとも言われておりウイルスが原因の感染症で、大人もかかることがあります。
しばらく流行が心配されますので感染予防に努めましょう。
長野県内における発生状況
県内の小児科定点機関(54 医療機関)から、7 月 20 日~7 月 26 日(第 30 週)に報告された「手足口病」の報告数は医療機関あたり 6.11 人、「ヘルパンギーナ」は 1.63 人となっています。
今年は「手足口病」が過去 5 年間の同時期で最も多い状況で、流行警報レベルの 5.0 人を超えました。年齢群別の状況は、1歳が20.9%、3歳が20.0%の順となっており、6歳以下で全体の91.2%を占めています。
(参考:ヘルパンギーナ流行警報レベル 医療機関あたり 6.0 人)
予防方法
予防接種はありません。手洗いなど、次の点に注意してください。
** 感染予防のポイント! **
★ 石けんと流水による手洗いをしっかりと行いましょう。
★ 集団生活ではタオルの共用は避けましょう。
★ おむつの交換などは、排泄物を適切に処理し、しっかりと手洗いをしましょう。
★ 体力が低下しないよう、十分な休養と栄養補給を心がけましょう。
★ 脱水症状にならないよう、水分をしっかり取りましょう。
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
平成27年7月20日-7月26日 第30週
小児科10定点
RSウイルス感染症 0
咽頭結膜熱 5
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 11
感染性胃腸炎 67
水痘 4
手足口病 65
伝染性紅斑 5
突発性発疹症 5
百日咳 0
ヘルパンギーナ 48
流行性耳下腺炎 2
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ0名(長野県内では1例)。
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 2例
感染性胃腸炎 0例
長野県感染症情報 (2015年(平成27年)第30週)
◆手足口病(国立感染症研究所感染症情報センター)
手足口病(hand, foot and mouth disease:HFMD)は、その名が示すとおり、口腔粘膜および手や足などに現れる水疱性の発疹を主症状とした急性ウイルス感染症で、幼児を中心に夏季に流行が見られる。1950年代後半に認識された比較的歴史の新しいウイルス性発疹症であり、我が国では1967年頃からその存在が明らかになった。本疾患はコクサッキーA16(CA16)、CA10、エンテロウイルス71(EV71)などのエンテロウイルスによりおこり、基本的に予後は良好な疾患である。
しかし、急性髄膜炎の合併が時に見られ、稀であるが急性脳炎を生ずることもあり、なかでもEV71は中枢神経系合併症の発生率が他のウイルスより高いことが知られている。
疫 学
本症は4歳位までの幼児を中心とした疾患であり、2歳以下が半数を占めるが、学童でも流行的発生がみられることがある。また、学童以上の年齢層の大半は既にこれらのウイルスの感染(不顕性感染も含む)を受けている場合が多いので、成人での発症はあまり多くない。
感染症発生動向調査によると、国内における手足口病流行のピークは夏季であるが、秋から冬にかけても多少の発生が見られる(「グラフ総覧」参照)。最近では、1985年、1990年、1995年、2000年と5年おきに比較的大きな流行がみられており、それぞれの年に検出されたウイルスをみると、85年はCA16、90年はEV71、CA16、CA10の混合流行、95年はCA16、2000年は EV71がそれぞれ流行の主流となっている。
最近数年間にアジア地域では死亡例を伴った比較的大きな流行が見られ、注目を浴びた。1997年4~6月にマレーシア・サラワクではHFMDの大流行が見られ、急速な経過で死亡する例が30例以上報告された。この間、エンテロウイルスを初めとする複数のウイルスが検出されたが、死亡例からは咽頭、便などからEV71が分離されている。また剖検が行われた少数例では、中枢神経系に浮腫、炎症像がみられ、脳幹脳炎が1例に見られた。1997年大阪においては、HFMDの発生状況は例年をやや下回る程度であったが、HFMDあるいはEV71感染と関連が濃厚な小児の死亡例が3例報告された。3例ともに急性脳炎と肺水腫が認められた。その後、台湾においては1998年2月頃よりHFMDが増加し、5月をピークとする大流行となった。HFMDに関連する髄膜炎、脳炎、急性弛緩性麻痺(acute flaccid paralysis:AFP)などが相次ぎ、EV71が分離され、12月までに台湾全土で死亡が78例と報告された。2000年6~8月に兵庫県で脳炎による死亡例を含むHFMDの流行がみられ、EV71が検出されている(IASR2001年6月号参照)。
病原体
CA16、CA10、EV71などのエンテロウイルスが病因となる。ヒト-ヒト伝播は主として咽頭から排泄されるウイルスによる飛沫感染でおこるが、便中に排泄されたウイルスによる経口感染、水疱内容物からの感染などがありうる。便中へのウイルスの排泄は長期間にわたり、症状が消失した患者も2~4週間にわたり感染源になりうる。腸管で増殖したウイルスが血行性に中枢神経系(特にEV71)、心臓(特にCA16)などに到達すると、それらの臓器の症状を起こしうる。いちどHFMDを発病すると、その病因ウイルスに対しての免疫は成立するが、他のウイルスによるHFMDを起こすことは免れない。
臨床症状
3~5日の潜伏期をおいて、口腔粘膜、手掌、足底や足背などの四肢末端に2~3mmの水疱性発疹が出現する(図)。時に肘、膝、臀部などにも出現することもある。
口腔粘膜では小潰瘍を形成することもある。発熱は約1/3に見られるが軽度であり、38℃以下のことがほとんどである。通常は3~7日の経過で消退し、水疱が痂皮を形成することはない。
稀には髄膜炎、小脳失調症、脳炎などの中枢神経系合併症の他、心筋炎、AFPなどを生ずることもある。特に、EV71による場合には、中枢神経系合併症に注意する必要がある。
図.手足口病における水疱性発疹
病原診断
通常は臨床的になされることが多く、水疱性発疹の性状、分布が重要であり、季節や周囲での流行状況などが参考となる。鑑別診断としては、口腔内水疱についてはヘルパンギーナ、ヘルペスウイルスによる歯肉口内炎、アフタ性口内炎などが挙げられる。手足の発疹に関しては、水痘の初期疹、ストロフルス、伝染性軟疣腫(水いぼ)などが鑑別の対象となる。
病原診断としてはウイルス分離が重要である。その場合、臨床材料として水疱内容物、咽頭拭い液、便、直腸拭い液などが用いられる。血清診断は補助的であるが、行う場合には、エンテロウイルス間での交差反応がない中和抗体の測定が勧められる。急性期と回復期の血清で4倍以上の抗体価上昇により診断する。
治療・予防
特別な治療を要しないことがほとんどである。発疹にかゆみなどを伴うことは稀であり、抗ヒスタミン剤の塗布を行うことはあるが、副腎皮質ステロイド剤などの必要はない。口腔内病変に対しては、刺激にならないよう柔かめで薄味の食べ物を勧めるが、何よりも水分不足にならないようにすることが最も重要である。薄いお茶類、スポーツ飲料などで水分を少量頻回に与えるよう努める。ときには経静脈的補液も必要となる。
発熱に対しては通常解熱剤なしで経過観察が可能である。抗生剤の投与は意味がない。しかし、元気がない、頭痛、嘔吐、高熱、2日以上続く発熱などの場合には髄膜炎、脳炎などへの進展を注意する。合併症を生じた場合の特異的な治療法は確立されていない。
予防としては患者に近づかない、手洗いの励行などである。患者あるいは回復者に対しても、特に排便後の手洗いを徹底させる。手足口病の原因ウイルスに対するワクチンは開発されていない。
感染症法における取り扱い(2003年11月施行の感染症法改正に伴い更新)
手足口病は5類感染症定点把握疾患に定められており、全国約3,000カ所の小児科定点より毎週報告がなされている。報告のための基準は以下の通りとなっている。
○診断した医師の判断により、症状や所見から当該疾患が疑われ、かつ、以下の2つの基準を満たすもの。
1. 手のひら、足底または足背、口腔粘膜に出現する2~5mm程度の水疱
2. 水疱は痂皮を形成せずに治癒
○上記の基準は必ずしも満たさないが、診断した医師の判断により、症状や所見から当該疾患が疑われ、かつ、病原体診断や血清学的診断によって当該疾患と診断されたもの。
学校保健法での取り扱い
手足口病は、学校で予防すべき伝染病1~3種に含まれていない。本文中に示した通り、主症状から回復した後もウイルスは長期にわたって排泄されることがあるので、急性期のみ登校登園停止を行って、学校・幼稚園・保育園などでの流行阻止をねらっても、効果はあまり期待ができない。本症の大部分は軽症疾患であり、脱水および合併症、ことに髄膜炎・脳炎などについて注意がおよんでいれば、集団としての問題は少ないため、発疹だけの患児に長期の欠席を強いる必要はなく、また現実的ではない。
通常の流行状況での登校登園の問題については、流行阻止の目的というよりも患者本人の状態によって判断すればよいと考えられる。
(国立感染症研究所感染症情報センター)
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
平成27年7月6日-7月12日 第28週
小児科10定点
RSウイルス感染症 0
咽頭結膜熱 5
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 28
感染性胃腸炎 106
水痘 7
手足口病 14
伝染性紅斑 20
突発性発疹症 7
百日咳 0
ヘルパンギーナ 10
流行性耳下腺炎 1
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ0名(長野県内では6例 佐久で多い傾向)。
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 0例
感染性胃腸炎 1例
長野県感染症情報 (2015年(平成27年)第28週)
◆ヘルパンギーナ(Herpangina )
ヘルパンギーナは、発熱と口腔粘膜にあらわれる水疱性発疹を特徴とし、夏期に流行する小児の急性ウイルス性咽頭炎であり、いわゆる夏かぜの代表的疾患である。その大多数はエンテロウイルス属、流行性のものは特にA群コクサッキーウイルスの感染によるものである。
疫 学
疫学パターンはエンテロウイルス属の特徴に沿う。すなわち熱帯では通年性にみられるが、温
帯では夏と秋に流行がみられる。我が国では毎年5 月頃より増加し始め、6~7月にかけてピーク を形成し、8月に減少、9~10月にかけてほとんど見られなくなる。国内での流行は例年西から東へと推移する。その流行規模はほぼ毎年同様の傾向があるが、1999~2001年の3年間はそのピ ーク時において、定点当たり報告数が例年に比べて高い状況であった。患者の年齢は4歳以下 がほとんどであり、1歳代がもっとも多く、ついで2、3、4、0歳代の順となる。
病原体
エンテロウイルスとは、ピコルナウイルス科に属する多数のRNA ウイルスの総称であり、ポリオウイルス、A群コクサッキーウイルス(CA)、B群コクサッキーウイルス(CB)、エコーウイルス、エンテロウイルス(68~71 型)など多くを含む。
ヘルパンギーナに関してはCA が主な病因であり、2、3、4、5、6、10型などの血清型が分離される。なかでもCA4がもっとも多く、CA10、CA6 などが続く。またCB 、エコーウイルスなどが関係することもある。
エンテロウイルス属の宿主はヒトだけであり、感染経路は接触感染を含む糞口感染と飛沫感染 であり、急性期にもっともウイルスが排泄され感染力が強いが、エンテロウイルス感染としての性格上、回復後にも2 ~4週間の長期にわたり便からウイルスが検出される。
臨床症状
2~4 日の潜伏期を経過し、突然の発熱に続いて咽頭粘膜の発赤が顕著となり、口腔内、主として軟口蓋から口蓋弓にかけての部位に直径1~2mm 、場合により大きいものでは5mmほどの紅暈で囲まれた小水疱が出現する。小水疱はやがて破れ、浅い潰瘍を形成し、疼痛を伴う。発熱については2 ~4 日間程度で解熱し、それにやや遅れて粘膜疹も消失する。発熱時に熱性けいれ んを伴うことや、口腔内の疼痛のため不機嫌、拒食、哺乳障害、それによる脱水症などを呈する ことがあるが、ほとんどは予後良好である。
エンテロウイルス感染は多彩な病状を示す疾患であり、ヘルパンギーナの場合にもまれには無 菌性髄膜炎、急性心筋炎などを合併することがある。前者の場合には発熱以外に頭痛、嘔吐などに注意すべきであるが、項部硬直は見られないことも多い。後者に関しては、心不全徴候の出現に十分注意することが必要である。鑑別診断として、単純ヘルペスウイルス1型による歯肉口内炎(口腔病変は歯齦・舌に顕著)、手足口病(ヘルパンギーナの場合よりも口腔内前方に水疱疹が見られ、手や足にも水疱疹がある)、アフタ性口内炎(発熱を伴わず、口腔内所見は舌および頬部粘膜に多い)などがあげられる。
病原診断
確定診断には、患者の口腔内拭い液、特に水疱内容を含んだ材料、糞便、髄膜炎を合併した例では髄液などを検査材料としてウイルス分離を行うか、あるいはウイルス抗原を検出する。遺伝子診断(PCR 法や制限酵素切断法など)も可能である。確定診断にはウイルスを分離することが原則である。
血清学的診断は、急性期と回復期のペア血清を用い、中和反応(NT)、補体結合反応(CF)な どで4倍以上の抗体の有意な上昇を確認することで行われる。しかしながら、エンテロウイルスでのCF は交差反応が多いので、一般には行われない。また、実際には臨床症状による診断で十分なことがほとんどである。
治療・予防
通常は対症療法のみであり、発熱や頭痛などに対してはアセトアミノフェンなどを用いることもある。時には脱水に対する治療が必要なこともある。無菌性髄膜炎や心筋炎の合併例では入院治療が必要であるが、後者の場合には特に循環器専門医による治療が望まれる。
特異的な予防法はないが、感染者との密接な接触を避けること、流行時にうがいや手指の消毒を励行することなどである。
感染症法における取り扱い(2003年11月施行の感染症法改正に伴い更新)
ヘルパンギーナは5類感染症定点把握疾患に定められており、全国約3,000カ所の小児科定点より毎週報告がなされている。報告のための基準は以下の通りとなっている。
○診断した医師の判断により、症状や所見から当該疾患が疑われ、かつ、以下の2つの基準を満たすもの
1. 突然の高熱での発症
2. 口蓋垂付近の水疱しんや潰瘍や発赤
○上記の基準は必ずしも満たさないが、診断した医師の判断により、症状や所見から当該疾患が疑われ、かつ、病原体診断や血清診断によって当該疾患と診断されたもの
学校保健法における取り扱い
ヘルパンギーナは学校において予防すべき伝染病の中には明確に規定されてはなく、一律に 「学校長の判断によって出席停止の扱いをするもの」とはならない。したがって、欠席者が多くなり、授業などに支障をきたしそうな場合、流行の大きさ、あるいは合併症の発生などから保護者の間で不安が多い場合など、「学校長が学校医と相談をして第3 種学校伝染病としての扱いをすることがあり得る病気」と解釈される。
本症では、主症状から回復した後も、ウイルスは長期にわたって便から排泄されることがあるので、急性期のみの登校登園停止による学校・幼稚園・保育園などでの厳密な流行阻止効果は期待ができない。本症の大部分は軽症疾患であり、登校登園については手足口病と同様、流行阻止の目的というよりも患者本人の状態によって判断すべきであると考えられる。
◆咽頭結膜熱
咽頭結膜熱(pharyngoconjunctival fever, PCF)は発熱、咽頭炎、眼症状を主とする小児の急性ウイルス性感染症であり、数種の血清型のアデノウイルスによる。季節的に地域で流行することもあり、また小規模アウトブレイクとしても、散発的にも発生する。プールでの感染も多く見られることから本邦ではプール熱とも呼ばれる。
疫 学
本疾患の原因であるアデノウイルスは、特に季節特異性がなく年間を通じて分離される。しかしながら、疾患としての咽頭結膜熱は通常夏期に地域全体で流行し、6月頃から徐々に増加しはじめ、7~8月にピークを形成する。本邦の感染症発生動向調査からみると、過去は夏期に流行の山がみられ、数年おきに流行規模が大小していたが、1999 年より秋と春にも小さな山がみられるようになっている。小規模アウトブレイクとして起こる場合には、季節を問わず、多くはプールを介した発生であるが、病院や施設、デイケアセンターなどでも報告されている。季節性流行の場合は、学童年齢の罹患が主であるとされているが、感染症発生動向調査での罹患年齢からは、5歳以下が約6 割を占めている。
感染経路は、プールを介した場合には、汚染した水から結膜への直接侵入と考えられている。
また、プールでのアウトブレイクの調査結果からは、タオルを共用したことが感染のリスクを高めたとの報告もある。それ以外では通常飛沫感染、あるいは手指を介した接触感染であり、結膜あるいは上気道からの感染である。
病原体
アデノウイルスは正20面体構造をとるDNA ウイルスであり、エンベロープを有しない。51種類の血清型が知られており、咽頭炎、扁桃炎、肺炎などの呼吸器疾患、咽頭結膜熱、流行性角結膜炎などの眼疾患、胃腸炎などの消化器疾患、出血性膀胱炎などの泌尿器疾患から、肝炎、膵炎から脳炎にいたるまで、多彩な臨床症状を引き起こす。咽頭結膜熱の流行をおこすのは多くは3型、あるいは4型、7型、また2型、11型、14型もみられる。散発例としては、1~8 型、14、19,13/30型の報告がある。逆に、これらの血清型のアデノウイルスが感染しても、必ずしも咽頭結膜熱の症状を来すとも限らない。乳幼児の急性気道感染症の10%前後がアデノウイルス感染症と言われ、アデノウイルスは小児で重要な病原体である。
臨床症状
発熱で発症し、頭痛、食欲不振、全身倦怠感とともに、咽頭炎による咽頭痛、結膜炎にともなう結膜充血、眼痛、羞明、流涙、眼脂を訴え、3~5日間程度持続する。眼症状は一般的に片方から始まり、その後他方にも出現する。また、結膜の炎症は下眼瞼結膜に強く、上眼瞼結膜には弱いとされる。眼に永続的な障害を残すことはない。また、頚部特に後頚部のリンパ節の腫脹と圧痛を認めることがある。潜伏期は5~7日とされている。
アデノウイルスの血清型のうち、7型は心肺機能低下、免疫機能低下等の基礎疾患のある人、乳幼児、老人では重篤な症状となり、呼吸障害が進行したり、さらに細菌の二次感染も併発しやすいことがある。検査所見として特徴的なことは、血清LDH の異常高値、血球減少傾向、ならびに高サイトカイン血症である。高サイトカイン血症を示唆するフェリチン、β2 ミクログロブリンなどの上昇を伴う場合には、ステロイド剤の適応を含め、早急な対応が必要である。
病原診断
確定診断には、患者の鼻汁、唾液、喀痰、糞便、拭い液や洗浄液、胸水、髄液などを検査材料としてウイルス分離を行うか、あるいはウイルス抗原を検出する。最近、ラテックス凝集(LA)反応や酵素抗体(ELISA)法での抗原検出キットが市販され、早期診断に使用されているが、血清型別の判定はできない。しかしながら、近年遺伝子診断(PCR 法や制限酵素切断法など)が可能となり、迅速診断に有用で、簡便かつ型別判定が可能である。
血清学的診断では急性期と回復期のペア血清を用い、赤血球凝集阻止反応(HI)、補体結合反応(CF)、中和反応(NT)などが行われる。CFは感度の点でやや劣り、しかも血清型の特定はできない。NT およびHI などは型特異的な測定法であるとされるが、実際には交叉反応があり、型の特定が困難なこともある。
治療・予防
特異的治療法はなく、対症療法が中心となる。眼症状が強い場合には、眼科的治療が必要になることもある。
