皆さん、「コホート研究」って言葉をご存知ですか?
まだ最近始まったばかりの研究ですが、特定の地域や集団に属する人々を対象に、長期間にわたって健康状態や生活習慣などを調査するものです。
今回、佐久で行われた集団の眼科検診のお手伝いとして、私も初めて参加してきました。
今回眼科検査では、眼底写真に加え光干渉断層計(OCT)を行いました。
この検査で、緑内障や加齢黄斑変性などの疾患を見つけるのに役立ちます。最近テレビなどでもよく取り上げられるようになってきたので、知ってる方も多いと思いますが、早期発見により進行を遅らせ、失明を予防できます。検診で異常が見つかった方は、早めの眼科受診をお勧めします(^^)
長期間、特定の地域の検診を続けることで、遺伝的要因を見つけ、疾患の早期発見にも効果が見られると思います。皆さんも、検診は積極的に参加しご協力よろしくお願いします(^^)
今回一緒に検査させて頂いた、慶応大学の結城先生です!!ありがとうございました!
はじめまして。
今年の4月から松田眼科で働かせていただいてる視能訓練士のSです。
3月に国家試験を合格したばかりの新社会人です!!
毎日、初めての経験に少し緊張しながら働かせてもらってます(>_<)
日々、患者様から優しく声をかけていただき逆に元気をもらっていますが、私も早く仕事になれてみなさんに元気なってもらうお手伝いが出来るように頑張りますのでどうぞよろしくお願い致します。
さっそく前月に名古屋で行われたコンタクトレンズ研修に行かせていただきました。
コンタクトレンズの種類やケア方法、検査の仕方などを学んできました。
自分自身コンタクトレンズを使用しているのですが初めて知ることも多く勉強になりました!!

最近はコンタクトレンズもインターネットで購入できますよね?
しかし!!
コンタクトレンズは度数だけ合ってれば良いというわけではなく目のカーブもとても大切なんです。
人によって目のカーブは異なるので、カーブが緩すぎたりきつすぎたりすると瞬きでレンズがずれてしまったり違和感があったりしてしまいます。
なのでコンタクトレンズ購入の際には眼科で検査をうけてフィッティングもみてもらい自分の眼や目的にあったコンタクトレンズを選ぶようにしましょう!!
先日行われた第5回東京眼科アカデミーに出席してきました。
その中の、慶應義塾大学医学部眼科学教室教授 坪田 一男先生の講義で興味深いお話がありましたのでご紹介いたします。
白内障手術にはアンチエイジング効果がある!

ある有名な研究で、歩行スピードが速い人ほど寿命が長いとの結果が報告されています。
白内障患者さんの歩行スピードを調査したところ、年齢に伴い歩行が遅くなるのですが、白内障手術によりスピードが改善することがわかりました。
白内障手術により視力が改善、それによって転倒の恐怖や危険が減少し、自信も回復して歩行スピードが改善することが考えられます。
歩行スピードが上がると生活習慣改善、運動機能が増強して健康寿命が延長するという、眼科の治療がアンチエイジングにつながるという我々にはとても期待が持てるお話でした。
抗加齢医学の実際というセミナーで、ゲストの石田純一さんのトークがありました。
現在57歳だそうですが、本当に若く見えてかっこイイですね。
小一時間のトークでしたが、教養があり、お話も上手で聴衆を飽きさせませんでした。
健康意識がとても高く、ほとんど毎日ランニングをして、食事にも大変気を使っているそうです。特に塩分摂取には気を使い、焼き鳥屋に行っても塩を半分にしてもらっているそうだとか。また低GI食はインスリンの分泌を抑えるなんて専門的な知識もあり、100%セモリナ粉のパスタが良いと言っておりました。
トークの中では、「不倫は文化」の名言で仕事を一時干された話もありました。しかし「その時の失敗がまた次のチャンスをくれた。」と今は記事を書いたスポーツニッポンの記者に感謝していると言っていました。
最後に「勇気、元気、やる気、根気、本気。」などといった言葉を挙げられ、人間は気持ちが大切なことを強調されていました。半分冗談でしたが、「色気」も気のひとつ、外見に気を使うこともアンチエイジングにつながることを話されていました。
先日、横浜で開催された視能矯正学会にスタッフ4人で参加してきました。

移動日の土曜日は、あいにくの暴風雨で翌日の天気も心配でしたが参加当日はとてもいいお天気になりました♪
講演内容は、最近良く聞くようになった3D映像による人体への影響や、小児の視力検査などたくさんの興味深いお話を聞くことができました。
その中でも皆さんの親しみやすい話題として、コンタクトについて聞いたことをご紹介します。コンタクトレンズは身近なもので、最近では小学生から使用している方も増えてきました。
実は、コンタクトレンズは目にとても負担になっていることを知っていますか?
しっかり取扱いを守っていれば安全ですが、誤った取扱いをすることで重篤な眼疾病を起こす要因になります。
当院でコンタクトを初めて使用する方に説明をしていますが、皆さんももう一度おさらいしてみましょう!!
1、 装用時間・装用方法を守る
2、 レンズをこすり洗いする
3、 ケースも毎日洗い、3カ月に1度交換する
4、 眼の状態が良くないときは眼鏡にする
5、 3カ月に1度の定期検査
これらの事を守って、快適なコンタクトライフを過ごしましょう(^^)☆
こんにちは。初めまして、スタッフのOです。
9月より、松田眼科でお仕事をさせていただいています。医療の現場で働くのは初めてですが、「今の私にできることを、精一杯!」を信条として日々働いています。どうぞ宜しくお願いします。
さて、「アロマテラピー」をご存知でしょうか?日本語にすると「芳香療法」となりますね。
そうそう、「アロマテラピー」と「アロマセラピー」は違うの?と思われる方もいらっしゃると思いますが、「アロマテラピー」はフランス語読み、「アロマセラピー」は英語読みという違いだけで同じものです。
私Oは、ナード・アロマテラピー協会認定 アロマ・アドバイザーの資格を持っていることから、今度医院内でアロマテラピーを行うことになりました。
ナード・アロマテラピー協会では、アロマテラピーを“植物精油を用いた、健康管理法および療法”と定義しています。
心地よい香りは、心や体をリラックスさせたり、元気にさせてくれたり、毎日の生活を豊かにしてくれるものです。私自身も落ち込んだり、悩んだり、疲れたり、元気のない時、アロマに助けられています。
ほんの少しでも、当医院に来られた患者さん、そのご家族の方の“助け”になれたら…。
待合室、診察室にアロマディフューザーを置くことにしました。自然の芳香で、診察までの待ち時間が少しでも快適になるといいな…と思っています。また、精油には空気を浄化する働きもあると言われていますので、風邪が流行るこれからの季節には効果があると期待しています。
ただ今、何種類かの精油をブレンドして、オリジナルの香りを作ろうと奮闘しているところです。

