2010/08/03 10:44

循環器病の診断と治療に関するガイドライン 
 循環器疾患に関するガイドラインをご紹介します。日本のどこで治療を受けても、スタンダードで標準的な治療が受けられることが特別でない、そんな日が訪れることを望みます。

 日本循環器学会学術委員会合同研究班では、我が国の循環器疾患の特徴や医療の実情に即した独自のガイドライン作成を目的として、1998年度から「循環器病の診断と治療に関するガイドライン」の作成を開始しました。2009年度までに46のガイドラインが策定され、順次Circulation JournalのSupplementとして誌上及び会員限定のホームページ上で公表しています。それぞれのガイドラインには,テーマとなった循環器疾患の診断,管理,予防に関して,現段階において我が国で一般に認められ,標準化すべき内容が網羅されており,実地診療に大いに役立つものと期待しています。
 学会の社会貢献の一環として、これらのガイドラインを多くの医学・医療従事者に公開することは大変意義のあることと考え、この度、学会の一般向けホームページで公開することとなりました。
 ガイドラインの目的は標準的な診療情報の提供であり,個々の症例における臨床的診断の決定・責任は医師と患者にあることを改めてご認識いただいた上で、「循環器病の診断・治療ガイドライン」を実地診療に活用いただき、大いに役立てていただくことを期待しています。