また、造血幹細胞移植後を含む免疫抑制状態にある患者での重症アデノウイルス感染症の際に、抗ウイルス剤のリバビリンが有効であったという報告があるが、一方無効であったとの報告も散見され、一定の見解は得られていない。2001年のClin. Infect. Dis. にBordigoni らが、造血幹細胞移植後303名のレトロスペクティブ調査の結果を報告しているが、35名のアデノウイルス感染症で、治療として用いたリバビリンとビダラビンには効果がなく、シドフォビルあるいはドナーの白血球輸注を早期に試みる方法を報告している。しかし、リバビリンとシドフォビルは我が国では入手が困難な状況である。
予防としては、感染者との密接な接触を避けること、流行時にうがいや手指の消毒を励行することなどである。消毒法に関しては、手指に対しては流水と石鹸による手洗い、および90%エタノ-ル、器具に対しては煮沸、次亜塩素酸ソーダを用いる。ただし、エンベロープを持たないアデノウイルスにおいては、消毒用エタノールの消毒効果はエンベロープを持つウイルス(たとえば、ヘルペスウイルスなど)に比較すると弱いとされる。逆性石鹸、イソプロパノールには抵抗性なので注意を要する。7型による感染症では、心肺機能に基礎疾患を有する小児で重症化の危険性が高く、特に院内感染対策上重要である。
プールを介しての流行に対しては、水泳前後のシャワーなど一般的な予防方法の励行が大切であるが、ときにはプールを一時的に閉鎖する必要もある。
感染症法における取り扱い(2003年11月施行の感染症法改正に伴い更新)
咽頭結膜熱は5類感染症定点把握疾患に定められており、全国約3,000カ所の小児科定点医療機関から毎週報告がなされている。報告のための基準は以下の通りとなっている。
○診断した医師の判断により、症状や所見から当該疾患が疑われ、かつ、以下の2 つの基準をすべてを満たすもの
1. 発熱・咽頭発赤
2. 結膜充血
○上記の基準は必ずしも満たさないが、診断した医師の判断により、症状や所見から当該疾患が疑われ、かつ、病原体診断や血清学的診断によって当該疾患と診断されたもの
学校保健法における取り扱い
学校保健法では、第二種伝染病に位置づけられており、主要症状が消退した後2日を経過するまで出席停止とされている。ただし、病状により伝染の恐れがないと認められたときはこの限りではない。
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
平成27年6月29日-7月5日 第27週
小児科10定点
RSウイルス感染症 0
咽頭結膜熱 4
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 31
感染性胃腸炎 105
水痘 15
手足口病 7
伝染性紅斑 13
突発性発疹症 3
百日咳 0
ヘルパンギーナ 1
流行性耳下腺炎 1
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ0名(長野県内では10例 佐久で多い傾向)。
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 1例
感染性胃腸炎 0例
長野県感染症情報 (2015年(平成27年)第27週)
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
平成27年6月22日-6月28日 第26週
小児科10定点
RSウイルス感染症 0
咽頭結膜熱 4
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 23
感染性胃腸炎 127
水痘 6
手足口病 2
伝染性紅斑 17
突発性発疹症 10
百日咳 0
ヘルパンギーナ 5
流行性耳下腺炎 0
インフルエンザ内科・小児科16定点
インフルエンザ0名(長野県内では16例 長野、佐久で多い傾向)。
基幹病院1定点
マイコプラスマ肺炎 2例
感染性胃腸炎 1例
長野県感染症情報 (2015年(平成27年)第26週)
伝染性紅斑(Erythema infectiosum)は第5病(Fifth disease)とも呼ばれ、頬に出現する蝶翼状 の紅斑を特徴とし、小児を中心にしてみられる流行性発疹性疾患である。両頬がリンゴのよう に赤くなることから、「リンゴ(ほっぺ)病」と呼ばれることもある。本症の病因は長く不明であっ たが、1983年にヒトパルボウイルスB19(human parvovirus B19:以下B19)であることが提唱さ れ、その後の研究によって確実なものとなった。病因が明らかになったことに伴って、本症の周 辺には多くの非定型例や不顕性感染例があること、多彩な臨床像があることなども明らかになった。
10~20日の潜伏期間の後、頬に境界鮮明な紅い発疹(蝶翼状-リンゴの頬)が現れ、 続いて手・足に網目状・レ-ス状・環状などと表現される発疹がみられる。
胸腹背部 にもこの発疹が出現することがある。
これらの発疹は1 週間前後で消失するが、なかには長引いたり、一度消 えた発疹が短期間のうちに再び出現することがある。
成人では関節痛・頭痛などを訴え、関節炎症状により1~2日歩行困難になることがあるが、ほとんどは合併症をお こすことなく自然に回復する。
なお、頬に発疹が出現す る7~10日くらい前に、微熱や感冒様症状などの前駆症 状が見られることが多いが、この時期にウイルス血症を おこしており、ウイルスの排泄量ももっとも多くなる。
発疹 が現れたときにはウイルス血症は終息しており、ウイルス の排泄はほとんどなく、感染力はほぼ消失している。
通常は飛沫または接触感染であるが、ウイルス血症の時期に採 取された輸血用血液による感染もある。
B19感染症で注意すべきものの一つとして、妊婦感染による胎児の異常(胎児水腫)および流 産がある。妊娠前半期の感染の方がより危険であり、胎児死亡は感染から4~6週後に生ずる ことが報告されているが、妊娠後半期でも胎児感染は生ずるとの報告もあり、安全な時期につ いて特定することはできない。しかし一方では、妊婦のB19感染が即胎児の異常に結びつくも のではなく、伝染性紅斑を発症した妊婦から出生し、B19感染が確認された新生児でも妊娠分 娩の経過が正常で、出生後の発育も正常であることが多い。さらに、生存児での先天異常は 知られていない。したがって、妊婦の風疹感染ほどの危険性は少ないが、超音波断層検査な どで胎児の状態をよく把握することが必要である。
治療・予防
特異的な治療法はなく、対症療法のみである。免疫不全者における持続感染、溶血性貧血 患者などではγ-グロブリン製剤の投与が有効なことがある。
前述したとおり、紅斑の時期にはほとんど感染力がないので、二次感染予防策の必要はな い。また、ウイルス排泄期には特徴的な症状を示さないので、実際的な二次感染予防策はな い。現在のところワクチンはない。妊婦などは、流行時期に感冒様症状の者に近づくことを避 け、万一感染した場合には、胎児の状態を注意深く観察する。
学校保健法における取り扱い
伝染性紅斑は学校において予防すべき伝染病の中には明確に規定はされておらず、一律に 「学校長の判断によって出席停止の扱いをするもの」とはならない。したがって、欠席者が多くな り授業などに支障をきたしそうな場合、流行の大きさあるいは合併症の発生などから保護者の 間で不安が多い場合など、「学校長が学校医と相談をして第3種学校伝染病としての扱いをする ことがあり得る病気」と解釈される。通常の学校などでの対応のめやすとしては、発疹が現れ たときには感染力はほとんどなくなっているので、発疹のみで全身状態の良いものについては登 校が可能であると考えられる。ただし急性期には、症状の変化に注意をしておく必要がある。
(国立感染症研究所感染症情報センター 多田有希 岡部信彦)
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
平成27年6月1日-6月7日 第23週
小児科10定点
感染性胃腸炎136名、溶連菌感染症20名、手足口病3名、伝染性紅斑(リンゴ病)9名、突発性発疹症5名の報告があります。
RSウイルス感染症 0
咽頭結膜熱 1
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 20
感染性胃腸炎 136
水痘 9
手足口病 3
伝染性紅斑 9
突発性発疹症 5
百日咳 0
ヘルパンギーナ 0
流行性耳下腺炎 0
インフルエンザ内科・小児科16定点、眼科3定点
インフルエンザ0名。
インフルエンザは終息した様子ですね。
溶連菌感染症について
A群溶血性レンサ球菌は、上気道炎や化膿性皮膚感染症などの原因菌としてよくみられるグラム陽性菌で、菌の侵入部位や組織によって多彩な臨床症状を引き起こす。日常よくみられる疾患として、急性咽頭炎の他、膿痂疹、蜂巣織炎、あるいは特殊な病型として猩紅熱がある。これら以外にも中耳炎、肺炎、化膿性関節炎、骨髄炎、髄膜炎などを起こす。また、菌の直接の作用でなく、免疫学的機序を介して、リウマチ熱や急性糸球体腎炎を起こすことが知られている。
通常、患者との接触を介して伝播するため、ヒトとヒトとの接触の機会が増加するときに起こりやすく、家庭、学校などの集団での感染も多い。感染性は急性期にもっとも強く、その後徐々に減弱する。急性期の感染率については兄弟での間が最も高率で、25%と報告されている。
臨床症状
潜伏期は2~5日であるが、潜伏期での感染性については不明である。突然の発熱と全身倦怠感、咽頭痛によって発症し、しばしば嘔吐を伴う。咽頭壁は浮腫状で扁桃は浸出を伴い、軟口蓋の小点状出血あるいは苺舌(写真1)がみられることがある。
猩紅熱の場合、発熱開始後12 ~24 時間すると点状紅斑様、日焼け様の皮疹が出現する(写真2)。針頭大の皮疹により、皮膚に紙ヤスリ様の手触りを与える(sandpaper rash )ことがある。特に腋窩、ソケイ部など皮膚のしわの部分に多く、これに沿って線が入っているようにみえる(Pastia's sign )こともある。顔面では通常このような皮疹は見られず、額と頬が紅潮し、口の周りのみ蒼白にみえる(口囲蒼白)ことが特徴的である(写真2)。また、舌の変化として、発症早期には白苔に覆われた舌(white strawberry tongue )がみられ、その後白苔が剥離して苺舌(red strawberry tongue )となる。1週目の終わり頃から顔面より皮膚の膜様落屑が始まり、3週目までに全身に広がる。
合併症として、肺炎、髄膜炎、敗血症などの化膿性疾患、あるいはリウマチ熱、急性糸球体腎炎などの非化膿性疾患を生ずることもある。
治療にはペニシリン系薬剤が第1選択薬であるが、アレルギーがある場合にはエリスロマイシンが適応となり、また第1世代のセフェムも使用可能である。いずれの薬剤もリウマチ熱、急性糸球体腎炎など非化膿性の合併症予防のために、少なくとも10日間は確実に投与することが必要である。除菌が思わしくない例では、クリンダマイシン、アモキシシリン/クラブラン酸、あるいは第2世代以降のセフェム剤も使用される。
予防としては、患者との濃厚接触をさけることが最も重要であり、うがい、手洗いなどの一般的な予防法も励行する。接触者に対する対応としては、集団発生などの特殊な状況では接触者の咽頭培養を行い、陽性であれば治療を行う。
学校保健法での取り扱い
本疾患は学校において予防すべき伝染病の中には明確に規定はされておらず、「学校で流行がおこった場合にその流行を防ぐため、必要があれば、学校長が学校医の意見を聞き、第3種学校伝染病としての措置を講じることができる疾患」のうち、「条件によっては出席停止の措置が必要と考えられる伝染病」のひとつとして例示されている。しかしながら、本疾患は適切な抗生剤治療が行われれば、ほとんどの場合24時間以内に他人への伝染を防げる程度に病原菌を抑制できることもあり、登校登園については、流行阻止の目的というよりも患者本人の状態によって判断すべきであると考えられる。
感染症発生動向調査情報 松本保健福祉事務所
平成27年5月25日-5月31日 第22週
小児科10定点
感染性胃腸炎130名、溶連菌感染症44名、伝染性紅斑(リンゴ病)17名の報告があります。
内科・小児科16定点
インフルエンザ10名の報告があります。
引き続き、マスク、手洗い等で予防しましょう。
RSウイルスが、冬期に入り流行中ですね。
RSウィルス、アデノウイルスに対する特効薬はありません。対症療法となります。
2011年10月17日より、RSウイルス抗原検査の保険適用範囲が拡大となりました。
以前は「入院中の患者」のみが保険適応でありましたが、以後は、
「入院中の患者」
「乳児」 1歳未満
「パリビズマブ製剤(シナジス)の適用となる患者」
です。
RSウィルス迅速診断キットは、外来ではほとんどの方が保険適応外になりますので、自由診療で実費がかかります。
RSV・アデノ迅速診断キット1回7940円となります。
RSウイルス感染症の重症化を防ぐ有効な手段であるシナジス投与ですが、保険適応となる対象が決まっています。
パリビズマブ製剤 シナジス(アボットジャパン株)
保険薬価50mg 7万6819円 100mg 15万2072円
RSウイルス感染流行初期において、
1).在胎期間28週以下の早産で、12カ月齢以下の新生児及び乳児、
2).在胎期間29週~35週の早産で、6カ月齢以下の新生児及び乳児、
3).過去6カ月以内に気管支肺異形成症(BPD)の治療を受けた24カ月齢以下の新生児、乳児及び幼児、
4).24カ月齢以下の血行動態に異常のある先天性心疾患(CHD)の新生児、乳児及び幼児。
に対する投与が保険適応となる。
体重1kgあたり15mgをRSウイルス流行期を通して月1回筋肉内に15mg/kg投与する。・・・・・10kgで150mg=22万8891円の薬価となります。
保険適応とならない場合は、経済的に投与がほぼ不可能となります。保険適応、価格等さまざまな課題があります。
長野県(健康福祉部)プレスリリース 平成26年(2014年) 2月 5日
平成26年第5週(1月27日~2月2日)の感染症発生動向調査で、インフルエンザの定点当たり患者数が44.66人(定点数/87か所、患者数/3,885人)となり、警報発令の基準である30人を超えたことから、インフルエンザ警報を発令します。
感染拡大防止に努めてください。
水ぼうそう、定期接種に…年間100万人が感染
(2013年12月22日03時03分 読売新聞)
政府は、子どもの命を奪うこともある水痘(水ぼうそう)を予防する小児用ワクチンと、高齢者の主な死因の一つの肺炎を起こす肺炎球菌用のワクチンを、予防接種法に基づいて自治体が行う定期予防接種に加える方針を固めた。
総務省が地方交付税を通じて財政支援し、厚生労働省が予防接種法の施行令を改正する。定期接種は来年2014秋から実施される見通しだ。
全身に発疹ができる水痘は、厚労省の推計では小児を中心に年間に約100万人が感染し、20人程度が死亡する。ワクチンは患者を大幅に減らせると期待され、1~2歳までに一定期間を置いて2回接種する。
肺炎球菌は主に高齢者が年間に数十万人感染し、約3万人が亡くなる。ワクチンは重症者を減らす効果があり、65歳以上が1回接種すればよく、最初の5年間は対象年齢を65歳、70歳、75歳などと5歳刻みとすることで幅広い高齢者世代が受けやすくする。
「ノロウイルス食中毒注意報」を全県に発令しました。
長野県(健康福祉部)プレスリリース平成25年12月4日
本日、長野県は「ノロウイルス食中毒注意報」を全県に発令しました。
感染性胃腸炎は主に冬期に流行しますが、この患者の届出数が増加すると、それに伴いノロウイルス食中毒が発生する傾向にあります。
長野県内における感染性胃腸炎患者の届出数に増加傾向が見られること及び全国的にノロウイルスによる集団感染が多発していることから、次のポイントに注意してノロウイルスによる食中毒を防ぎましょう。
ノロウイルス食中毒を防ぐために
石けんで手をよく洗いましょう。
外出先から帰った後、トイレの後、調理の前や食事の前などは、石けんを使用し、手の汚れをしっかり落としましょう。
加熱調理する料理は、中心部まで十分に火を通しましょう。
食品の盛付は、お箸などを使って盛り付けましょう。
ノロウイルスによる感染性胃腸炎患者のおう吐物や下痢便中には、多量のウイルスが含まれています。おう吐物などを片付ける場合は、マスクや使い捨ての手袋を着用して行い、汚れた場所は塩素系の薬剤で消毒しましょう。
長野県(健康福祉部健康長寿課)プレスリリース平成25年(2013年)11月26日
飯田市内及び安曇野市内の小学校からインフルエンザ様疾患の集団発生の報告がありました。今シーズン(9月2日~)、県内で初めての集団発生です。
いずれの小学校も本日から11月29日まで、2年生の1クラスを学級閉鎖とすることとしました。
今シーズンは、平成21年~平成22年シーズンを除く過去5年間と比較すると、昨シーズンとほぼ同時期の集団発生となりました。
今後、流行が県内に広まる可能性がありますので、手洗い等によりインフルエンザの予防に努めてください。
「プレベナー13(沈降13価肺炎球菌結合型ワクチン)」は、平成25年11月1日から定期接種に導入される予定です。
※10月31日以前には、定期接種として「プレベナー13(沈降13価肺炎球菌結合型ワクチン)」を用いることはできませんので、ご注意下さい。
小児用肺炎球菌ワクチンの切替えに関するQ&A 厚生労働省
安曇野市 内科・外科・小児科 穂高ハートクリニック
学校が春休みだった影響で、インフルエンザは大幅に減少してきました。
春休みがあけて、新学期が始まり、溶連菌感染症、ウイルス性胃腸炎の患者が増加してきた印象です。
麻疹・風疹予防接種を希望される大人の成人男性、女性が増加してきました。
1月13日(日)は安曇野市休日当番医でした。
発熱、咽頭痛、咳、鼻水、関節痛を訴え、インフル迅速診断で、インフルエンザA型陽性になる方が、増加しました。家族内での発生の方々も多くいらっしゃいました。
嘔吐、下痢、発熱を訴える、感染性胃腸炎も、依然、多い状況です。
マスクと手洗いを徹底し、感染を予防しましょう。
ノロウイルス、流行はピーク越えか 感染研
インフルエンザは増加
2012/12/28 18:58 日本経済新聞
全国の定点医療機関から毎週報告されるノロウイルスなどの感染性胃腸炎は前の週から減少に転じた一方、インフルエンザは2倍近くに増えたことが28日、国立感染症研究所の集計で分かった。厚生労働省は「ノロウイルスにまだ警戒が必要な中でインフルエンザの心配が高まっており、手洗いなどの予防に力を入れてほしい」としている。
感染研によると、10~16日に報告された感染性胃腸炎の患者数は1医療機関当たり19.23人で、前の週の19.62人からわずかに減少。宮崎県日南市の病院で入院患者6人が死亡するなど全国で集団感染が相次いでいることから、引き続き注意が必要だ。
インフルエンザは流行本格化の兆しだ。前回のまとめでは、全国的な流行開始の指標である1医療機関当たり1.00人を今シーズンで初めて上回る1.17人だったが、17~23日分の最新データは約2倍の2.23人になった。例年は職場や学校が休みになる年末年始を過ぎると患者数が急増するという。〔共同〕
ノロウイルス迅速診断キット 2012/4/1-保険適応
以下の患者について、ノロウイルス感染症が疑われる場合に保険適応となります。
ア 3 歳未満の患者
イ 65 歳以上の患者
ウ 悪性腫瘍の診断が確定している患者
エ 臓器移植後の患者
オ 抗悪性腫瘍剤、免疫抑制剤、又は免疫抑制効果のある薬剤を投与中の患者
3才未満の患者様に関しては、当院では包括医療を算定しているため、検査代が算定できませんので、検査を希望される方は、安曇野赤十字病院等の小児科に検査を依頼しております。
3才から65才未満の患者様は、自由診療となりますの7350円前後~数万円の検査となります。
(食品等を扱う場合や、集団感染が疑われ営業停止等の場合、保健所の検査は無料となるようです。)
いずれにせよ、ノロウイルスに対する抗ウイルス薬は開発されていないので、嘔吐に対しては、吐き気止め、下痢に対しては下痢止め、発熱に対しては、解熱剤等の対症療法となります。重症で脱水症がひどい場合には、入院・補液等が必要となります。
以上の理由により、当院ではノロウイルス迅速診断キットは、現在の所、採用しておりません。検査希望者が多い場合には導入も考慮いたします。
普及のためには、全ての年代での保険適応が望まれます。
