長野県松本市の行政書士です。松本市 行政書士 岩城行政書士事務所 |相続,遺言,成年後見,内容証明,農地法関連許可申請,建設業許可,風俗営業許可など法律問題はお気軽にご相談ください。

新たな悪質商法のようです。

私は全く知りませんでしたが、最近は”ドロップシッピング”なるものが流行っているようですねえ。
だいたい、私なんてドロップショッピングだと思ったぐらいですから・・・。(小さい”ョ”はいらないようです)

でね、そもそもドロップシッピングって何?って話なわけですよ。(ご存知の方にとっては、「何を今更」って感じでしょうけど)
ちょっと調べてみました。

1ページで分かる日本型ドロップシッピングとは?
図解つきで非常に分かりやすくまとめられています。

要するに、”実店舗のないショップ”。

HPを作成してネットショップを開業し、客からの注文が入ったらメーカーに注文する。
在庫をかかえないわけですから倉庫もいらないし、店も無くてもいい。
ネット時代に生まれた新たなビジネスというわけです。

まあ、そのこと自体はありえる話ですよね。これだけインターネットが普及しているわけですから。

では、今日の本題。
”ドロップシッピングで騙される”とはどういうことでしょう?
勘違いしないで欲しいのですが、決してショップが悪質ということではないです。
10月7日付のJ-CAST NEWSに掲載された記事によると、

~「月商800万円」という甘い罠 「ドロップシッピング」に悪徳業者~
在庫を持たずにネット上で商品を販売する「ドロップシッピング」を副業として始める人が急増する一方で、「月商800万円稼げる」「1日15分から稼げる」などとうたう悪徳業者が出現している。中には、1人で数百万円も損をした人も出ている。一度支払った契約金を取り戻すことは難しく、泣き寝入りするしかないのが現状だ。
ということらしいです。
もう少し詳細に見てみると、
「ホームページ開設等費用130万円を銀行から借りて支払った。3カ月で元がとれると言われたが、利益は1500円のみ。業者と連絡が取れない」
契約時に75万円を支払ったという別の男性(20歳代)は、利益がないので返金を希望している。当初、販売する電気製品を低価格で卸してくれるという話だったが実際には卸値が高く、他の店の販売価格よりも高額になって売れない。契約書には卸価格の記載はなかったという。


この詐欺の一番の問題点は、契約者(騙された人)が、事業主として契約しているところにあると思われます。
消費者ではないのでクーリングオフがきかないですから。
この辺が契約金取り戻しが困難であることに繋がっているのは間違いないでしょう。

また記事によると、この「月商800万円稼げる」「1日15分から稼げる」とうたう業者がは、「ヤフー」や「グーグル」のスポンサーサイトとして載っているそうです。
「この業者なら大丈夫だろう」って想像してしまいますよねえ。

ということは、悪質な業者であるかどうかを見分けるのが難しいってことになってしまいます。

ドロップシッピングの草分け的存在の会社の社長さんによると、「基本的にドロップシッピングは無料。だから契約金を要求された時点でおかしい」と述べています。
この辺りが見極めの肝になるのかもしれません。
冷静になって考えれば、契約金(会費なども含む)が無料であれば、HPを自分で作成できれば、初期投資は無料です。

「これで大丈夫か?」
何度も何度も考えてみてください。