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「ペットを飼うということ」を皆さんはどうお考えでしょうか?

最近は「自分を癒してくれる存在」としてペットを飼う方が増えていますね。
確かに、一緒に居ると心が安らぐと感じる方もいらっしゃるでしょう。
でも、その気持ちだけでペットを飼うことは、するべきではないと私は考えます。

何故なら、人間の一方的なエゴだけで飼われることほど動物達にとって迷惑なことはないと思うからです。

「最初は小さくて室内で飼えたけど、大きくなって室内で飼えなくなった」とか、「子供が生まれたので飼えなくなった」なんてことが当たり前のように起きているのが現状です。

自分を癒してくれる存在として「命」を選択していることの重さを考えない方が多いような気がします。
自分の「命」のために別の「命」を使っているということの責任をよ~く考えて欲しいのです。

以前、私が読んだ書籍「動物病院119番/兵藤哲夫・柿川鮎子著」の中には、こんな記述があります。

ペットがくれる一番の「宝」は、「愛情」である。
現代社会では得難い「無償の愛」というものをペットはもたらしてくれる。


この言葉をよ~く考えてみて下さい。
先述したような理由でペットを飼い始めた方は、このペットのもたらす「無償の愛」により癒されているのです。
では、そんな飼主さんは果たして、その「無償の愛」に十分応えているのでしょうか?
やはり、昨今のペットに対する虐待や悲惨な目にあっているペットのことを考えると、十分に応えているといえない飼主さんも多いのではないでしょうか?

ただ、私は、ペットがくれる一番の「宝」は、「命の大切さを教えてくれること」だと思っています。

以前、日本中を騒がせた神戸連続児童殺傷事件の犯人である少年(当時)は、あの事件を起こす以前には、動物虐待を繰り返していたそうです。
その後の彼の行為については皆さんが知っている通りです。(一部、冤罪だという話もでていますが、動物虐待の事実は間違いないようです)

動物虐待がエスカレートして、最終的には人間を傷つけてしまうという事件をよく耳にします。
最初は弱い物いじめだったものが、徐々に対人間にシフトしていってしまう時の精神構造というものを私は分かりませんが、現実にある話です。

何も私は動物達より人間の命のほうが重いと言っているわけではありません。
ただ、弱い立場の動物達を大切にする心が育まれてていれば、人間を傷つけることもしないのではないかと考えているだけです。
ですから、「ペットを飼うということ」は、「命の大切さを学ぶこと」だと思うのです。

先述した書籍には次のようなことも記述されています。

ペットの愛に裏切りという言葉はありません。
ペットは虐待されても殴られても飼主が好きなのです。
虐待されても別の飼主を探そうなんて考えません。

本当に、虐待されても殴られても飼主のことが好きなのかどうかについては、微妙な気もしますが、ここで大切なのは、「ペットは飼主を選べない」ということです。

あなたに飼われた時から、彼らはそこを永遠の住処と考えて暮らしていくのです。
あなたに飼われるというターニングポイントにおいて、彼らの意思は何も反映されていないということを肝に銘じて彼らを一生可愛がってあげて下さい。