ノロウイルス:学校給食調理員が感染−−安曇野 /長野
毎日新聞 2012年11月29日 地方版
安曇野市は28日、市堀金学校給食センターの調理員1人がノロウイルスに感染したと発表した。市は29、30の両日、堀金小と堀金中への給食提供(1日1000食)を中止し、施設を消毒し、他の職員を検査する。
市学校給食課によると、調理員は28日朝に体調不良のためセンターを休み、医療機関を受診して感染が判明した。27日は調理作業に従事していたが、同課は「加熱処理をしているので、児童生徒に感染する可能性は低い」としている。
同センターでは9月にも別の調理員1人がノロウイルスに感染し、給食提供を4日間中止した。【古川修司】
◆マイコプラズマ肺炎(Mycoplasma pneumonia)
以前には、定型的な細菌性肺炎と違って重症感が少なく、胸部レ線像も異なる故に「異型肺炎」に分類されてきた肺炎群があり、その後、マイコプラズマ肺炎は「異型肺炎」の多くを占めるものであることが解った。近年「異型肺炎」の病名は使われなくなる傾向にある。
疫 学
旧感染症発生動向調査では「異型肺炎」の発生動向調査が行われていたが、これにはマイコプラズマ肺炎以外にも、クラミジア肺炎やウイルス性肺炎などの疾患が含まれていた。1999年4月施行の感染症法により、マイコプラズマ肺炎として疾患特異的な発生動向調査を行う目的から、病原体診断を含んだ発生動向調査が行われることになった。
本疾患は通常通年性にみられ、普遍的な疾患であると考えられている。欧米において行われた罹患率調査のデータからは、報告によって差はあるものの、一般に年間で感受性人口の5~10%が罹患すると報告されている。本邦での感染症発生動向調査からは、晩秋から早春にかけて報告数が多くなり、罹患年齢は幼児期、学童期、青年期が中心である。病原体分離例でみると7~8歳にピークがある。本邦では従来4 年周期でオリンピックのある年に流行を繰り返してきたが、近年この傾向は崩れつつあり、1984 年と1988年に大きな流行があって以降は大きな全国流行はない。
病原体
病原体は肺炎マイコプラズマ(Mycoplasma pneumoniae )であるが、これは自己増殖可能な最小の微生物で、生物学的には細菌に分類される。他の細菌と異なり細胞壁を持たないので、多形態性を示し、ペニシリン、セフェムなどの細胞壁合成阻害の抗菌薬には感受性がない。専用のマイコプラズマ培地上にて増殖可能であるが、日数がかかり(2~4 週間)、操作もやや煩雑で、雑菌増殖による検査不能例も発生する。肺炎マイコプラズマは熱に弱く、界面活性剤によっても失活する。
感染様式は感染患者からの飛沫感染と接触感染によるが、濃厚接触が必要と考えられており、地域での感染拡大の速度は遅い。感染の拡大は通常閉鎖集団などではみられるが、学校などでの短時間での暴露による感染拡大の可能性は高くなく、友人間での濃厚接触によるものが重要とされている。病原体は侵入後、粘膜表面の細胞外で増殖を開始し、上気道、あるいは気管、気管支、細気管支、肺胞などの下気道の粘膜上皮を破壊する。特に気管支、細気管支の繊毛上皮の破壊が顕著で、粘膜の剥離、潰瘍を形成する。気道粘液への病原体の排出は初発症状発現前2~8日でみられるとされ、臨床症状発現時にピークとなり、高いレベルが約1 週間続いたあと、4~6週間以上排出が続く。
感染により特異抗体が産生されるが、生涯続くものではなく徐々に減衰していくが、その期間は様々であり、再感染もよく見られる。
臨床症状
潜伏期は通常2~3週間で、初発症状は発熱、全身倦怠、頭痛などである。咳は初発症状出現後3~5日から始まることが多く、当初は乾性の咳であるが、経過に従い咳は徐々に強くなり、解熱後も長く続く(3~4週間)。特に年長児や青年では、後期には湿性の咳となることが多い。鼻炎症状は本疾患では典型的ではないが、幼児ではより頻繁に見られる。嗄声、耳痛、咽頭痛、消化器症状、そして胸痛は約25%で見られ、また、皮疹は報告により差があるが6~17%である。喘息様気管支炎を呈することは比較的多く、急性期には40%で喘鳴が認められ、また、3年後に肺機能を評価したところ、対照に比して有意に低下していたという報告もある。昔から「異型肺炎」として、肺炎にしては元気で一般状態も悪くないことが特徴であるとされてきたが、重症肺炎となることもあり、胸水貯留は珍しいものではない。
他に合併症としては、中耳炎、無菌性髄膜炎、脳炎、肝炎、膵炎、溶血性貧血、心筋炎、関節炎、ギラン・バレー症候群、スティーブンス・ジョンソン症候群など多彩なものが含まれる。
理学的所見では聴診上乾性ラ音が多い。まれに、胸部レ線上異常陰影があっても聴診上異常を認めない症例があり、胸部レ線検査が欠かせない。胸部レ線所見ではびまん性のスリガラス様間質性陰影が特徴とされてきたが、実際には多いものではなく、むしろウイルス性、真菌性、クラミジア性のものに多いと報告されている。マイコプラズマ肺炎確定例では、大葉性肺炎像、肺胞性陰影、間質性陰影、これらの混在など、多様なパターンをとることが知られている。血液検査所見では白血球数は正常もしくは増加し、赤沈は亢進、CRP は中等度以上の陽性を示し、AST 、ALT の上昇を一過性にみとめることも多い。寒冷凝集反応は本疾患のほとんどで陽性に出るが、特異的なものではない。しかしながら、これが高ければマイコプラズマによる可能性が高いとされる。
病原診断
確定診断には、患者の咽頭拭い液、喀痰よりマイコプラズマを分離することであるが、適切な培地と経験があれば難しいことではない。しかしながら早くても1 週間程度かかるため、通常の診断としては有用ではない。近年迅速診断としてPCR 法が開発されており、臨床的に有用性が高いが、実施可能な施設は限られている。
臨床の現場では血清診断でなされることが多い。補体結合反応(CF)、間接赤血球凝集反応(IHA)にて、ペア血清で4倍以上の上昇を確認する。単一血清で診断するには、それぞれ64倍以上、320倍以上の抗体価が必要である。近年、粒子凝集法(PA )、蛍光抗体法(IF)あるいは酵素抗体法(ELISA)によるIgM、IgG抗体の検出も可能となっている。
治療・予防
抗菌薬による化学療法が基本であるが、ペニシリン系やセフェム系などのβ‐ ラクタム剤は効果がなく、マクロライド系やテトラサイクリン系、ニューキノロン系薬剤が用いられる。一般的には、マクロライド系のエリスロマイシン、クラリスロマイシンなどを第一選択とするが、学童期以降ではテトラサイクリン系のミノサイクリンも使用される。特異的な予防方法はなく、流行期には手洗い、うがいなどの一般的な予防方法の励行と、患者との濃厚な接触を避けることである。
感染症法における取り扱い(2003年11月施行の感染症法改正に伴い更新)
マイコプラズマ肺炎は5類感染症定点把握疾患に定められており、全国約500カ所の基幹定点から毎週報告がなされている。報告のための基準は以下の通りとなっている。
○診断した医師の判断により、症状や所見から当該疾患が疑われ、かつ、以下のいずれかの方法によって病原体診断や血清学的診断がなされたもの
・病原体の検出
例、気道から病原体が検出されたものなど
・病原体に対する抗体の検出
例、血清抗体の有意な上昇
血清抗体の異常高値(間接血球凝集反応(IHA)抗体価320~640倍以上、または補体結合反応(CF)抗体価64 倍以上)など
学校保健法における取り扱い
本疾患は、学校において予防すべき伝染病の中には明確に規定されてなく、学校で流行がおこった場合にその流行を防ぐため、必要があれば、学校長が学校医の意見を聞き、第3種学校伝染病としての措置を講じることができる疾患のうち、条件によっては出席停止の措置が必要と考えられる伝染病のひとつとして例示されている。登校登園については、急性期が過ぎて症状が改善し、全身状態の良いものは登校可能となっており、流行阻止の目的というよりも、患者本人の状態によって判断すべきであると考えられる。
【文 献】
1)Cherry JD. Mycoplasma and Ureaplasma infection. In Textbook of pediatric infectious diseases, 4th ed. WB Saunders,1998. pp2259‐2286
2)Anonymous. マイコプラズマ肺炎. 病原微生物検出情報月報19巻2号、1998.
(国立感染症研究所感染症情報センター 谷口清州)
最近、溶連菌感染症が増えています。
園児、学童で、急な発熱、のどの痛みを訴える場合には、早めに医療機関を受診するようにしましょう。
RSウイルス患者急増、過去10年で最速
2012/10/1 21:53 日本経済新聞 電子版
乳幼児を中心に例年冬場に流行するRSウイルス感染症の患者が今年は早くも急増している。9月中旬の全国の患者は前年同時期の2.7倍で、過去10年で最速ペースで拡大中。感染力が強く、乳児や心疾患などを持つ小児の場合、肺炎など重症化する恐れもある。医療関係者は早めの受診や手洗いなどの対策徹底を呼び掛けている。
コメント:
RSウイルス感染症は、重症化しやすく、急性細気管支炎や肺炎から呼吸不全を引き起こした場合には入院が必要となります。従来は入院時にRSウイルス迅速診断キットでの診断が保険適応となります。
RSウイルス感染症は、2歳までにほぼ100%のお子様がかかり、一般のお子様にはいわゆる特効薬がないため、症状を緩和させる対症療法になります。
マスク、手洗いで、しっかり予防しましょう。
平成23年10月17日、RS迅速診断キットが外来でも保険適応になったと厚労省からの通知がありました。
保険適応範囲ですが、次のようになっています。
①.入院中の患者・・・・・従来通り
②.乳児・・・・・0歳児
③.パリビズマブ製剤(商品名:シナジス)の適用となる患者
小児科外来診療料を地方社会保険事務局長に対し届け出た保険医療機関では、3歳未満のすべてのお子さんには感染症免疫学的検査料1500円+検体検査判断料1440円、計2940円が算定できないため、外来でのRS迅速診断は現実的ではないと考えても良さそうですね。
RSウイルス感染症で重症化を来たし、入院目的で病院紹介の際に、入院時検査としてRSを検査するのが適当であると考えます。(・・・・・RSウイルス感染症が全て重症化するわけではありませんが、結果として、重症の肺炎で入院患者からRSウイルスが陽性になります。・・・・・)
RSウイルス感染症の重症化を防ぐ有効な手段であるシナジス投与ですが、保険適応となる対象が決まっています。
シナジス(抗ウイルス剤 アボットジャパン株)
保険薬価50mg 7万6819円 100mg 15万2072円
RSウイルス感染流行初期において、
1).在胎期間28週以下の早産で、12カ月齢以下の新生児及び乳児、
2).在胎期間29週~35週の早産で、6カ月齢以下の新生児及び乳児、
3).過去6カ月以内に気管支肺異形成症(BPD)の治療を受けた24カ月齢以下の新生児、乳児及び幼児、
4).24カ月齢以下の血行動態に異常のある先天性心疾患(CHD)の新生児、乳児及び幼児。
に対する投与が保険適応となる。
体重1kgあたり15mgをRSウイルス流行期を通して月1回筋肉内に15mg/kg投与する。・・・・・10kgで150mg=22万8891円の薬価となります。
保険適応とならない場合は、経済的に投与がほぼ不可能となります。保険適応、価格等さまざまな課題があります。
マイコプラズマ感染症の学童が増加しています。
昨年末には、皇室の方々にもマイコプラズマ感染がありましたね。
気管支炎から肺炎にこじらせてしまうと入院が必要になる方もおられます。
血液によるマイコプラズマ抗体陽性の患者様方には、マクロライド系の抗生剤を投与しております。
長引く咳、発熱が見られる方は、検査を受けることをおすすめしております。
ロタウイルスワクチン ロタテックが平成24年7月20日、発売となります。
http://www.know-vpd.jp/vc/vc_nw_rota.htm
ロタウイルスワクチン
生ワクチン
経口ワクチン(口から飲むタイプ)
任意接種
現在、世界ではロタウイルス感染症を予防するワクチンとして、ロタリックス(GSK社)、ロタテック(MSD社)の2種類を使用しています。日本では、ロタリックスが2011年11月に発売され、ロタテックは2012年1月現在、発売準備中です。
予防するVPD
ロタウイルス感染症(嘔吐・下痢を起こすロタウイルス胃腸炎と脳炎などの重い合併症)
接種時期と接種回数
生後6週から接種できますが、ほかのワクチンとの同時接種を考えて、生後2か月からが最適です。ワクチンの種類によって2回または3回接種します。どちらも接種できる期間が決められていて、これがほかのワクチンと異なる点です。これは、腸重積症(腸閉塞の一種)が起こりにくい低い年齢で接種するのが目的です。
ロタリックス(1価ワクチン):4週間隔で2回接種します。遅くとも生後20週(140日)までに1回目、生後24週(168日)までに接種を完了します。生後24週以降は接種することができません。
ロタテック(5価ワクチン):4週間隔で3回接種します。遅くとも生後24週(168日)までに1回目、そして3回目は生後32週(224日)までに接種を完了します。生後32週以降は接種することができません。
おすすめの受け方
ロタリックス(1価ワクチン)もロタテック(5価ワクチン)も、生後6週から接種をはじめることができます。しかし、ヒブや小児用肺炎球菌などの接種が遅れないようにするために、初回接種は生後2か月になってからすぐに、ヒブ・小児用肺炎球菌・B型肝炎との同時接種がおすすめです。それができない場合でも、初回接種は遅くとも生後3か月半過ぎ(生後14週6日)までには始めましょう。
接種できる期間がとても短い(ロタリックスは生後24週までに2回、ロタテックは生後32週までに3回の接種を完了しなければならない)ので、お子さんが生まれたらできるだけ早めにかかりつけの小児科医と相談して、接種スケジュールを立てておきましょう。
スケジュールを立てる時のポイント
ロタウイルスワクチンは飲むタイプの生ワクチンのため、接種後に4週間以上間隔をあけなければ次のワクチンを接種できません。0歳児はほかにも接種が必要なワクチンが多数ありますので、同時接種で受けることが重要です。生後2か月になったらすぐにヒブ、小児用肺炎球菌、B型肝炎ワクチンなどと同時接種で受けることをおすすめします。
夜尿症(おねしょ)の薬 「ミニリンメルト®OD錠」が発売されました。(6歳以上で使えます。)
おねしょで、小学校の宿泊学習等が、心配な方やご両親はご相談ください。
協和発酵キリン ニュースリリース
2012年5月29日<夜尿症用剤「ミニリンメルト®OD錠120μg、240μg」
「ミニリンメルト®OD錠」の製品特性
1. 本邦初のデスモプレシン経口剤です。
2. 水なしで服薬できる口腔内崩壊錠です。
3. 本剤は、ICCS(国際小児禁制学会)で夜尿症治療の第一選択に位置づけられております。
ICI(国際尿失禁会議)ではグレードAおよびエビデンスレベル1注3に位置づけられております。
感染性胃腸炎・ノロウイルス・ロタウイルス・アデノウイルス
ノロウイルスは、ヒトだけに感染して下痢やおう吐などの症状を引き起こし、ヒトの小腸で増えるウイルスです。ヒト以外の細胞の中では増えません。(食品中では増えません)大きさは直径0.03㎛(1㎛=1/1000mm)前後のほぼ球体で、電子顕微鏡でなければ観察できません。また、ノロウイルスは感染力が強く、10~100個程度で感染・発症すると言われています。感染したヒトのふん便やおう吐物には1gあたり1000万~10億個ものノロウイルスが含まれている事があり、ふん便やおう吐物が感染源となって広がることが少なくありません。ノロウイルスの発生状況をみると、一年を通して発生は見られますが、11月くらいから発生件数は増加しはじめ、1~2月頃発生のピークになる傾向があります。
食品を扱う際には、より注意が必要です。
安曇野市 内科・外科・小児科 穂高ハートクリニックのお隣の「サンキ」様で、ビオミュートを製造・販売しております。
ビオミュート
ノロウイルス検出 感染源特定急ぐ
2月16日 8時5分 NHK NEWS WEB
15日、岐阜県羽島市の小中学校の児童生徒ら170人余りが腹痛や吐き気を訴えて欠席や早退をし、2人の生徒からノロウイルスが検出されました。
保健所などは、給食のサンプルの検査や欠席者からの聞き取りを行うなどして感染源の特定を急いでいます。
岐阜県羽島市では15日、小中学校合わせて10校で児童生徒171人と教職員6人が腹痛や吐き気などの症状を訴えて欠席や早退をし、2人の生徒からノロウイルスが検出されました。
岐阜県の保健所はノロウイルスによる集団食中毒の疑いもあるとして、保存されている給食のサンプルを今月10日までさかのぼって検査し、羽島市も欠席した児童生徒から食べたものや発症した時期などについて詳しい聞き取りを行うなど、感染源の特定を急いでいます。
一方、羽島市教育委員会は、同じ給食センターを使っているほかの学校では症状を訴える人がいないため、給食が原因とは断定できないとしています。
教育委員会では、手を洗うなどの感染拡大防止の徹底を呼びかけるとともに、症状を訴える児童生徒がさらに広がっていないか16日もすべての小中学校などを調査することにしています。
感染性胃腸炎に注意しましょう。
【2011年10月24日更新】 安曇野市ホームページ
感染性胃腸炎とは
冬から春に多発する感染性胃腸炎が発生しやすい季節になりました。この時期に多発する感染性胃腸炎は、ノロウィルスやロタウィルスなど、ほとんどはウィルスによるものです。これらは感染力が強く、家族内や施設内感染もあるため、抵抗力の弱い高齢者や乳幼児は、脱水など特に注意が必要です。ウィルスは、患者が回復しても2~3週間便の中に排泄されると言われてますから注意が必要です。
感染性胃腸炎の症状
原因病原体により症状はさまざまですが、一般には腹痛、下痢、嘔吐(吐く)と発熱を伴う事が多い。ロタウィルスが原因の場合は白っぽい下痢便になります。
感染性胃腸炎(ロタウィルス、ノロウィルスなど)を防ぐために
病原体を口から飲み込んでしまう事で感染します。そのため帰った時、食事前やトイレの後など石鹸で手を良く洗いましょう。
加熱調理する料理は、中心まで十分に火を通しましょう。
ウィルスは、嘔吐物や便中に大量にいます。片付ける場合は、マスクや使い捨て手袋を着用しましょう。処理後は、ビニール袋へ入れて外に漏れないようにしてください。
嘔吐物等で汚れた場所は塩素系の薬剤で消毒して下さい。アルコール消毒剤は、効果がありませんので注意が必要です。
嘔吐や下痢の症状がある時は、人が多く集まる集団への参加を控えましょう。
症状のある人は、出来るだけ食品の調理を控えましょう。やむをえず行う場合は、素手で食品を触らないよう手袋や箸などを使いましょう。
タオルの共用は避け、常に清潔にしておきましょう。
下痢のある時は、入浴はシャワーだけにするか、入浴の順番を最後にしましょう。
コメント:
安曇野市 内科・外科・小児科 穂高ハートクリニックの隣、株式会社サンキで、除菌・消臭剤「ビオミュート」の製造・販売を行っております。
興味のある方は、「ビオミュート」http://www.biomute.jp/を見てください。
2階の事務所で直接購入可能とのことです。
ロタウイルス予防接種費用を半額助成へ 渋谷区が23区初
2012.2.9 21:35 産経ニュース
東京都渋谷区は9日、区内の生後6週から24週の乳児を対象に、4月からロタウイルスの予防接種費用の半額を助成すると発表した。区によると、同ウイルスの予防接種への助成は23区初。約2400万円を平成24年度当初予算案に盛り込んだ。
ロタウイルスは、ウイルス性の胃腸炎で、感染・発症すると嘔(おう)吐(と)や下痢などをおこす。乳幼児がかかった場合は脱水症状を起こし、けいれん発作や急性脳症の原因になることある。
ワクチンは23年11月に発売され、自己負担で接種できるようになった。しかし接種は2回必要で約3万円かかる。そこで区は、2回分の接種費用の半額の1万5000円を助成する。
コメント:
長野県、安曇野市でも、予防接種の費用の助成が始まればいいですね。
ロタウイルス ワクチン助成へ
