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しかし、よくもまあ次から次へと出てきますねえ。

今回の”裁判員に選ばれました詐欺”は、葉書や電話でくるそうです。

その中身は、「裁判員に選ばれたので、住所・氏名・生年月日・口座番号を教えて欲しい。」、「裁判員に選ばれたが、裁判員としての講習を受講する必要があるので、○○円振り込んで下さい。」というようなものです。

まず、裁判員に選出された方に対して、住所や氏名や生年月日を裁判所が聞いてくることなんてあるはずがない!

おかしいでしょ、そんなの。
こんな稚拙な手段にひっかかって大切な個人情報をアホな輩に教えてはいけません。
こんな電話が掛って来たら「後で掛けなおしてくれ!」とでも言って電話を切り、最寄りの裁判所に問い合わせましょう。
「裁判員に選ばれたって電話がきたんだけど・・・」とね。

裁判所の返事は即答でしょう。
「まだ裁判員の選出は始まっておりません。」ってね。

裁判員制度の開始は、2009年から。
そして裁判員の選出は2008年末からです!


次に裁判員としての講習を受けてください。っていう葉書が送られて来た場合。

裁判員としての講習が仮に行われるとしても、有料であるはずがない!
だって、それじゃあ、裁判員の方に日当が支払われる意味が無いでしょ。
国民の大切な時間を裁判という公的なものに提供してもらうというのが裁判員制度。
そんな制度なのに、選出された方が何某かの金銭を支払う必要があるなんてあり得るはずがない。

それらか、裁判所から送られてくる郵便物は、必ず封書で送られてくるはず。これも個人情報を守るということが前提になっています。

裁判所名で葉書や封書が送られて来た場合には一つだけ注意することがあります。
それは、葉書や封書に記載されている電話番号に電話をしないことです。つまり、詐欺を行おうとしている者からの葉書や封書であれば、そこに記載されている電話番号はそれらの者の電話番号であることが必然。
そこへ電話をして「こんな葉書が送られてきたけど?」と電話をしても意味が無い。

問い合せの電話をするときは、必ず最寄の裁判所へ電話するようにして下さい!