2011/06/09 21:21

 穂高北小の学年集会で、宮越由貴奈さんのお母さんのお話を聞くことができました。

 宮越由貴奈さんは5歳のときに発症した神経芽細胞腫と5年半にも及ぶ闘病生活の末、11歳という短い生涯を終えた。由貴奈さんの亡くなる4ヶ月前に書いた「命」という詩を残した。
 そのお母さんの話を聞くことができ、大変心を揺さぶられました。


「命」 

命はとても大切だ
人間が生きるための電池みたいだ
でも電池はいつか切れる
命もいつかはなくなる
電池はすぐにとりかえられるけど
命はそう簡単にはとりかえられない
何年も何年も
月日がたってやっと
神様から与えられるものだ
命がないと人間は生きられない
でも
「命なんかいらない。」
と言って
命をむだにする人もいる
まだたくさんの命がつかえるのに
そんな人を見ると悲しくなる
命は休むことなく働いているのに
だから 私は命が疲れたと言うまで
せいいっぱい生きよう


「電池が切れるまで -子ども病院からのメッセージ-」(角川書店)