1月16日 5時51分 NHKニュース
冬場の胃腸炎の主な原因とされる「ロタウイルス」のワクチン接種は、費用が高額だと指摘されていますが、名古屋市は、乳児向けのワクチン接種について、費用の半額を助成する方針を固めました。「ロタウイルス」のワクチン接種への助成は、政令指定都市では初めてです。
「ロタウイルス」は、冬場に流行する胃腸炎の主な原因で、幼い子どもではノロウイルスよりも重症化しやすく、まれに死亡することもあります。「ロタウイルス」のワクチンは、世界120か国以上で使われていて、日本では去年11月から接種が始まりましたが、生後6週から24週にかけて2回行うワクチンの接種にかかる費用は、およそ3万円と高額で、市民団体などは費用を公費で賄うよう国に要望しています。こうしたなか、名古屋市は、子どもの命を守ることを最優先に、新年度から接種費用の半額を助成する方針を固めたもので、新年度の予算案におよそ1万人の接種費用、1億5000万円を盛り込むことにしています。名古屋市は、これまでも幼い子ども向けの肺炎球菌ワクチンやヒブワクチンの接種費用の助成を行っていますが、「ロタウイルス」のワクチン接種への助成は、政令指定都市では初めてです。河村市長は、NHKの取材に対し「費用が3万円と高額なため、高所得者だけがワクチンを接種できるようではいけない。日本一、医療が充実した名古屋市として取り組みたい」と話しています。また、名古屋市にある総合上飯田第一病院の後藤泰浩小児科部長は「ワクチンの接種を勧めても、費用の問題から接種する人は3分の1程度にとどまっている。大きな負担を公費で助成してもらえるなら喜ばしい」と話しています。
コメント:
安曇野市 内科・外科・小児科 穂高ハートクリニックでも、平成23年11月からロタリックスの経口接種を行っており、接種を希望される保護者の方が増えてきました。
しかし、
接種期間が生後6週から24週までと短期間であること
接種費用が1万3980円x2回=2万7960円と高額な負担になること
などから、希望されても、接種を諦める方もおられます。
安曇野市でも、ヒブワクチンや、プレベナー、サーバリックス、ガーダシルのように、ロタリックスも接種希望者には公費で助成されるようになればいいですね。
ノロウイルスやインフルエンザ 長野県、感染拡大に注意呼びかけ
2011.12.15 19:25 産経ニュース
長野県健康福祉部は、ノロウイルスによる食中毒やインフルエンザなど冬の感染症に注意を呼びかけている。十分な手洗いやマスクの着用など、それぞれの症状にあった予防対策の徹底が必要だ。
ノロウイルスについては、感染症胃腸炎の患者届け出数が3週連続で増加していることなどを受けて今冬初めての注意報を発令。感染者の手や指を介してウイルスに汚染された食品を食べたり、ウイルスが蓄積した二枚貝を加熱不十分なまま食べることで発症するため、徹底した手洗いや加熱調理などが予防の基本となる。
インフルエンザは1医療機関当たりの患者数が1・16人となったことを受け、県では「流行開始の目安となる同1・0人を上回った」として感染拡大防止への注意を促している。
感染症 ムンプス難聴:6 情報編 ワクチン接種が有益
2011年12月13日 朝日新聞
感染症から身体を守るワクチンの接種は、国が接種を勧め、公費で負担する「定期接種」と、個人が接種するかどうかを判断し、自費で受ける「任意接種」の2種類にわかれる。
おたふく風邪ワクチンは、任意接種だ。医療機関にもよるが、5千~1万円ほどの自費負担となる。感染後、治った経験のある人が多いため「うつるのは当たり前」と軽視されがちで、接種率は3割程度。保育園などで流行すると感染は広がる。
しかし、ムンプス難聴のような治療法のない後遺症に苦しむ人もいる。東京医科歯科大の喜多村健(きたむら・けん)教授(耳鼻咽喉〈いんこう〉科)によると、年間で約650人がムンプス難聴になると推定されている。大人で発症すると、子どもより重くなりがちという。
欧米の予防接種事情に詳しい斎藤昭彦(さいとう・あきひこ)・新潟大教授によると、先進国のほとんどで、乳幼児に必要なワクチンは自費負担なしで接種できる。「『任意』というと、『してもしなくもいい』という印象。先進国で患者がほぼいない病気が、日本では流行するのは残念だ」と話す。
ただ、ワクチンによる副作用を心配する保護者は多い。頻度や深刻さはワクチンにより異なるがゼロではない。
体調悪化がワクチンによるのか、別の原因かわからない場合もある。免疫獲得には個人差もあり、接種しても病気になる場合もある。
ワクチンを接種せずに病気に感染し、後遺症が出るリスクと、接種して副作用が出るリスクについて、庵原俊昭(いはら・としあき)・国立病院機構三重病院長は「ワクチンを接種しない方が、リスクは高い。ワクチンは100%安全とは言えないが、病気の発症や重症化を防げるためメリットの方が大きい」と話す。
接種の標準的なスケジュールは、国立感染症研究所の感染症情報センターのウェブサイト(http://bit.ly/9EtjI)のほか、小児科医による「VPD(ワクチンで防げる病気)を知って、子どもを守ろう。」の会(http://www.know-vpd.jp)の情報も参考になる。
厚生労働省の予防接種部会では、ロタワクチンを除く任意ワクチンの定期接種化について検討中だ。(熊井洋美)
ロタウイルス:冬~春に流行の感染性嘔吐下痢症、ワクチン早めに
毎日新聞 2011年11月20日 東京朝刊
ロタウイルス感染を予防するワクチン「ロタリックス」が、21日から各地の医療機関で接種できるようになる。ロタウイルスは冬から春に流行する感染性胃腸炎の主な原因となる。病気の特徴やワクチン接種の注意点をまとめた。【田村佳子】
◇重症化を予防/国の承認、生後6カ月まで
東京都中央区の熊本真由美さん(44)は7月、鹿児島県内の実家に里帰り中に、妹(41)の次男(1)のロタウイルス感染に遭遇した。幼稚園児の長男(3)が2日ほど嘔吐(おうと)・下痢を繰り返し、治ってほっとした直後に次男が朝食を吐き、ひどい下痢が始まった。
地元のこども病院を受診し、吐き気止めの点滴を受けても嘔吐。その日の夕方には別の救急病院に入院した。本人はぐったりして泣く気力もなかったという。「下痢が1日10回以下になれば退院」と言われたが回復は遅く、8日目にようやく退院できた。
その間、妹を中心に交代で看病し、熊本さんは便で汚れた衣類の消毒・洗濯、妹夫婦の弁当作りや長男の世話にも追われた。「小さな体に点滴が痛々しかった。入院中は自営業の妹夫婦の生活もめちゃめちゃだった」と振り返る。退院後に妹らも感染した。
「ワクチンがあるなら勧めたい。重症化したら本人も家族も大変です」
*
ロタウイルスの感染症は「嘔吐下痢症」とも呼ばれるように、嘔吐と下痢を繰り返す。便が白っぽくなるのも特徴だ。感染力が非常に強く、10個以下のウイルスでも発症する。患者の便や吐しゃ物1グラムには最大1兆個のウイルスがあり、保護者や保育園内に感染が広がることも多い。
感染性胃腸炎の原因ではノロウイルスが有名だが、「ロタの方が症状は重い」と日本小児感染症学会の田島剛理事は話す。5歳までにほぼ全員がかかり、初めの感染時の症状が重くなりやすい。ワクチンは重症化を防ぐとされ、効果自体は約3年間続く。
WHO(世界保健機関)はロタウイルスワクチンを「すべての子どもに接種を勧める」としている。衛生状態の良い日本ではその怖さが軽視されがちだが、毎年10人弱の死亡が報告され、2万~7万人強の乳幼児が入院していると推計される。
同学会理事長の森島恒雄・岡山大学教授は「年間約1000例の急性脳炎のうち、ロタウイルスによるものは約40例。うち4%が死亡、38%に寝たきりなど重い後遺症が出ており、インフルエンザ脳症に比べても予後が良くない。ロタはけいれんを起こしやすく止めにくいこともあり、発症を防いだ方がいい」とワクチン接種を勧める。
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ワクチン「ロタリックス」は生後6週から接種が可能。弱毒化した生ワクチンの液体1・5ミリリットルを、中4週間以上空けて2回、口から接種する。
発売元のグラクソ・スミスクラインによると、国内では約500人に臨床試験を行い、2歳までにロタウイルス胃腸炎の発生を8割、重症化を9割以上減らした。接種後30日間の副作用の報告で多かったのはぐずりや不機嫌の37件、下痢18件、せきや鼻水17件。偽薬(プラセボ)を与えられた257人と比べると、副作用が有意に違う点はなかった。接種直後に胃腸炎を発症したとみられるケースは臨床試験でも海外の利用例でもないという。また、ベルギーではロタウイルスワクチンが定期接種に導入され、8割以上が接種を受け、流行が大きく抑えられた。
注意すべきなのは、遅くとも生後5カ月までに接種開始が必要なことだ。過去に海外で使われた別のワクチンが腸重積(腸管の一部が腸管に入り込む病)を起こす可能性を指摘されたため、このワクチンは腸重積の自然発生が増える生後6カ月までしか国の承認を得ていない。それ以降は原則接種できず、接種を強行しても副作用が起きた場合に国の補償を受けられない。
また、生ワクチンの接種後4週間はほかのワクチンが接種できないため、重症化しやすい髄膜炎を防ぐためにも「日本小児科学会などが勧めるように、生後2カ月でヒブ、肺炎球菌ワクチンなどとの同時接種を行うのが標準的な方法」と森島教授は勧める。
国が行う定期接種ではないため、費用は原則、自己負担だ。病院によって多少異なるが、1回1万数千円と予想される。北海道幌加内町のように公費補助の方針を示す自治体は少ない。田島理事は「自治体や家庭の財政力によって、接種を受けられる子と受けられない子が出るのは明らかな問題。ほかの任意接種ワクチンとともに、国による無償の定期接種に切り替えるべきだ」と訴えている。
ロウイルス、「人から人」感染目立つ
2011/11/4付 日本経済新聞
インフルエンザと並んで冬に流行する感染症がノロウイルス。感染力が強く、少量のウイルスが体内に入るだけで嘔吐(おうと)や下痢などを引き起こす。感染者が調理した物を食べたり、患者が吐いた物を処理したりして人から人に感染が広がるケースが多い。手洗いの徹底など他の感染症と共通する対策が予防のポイントだ。
「子どもが吐いた物を掃除した際にうつったようだ」。大阪市内に住むサラリーマン男性はこう振り返る。昨冬、幼稚園に通う娘が体調を崩し、自宅で食べた物を戻してしまった。男性はこれを片付けたが素手だった。この際にノロウイルスが手に付いて口から体内に入った可能性が高いという。数日後に激しい嘔吐と下痢の症状が表れ、発熱にも見舞われた。2日ほど自宅で安静し、ようやく症状が治まった。
ノロウイルスは感染性の胃腸炎を引き起こし、食中毒の原因にもなる。ウイルスが付着したカキなどの二枚貝を、生や十分に加熱しないまま食べると感染する。しかし、大阪市立環境科学研究所の入谷展弘研究副主幹は「近年は人から人にうつるケースが目立っている」と解説する。
入谷研究副主幹は大阪市内での感染事例を分析。原因を推定したところ、吐いた物などを介して人から人にうつったのが最多だった。カキが原因と考えられるのは年間数件。取扱業者の対策も進んでいるという。むしろ近年はカキ以外の食品のほうが目立つ。調理人が感染に気がつかないまま食材に触り、ウイルスが付着した料理を食べたためとみられる。
ウイルスが付いた物を触るなどしてうつることから、乳幼児や高齢者などが大人数で一緒に過ごす施設での集団感染が少なくない。大阪市保健所によると、ノロウイルスなどが原因で感染性胃腸炎が集団発生した施設数は2010年で74。内訳は保育所・幼稚園が40と最も多く、次いで社会福祉施設の17だった。感染予防の知識を持つ医師や看護師が勤める医療機関も8カ所あった。
健康な若者も発症
ノロウイルスに感染するのは、免疫力が弱い乳幼児や高齢者だけではない。「健康な若者でも条件がそろえば集団感染する」と警告するのは大阪大学の太田妙子教授だ。数年前、同大の部活動で合宿した約40人が相次ぎ感染し、発熱などの症状を呈したという。このウイルスは10~100個でも体内に入れば発症する。「インフルエンザと同様に、あらゆる年齢で感染の危険性がある」と太田教授は注意を促す。
患者が増え始めるのは例年11月ごろ。12~1月にかけてピークを迎え、その後は徐々に減っていく。夏は比較的少ない。この傾向は全国共通だ。通常は感染後1~2日で吐き気や嘔吐、発熱、腹痛、下痢などの症状が出る。これが1~3日続いた後に回復する。ウイルスが原因で命を落とすことはめったにないが、吐いた物がのどに詰まる窒息や脱水症状などには気をつけたい。
取っ手から拡大も
ノロウイルスは人間の体内で増える。感染者のふん便や吐いた物にはウイルスが多く含まれ、便とともに約1週間排出され続ける。このためトイレの取っ手やドアノブなどに付いたウイルスから他の家族に広がることも少なくない。
感染予防で重要なのがウイルスを体内に入れないこと。基本は手洗いの徹底だ。外出やトイレの後、調理や食事の前などに必ず手を洗う習慣を身につけたい。せっけんを付け、手のひらや甲、指や爪の間、手首などをこすり洗いする。水で十分に流し清潔なタオルでよくふく。さっと終えずに1分ほどしっかり手を洗おう。これでウイルス量は大幅に減るという。
建物や施設の玄関などに置かれている消毒用アルコールは「ノロウイルスを死滅させることはできない」(大阪市立環境科学研究所の入谷研究副主幹)ので要注意だ。このウイルスはセ氏85度で1分以上加熱するか、塩素系漂白剤で消毒すれば死滅する。
家族などが発症して便や吐いた物を処理する際は、使い捨てのゴム手袋とマスクを着け、ペーパータオルなどで取り除きビニール袋に入れて捨てる。汚れた床やドアノブなどは、家庭用塩素系漂白剤に浸したペーパータオルなどでふいておく。
ウイルスは乾燥すると空気中に漂って、これが口に入って感染することもあるので、乾燥前に処理するのが重要だ。調理器具やふきん、衣類なども同様に、熱湯で1分以上消毒するか塩素系漂白剤を使うと効果が期待できるという。
ノロウイルスにはインフルエンザのようなワクチンはない。感染を防ぎ、他人にうつさないためにもこまめな手洗いを心がけたい。
(新井重徳)
[日本経済新聞夕刊2011年11月4日付]
【感染症と人の戦い】
国立感染症研究所情報センター長・岡部信彦
2011.11.1 03:11 産経ニュース
■重症化を防ぐワクチン
江戸時代に悪性の風邪が流行し「お七かぜ」と呼ばれたものは、インフルエンザであろうと考えられる。大正以降でも「スペインかぜ」「香港かぜ」などと呼ばれたインフルエンザは、一見、風邪のような軽い病気にみられてしまう。確かに軽いインフルエンザと重めの風邪は区別がつきにくいが、典型的なインフルエンザの症状は、高熱、手や足腰の痛み、だるい、などつらい。ほとんどの人は何もしないで寝込んでいれば回復するが、このつらさから逃れるために抗インフルエンザ薬や症状を和らげる薬を使う。
インフルエンザは、毎シーズン、国民の5~15%がかかる。多くの人がかかれば、肺炎や脱水症、持病の悪化など重症になる人も多くなり、シーズンによっては数万人がインフルエンザが原因で亡くなる。高齢者はかかりにくいが、かかったときの重症化の危険率は高い。小児はかかりやすいので患者数は増え、そうなると割合はまれだが急性脳症などの合併症も数百人は現れてしまう。このため、WHO(世界保健機関)は幅広いインフルエンザワクチンの接種をすすめている。
ワクチンといえば、はしかやポリオのワクチンのように接種によって感染症の流行をほぼ抑えることができるものもあるが、残念ながらインフルエンザに関してはワクチン接種で流行が収まった試しはない。「それなら接種してもしようがない」と思うかもしれないが、それは早計というものである。インフルエンザワクチンは発症予防ではなく、重症化予防が主な目的なのだ。
ワクチンは来るべきそのシーズンに流行すると考えられるウイルス株を用いて毎年製造される。インフルエンザウイルスはA型、B型、C型に大別され、このうち現在のワクチンに入っているのは、A型株のH1N1(パンデミック=世界的な流行)とH3N2(香港)とB型株の計3種類。このH1N1は2年前に発生し、当時「新型インフル」と騒がれた株が用いられている。それまで流行していたH1N1(ソ連)は目下消え去っている。どのウイルス株をワクチンに使うかは、日本で流行しているウイルスの状況とWHOが推奨したものを参考に国立感染症研究所で議論され、これをもとに厚生労働省が5~6月ごろに決める。
実は今シーズンのワクチンは昨シーズンと3種類とも同じ株が使われている。昨シーズンに予防接種をした人の中には、「同じワクチンなら去年やったから今年はいいや」と思う人もいるだろうが、インフルエンザワクチンの免疫効果は5~6カ月程度で低下する人が少なからずいる。そのためもあって、毎年シーズン前のワクチン接種がすすめられている。同様に、昨シーズンにかかった人は「免疫がばっちりついたからもう必要ない」と思うかもしれないが、これも間違い。1シーズンで3種類のインフルエンザウイルスに感染する人は普通はいないからだ。
本格的な冬を前に、定期接種の対象となっている65歳以上の方はもちろん、インフルエンザにかかりたくない、かからせたくない人に、ワクチン接種はすすめられる。100%もの発病阻止はできないが、感染の機会を減らし、重症化を防ぐ効果は期待できるのだから。(おかべ のぶひこ)
ノロウイルス:五ケ瀬町・保育所で集団感染 /宮崎
毎日新聞 2011年11月1日
県は31日、五ケ瀬町の保育所でノロウイルスによる感染性胃腸炎の集団発生があったと発表した。発症者はいずれも軽症で、快方に向かっているという。
県内での確認は今シーズン初めて。
健康増進課によると、園児27人のうち16人と50代の女性職員1人が先月24日以降、次々と発熱や下痢の症状を訴えたという。27日に保育所が高千穂保健所に連絡。県衛生環境研究所で検査し、2人の便からノロウイルスを検出した。
冬季の感染確認は昨年より約1カ月半早い。例年12月~2月にかけて流行することから、同課は特に重症化しやすい乳幼児や高齢者を中心に、手洗いなどの予防徹底を呼びかけている。
ノロウイルス:食中毒警戒発令 県、監視指導を強化 /神奈川
毎日新聞 2011年11月2日
県はノロウイルスによる食中毒の警戒情報を発令した。県内の指定医療機関で、感染性胃腸炎の患者数が3週連続で前週に比べ増加したため。県は来年3月末まで、飲食店や給食施設、販売・加工業に対し衛生管理指導の徹底などについて、監視指導を強化する。
ノロウイルスは冬季を中心に急性胃腸炎を引き起こすウイルス。感染力が強く、下痢や発熱などの症状が特徴。県は手洗いの徹底や、調理器具の熱湯や漂白剤による消毒で予防を呼びかけている。【北川仁士】
「ロタリックス」ロタウイルス胃腸炎を予防する経口生ワクチンが、平成23年11月下旬発売となります。
接種開始時期、価格が決まりましたら、ご連絡いたします。
→平成23年11月21日発売となりました。
→当院での接種価格(ワクチン代+接種代+消費税)は、
1回13980円となります。(2回で27960円となります。)
→1回目 生後6週ー生後20週
→2回目 4週以上空けて生後24週まで
特徴
1.ロタウイルス胃腸炎を予防する本邦初の経口生ワクチンです。
世界では120ヵ国以上で承認・発売されています(2011年7月現在)。
2.重症ロタウイルス胃腸炎の発症を92%予防しました。
3.生後6週から接種でき、最短生後10週で接種が完了します。
4.2回の接種で、ロタウイルス胃腸炎に対する優れた予防効果が認められています。
国内外で実施された臨床試験において、ロタウイルス胃腸炎および重症ロタウイルス胃腸炎に対する予防効果が確認されています。また、G1P[8]のロタウイルスだけでなく、G2P[4]、G3P[8]、G4P[8]、G9P[8]に対する予防効果が示唆されています。
5.副反応
国内臨床試験において、接種症例508例中、接種後30日間に報告された主な副反応は、易刺激性37例(7.3%)、下痢18例(3.5%)、咳嗽/鼻漏17例(3.3%)でした(承認時)。
海外臨床試験において、接種後に報告された主な副反応は、易刺激性、下痢(1~10%未満)、鼓腸、腹痛、皮膚炎(0.1~1%未満)でした。
