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2011/12/13 23:50 | 印刷

感染症 ムンプス難聴:6 情報編 ワクチン接種が有益
2011年12月13日 朝日新聞


 感染症から身体を守るワクチンの接種は、国が接種を勧め、公費で負担する「定期接種」と、個人が接種するかどうかを判断し、自費で受ける「任意接種」の2種類にわかれる。

 おたふく風邪ワクチンは、任意接種だ。医療機関にもよるが、5千~1万円ほどの自費負担となる。感染後、治った経験のある人が多いため「うつるのは当たり前」と軽視されがちで、接種率は3割程度。保育園などで流行すると感染は広がる。

 しかし、ムンプス難聴のような治療法のない後遺症に苦しむ人もいる。東京医科歯科大の喜多村健(きたむら・けん)教授(耳鼻咽喉〈いんこう〉科)によると、年間で約650人がムンプス難聴になると推定されている。大人で発症すると、子どもより重くなりがちという。

 欧米の予防接種事情に詳しい斎藤昭彦(さいとう・あきひこ)・新潟大教授によると、先進国のほとんどで、乳幼児に必要なワクチンは自費負担なしで接種できる。「『任意』というと、『してもしなくもいい』という印象。先進国で患者がほぼいない病気が、日本では流行するのは残念だ」と話す。

 ただ、ワクチンによる副作用を心配する保護者は多い。頻度や深刻さはワクチンにより異なるがゼロではない。

 体調悪化がワクチンによるのか、別の原因かわからない場合もある。免疫獲得には個人差もあり、接種しても病気になる場合もある。

 ワクチンを接種せずに病気に感染し、後遺症が出るリスクと、接種して副作用が出るリスクについて、庵原俊昭(いはら・としあき)・国立病院機構三重病院長は「ワクチンを接種しない方が、リスクは高い。ワクチンは100%安全とは言えないが、病気の発症や重症化を防げるためメリットの方が大きい」と話す。

 接種の標準的なスケジュールは、国立感染症研究所の感染症情報センターのウェブサイト(http://bit.ly/9EtjI)のほか、小児科医による「VPD(ワクチンで防げる病気)を知って、子どもを守ろう。」の会(http://www.know-vpd.jp)の情報も参考になる。

 厚生労働省の予防接種部会では、ロタワクチンを除く任意ワクチンの定期接種化について検討中だ。(熊井洋美)

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