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今日は、ペット美容室におけるトラブルについてお話します。

ペットの毛をカットするなどを、トリマーさんに依頼することは、民法上の請負契約(ある一定の仕事の完成を約束すること)にあたります。
したがって、トリマーさんは、依頼者(飼主)の注文通りにカットするという義務を負っています。

問題となりやすいのは、「注文通り」カットしたのか?ですね。
例えば、「短くしてほしい」と依頼しただけであれば、短くするだけでOKですね。仮に、飼主さんのイメージと違う短さだとしても、トリマーさんは「短くしてほしい」という依頼には応えていることになります。

例えば、雑誌の切抜きなどを持参して、「このようにカットしてほしい」と具体的に依頼した場合は、その写真のイメージと異なるようなカットであったら、写真のイメージ通りにしてもらうまで、カットし直すようにトリマーさんに要求することができます。
仮に、短くカットしすぎて依頼通りのカットにすることが困難になってしまった場合は、契約内容を実現することは不可能ですから、その場合は契約を解除して代金の支払を拒むことができます。

尚、「可愛くしてください」というような依頼は、「可愛い」という感情は人それぞれですから、飼主さんがいくら「可愛くない!」と言っても、トリマーさんが「可愛い!」と思えば契約は実現されたものとみなされると思われますので、後々のトラブルを避ける為にも、飼主さんは依頼時にできるだけ詳細なイメージを伝えるようにして下さい。