海外の市販後において、接種後に報告された主な副反応は、腸重積症、血便排泄、重症複合型免疫不全(SCID)を有する患者におけるワクチンのウイルス排泄を伴う胃腸炎でした。
用法・用量
乳児に通常、4週間以上の間隔をおいて2回経口接種し、接種量は毎回1.5mLとする。
用法・用量に関連する接種上の注意
(1) 接種対象者・接種時期
生後6週から初回接種を開始し、少なくとも4週間の間隔をおいて2回目の接種を完了する。遅くとも生後24週までには接種を完了させること。また、早期産児においても同様に接種することができる。
(2) 接種方法
1)本剤は経口接種だけに限り、絶対に注射してはならない。
2)接種直後にワクチンの大半を吐き出した場合は、改めて本剤1.5mLを接種させることができる。
(3) 他のワクチン製剤との接種間隔
生ワクチンの接種を受けた者は、通常、27日以上、また他の不活化ワクチンの接種を受けた者は、通常、6日以上間隔をおいて本剤を接種すること。ただし、医師が必要と認めた場合には、同時に接種することができる(なお、本剤を他のワクチンと混合して接種してはならない)。
RSウイルス感染症拡大 乳幼児の重い肺炎の原因
2011/09/21 08:19 【共同通信】
毎年冬に流行し、乳幼児の重い肺炎の原因となるRSウイルス感染症が今年は既に拡大傾向だ。全国約3千の小児科定点医療機関から報告される患者数は、今年は6月ごろから、データのある2004年以降で最多ペースで推移していることが国立感染症研究所の21日までの分析で分かった。
同研究所の安井良則主任研究官は「RSウイルス感染症はインフルエンザより知名度が低いが、小児科では最も恐れられている感染症の一つ。初めてかかる乳幼児で重症化しやすく、感染力も強い。家族、医師、保育園などは既に流行が始まっていることに注意してほしい」と話している。
コメント:
RSウイルス感染症は、重症化しやすく、急性細気管支炎や肺炎から呼吸不全を引き起こした場合には入院が必要となります。従来は入院時にRSウイルス迅速診断キットでの診断が保険適応となります。
RSウイルス感染症は、2歳までにほぼ100%のお子様がかかり、一般のお子様にはいわゆる特効薬がないため、症状を緩和させる対症療法になります。
マスク、手洗いで、しっかり予防しましょう。
平成23年10月17日、RS迅速診断キットが外来でも保険適応になったと厚労省からの通知がありました。
保険適応範囲ですが、次のようになっています。
①.入院中の患者・・・・・従来通り
②.乳児・・・・・0歳児
③.パリビズマブ製剤(商品名:シナジス)の適用となる患者
小児科外来診療料を地方社会保険事務局長に対し届け出た保険医療機関では、3歳未満のすべてのお子さんには感染症免疫学的検査料1500円+検体検査判断料1440円、計2940円が算定できないため、外来でのRS迅速診断は現実的ではないと考えても良さそうですね。
RSウイルス感染症で重症化を来たし、入院目的で病院紹介の際に、入院時検査としてRSを検査するのが適当であると考えます。(・・・・・RSウイルス感染症が全て重症化するわけではありませんが、結果として、重症の肺炎で入院患者からRSウイルスが陽性になります。・・・・・)
RSウイルス感染症の重症化を防ぐ有効な手段であるシナジス投与ですが、保険適応となる対象が決まっています。
シナジス(抗ウイルス剤 アボットジャパン株)
保険薬価50mg 7万6819円 100mg 15万2072円
RSウイルス感染流行初期において、
1).在胎期間28週以下の早産で、12カ月齢以下の新生児及び乳児、
2).在胎期間29週~35週の早産で、6カ月齢以下の新生児及び乳児、
3).過去6カ月以内に気管支肺異形成症(BPD)の治療を受けた24カ月齢以下の新生児、乳児及び幼児、
4).24カ月齢以下の血行動態に異常のある先天性心疾患(CHD)の新生児、乳児及び幼児。
に対する投与が保険適応となる。
体重1kgあたり15mgをRSウイルス流行期を通して月1回筋肉内に15mg/kg投与する。・・・・・10kgで150mg=22万8891円の薬価となります。
保険適応とならない場合は、経済的に投与がほぼ不可能となります。保険適応、価格等さまざまな課題があります。
「ラブベビ.jp」 愛する赤ちゃんを守るための感染症&ワクチン情報サイト
グラクソ・スミスクライン(株)
http://lovesbaby.jp/index.html
小さな赤ちゃんを感染症から守るために、ワクチン接種はとても有効な手段。本物の病気にかかりやすい時期までに、タイミングを逃がさず接種することが大切です。
2歳の誕生日を迎える前の間に、多くの病気を防ぐワクチンの接種が勧められています。赤ちゃんを守るために知っておきたいワクチンについての情報をご紹介します。
ロタウイルス胃腸炎予防ワクチンは、ロタウイルスの病原性を弱めてつくられた経口生ワクチンで、甘いシロップ状に仕上げてあります。ワクチンは、チューブ式の小さな容器に1回分が入っていますので、それを赤ちゃんに飲ませて接種します。
用法・用量に関連する接種上の注意
(1) 接種対象者・接種時期
生後6週から初回接種を開始し、少なくとも4週間の間隔をおいて2回目の接種を完了する。遅くとも生後24週までには接種を完了させること。また、早期産児においても同様に接種することができる。
(2) 接種方法
1)本剤は経口接種だけに限り、絶対に注射してはならない。
2)接種直後にワクチンの大半を吐き出した場合は、改めて本剤1.5mLを接種させることができる。
(3) 他のワクチン製剤との接種間隔
生ワクチンの接種を受けた者は、通常、27日以上、また他の不活化ワクチンの接種を受けた者は、通常、6日以上間隔をおいて本剤を接種すること。ただし、医師が必要と認めた場合には、同時に接種することができる(なお、本剤を他のワクチンと混合して接種してはならない)。
「ロタリックス」は、第一三共からまもなく発売されます。価格、接種開始時期は改めてお知らせいたします。
ポリオ、新型ワクチン来年度にも
2011/7/8 日本経済新聞
ポリオの予防接種でまれに起こる健康被害を避けるため、より安全性の高いワクチンが早ければ来年度にも導入される。ウイルスの働きを完全に抑えた「不活化ワクチン」で、手足のまひという副作用は起きない。ただ、導入されるまでポリオを含めてワクチンの定期接種自体を控える動きがあり、専門家は「病気に感染するリスクが大きいので必ず受けてほしい」と呼びかける。
ポリオは急性灰白髄炎(かいはくずいえん)で、別名「小児まひ」と呼ばれる。ポリオウイルスが脊髄の一部に入り、熱や下痢などが続き、手足などのまひが起きる。国内では1960年まで流行し、50年代には年間約5000人以上の患者が発生した。61年に旧ソ連などから生ワクチンを緊急導入して感染者は激減し、自然に感染した患者は80年を最後に確認されていない。現在は海外から入るウイルスに備え、生ワクチンを生後3カ月~1歳半の間を目安に原則2回接種している。
ただ、生ワクチンは野生のウイルスの病原性を弱めて作るため、「まれにウイルスが変異を起こして病原性が上がり、ポリオを発症することがある」(国立感染症研究所の清水博之室長)。世界保健機関(WHO)によると100万人に2~4人の割合で手足にまひの症状が出る。
さらに接種した子どもから二次感染する可能性もゼロではない。ワクチンを受けた子供の便から約1カ月後にはワクチンのウイルスが排出され、便の処理などでウイルスに触れた人は感染する恐れがある。厚生労働省によると、2001年度以降の10年間で15人がワクチン接種による被害と認定され、6人が二次感染したと確認されている。
副作用抑える効果
こうしたことから、10年以上前から多くの専門家が副作用が起きない不活化ワクチンの導入を求めてきた。
不活化ワクチンはポリオウイルスをホルマリンで処理して感染力をなくしてある。欧米では安全性が高いことから早くから導入が進み、多くの国はすでに不活化ワクチンに切り替えている。現在、生ワクチンを接種するのは日本を含め、ポリオの流行が続くアフリカ・南米の国々だけだ。
導入が始まる不活化ワクチンは、武田薬品工業など国内4社が「ジフテリア、百日ぜき、破傷風」(DPT)の予防薬も入れた4種混合ワクチンとして市販する予定。厚労省は「(市販を認める)承認の申請があれば審査を迅速に進める」方針。早ければ来年度にも承認される見通しだ。
ただ、安全性の高い不活化ワクチンの導入を見込み、ポリオの生ワクチンの接種を先送りする動きが出ている。「この春の定期接種は例年に比べて、接種率が10%ぐらい落ちている」と、東京都足立区の和田小児科医院の和田紀之院長は漏らす。乳児の両親からは「輸入した不活化ワクチンは接種しないのか」「始まるのを待ってもいいか」などの問い合わせが多いという。
和田院長は「生ワクチンより不活化ワクチンを接種したい気持ちはよくわかる。だが定期接種の接種率が下がると海外からウイルスが入ってきたり、生ワクチンを接種した人からの感染リスクなどが高まるので結果的に危険」と指摘する。
過度の警戒不要
生ワクチンでも性能が悪化していたり、導入が始まった60年代に比べても副作用の被害者が急増しているということではない。感染研の岡部信彦・感染症情報センター長は「現在の生ワクチンは国が認めている定期接種で、過度に恐れる必要はない」と定期接種を強く勧める。
国内の導入を待てない接種希望者の要望を受け、不活化ワクチンを個人輸入する小児科医師も多い。1回の接種費用5000~1万円は自己負担。未承認のため接種回数や方法も統一されていない。発疹などの副作用が起きる可能性があるほか、万が一の事故時の補償や救済もない。
最も懸念されるのは来年度にも導入される4種混合ワクチンを見込み、DPTの接種すら控える動きが出ることだ。岡部センター長は「乳児にポリオワクチンもDPTも受けさせないのは、冬に裸で屋外に出すようなもので危険極まりない」と警鐘を鳴らす。
不活化ワクチンの緊急輸入などを訴えている患者会「ポリオの会」の小山万里子代表は「誰でも万が一にも被害にはあいたくない。(不活化ワクチンの)導入の発表と同時に一斉に切り替えなければ、親が迷い、混乱するのは予想できたはず」と国の対応の仕方に疑問を投げかける。当面はかかりつけ医に相談するのがいいだろう。
(西村絵)
[日本経済新聞夕刊2011年7月8日付]
初のロタワクチン登場へ
乳幼児の重症胃腸炎予防
同時接種うまく活用を 2011.07.26 47News
乳幼児の激しい嘔吐や下痢の原因として最も頻度が高い「ロタウイルス胃腸炎」。重症化すると極度の脱水症状や脳炎などを起こし、命にかかわることもある。その予防を目的とするワクチンが7月、厚生労働省から国内初の承認を受けた。年内に発売され、任意での接種が始まる見通しだ。
一方、このワクチンを接種する生後6カ月までの時期は、ほかのワクチンも重なって接種スケジュールは過密状態。専門家は「複数のワクチンを組み合わせる同時接種をうまく活用することが大切だ」と指摘する。
▽強い感染力
「世界中のほぼすべての子どもが5歳までにロタウイルスに感染する。乳幼児の入院を必要とする下痢の30~50%はロタウイルスが原因」と、川村尚久・大阪労災病院 小児科部長は解説する。
川村さんによると、日本では毎年2~5月にロタウイルス胃腸炎が流行し、特に生後6カ月~2歳の発症が多い。感染すると半日から4日の潜伏期間の後、嘔吐や、米のとぎ汁のような白く水っぽい下痢、発熱、腹痛などの症状が現れる。
多くの患者は1週間程度で回復するが、嘔吐と下痢の繰り返しでひどい脱水症状に陥り重症化することも。けいれんや脳炎・脳症などの合併症が引き起こされ、死亡するケースもある。
ウイルスは患者の便に大量排出され、周囲に付着。これが手やおもちゃなどを介して子どもの口に入り感染が広がる。感染力は非常に強い。
「抗ウイルス薬などの有効な薬剤はない。水分やナトリウムなどの電解質を補給する対症療法が中心。それだけにワクチンによる予防が重要になる」と川村さんは話す。
▽重症92%予防
現在、世界で使われているワクチンは2種類あり、いずれも経口生ワクチン。世界保健機関(WHO)が乳児への定期接種化を推奨し、多くの国で導入されている。
今回、日本で承認されたのはグラクソ・スミスクライン の「ロタリックス」。既に120カ国以上で使用実績がある。
ロタウイルスには数百種類の型があるが、全世界のロタウイルス胃腸炎の90%以上は特定の5種類の型によって引き起こされている。ロタリックスは、全体の65%を占める「G1P[8]」という型から製造。液状のワクチン1・5ミリリットルを、4週間以上の間隔を置いて2回飲ませる。
獲得した免疫で類似の病原体にも防御反応を示す「交差免疫」により、G1以外のタイプにも予防効果が期待できるという。国内の臨床試験(治験)では、重症のロタウイルス胃腸炎を92%防ぐ効果が認められた。
▽不安払拭を
ワクチンにはそれぞれ適切な接種時期や接種回数がある。ロタリックスの場合、生後6週以降に初回の接種を行い、生後6カ月(24週)までに2回目の投与を終えなければならない。
しかし、この期間は3種混合やBCG、インフルエンザ菌b型(ヒブ)、小児用肺炎球菌などのワクチンの接種時期でもある。川村さんは「同時接種をしなければ、スケジュールに組み込むことは難しい」と指摘する。
最近、同時接種に"逆風"が吹いた。ヒブや小児用肺炎球菌を含む複数のワクチンを同時接種した乳幼児の死亡が相次ぎ、両ワクチンの接種が一時見合わされたのだ。厚労省の検討会が「死亡と接種に明確な因果関係はない。安全上問題ない」と判断し接種が再開されたが、一度生じた不安の払拭は容易ではない。
薗部友良・日赤医療センター小児科顧問は「同時接種は安全だ。医学的には何種類までという制限もない。子どもたちを守るために活用してほしい」と呼び掛けている。(共同通信 赤坂達也)
ニキビ治療 ディフェリン®ゲル0.1%:15g
ざ瘡は、一般的には”ニキビ”と呼ばれ、比較的よくみられる皮膚疾患です。10代ではほとんどの方にみられ、20歳をすぎてもなお、多くの方がざ瘡を患っています。
皮膚の毛穴が過剰に分泌した皮脂や古くなった角質にふさがれてしまうと”白ニキビ”ともいわれる閉鎖面ぽうや”黒ニキビ”といわれる開放面ぽうができます。また、毛穴がふさがれることにより、細菌が増殖し、炎症がおきます。その結果、面ぽうから赤みをともなう丘疹・膿疱へと悪化してしまいます。
ディフェリンは、国内初のレチノイド様作用を有する外用尋常性ざ瘡治療薬です。
同一成分薬及び同効薬(外用)はありません。
ディフェリン®は,国内で初めて承認された,尋常性ざ瘡への効能・効果を有する外用レチノイド剤です。
ディフェリンでの治療で効果がなかったり、満足する効果が得られない場合は、抗菌薬との組み合わせや、保険外治療、美容形成外科、皮膚科での自費診療 ケミカルピーリングや、レチノイドによるニキビ治療やシミ取りが必要になる方がいます。
自費では、プロアクティブが有名ですね。
ニキビ 塩野義製薬
保険が適用される治療
ディフェリン(レチノイド外用)
アクアチムローション、アクアチムクリーム(外用)
ルリッド などの(内服)抗菌剤
保険が適用されない治療
ケミカルピーリング: フルーツ酸などの働きで古い皮膚をはがし、新しい皮膚へと再生を促します。
インフルエンザに係る出席停止の目安について(改訂)
平成23年4月26日 安曇野市医師会から連絡がありました。
インフルエンザが増加し、学級閉鎖が相次いでいます。特にインフルエンザB型の集団感染の報告が多数あります。
児童、生徒のインフルエンザに係る出席停止の期間につきましては、平成23年4月1日より改訂になりました旨、教育委員会より連絡がございましたので、下記の基準にてよろしくお願い致します。
重症の時を除き、解熱日(平熱に下がった日)の後2日間経過するまで
なお、再登校するにあたって、「治癒したかどうか」の医師の証明書は不要となります。学校より、児童・生徒の保護者の方宛に配布の「治癒報告書」につきましては、保護者の方が記入するものとなります。
長野県感染症情報
インフルエンザの患者届出数は3週連続で減少していますが、依然として高い状況です。
また、感染性胃腸炎の患者届出数は前週と比較して増加しており、地区別では伊那、上田、長野、飯田管内で特に多くなっています。
うがい・手洗いを十分に行うなど感染予防に心がけてください。
2011年(平成23年)第14週感染症情報(2011年4月4日~2011年4月10日) 長野県
小児用肺炎球菌ワクチン及びヒブワクチン接種の一時的見合わせについてのQ&A
厚生労働省 平成23年3月9日版
健康局結核感染症課
医薬食品局安全対策課
問1 なぜ、小児用肺炎球菌ワクチンとヒブワクチンの接種を一時的に見合わせたのですか。
3月2日から4日までの間に、報告医によれば因果関係は評価不能又は不明とされていますが、小児用肺炎球菌ワクチン及びヒブワクチンを含むワクチン同時接種後の死亡例が4例報告されました。
情報を収集し専門家による因果関係の評価等を実施するまでの間、念のため接種を一時的に見合わせることとしたものです。
なお、その後、1例の死亡例が報告され、合わせて5例について情報を収集し、専門家の評価を進めているところです。
問2 接種後に亡くなった5人の方は、どのような症状・状況だったのですか。
接種後に亡くなった方々の症状や状況については、3月8日の専門家の会議の資料として、厚労省ホームページに公表しています。
(http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r985200000141ko.html の資料1をご参照ください。)
問3 最近、子どもが小児用肺炎球菌ワクチン又はヒブワクチンを接種したのですが、大丈夫でしょうか。どのようなことに気をつければよいでしょうか。
海外で広く用いられているワクチンですが、我が国でも発売以来それぞれ100万人から150万人程度の子供に接種されたと推定されており、特に著しい問題は生じていないことが先日行われた調査会で確認されております。また、今回の報告については、接種翌日(3例)、2日後(1例)または3日後(1例)に生じており、接種数日を経ている方についてはご心配ないものと考えられます。また亡くなられたお子さまの状況についての予防接種との関係については、現段階の情報では、直接的な明確な因果関係は認められないと考えられると評価されましたが、更に調査を行っているところです。
特に接種直後から数日以内に、高熱、ぐったりしているなど、普段と異なる症状が見られる場合には医師に相談してください。
問4 小児用肺炎球菌ワクチン、ヒブワクチンを同時接種する場合ではなく、いずれか一方を接種することも見合わせているのでしょうか。
ワクチンとの関連を評価するまでの間は、念のため、単独での接種も見合わせることといたしました。
問5 DPT(ジフテリア、百日せき、破傷風)3種混合ワクチンの接種は見合わせていないのですか。
DPTワクチンは従来から定期接種ワクチンとして広く使用されているワクチンであり、これまでの我が国での接種の実績からみて接種を見合わせることとはしていません。
一方、小児用肺炎球菌ワクチンとヒブワクチンは我が国での発売以降の期間がそれぞれ1年又は2年程度と短く、また、昨年11月から開始した接種事業により接種者数がそれ以前に比べ増加している状況にあるため、評価を行うまで念のため一時見合わせることとしました。
問6 接種の見合わせはいつまで続きますか。
専門家の会議を3月8日に開催し、報告された5例について、現段階の情報では、いずれもワクチン接種との直接的な明確な因果関係は認められないと考えられると評価されました。
ただし、外国での状況や、同時接種に関する情報などについて早急に収集したうえで、再度検討を行うこととされました。近く改めて専門家の会議を開催することとしており、少なくともそれまでの間は接種の見合わせをお願いいたします。その後の対応は、検討結果を踏まえて速やかに決めたうえ、改めてご案内いたします。
問7 来月、次回の接種を予定していますが、接種できますか。
3月8日に専門家の会議が開催されましたが、さらに情報の収集が必要であるとされましたので、近く改めて専門家の会議を開催することとしており、その結果を速やかに公表する予定ですので、その結果をご参考にしてください。専門家会議の開催日程についても決まり次第お知らせするようにいたします.
問8 既に小児用肺炎球菌ワクチンとヒブワクチンの1(2)回目の接種を済ませていますが、今後の接種が遅れても大丈夫ですか。
今後、小児用肺炎球菌ワクチンとヒブワクチンの接種が再開された場合には、標準的な接種スケジュールから遅れても、接種できることとする方向で検討しています。ワクチン接種後の免疫への効果については、仮に接種が多少遅れたとしても、一般に、大きな差はないとされています。
なお、DPT(ジフテリア、百日せき、破傷風)3種混合ワクチンおよびその他のワクチン(BCG、ポリオ、麻疹、風疹、日本脳炎など)については、現在も接種できますので、予定通り接種していただくようお願いします。
問9 DPT(ジフテリア、百日せき、破傷風)3種混合ワクチンと、小児用肺炎球菌ワクチン・ヒブワクチンとの同時接種を予定していましたが、全て接種を見合わせた方がよいですか。
DPTワクチンについては、現在も接種できます。(問5をご参照ください。)
DPT(ジフテリア、百日せき、破傷風)3種混合ワクチンについては、乳児期にこれらの病気になるのを防ぐために、予定通り接種していただくようお願いします。
問10 3月8日の専門家の会議の結果はどのような内容だったのでしょうか。
3月8日の会議の結果については、 <http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r985200000146lh-img/2r985200000146my.pdf>をご参照ください。
小児用肺炎球菌ワクチン及びヒブワクチン接種の一時的見合わせについてのQ&A
平成23年3月5日 厚生労働省
健康局結核感染症課
医薬食品局安全対策課
問1 なぜ、小児用肺炎球菌ワクチンとヒブワクチンの接種を一時的に見合わせたのですか。
3月2日から4日までの間に、報告医によれば因果関係は評価不能又は不明とされていますが、小児用肺炎球菌ワクチン及びヒブワクチンを含むワクチン同時接種後の死亡例が4例報告されたため、至急調査をしているところです。
情報を収集し専門家による因果関係の評価を実施するまでの間、念のため接種を一時的に見合わせることとしたものです。
なお専門家による会議は3月8日に開催させていただく予定です。
問2 最近、子どもが小児用肺炎球菌ワクチン又はヒブワクチンを接種したのですが、大丈夫でしょうか。どのようなことに気をつければよいでしょうか。
我が国でも発売以来それぞれ100万人から150万人程度の子供に接種されたと推定されており、特に著しい問題は生じていないことが先日行われた調査会で確認されております。また、今回の報告については、接種当日(3例)または3日後(1例)に生じており、接種数日を経ている方についてはご心配ないものと考えられます。またこれらの亡くなられた子どもさんの状況についての予防接種との関係については、現在至急調査を行っているところです。
特に接種直後から数日以内に、高熱、ぐったりしているなど、普段と異なる症状が見られる場合には医師に相談してください。
問3 小児用肺炎球菌ワクチン、ヒブワクチンを同時接種する場合ではなく、いずれか一方を接種することも見合わせているのでしょうか。
ワクチンとの関連を評価するまでの間は、念のため、単独での接種も見合わせることといたしました。
問4 DPT(ジフテリア、百日せき、破傷風)3種混合ワクチンの接種は見合わせていないのですか。
DPTワクチンは従来から定期接種ワクチンとして広く使用されているワクチンであり、これまでの我が国での接種の実績からみて接種を見合わせることとはしていません。
一方、小児用肺炎球菌ワクチンとヒブワクチンは我が国での発売以降の期間がそれぞれ1年又は2年程度と短く、また、昨年11月から開始した接種事業により接種者数がそれ以前に比べ増加している状況にあるため、評価を行うまで念のため一時見合わせることとしました。
問5 接種の見合わせはいつまで続きますか。
因果関係の評価を行う専門家の会議を3月8日に予定しており、少なくともそれまでの間は接種の見合わせをお願いいたします。その後の対応は、検討結果を踏まえて速やかに決めたうえ、改めてご案内いたします。
問6 来月、次回の接種を予定していますが、接種できますか。
3月8日に開催する予定の、専門家の会議の結果を速やかに公表する予定ですので、その結果をご参考にしてください。
厚労省:ヒブワクチン一時中止 接種で乳幼児死亡相次ぎ
2011年3月4日 23時48分 更新:3月5日 0時9分 毎日新聞
厚生労働省は4日、細菌性髄膜炎などを予防する小児用肺炎球菌やインフルエンザ菌b型(ヒブ)ワクチンを接種した乳幼児が、接種翌日から3日後に死亡する事例が先月下旬から今月にかけ4件起きたと発表した。同省は両ワクチンの接種を一時見合わせることを決め全国の自治体などに連絡、近く専門家の検討会を開き、因果関係を評価し問題がなければ接種を再開するという。
厚労省などによると、対象は米ファイザー社の小児用肺炎球菌ワクチン(商品名プレベナー)と仏サノフィパスツール社のヒブワクチン(同アクトヒブ)。死亡したのは(1)兵庫県宝塚市の2歳男児(2)同県西宮市の1歳女児(3)川崎市の3カ月の女児(4)京都市の1歳未満の女児。4人はいずれもプレベナーを接種し、アクトヒブや破傷風などを予防するDPTワクチン(三種混合)も同時接種していた。
宝塚市の男児と京都市の女児は心臓などに重い基礎疾患があり、西宮市と川崎市の女児は健康だったという。厚労省は「現時点で接種との関係は不明」としている。両ワクチンと子宮頸(けい)がんの3ワクチンは今年度と来年度、国の補助事業で公費接種が行われている。【佐々木洋】
コメント:
安曇野市 内科・外科・小児科 穂高ハートクリニックでは、厚生労働省、安曇野市のワクチン接種事業の方針が決定するまで、ヒブワクチン、小児用肺炎球菌ワクチンの接種を見合わせることとしました。
今後、実施主体である自治体、安曇野市、厚生労働省の方針に注目していきます。
インフルエンザが本格的な流行期を迎えています。
年明けからインフルエンザが急増し、学級閉鎖が相次いでいます。
児童、生徒のインフルエンザに係る出席停止の期間の判断は、文部科学省からの通達により、
1)解熱後2日を経過するまで
2)発症日の翌日から7日を経過するまで
の、いずれか遅い方となっています。
昨年から、治癒証明書は医療機関に求めないようになっております。
「治癒報告書」は、保護者の方が記入し、医療機関で記入するものではありません。
参考:
学校、幼稚園、保育所において予防すべき感染症の解説
日本小児科学会予防接種・感染症対策委員会
長野県感染症情報 第1週(2011/1/3-1/9)
インフルエンザの患者届出数は1定点あたり3.28人となり、流行開始の目安となる1.0人を超えました。今後さらに感染が拡大すると思われますので、手洗い、うがいなどの感染予防に努めてください。
RSウイルス感染症が最近数年で最も多くなっています。手洗い、うがいを励行し、乳幼児は風邪の子供や大人に近づけないようにして感染予防に努めてください。
感染性胃腸炎及び流行性耳下腺炎の患者届出数は引き続き高い状況で推移しています。
コメント:
安曇野市 穂高ハートクリニック 内科・外科・小児科でも、最近、インフルエンザA型陽性になる患者が増えてきました。予防接種を済ませてない方は、早めに接種することをお勧めします。
予防
通常のインフルエンザ予防対策が基本です。
(1)マスクの着用に心がける
自分の身をまもるほか、知らずに人にうつしてしまうことを防ぎます。
(2)手洗い・うがいを励行する
感染の多くは飛まつによる接触です。
手に付いただけでは感染しませんが、ドアノブなどに飛まつにより付着したウィルスを知らずに触ってしまい、その手で鼻をぬぐったり、口を触ったりすると感染してしまいます。
(3)咳エチケットに心がける
知らずに人にうつしてしまい、感染を拡大させてしまうことがあります。咳、くしゃみが出る時は、人がいないほうを向いて、口をティッシュ等で覆いましょう。また、咳やくしゃみが続くときはマスクを着用しましょう。
鼻汁や痰などを含んだティッシュは放置せずに、すぐにふた付きのゴミ箱に捨てましょう。
マイコプラズマ肺炎患者が急増 報告は過去10年で最多
2010.12.4 00:20 産経ニュース
せきなどが1カ月近く続き、重症化することもある感染症「マイコプラズマ肺炎」の患者が急増し、過去10年で最多となっていることが3日、国立感染症研究所の調べで分かった。同肺炎は初期段階での診断が難しく、風邪と誤診されることも多い。感染研は「風邪薬を飲んでも治らない場合は、特に注意して」と警戒を呼びかけている。
感染研などによると、マイコプラズマ肺炎は例年、晩秋から早春にかけて流行する。今年度も10月ごろから患者数が急増。11月21日までの1週間で、調査対象の全国約500の医療機関では、1医療機関当たり0・71人の患者が確認された。昨年同期と比べて約3倍で、過去10年で最も流行した平成18年度のピーク時(0・69人)を超えており、感染研も「例年に比べてかなり多い」と警戒している。
地域別では青森県が最も多く2・5人。次いで多い順に宮城県(2・42人)▽群馬県(2・25人)▽愛媛県(2・17人)▽沖縄県(2・14人)▽佐賀県(2人)-と続く。
以前は4年に1度、五輪開催の年に流行したため「オリンピック肺炎」などと呼ばれていたが、近年は流行に一定の周期はない。有効な抗生物質が複数あるが、症状が風邪に似ており、特に初期段階では診断が難しい。
感染研感染症情報センターの谷口清州第1室長は「小さな子供や持病のある人は特に注意が必要。感染予防のためにも、手洗いやうがいなどの基本的な感染症対策が大切だ」と呼びかけている。
◇
マイコプラズマ肺炎 肺炎マイコプラズマという細菌によって引き起こされる肺炎で、感染後2~3週間で発熱や全身倦(けん)怠(たい)、頭痛、せきなどの症状が出る。特にせきは熱が下がってからも3~4週間続く。せきやくしゃみなどで感染する。肺炎の中では比較的症状は軽いが、重症肺炎になり胸に水がたまるなど重症化することもある。
ノロウイルスご用心 感染性胃腸炎、昨年の倍に
2010年11月20日 中日新聞夕刊
嘔吐(おうと)や下痢を繰り返す感染性胃腸炎の患者が急増していることが、国立感染症研究所の集計で分かった。ほとんどはノロウイルスが原因とみられる。この時期としては、過去10年で2番目に多く、昨年の2倍以上に上る。
同研究所感染症情報センターの安井良則主任研究官は「予防には、せっけんを使って手洗いをしっかりすることが大事だ。子どもを中心に感染が広がるため、嘔吐や下痢の症状がある場合は保育園や幼稚園、学校に行くのを控えてほしい」と話している。
全国約3000の小児科から報告された感染性胃腸炎の患者数は3週連続で増加。7歳以下が70%以上を占める。今月1~7日の1週間は、1カ所当たり5・3人。過去10年で最多は2006年の7・1人で、昨年は2・4人だった。
都道府県別では、山形が19・8人で最も多く、次いで大分19・1人、新潟11・5人、山口11・4人、長崎10・7人と続く。新潟、山口、福岡、長崎、大分の増加が目立っている。
流行は12月にピークを迎えることが多い。
ノロウイルスは、主に患者の嘔吐物や便を介して感染し、感染力は非常に強い。症状が続くのは、数時間から数日と比較的短いが、特効薬はなく、水分補給が欠かせない。
嘔吐物や便などを処理する際は周囲に広がらないように注意し、塩素系消毒剤による消毒が効果的だ。
感染性胃腸炎に注意しましょう。
【2010年12月6日更新】 安曇野市ホームページより
感染性胃腸炎の発生状況
長野県では感染性胃腸炎の届け出が増えており、、例年ピークが1月過ぎのため、今後もさらに増加すると思われます。原因は、細菌やウィルスなど様々な病原体による感染症ですが、おなかの風邪といわれたり、胃腸炎と診断されたりします。特に原因がノロウイルスによるものは感染力が強く、集団発生することもあるため注意が必要です。
感染性胃腸炎とは
冬から春に多発する感染性胃腸炎は、ノロウィルスやロタウィルスなど、ほとんどはウィルスによるものです。これらは感染力が強く、家族内や施設内感染もあるため、抵抗力の弱い高齢者や乳幼児は、脱水など特に注意が必要です。ウィルスは、患者が回復しても2~3週間便の中に排泄されると言われてますから注意が必要です。
感染性胃腸炎の症状
原因病原体により症状はさまざまですが、一般には腹痛、下痢、嘔吐(吐く)と発熱を伴う事が多い。ロタウィルスが原因の場合は白っぽい下痢便になります。
感染性胃腸炎(ロタウィルス、ノロウィルスなど)を防ぐために
・病原体を口から飲み込んでしまう事で感染します。そのため帰った時、食事前やトイレの後など石鹸で手を良く洗いましょう。
・加熱調理する料理は、中心まで十分に火を通しましょう。
・ウィルスは、嘔吐物や便中に大量にいます。片付ける場合は、マスクや使い捨て手袋を着用しましょう。処理後は、ビニール袋へ入れて外に漏れないようにしてください。
・嘔吐物等で汚れた場所は塩素系の薬剤で消毒して下さい。アルコール消毒剤は、効果がありませんので注意が必要です。
・嘔吐や下痢の症状がある時は、人が多く集まる集団への参加を控えましょう。
・症状のある人は、出来るだけ食品の調理を控えましょう。やむをえず行う場合は、素手で食品を触らないよう手袋や箸などを使いましょう。
・タオルの共用は避け、常に清潔にしておきましょう。
・下痢のある時は、入浴はシャワーだけにするか、入浴の順番を最後にしましょう。
お問い合わせ
健康福祉部 健康推進課
住所:〒399-8303長野県安曇野市穂高9181番地 (穂高健康支援センター内)
電話:0263-81-0726 ファックス:0263-81-0703
6月、7月と、ここ最近、急性期の小児科・内科疾患として夏風邪がはやり始めました。
→長野県感染症情報
幼稚園、保育園、小学校の小児患者で、発熱や発疹を主訴で来院。
感冒
急性上気道炎
急性咽頭喉頭炎
急性気管支炎
と診断される場合が多いのですが、
結膜、咽頭、口蓋、舌、体の発疹の所見や、リンパ節の腫脹、熱型などから、
溶連菌、アデノウイルス迅速検査キットで、陽性となる方が増加してきました。
溶連菌感染症(A群溶血性レンサ球菌)
咽頭結膜熱(プール熱、アデノウイルス)
ヘルパンギーナ (エンテロウイルス、A群コクサッキーウイルス)
手足口病 (エンテロウイルス、A群コクサッキーウイルス)
が増加しています。
溶連菌感染症は、合併症(腎炎、心内膜炎、髄膜炎)を抑えるために、抗菌剤をしっかりと内服する必要があります。
また、アデノウイルスによる、流行性角結膜炎は感染力が非常に強く、家族でもタオルを分けて使うなど、注意が必要です。
ヘルパンギーナ、手足口病の治療・予防
通常は対症療法のみであり、発熱や頭痛などに対してはアセトアミノフェンなどを用いることもある。時には脱水に対する治療が必要なこともあります。
特異的な予防法はありませんが、感染者との密接な接触を避けること、流行時にうがいや手指の消毒を励行することなどです。
主症状から回復した後も、ウイルスは長期にわたって便から排泄されることがあるので、急性期のみの登校登園停止による学校・幼稚園・保育園などでの厳密な流行阻止効果は期待ができません。
ヘルパンギーナの大部分は軽症疾患であり、登校登園については手足口病と同様、流行阻止の目的というよりも患者本人の状態によって判断すべきであると考えられています。
風邪は万病のもと!!
夏風邪と侮らず、しっかりと治療を開始しましょう。
参考:感染症の話(感染症情報センター)
ロタウイルス:16人が嘔吐や下痢、1人から検出--安曇野・穂高北小 /長野 毎日新聞 2010年5月21日 地方版
安曇野市教委は20日、市立穂高北小学校で同じクラスの児童16人が嘔吐(おうと)や下痢などを訴え、うち1人からロタウイルスが検出されため、同日から2日間学級閉鎖にしたと発表した。全員、快方に向かっているという。
市教委によると、17~19日に1年生の1クラスで33人中16人が下痢などで欠席し、うち1人が入院した。19日夕に入院児童からロタウイルスを検出。20日には兄弟から感染したと見られる他クラスの8人が新たに欠席したため、校内の消毒などを実施し、原因を調べている。ロタウイルスは春先に多く、ノロウイルスと同様の症状が出るが、感染力がやや強いという。【大平明日香】
感染性胃腸炎に注意しましょう。
安曇野市ホームページ 【 2010年5月21日 更新 】
感染性胃腸炎の発生状況
長野県では、感染性胃腸炎の届出が続き、施設内集団発生が報告されるなど、今だに多い状態が続いています。松本地域は前の週からさらに増加し、安曇野市内でも発生が見られています。原因は、細菌やウィルスなど様々な病原体による感染症ですが、おなかの風邪といわれたり、胃腸炎と診断されたりします。
感染性胃腸炎とは
冬から春に多発する感染性胃腸炎は、ノロウィルスやロタウィルスなど、ほとんどはウィルスによるものです。これらは感染力が強く、家族内や施設内感染もあるため、抵抗力の弱い高齢者や乳幼児は、脱水など特に注意が必要です。ウィルスは、患者が回復しても2~3週間便の中に排泄されると言われてますから注意が必要です。
感染性胃腸炎の症状
原因病原体により症状はさまざまですが、一般には腹痛、下痢、嘔吐(吐く)と発熱を伴う事が多い。ロタウィルスが原因の場合は白っぽい下痢便になります。
感染性胃腸炎(ロタウィルス、ノロウィルスなど)を防ぐために
・病原体を口から飲み込んでしまう事で感染します。そのため帰った時、食事前やトイレの後など石鹸で手を良く洗いましょう。
・加熱調理する料理は、中心まで十分に火を通しましょう。
・ウィルスは、嘔吐物や便中に大量にいます。片付ける場合は、マスクや使い捨て手袋を着用しましょう。処理後は、ビニール袋へ入れて外に漏れないようにしてください。
・嘔吐物等で汚れた場所は塩素系の薬剤で消毒して下さい。アルコール消毒剤は、効果がありませんので注意が必要です。
・嘔吐や下痢の症状がある時は、人が多く集まる集団への参加を控えましょう。
・症状のある人は、出来るだけ食品の調理を控えましょう。やむをえず行う場合は、素手で食品を触らないよう手袋や箸などを使いましょう。
・タオルの共用は避け、常に清潔にしておきましょう。
・下痢のある時は、入浴はシャワーだけにするか、入浴の順番を最後にしましょう。
◆インフルエンザ菌B型
ヒブワクチンについて
予約受付しております。接種回数(年齢により変わります)費用などお問い合わせください。ポイントは以下の通りです。
■ ヒブによる重症感染症はヒブワクチンでほぼ確実に防ぐことができます。
■ ヒブワクチン導入前(2008年現在)は年間600人の子がヒブによる重症感染症(髄膜炎、喉頭蓋炎、菌血症など)にかかり、年間20~30人が死亡、100人が後遺症を残しています。
■ 生後2か月からヒブワクチンが接種できます
■ 他のすべてのワクチンと同時接種ができます。
■ 欧米では90年代から定期接種となっていて、ヒブの患者さんはほとんどいません。
日本脳炎ワクチン5月から再開方針…厚労省
(2010年1月18日 読売新聞)
厚生労働省は、2005年から事実上中断している日本脳炎ワクチンの定期接種を、5月から再開する方針を決めた。昨年承認された新ワクチンの供給量と安全性にメドが立ったため。
日本脳炎ワクチンは、重い副作用が疑われる症例があり定期接種を中断。しかし熊本市で昨年8月、ワクチンを接種していない8歳児が感染・発症するなど、感染リスクが高まっていると指摘が寄せられていた。
(2010年1月18日 読売新聞)
日本脳炎ワクチンについて 2009/4/10
安曇野市、内科・外科・小児科 穂高ハートクリニックでは、新型の乾燥細胞培養日本脳炎ワクチン ジェービックVの接種を行っています。
日本脳炎ワクチンの副反応を十分に理解した上で特に接種を希望する場合は接種できますので、健康推進課または各保健センターへご相談く ださい。
問い合わせ
豊科保健センター(電話:0263-72-9970 ファックス:0263-72-9044)
穂高保健センター(電話:0263-81-0711 ファックス:0263-81-0703)
三郷保健センター(電話:0263-77-9111 ファックス:0263-77-9113)
堀金保健センター(電話:0263-73-5770 ファックス:0263-73-5775)
明科保健センター(電話:0263-81-2251 ファックス:0263-81-2943)
本庁の問い合わせ先
部課名: 健康福祉部 健康推進課(穂高健康支援センター内)
連絡先: 電話 0263-81-0726 / ファックス 0263-81-0703
安曇野市 穂高ハートクリニック 内科・外科・小児科では、
新型インフルエンザ 乳幼児1歳~6歳のワクチン予防接種予約を受付中です。
現在、長野県を通して、国から配分されるワクチンの量に若干の余裕があります。接種を希望される方は、早めの予約をお願いします。
乳幼児1歳~6歳の予約は11月16日受付開始。接種は12月9日以降になります。
小学1年~3年生の予約は12月2日予約開始。接種は12月22日以降。
1歳未満の保護者の予約は12月17日予約開始。接種は1月13日以降。
妊婦、基礎疾患がある最優先患者の接種も受け付けております。
安曇野市 穂高ハートクリニック 内科・外科・小児科では、
2009/8/31 穂高西小学校の学童で、簡易迅速診断キットでインフルエンザA型陽性となりました。
安曇野市保健センター、松本保健福祉事務所と電話連絡をとり、対応しております。
安曇野市 穂高ハートクリニック 内科・外科・小児科
近隣の保育園児、小学生児童で、高熱を出す患者さんが増えています。
中には、アデノウイルス迅速診断キットで陽性になる患者さんがいます。
アデノウイルスでは、その種類により、プール熱(咽頭結膜熱)や、流行性角結膜炎など、多彩な病気が出現することがあります。
Ⅰ. 咽頭炎・滲出性扁桃炎 ( 1 ・ 2 ・ 3 ・ 4 ・ 5 ・ 7 型)
急に発熱し、のどの痛みや頭痛を訴えます。 39 ℃以上の高熱が数日、時に 1 週間続きます。咳はひどくありません。咽頭・扁桃は発赤し、咽頭後壁にはリンパ濾胞の腫大、扁桃表面には白色の滲出物がしばしば認められます。
Ⅱ.咽頭結膜熱 (主に 3 型、他に 4 ・ 7 ・ 11 型)
例年 6 月頃から増加し、 7 ~ 8 月に流行のピークがあります。発熱・のどの痛み、結膜炎が主症状です。 熱は、1日の間に 39 ℃~ 40 ℃の高熱と、 37 ~ 38 ℃前後の微熱の間を、上がったり下がったり が 3 ~ 5 日ほど続きます 。 その間、頭痛、腹痛や下痢を伴うこともあります。しばしば、耳介前部および頸部のリンパ節が腫れます。夏季に幼稚園や学校のプールの水を介して感染することも多いことから、俗に“ プール熱 ”とも呼ばれています。
Ⅲ .急性濾胞性結膜炎 ( 1 ・ 2 ・ 3 ・ 4 ・ 6 ・ 7 型)
眼の痛み、羞明、涙目、目やにを訴え、他覚的には濾胞性結膜炎があり、片眼あるいは両眼にみられます。
Ⅳ.流行性角結膜炎 ( 8 ・ 19 ・ 37 型) 極めて感染力が強い
結膜だけでなく角膜(黒目)の著明な炎症 、 頭痛、リンパ節炎、鼻水、咽頭炎、下痢、 眼の痛み、異物感、羞明、涙目、目やにを訴え、他覚的には濾胞性結膜炎があり、片眼あるいは両眼にみられます。結膜炎経過後に「点状表層角膜炎」を作ることが多いです。幼小児では「偽膜性結膜炎」になることがあります。
Ⅴ.急性胃腸炎 ( 31 ・ 40 ・ 41 型)
乳幼児期に多く、腹痛、嘔吐、下痢を伴います。発熱の程度は軽いです。腸管のリンパ濾胞が腫脹し、先進部となって腸重積を発症することがあります。
Ⅵ.出血性膀胱炎 ( 11 型)
突然の肉眼的血尿ではじまり、排尿時不快感や頻尿の症状が出現します。これらの膀胱炎症状は 2 ~ 3 日で良くなり、尿検査での潜血も 2 週間以内に改善します。
Ⅶ.肺炎 ( 3 ・ 7 ・ 21 型)
だらだらと長引く発熱、咳、呼吸障害など重症になることがあり、時に致命的なこともあります。重症化を防ぐ目的でステロイドの内服やパルス療法、γグロブリン療法が試みられています。
診 断
臨床症状及び流行状況より比較的容易に診断できます。病因ウイルスの検索には、咽頭ぬぐい液、結膜擦過検体を用いた迅速診断キットで確実に診断できます。
治 療
特異的治療法はありません。 体内にウイルスに対する抗体が出来るまで待つしかありません。 治療は対症療法を行います。高熱で痛みのある時などは、解熱鎮痛剤の内服や坐薬を使います。眼の痛みや赤みが強い時、眼脂が多い時には、細菌などの 2 次感染を予防する抗生剤や、炎症を抑える目的で抗炎症剤(ステロイド剤)の目薬を使います。脱水や食欲低下に対しては、点滴を行います 。
家庭で注意すること
①感染力が強いので、家族の間で、タオルや食器の共用は避けましょう。唾液や、鼻水、涙などの分泌物でうつるので、同じ鍋や大皿をつついたりするのは止めましょう。また、患者の残り物を食べたり、同じコップを使うのもいけません。
②アデノウイルスは 55 ℃、 30 分の加熱で失活します。また、金属以外は、次亜塩素酸ナトリウム(キッチンハイター)への 2 時間浸け置き、残留塩素濃度の水質
基準 0.4ppm 以上で消毒できます。
③高熱が出たり、ひいたりが 5 日間くらい続きます。熱がひいている時は比較的元気です。この時に、欲しがる物を食べさせたり、シャワーを浴びたり行水をしましょう。お風呂でもうつすので、一番最後に入り、タオル・バスタオルの共用は避けましょう。
新型インフルエンザについて
新型インフルエンザの県内発生について 長野県
6月19日(金)に長野県内において新型インフルエンザ(A/H1N1)の感染が確定した患者3名が確認されました。
6月18日(木)に長野県内(長野市)において新型インフルエンザ(A/H1N1)の感染が確定した患者 2名が確認されました。
これをうけての長野県の対応には変更はありません。
6月17日(水)に長野県内において新型インフルエンザ(A/H1N1)の感染が確定した患者1名が確認されました。
6月15日(月)に長野県内において新型インフルエンザ(A/H1N1)の感染が確定した患者1名が確認されました。
6月13日(土)に長野県内において新型インフルエンザ(A/H1N1)の感染が確定した患者が確認されました。
長野県感染症情報
2009年(平成21年)第23週感染症情報(2009年6月1日~6月7日)
・全数把握感染症
結核9例、腸管出血性大腸菌感染症1例、麻しん1例の届出がありました。
・定点把握感染症
感染性胃腸炎、A群溶連菌咽頭炎、水痘などの感染症が前週を上回りました。地区別では、A群溶連菌咽頭炎が、飯田、木曽、松本地区で多い状況です。また、水痘は飯田地区で感染症発生動向調査が示す注意報レベル(1定点あたり4)を3週続けて上回っていますので、引き続き注意が必要です。手洗い、うがい等の感染予防に努めるとともに、症状が現れた際には早めに医療機関を受診してください。
今日(2009/5/24)は、安曇野市 休日当番医として診療を行いました。
発熱、嘔吐、下痢を訴える患者の方が多く受診されました。
迅速診断キットでは、
溶連菌感染症1名 小学生
インフルエンザB型1名 高校生
が、検出されました。
長野県感染症情報
インフルエンザの患者届出数は、全県的に引き続き減少しました。一方、感染性胃腸炎、A群溶連菌感染症などは、前週を上回りましたので引き続き注意が必要です。手洗い、うがい等の感染予防に努めるとともに、症状が現れた際には早めに医療機関を受診してください。
最新の感染症情報 長野県感染症情報
前週に1定点当たりの患者数が10人を超えたインフルエンザの患者届出数は、減少しました。全県的にも、飯田地域は前週を上回りましたが、その他の医療圏では前の週を下回る届出となりました。しかし、諏訪、飯田、長野、北信地域は10人を超えており、依然注意は必要です。また、感染性胃腸炎も前週を上回り、1定点当たりの患者数が2週続けて10人を超え、増加している状況です。引き続き手洗い、うがい等の感染予防に努めるとともに、症状が現れた際には休暇を取り早めに医療機関を受診してください。
安曇野市 穂高ハートクリニック 内科、外科、小児科にも、日本脳炎ワクチン予防接種の問い合わせが、徐々に増えてきました。
厚生労働省の勧告により、新ワクチンが出来るまで、接種を中止しています。ただし、日本脳炎ワクチンの副反応を十分に理解した上で特に接種を希望する場合は接種できますので、健康推進課または各保健センターへご相談く ださい。
副反応を十分に理解し、接種を希望されたら、ワクチンを発注いたしますので、電話での予約をお願いします。在庫が確保された時点で、折り返し連絡いたします。
日本脳炎新型ワクチン 来月にも流通 国が接種の進め方提言
2009年4月10日(東京新聞)
副作用のリスクが小さいといわれる日本脳炎の新型ワクチンが国に承認された。五月にも流通する見通しだ。厚生労働省の「予防接種に関する検討会」は新型ワクチン接種の進め方について提言をまとめた。現行ワクチンとどう違うのか。 (鈴木久美子)
「『新しいワクチンはいつから打てるんですか』という問い合わせが数件あった」
杉並保健所(東京都杉並区)の担当者がこう言うように、子どもを持つ保護者の新型ワクチンへの関心は高まっている。
新型ワクチン待望の声があるのは二〇〇五年、現行ワクチン接種後に急性散在性脳脊髄(せきずい)炎(ADEM)の重症患者が出たため、国が予防接種の「積極的な勧奨」を差し控えたからだ。
その後も希望者はこのワクチンを接種できるが、接種率は減り、現在、三、四歳の約一割。中止前は八割以上あった。「事実上の中止と受け止められた」と同検討会座長で、国立成育医療センターの加藤達夫総長は言う。
現行ワクチンは一種類で、マウスの脳を利用して作られていた。新型ワクチンは「乾燥細胞培養型ワクチン」と言い、動物の脳は使われていない。このため厚労省は「理論上は、ADEMを引き起こすリスクは少ない」と説明する。
国はこれまで、接種年齢と回数を定め、接種を進めてきた。接種は二期にわたり、第一期は三歳で二回、四歳で一回、第二期は九歳で一回の計四回(年齢は幅がある)。〇五年に出たADEMの重症患者が中学生だったため、十五歳での第三期接種は同年以降中止している。接種は無料だ。
新型ワクチンの接種時期や回数も基本的に同じだが、国の提言では当面▽(予防接種の時期の)今夏までの供給予定量は必要量に満たないため、これまで通り、国は積極的な勧奨は行わない▽これまで一度もワクチンの接種を受けていない(基礎免疫のない)三-六歳の子どもに優先的に行う▽第二期接種は、新型ワクチンの使用経験が少なく有効性と安全性が未確立のため、現行ワクチンを使用-などと報告された。
新型ワクチンの製造は、財団法人阪大微生物研究会(大阪府)だけが担当、本年度中に五百万本を作る予定だ。ただ、国の検定に合格した分から出荷していくので、製造から出荷まで二カ月以上かかる。
特に、蚊の出る夏前に接種希望者は集中するが、不足が予想される。新型ワクチンが行き渡るまで「二、三年はかかるのでは」と加藤座長は言う。
供給量と併せ、第二期についても新型ワクチンの有効性や安全性の知見を集積する必要性が、提言では課題として挙げられた。
現在、西日本を中心にウイルスに感染したブタも減っていない。一方、接種を受けていない年齢層で抗体保有率が減り、日本脳炎への防御力が弱くなっている。
「病原体がある限り病気はなくならない」と加藤座長は強調する。その上で「子どもに接種させるかどうか悩んだら、かかりつけ医に相談してください。接種しないと決めたら蚊に刺されないように」とアドバイスする。
安曇野市ホームページ:予防接種
日本脳炎
厚生労働省の勧告により、新ワクチンが出来るまで、接種を中止しています。ただし、日本脳炎ワクチンの副反応を十分に理解した上で特に接種を希望する場合は接種できますので、健康推進課または各保健センターへご相談く ださい。
問い合わせ
豊科保健センター(電話:0263-72-9970 ファックス:0263-72-9044)
穂高保健センター(電話:0263-81-0711 ファックス:0263-81-0703)
三郷保健センター(電話:0263-77-9111 ファックス:0263-77-9113)
堀金保健センター(電話:0263-73-5770 ファックス:0263-73-5775)
明科保健センター(電話:0263-81-2251 ファックス:0263-81-2943)
本庁の問い合わせ先
部課名: 健康福祉部 健康推進課(穂高健康支援センター内)
連絡先: 電話 0263-81-0726 / ファックス 0263-81-0703
穂高北小学校や、南小、西小、穂高幼稚園、有明あおぞら保育園、有明の森保育園、穂高保育園、北穂高保育園、西穂高保育園など、新学期が始まり、新1年生や、入園生が初々しく登下校で歩いていますね。
安曇野市 穂高ハートクリニック 内科、外科、小児科(穂高有明(富田))では、
4月10日 インフルエンザB型陽性の小学生(穂高南小学校)がいました。
インフルエンザは減っていますが、まだまだ、気をつけましょう。溶連菌感染症は、冬、夏ともに流行するので気をつけましょう。
長野県感染症情報
感染性胃腸炎の届出数は、前週に比べ増加しました。一方、インフルエンザの患者届出数は、前週に比べ減少しましたが、入学式を終え、学校が再開し、感染が拡がりやすいことから、引き続き手洗い等の感染予防に努めてください。また、症状が現れた際には早めに医療機関を受診するとともに、周囲への感染を防ぐため学校への登校・職場への出勤は控え、静養してください。
安曇野市 穂高ハートクリニックでは、
3月9日
感染性胃腸炎 嘔吐下痢症
発熱(そのほかの風邪症状なし)
溶連菌感染症(有明保育園)
インフルエンザB型
の人が受診しました。
体調を整えて、3月を乗り切りましょう。
今週は、雨の日が多く、肌寒く感じます。
今日、2月25日は、体調を崩した方が多くいました。
インフルエンザA型(穂高北小、有明保育園など)
感染性胃腸炎(成人、嘔吐症)
急性上気道炎
花粉症、アレルギー性鼻炎
の人が受診しました。春に向けて、体調管理、健康管理に気をつけるようにしましょう。
生活習慣病(高血圧症、高脂血症、高コレステロール血症、糖尿病)、肥満、メタボリックシンドロームの方も通院してくれています。春の農作業が始まる前に、体調を整えていくようにしましょう。
長野県 インフルエンザ情報では、総数は減少していますが、伊那市幼稚園、長野市小学校で学級閉鎖がまだ続いています。もうしばらく、注意しましょう。
いよいよ2月。
節分、立春を過ぎると、あっという間に年度末になってしまいますね。
立春といっても、安曇野では、まだまだ寒い冬が続きますね。
2月に入って、相変わらず、冬の感染症の患者が増えています。
インフルエンザA型 (インフルエンザウィルス)
感染性胃腸炎、流行性嘔吐下痢症
冬期乳幼児嘔吐下痢症(ロタウィルス、ノロウィルスなど)
溶連菌感染症、溶連菌感染後急性腎炎
急性咽頭喉頭気管支炎
水痘 など (参考:国立感染症研究所 感染症情報センター)
アレルギー性鼻炎、鼻アレルギー、花粉症の方も受診が始まりました。
(花粉症ナビ)
乾燥していますので、加湿に心がけ、
マスク、うがい、手洗いをして、予防に努めましょう。
冷たい水で、何度も手洗いをすると、手荒れや、乾燥性の皮膚炎なども悪化してしまいます。
保湿クリーム、ワセリン、皮膚用の軟膏が必要な方も増えています。
春に向けて、体のケアをしていきましょう。
長野県 感染症情報
感染性胃腸炎の患者届出数が増加傾向にあります。特に飯田、上田地域で多い状況です。今後もノロウイルス等を原因とする集団感染及び食中毒が増加することが予想されますので、帰宅後や食品を扱う際には必ず十分な手洗いを行ってください。
インフルエンザの患者届出数は徐々に増加傾向にあります。年明け以降さらに感染が拡大すると思われますので、手洗い、うがいなどの感染予防に努めてください。
インフルエンザ情報サービス:関連新聞記事
2008.12.26 毎日新聞
今冬の(福島)県内のインフルエンザの感染者は1198人(21日時点)となり、同時期では過去10年で最多となったことが25日分かった。県医療看護課によると、会津地方を除く県内全域で流行しているという。部科学省は25日、新型インフルエンザに対する行動計画の改定案をまとめた。原則として1例目の患者が出た時点で発生地の都道府県の全学校が臨時休校するという、11月に示された政府の行動計画改定案を受けた。学校と家庭との連絡網の確認や問い合わせ窓口の設置など、対応策の強化を学校設置者に要請することなどを盛り込んだ。
2008.12.26 毎日新聞
インフルエンザ患者の急増を受け(岡山)県は25日、インフルエンザ注意報を発令した。発令を始めた00年度以降で3番目に早く、昨年度に比べると3週間遅い。
インフルエンザ流行レベルマップ
国立感染症研究所 感染症情報センター
最近、安曇野市の広報でも、ノロウイルスについて放送されていますね。
穂高ハートクリニックにも、牡蠣を食べて、下痢になった方や、腹痛、下痢、嘔吐の患者が増えてきています。
下記に国立感染症情報センターのノロウィルス感染症についての記事を紹介します。
ノロウイルス感染症とその対応・予防(家庭等一般の方々へ):感染症情報センター
毎年11月頃から翌年の4月にかけて、ノロウイルスの感染を原因とするウイルス性のおう吐・下痢症が流行します。特に保育園(所)、幼稚園、小学校などの子ども達が集団生活を送っている施設では、内部でヒトからヒトに感染し、爆発的に流行することがあります。
ノロウイルス感染症は、牡蠣(かき)などの2枚貝の生食による食中毒が有名ですが、保育園(所)、幼稚園、小学校などで発生した集団感染の大半は、誰かがまずノロウイルスに感染し、施設内でヒトからヒトへ感染して拡がっていくというものでした。
このヒトからヒトへの感染力はきわめて強力です。食習慣の問題もあって、毎年発生するノロウイルス感染の流行を阻止することは残念ながら不可能ですが、その流行を最小限に食い止めるために、ノロウイルス感染症の症状・治療法、予防方法、家庭における注意点等を以下にあげてみました。
1》ノロウイルス感染症の症状・治療法について
1. 症状:
主な症状ははき気、おう吐及び下痢です。通常は便に血液は混じりません。あまり高い熱とならないことが多いです。小児ではおう吐が多く、おう吐・下痢は一日数回からひどい時には10回以上の時もあります。感染してから発病するまでの「潜伏期間(せんぷくきかん)」は短くて数時間~数日(平均1~2日)であり、症状の持続する期間も数時間~数日(平均1~2日)と短期間です。元々他の病気があったり、大きく体力が低下している等がなければ、重症になって長い間入院しないといけないということはまずありませんが、ごくまれにおう吐した物を喉に詰めて窒息(ちっそく)することがありますので注意してください。
2. 治療法:
特効薬はありません。症状の持続する期間は短いですから、その間に脱水にならないように、できる限り水分の補給をすること(場合によっては病院で点滴をしてもらって)が一番大切です。抗生物質は効果がありませんし、下痢の期間を遷延させることがあるので、ノロウイルス感染症に対しては通常は使用しません。その他は吐き気止めや整腸剤などの薬を使用する対症療法が一般的です。下痢が長びく場合には下痢止めの薬を投与することもありますが、最初から用いるべきではありません。
2》予防方法
ノロウイルスにはワクチンもなく、その感染を防ぐことは簡単ではありません。そして特に子ども達や高齢者には簡単に感染して発病します。最も重要で、効果的な予防方法は「流水・石けんによる手洗い」ですが、他にも様々な注意すべきことがあります。
以下に、一般的な予防方法をあげてみました。しかし、今後も日本国内ではノロウイルス感染症の流行は続くでしょうし、子ども達は何度もその洗礼を浴びていくことでしょう。流行期には感染の機会はいたるところにありますし、また症状を持ったまま保育園、幼稚園、学校などに登園(登校)させることによって、その子どもが感染源となって周囲の子ども達に感染が広がっていき、それがまた各家庭に広がり、地域内で広かっていく事は理解しておいてください。
1. 調理と配膳に関して:
人によっては感染しても発病せずに(不顕性感染と呼びます)、ノロウイルスを便から排出し続けている場合があります。保護者などの大人の方が知らないうちにお子様にノロウイルスを感染させてしまう可能性は低くはありません。以下の注意点を守ってください。
■ 調理の前と後で流水・石けん(液体石けんが推奨されます)による手洗いをしっかりと行うこと。
■ 貝類をその内臓を含んだままで加熱調理する際には十分に加熱して調理し、貝類を調理したまな板や包丁はすぐに熱湯消毒すること。
■ 食事を配膳する際にも手洗いをすることが勧められる。特に自分が下痢や吐き気がある場合は必ず行うこと。
2. おう吐物・下痢便の処理:
ノロウイルス感染症の場合、そのおう吐物や下痢便には、ノロウイルスが大量に含まれています。そしてわずかな量のウイルスが体の中に入っただけで、容易に感染します。また、ノロウイルスは塩素系の消毒剤(商品名:ピューラックス、ミルトンなど)や家庭用漂白剤(商品名:ハイター、ブリーチなど)でなければ効果的な消毒はできません。取り扱いには注意が必要です。
ア)処理:おう吐物や下痢便の処理をする前に、まず処理にあたる人以外の方を遠ざけてください。処理の際に吸い込むと感染してしまうおそれのある飛沫(ひまつ)が発生します。少なくとも他の人は3mは遠ざかってください。また、放っておくと感染が広がりますので、早く処理する必要があります。以下、処理の手順についての方法を記しておきます。
方法:マスク・手袋(この場合の手袋は清潔である必要はなく、丈夫であることが必要です)をしっかりと着用し(処理をする方の防御のためです)、雑巾・タオル等で吐物・下痢便をしっかりとふき取ってください。眼鏡をしていない場合は、ゴーグルなどで目の防御をすることをお勧めします。ふき取った雑巾・タオルはビニール袋に入れて密封し、捨てることをお勧めします。
ふき取りの際に飛沫(ひまつ)が発生しますので、無防備な方々は絶対に近づけないでください。その後うすめた塩素系消毒剤(200 ppm以上:家庭用漂白剤では200倍程度)でおう吐物や下痢便のあった場所を中心に広めに消毒してください。
※消毒剤の希釈の際も素手で行わずに手袋を用いましょう。
イ)汚れた衣類など:おう吐物や下痢便などで汚れた衣類は大きな感染源です。そのまま洗濯機で他の衣類と一緒に洗うと、洗濯槽内にノロウイルスが付着するだけではなく、他の衣類にもウイルスが付着してしまいます。
おう吐物や下痢便で汚れた衣類は、マスクと手袋をした上でバケツやたらいなどでまず水洗いし、更に塩素系消毒剤(200ppm以上)で消毒することをお勧めします。いきなり洗濯機で洗うと、洗濯機がノロウイルスで汚染され、他の衣類にもウイルスが付着します。もちろん、水洗いした箇所も塩素系消毒剤で消毒してください。
3》家庭における注意点
学校、職場、施設内でノロウイルス感染によるおう吐・下痢症が発生しても、その最初の発端は家庭内での感染による場合が多いです。特に子どもや高齢者は健康な成人よりもずっとノロウイルスに感染し、発病しやすいですから、家庭内での注意が大切です。
1. 最も重要な予防方法は手洗いです。帰宅時、食事前には、家族の方々全員が流水・石けんによる手洗いを行うようにしてください。
2. 貝類の内臓を含んだ生食は時にノロウイルス感染の原因となることを知っておいてください。高齢者や乳幼児は避ける方が無難です。
3. 調理や配膳は、充分に流水・石けんで手を洗ってからおこなってください。
4. 衣服や物品、おう吐物を洗い流した場所の消毒は次亜塩素酸系消毒剤(濃度は200ppm以上、家庭用漂白剤の場合は約200倍程度に薄めて)を使用してください。
※次亜塩素酸系消毒剤を使って、手指等の体の消毒をすることは絶対にやめてください。
はしか(麻疹)特集
はしか(麻疹)は、麻疹ウイルスを吸い込むことで感染します。麻疹ウイルスは、感染力が非常に強いため、同じ部屋にいるだけで感染します。感染した後、約10~12日間の無症状の期間(潜伏期)を経て、熱・せき・鼻水などの症状が出始めます。数日すると、首すじ・顔から赤い発しん(ぶつぶつ)が出はじめ、熱も高熱となり、発しんは全身に広がります。38~39℃台の熱は1週間から10日程度続くことがあります。
高熱が続きますから、体力はどんどん消耗していきます。さらに、はしかにかかると肺炎や脳炎を引き起こし、重症になることがあります。日本のように、先進的な医療水準の国でも、1000人に1人程度の割合で命を落としたり、脳炎による重い後遺症が残ったりすることがあるのです。そしてもう一つ、10年ほどしてから「亜急性硬化性全脳炎」という重い脳炎が 10万人に1人の割合で発生することが知られています。
KiroroのCMが流れていますね。
はしかに特効薬はありません。予防接種で予防することが唯一の方法です
11月も終わりになりますね。
最近は、長引く咳、慢性咳嗽で受診される方が増えています。
慢性咳嗽の原因疾患の中で、副鼻腔気管支症候群、アトピー咳嗽、咳喘息が三大疾患です。
日本咳嗽研究会:咳について
咳嗽に関するガイドラインと呼吸器感染症
アボット感染症アワー:長崎大学大学院感染分子病態学教授 河野 茂
「咳嗽に関するガイドライン」では、発症後3週間以上8週間未満を遷延性咳嗽、8週間以上を慢性咳嗽とし、ともに胸部X線や聴診所見で異常を認めないものと定義しています。既に述べましたように、欧米では、慢性咳嗽の原因としては、胃食道逆流症、後鼻漏、喘息が三大原因であるとされています。一方、我が国の原因疾患は、これらとは異なり、咳喘息、アトピー咳嗽、副鼻腔気管支症候群が三大原因となっています。
「咳嗽に関するガイドライン」の中では、特に頻度の高い遷延性・慢性咳嗽の原因疾患に関しては、
呼吸器の専門医の先生方が勤務しておられる大学病院、総合病院における臨床研究などの目的に使用され、気道過敏性試験や咳受容体感受性試験といった特殊な検査を必要とする精密な診断基準と、
一般開業医の先生方用の特殊な検査を必要としない簡易診断基準を設けました。
遷延性・慢性の咳嗽を主訴とする患者さんが外来を受診された場合、胸部X 線撮影、聴診で異常が認められなければ、まず、喀痰の有無によって考えられる原因疾患が変わってきます。
我が国では、喀痰を伴う湿性咳嗽の場合、副鼻腔気管支症候群の頻度が高いため、治療的診断として14 及び15 員環マクロライド系抗菌薬を投与し、咳嗽の消失や軽減が得られれば診断することができます。
難しいのは、喀痰を伴わない乾性咳嗽の場合で、我が国ではアトピー咳嗽と咳喘息が二大原因疾患であると考えられています。
この2疾患は、非感染性のアレルギー性疾患で、非常に似通った臨床像を呈しますが、病態は異なっており、治療方針や予後も違ってきます。
まず、咳喘息は喘息の前段階であり、喘鳴を有さない点が通常の喘息と異なりますが、気管支の収縮によって咳を生じます。通常の喘息の治療に用いられる気管支拡張薬は鎮咳作用はなく、気管支拡張薬によって咳嗽が軽減する疾患は咳喘息だけです。そこで、乾性の遷延性・慢性咳嗽の場合は、まず気管支拡張薬を投与し、咳嗽が軽減すれば咳喘息と診断し、引き続き吸入ステロイドなどを使った喘息の治療を開始します。
気管支拡張薬の効果が認められなければ、次のアトピー咳嗽を疑います。アトピー咳嗽の基本病態は、気道の咳受容体の感受性の亢進であると考えられており、気管支拡張薬は効果を示しません。そのかわりに、アトピー咳嗽の診断的治療にはヒスタミンH1 受容体拮抗薬が用いられ、咳嗽が軽減すれば、アトピー咳嗽と診断することができます。
咳喘息、アトピー咳嗽ともに重症例に対しては、経口ステロイドが用いられることがあります。臨床的に咳喘息とアトピー咳嗽を区別する意義は予後の違いによります。すなわち、咳喘息は治療を中止すると約30%が典型的喘息へと移行するのに対し、アトピー咳嗽では、治療を中止しても再発は少ないとされています。
●咳嗽診療の治療指針の確立に向けて●
「咳嗽に関するガイドライン」では、ここまで述べてきた急性咳嗽、遷延性・慢性咳嗽以外にも、小児、高齢者、合併症を有する患者の咳嗽についての対処法も示しています。
小児の場合は、年齢によって原因疾患が異なっており、年齢の要素を加味した診断、治療法が必要となります。高齢者や寝たきりの患者さんの場合には、咳嗽が出ることによる不
利益のみでなく、気道から異物を排除する防御反応としての咳嗽が出ないことで発症する御嚥性肺炎などの問題があり、その場合には、咳嗽を誘発することが治療法となります。
これまで我が国の咳嗽診療においては、まとまった参考書や確立された治療指針は存在せず、我々医師は、半ば手さぐり状態で診断を行わざるを得ませんでした。
このガイドラインによって、咳嗽治療の一つのスタンダードが示されるとともに、いまだ、エビデンスと呼べる大規模試験の少ない咳嗽診療の分野に我が国初のエビデンスが集積されるきっかけとなることを願います。
今週は、突然の発熱と全身倦怠感、咽頭痛によって発症し、なかには嘔吐がある人が増えてきました。
溶連菌迅速診断キットで検査をすると、陽性になる人の割合が増えました。
溶連菌感染症の場合は、抗菌剤を10日間内服。
2週間後、4週間後に合併症(急性糸球体腎炎、心内膜炎など)のチェックが必要となります。
10/6のブログに溶連菌について載せておきましたので、参考にしてみてください。
風邪、急性咽頭炎・喉頭炎、気管支炎
10月に入り、急に寒くなったせいか、
風邪症状
(発熱、頭痛、関節痛、咳、痰、鼻汁、鼻閉、咽頭痛
全身倦怠感、下痢、などなど)
の人が増えてきました。
・・・・・急性咽頭炎・喉頭炎、気管支炎、感染性胃腸炎
また、風邪を契機に、喘息(気管支喘息)や、鼻アレルギー、アレルギー性鼻炎を悪化させる方も増えています。
朝、晩は冷え込み、日中と夜の寒暖の差が大きくなっています。また、冷え込みから、空気も乾燥するようになってきました。
喉をケアするようにして、体調管理に気をつけていきたいですね。
穂高ハートクリニックでは、各種予防接種の予約を受け付けています。
→予防接種を受けましょう
安曇野市内の小学校、幼稚園、保育園では、そろそろ、秋の遠足のシーズンですね。楽しく遠足に行けるように、風邪の予防や、治療をしっかり受けましょう。
小児科では、急な発熱で来院し、溶連菌迅速診断キットで、陽性となるお子さん(安曇野市内の小学校、幼稚園、保育園園児さん)がいます。
以下に国立感染症研究所 感染症情報センターの記事の抜粋を載せておきます。
溶連菌感染症
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎はいずれの年齢でも起こり得るが、学童期の小児に最も多く、3歳以下や成人では典型的な臨床像を呈する症例は少ない。感染症発生動向調査のデータによると、冬季および春から初夏にかけての2 つの報告数のピークが認められている。
潜伏期は2~5日であるが、潜伏期での感染性については不明である。突然の発熱と全身倦怠感、咽頭痛によって発症し、しばしば嘔吐を伴う。
合併症として、肺炎、髄膜炎、敗血症などの化膿性疾患、あるいはリウマチ熱、急性糸球体腎炎などの非化膿性疾患を生ずることもある。
治療にはペニシリン系薬剤が第1選択薬であるが、アレルギーがある場合にはエリスロマイシンが適応となり、また第1世代のセフェムも使用可能である。いずれの薬剤もリウマチ熱、急性糸球体腎炎など非化膿性の合併症予防のために、少なくとも10日間は確実に投与することが必要である。除菌が思わしくない例では、クリンダマイシン、アモキシシリン/クラブラン酸、あるいは第2世代以降のセフェム剤も使用される。
予防としては、患者との濃厚接触をさけることが最も重要であり、うがい、手洗いなどの一般的な予防法も励行する。接触者に対する対応としては、集団発生などの特殊な状況では接触者の咽頭培養を行い、陽性であれば治療を行う。
感染症の話(感染症情報センター)
穂高ハートクリニック
安曇野市 穂高有明9394-1(富田)
電話0263-50-6731
10月に入り、急に肌寒くなってきましたね。
当院でも、インフルエンザワクチンの予防接種の予約を受け付けております。
最初のワクチンが入荷しました。
インフルエンザに対するワクチンは、個人差はありますが、その効果が現れるまでに通常約2週間程度かかり、約5カ月間その効果が持続するとされています。
最近では春季から夏季にかけて地域的な流行が見られる場合もありますが、通常日本のインフルエンザの流行は12月下旬から3月上旬が中心となりますので、12月上旬までには接種をすまされることをお勧めします。
2回接種の場合は、2回目は1回目から1~4週間あけて接種しますので、1回目をさらに早めに接種しましょう。最も免疫を獲得する効果が高いのは、1回目の接種と2回目の接種間隔がおよそ4週間の場合とされていますが、体調不良などで1回目と2回目の期間が4週間以上あいたとしても、ワクチン接種の効果はありますので1回目からやり直す必要はありません。2回接種が必要な方は、接種が可能になった時点で2回目の接種を受けておきましょう。また、逆に流行が始まっていて、2回接種を急いで行う必要がある場合には、不活化ワクチンですので、1週間以上あいていれば2回目の接種が可能です。
年齢群 接種用量・方法 接種間隔・回数
13歳以上 0.5mlを皮下
6~13歳未満 0.3mlを皮下
1~6歳未満 0.2mlを皮下
1歳未満 0.1mlを皮下
1回又はおよそ1~4週間(免疫効果を考慮すると4週間おくことが望ましい)の間隔をおいて2回接種
ただし、65歳以上の高齢者に対しては1回の接種でも効果があり、2回接種による免疫の強化に関する効果についての評価は定まっていませんので、現在は1回接種が推奨されています。
13歳以上64歳以下の方でも、近年確実にインフルエンザに罹患していたり、昨年インフルエンザの予防接種を受けている方は、1回接種でも追加免疫による十分な効果が得られる方もあると考えられます。2回接種をしたほうがより抗体価は上昇するという報告と、抗体価に変動はないという報告の双方があり、接種回数が1回か2回かの最終的判断は、被接種者の意思と接種する医師の判断によりますので、接種の際には最近インフルエンザにかかったことがあるかどうか、最近ワクチン接種を受けたことがあるかどうかとその時期、そして現在の体調などを担当医師に十分伝え、よく相談して下さい。
なお欧米諸国では、新しい型のインフルエンザウイルスが出現しない限り、年少児を除いて、ほとんどの人がインフルエンザウイルスに対する基礎免疫を獲得しているので、1回の接種で追加免疫の効果があるとしているところがほとんどです。
国立感染症研究所 感染症情報センター
(インフルエンザ ワクチン接種)
穂高ハートクリニックでは、各種 予防接種を行っています。
ご希望の方は、電話で予約・確認をお願いします。
参考:
「0歳のスケジュール」
「7歳までのスケジュール」
Know VPD! -ワクチンで防げる病気(VPD)を知って子供の命を守る
安曇野市 穂高ハートクリニック 内科・外科・小児科では、平成26年4月から消費税5%→8%への変更に伴い 任意予防接種等の自費価格(ワクチン納入価+診察料、接種料)の見直しを行い、今回、下記のように改訂しました。電話で予約の上で、受診してください。
任意予防接種・自由診療自費価格(ワクチン代、手技料、消費税8%込み)
季節性インフルエンザ2018/10月-1月
インフルエンザHA(4価) 田辺三菱・MSD(阪大ビケン)、アステラス・武田(化血研、デンカ)
1回目 本体価格3518円 消費税8%281円 税込み3800円
2回目 本体価格2778円 消費税8%222円 税込み3000円
65歳以上安曇野市接種券あり 本体価格1111円 消費税89円 税込み1200円
インフルエンザ予防接種(任意接種)予診票ダウンロード
田辺三菱・MSD(阪大ビケン)http://medical.mt-pharma.co.jp/di/file/prescribe/pdf/bif_yoshin.pdf
アステラス・武田(化血研、デンカ)http://fukuoclinic.com/influenza_fukuoclinic.pdf
予診票を印刷して、記入してから受診していただくと便利です。どちらのメーカーの予診票を使ってもらっても結構です。(ワクチンのメーカー指定はいたしかねます。)
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季節性(10月-1月)インフルエンザワクチンの予防接種は1月末で終了いたします。以後、2月-9月に希望される方は、卸業者からのお取り寄せとなります。
インフルエンザHAワクチン 1箱2バイアル入り(1バイアルに1ml入り)
1〜4人分
時価となります。 (メーカー希望卸価格は6000円+消費税)
2016/17シーズンからチメロサールフリーの販売・流通が無くなりました。
フルービック(チメロサールフリー) 1箱2バイアル入り(1バイアルに0.5ml入り)
1~2人分
時価となります。 (メーカー希望卸価格4000円+消費税)
何れも廃棄期限は開封後当日
6ヶ月-2歳 0.25ml
3歳以上 0.5ml
手数料(接種手技料、診察料、機材廃棄料込み)ひとり3000円+消費税
卸業者に在庫が無い場合は、入荷されません。
2-4人でシェアするとお得ですね。
接種希望者はご相談ください。
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ニューモバックスNP(23価)肺炎球菌ワクチン(接種券をお持ちの方は2000円)8640円
ロタリックス(ヒト1価) 2回 GSK 15120円(2回で30240円)
ロタテック(ウシ5価) 3回 MSD 9720円(3回で29160円)
おたふくかぜ 北里第一三共・武田 6480円
B型肝炎 ビームゲン6480円 ヘプタバックス6480円
A型肝炎 8640円
破傷風トキソイド4320円
麻しん6480円
(2016/09月現在、麻しん単独ワクチンの流通が制限されております。接種を希望の方は、MR混合(麻疹・風疹)をご検討ください。)
風しん6580円
(風しん単独ワクチンは卸からお取り寄せになります。接種希望の日の前にご連絡ください。MR混合(麻疹・風疹)は当日でも在庫があります。)
※MR混合(麻疹・風疹)9820円
※水痘(みずぼうそう)田辺三菱(ビケン)7980円
※日本脳炎6890円
※子宮頸ガン 10才以上の女性(ガーダシル、サーバリックス) 16300円
※プレべナー(小児用)(13価肺炎球菌結合型ワクチン)11890円
※ヒブ(インフルエンザ菌b型) 8640円
※4種混合(DPT-IPV) 10800円
※ 安曇野市の接種券をお持ちの方は無料になります。
血液型ABO+Rh 4290円
労働検診8640円 省略コース5400円
文書料 院外書式5400円 院内書式3240円 文書等コピー代1枚20円
インフルエンザ予防投与
イナビル4吸入(2日分で10日間程度予防)8690円
リレンザ20吸入(10日分)7940円
RSV・アデノ迅速診断キット 7940円 ノロ迅速診断キット7940円
グラッシュビスタ 初回21820円/2回目以降20200円
シアリス10(5錠)初回12960円/2回目以降11340円
AGA
プロペシア28錠7000円 初回11880円/2回目以降10260円
フィナステリド28錠4800円 初回9504円/2回目以降7884円
ザガーロ0.5 30錠 8900円 初回13932円/2回目以降12312円
ボンプラセンタ クラシエ10mlx30本 15000円 消費税1200円 計16200円
アネラマナソープ MD5 2000円 消費税160円 計2160円
アネラマナソープ MD10 2500円 消費税200円 計2700円
穂高ハートクリニック 2016/12/01-
参考:国立感染症研究所 感染症情報センター
予防接種と子どもの健康 平成24年4月-
1. 予防接種を受けましょう
2. 予防接種とは
3. 定期の予防接種の対象者(接種時期)
4. 異なった種類のワクチンを接種する場合の間隔
5. 予防接種の計画を立ててみましょう
6. 予防接種の対象となる病気と予防接種による副反応
- ポリオ(急性灰白髓炎)
- ジフテリア・百日せき・破傷風
- 麻しん(はしか)・風しん
- 日本脳炎
- 結核
7. ワクチンの種類と特徴
8. 予防接種の有効性
9. 予防接種を受けに行く前に
10. 副反応がおこった場合の対応
11. その他
6月、7月と、ここ最近、急性期の内科疾患として夏風邪がはやり始めました。
前回、院長ブログで紹介しましたが、再度、掲載したいと思います。
→長野県感染症情報
幼稚園、保育園、小学校の小児患者で、発熱や発疹を主訴で来院。
感冒
急性上気道炎
急性咽頭喉頭炎
急性気管支炎
と診断される場合が多いのですが、
結膜、咽頭、口蓋、舌、体の発疹の所見や、リンパ節の腫脹、熱型などから、
溶連菌、アデノウイルス迅速検査キットで、陽性となる方が増加してきました。
溶連菌感染症(A群溶血性レンサ球菌)
咽頭結膜熱(プール熱、アデノウイルス)
ヘルパンギーナ(エンテロウイルス、A群コクサッキーウイルス)
手足口病(エンテロウイルス、A群コクサッキーウイルス)
が増加しています。
溶連菌感染症は、合併症(腎炎、心内膜炎、髄膜炎)を抑えるために、抗菌剤をしっかりと内服する必要があります。
また、アデノウイルスによる、流行性角結膜炎は感染力が非常に強く、家族でもタオルを分けて使うなど、注意が必要です。
風邪は万病のもと!!
夏風邪と侮らず、しっかりと治療を開始しましょう。
参考:感染症の話(感染症情報センター)
アトピー性皮膚炎で、いちばん困ることは、頑固なかゆみです。
アトピー性皮膚炎について一緒に考えましょう。
参照:厚生労働省科学研究班
「アトピー性皮膚炎の既存治療法のEBMによる評価と有用な治療法の普及」(2002-2004年度)による研究成果
アトピー性皮膚炎には、季節性があるといわれています。夏場に悪化する人もいれば、冬場に悪化する人もいて、かなり個人差がみられます。
夏に増悪するタイプ
汗をかくと、それが刺激になってかゆみがひどくなります。また、夏場は細菌が繁殖しやすくなり、細菌によって皮膚の炎症が悪化するとかゆみが強くなります。
冬に増悪するタイプ
寒くなると、肌の乾燥がますます強くなるためかゆみがひどくなります。暖かくなると、温度が上がり、発汗によって肌に潤いが出るためかゆみが少なくなります。
アトピー性皮膚炎治療ガイドライン
6月、7月と、ここ最近、急性期の内科疾患として夏風邪がはやり始めました。
→長野県感染症情報
幼稚園、保育園、小学校の小児患者で、発熱や発疹を主訴で来院。
感冒
急性上気道炎
急性咽頭喉頭炎
急性気管支炎
と診断される場合が多いのですが、
結膜、咽頭、口蓋、舌、体の発疹の所見や、リンパ節の腫脹、熱型などから、
溶連菌、アデノウイルス迅速検査キットで、陽性となる方が増加してきました。
溶連菌感染症(A群溶血性レンサ球菌)
咽頭結膜熱(プール熱、アデノウイルス)
ヘルパンギーナ(エンテロウイルス、A群コクサッキーウイルス)
手足口病(エンテロウイルス、A群コクサッキーウイルス)
が増加しています。
溶連菌感染症は、合併症(腎炎、心内膜炎、髄膜炎)を抑えるために、抗菌剤をしっかりと内服する必要があります。
また、アデノウイルスによる、流行性角結膜炎は感染力が非常に強く、家族でもタオルを分けて使うなど、注意が必要です。
風邪は万病のもと!!
夏風邪と侮らず、しっかりと治療を開始しましょう。
参考:感染症の話(感染症情報センター)
穂高ハートクリニック
診療科目:内科、外科、小児科
診察内容:
心臓血管病、ワーファリンケア、
生活習慣病、メタボリックシンドローム
(高血圧,高脂血症,糖尿病,高尿酸血症)
特定検診
予防接種
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