~品質の確かな精油を選択し、優しい空間を作ります~
<現在使用中の精油>
☆オレンジ・スイート…爽やかで甘くフルーティーな香りで、気分を明るくリフレッシュさせてくれます。
☆ブラックスプルース…清涼感と苦みのある森林の中にいるような香りが、心を元気にさせてくれます。
☆ユーカリ・ラディアタ…爽やかで清々しい香りで、沈んだ気分を元気にさせてくれます。
☆ラベンダー・スーパー…ラベンダーの中では、すっきりとした甘い香りで、心の疲れを癒してくれます。
先日、韓国で眼瞼手術、屈折矯正手術を見学、研修する機会がありました。
眼瞼手術では下記の3施設を訪問させていただきました。
Samsung Eye Expert Clinic
I-Line PLASTIC SURGERY & AESTHETIC CENTER
Dr. Jae-Ho Lim
MEPS Myoung Eye Plastic Surgery Dr. Woong C Choi
ドクターは皆さん経験豊富で米国留学などの経験もあり、第一線でご活躍されて方々でした。日本からも多くの先生方が見学に来られていると伺いました。
韓国では美容に対する意識が高いことから若年層の患者さんが多く、沢山の方が眼瞼の形成手術を受けています。訪問したクリニックでは、眼瞼下垂、重瞼などの手術を見学したり、レクチャーを拝聴したりしました。
また、Myeougdon EYE CENTERにて、屈折異常、また老視に対するレーザー手術を見学させていただきました。老視に対する手術に関しては、ますますの高齢化社会を迎える日本においても、今後少しずつ広まっていくことが予想されます。
I-Line PLASTIC SURGERY & AESTHETIC CENTER
Dr. Jae-Ho Lim(医学博士・高麗大学教授・仁濟大学教授)
I-Lineクリニックでは、眼瞼の手術および美容治療であるPRP療法-自己多血小板血漿注入療法-の見学をさせていただきました。
PRP療法とは…自己血液を使った再生医療のひとつで、本来人間に備わった自然治癒システムを最大限に利用する医療のひとつです。I-Lineクリニックでは、皮膚の若返りを図る治療として、こちらの療法が行われていました。
スタッフWです。
さて、私は8月27日に信州大学で行われたICLS信州セミナーに参加して参りました。
このセミナーでは、「突然の心停止に対する最初の10分間の適切なチーム蘇生を習得する」という目標で6人1チームの実習が行われました。
前半は心肺蘇生法(心臓マッサージ、人工呼吸)やAED、救命処置に必要な専門的な器具の使い方などの基礎実習、後半は前半に学んだことを応用してのシミュレーション実習です。最後は実技テストもありました(涙)
1日でコース目標を終えなければならないので、分刻みのスケジュールで(インストラクターの方はストップウォッチを持って項目毎時間を計りながら教えていました)濃厚な1日となりました。
いざという時に学んだことを生かせるよう、これからも精進です。
ところで9月9日は救急の日ですね。皆様は、時々消防署などで行われている救命講習会に参加したことはありますか?
救命講習会では医療従事者ではなくてもできる、基本的な心肺蘇生法やAEDの使い方などを教えてくれます。
最近ではAEDも少しずつ普及し、色んな場所で目にするようになりましたが実は使い方を知らないという方も多いはず。
一度、講習会に参加してみるのも良いのではないでしょうか。
コメント(院長)
ちなみにWさんは、国家資格を有する救急救命士です。
いざという時には頼りにしています。

甲状腺眼症(バセドウ病眼症)の症状は年齢によって異なった傾向を示します。
40歳以下の方には眼球突出と眼瞼後退といった外見に影響する症状が出やすいものの、複視や視力障害を生じにくい傾向があります。
眼球突出は眼窩内の脂肪の増加により、眼球が前に押し出されます。
眼瞼後退は瞼を上下する筋が収縮し、特に上瞼が上方に引っ張られることにより、上瞼と黒目の間から白目が露出してしまう症状がでます。(下図参照)
眼瞼後退は外見の変化やドライアイに影響する症状ですが、視機能に影響がないので積極的な治療の対象になりにくい症状でした。
この症状に対し、近年試みられている治療法をいくつかご紹介いたします。但し、これらの治療は健康保険で認められているものではありません。
①ルミガン点眼液による眼瞼後退に対する治療法
以前はグアネチジン点眼液が眼瞼後退に用いられていた時期がありましたが、現在は製造中止になっており、ルミガン点眼液の有効性が示唆されております。
もともとは緑内障治療薬ですが、この点眼液の使用により眼窩内の脂肪の減少が発現します。正常な方でも点眼を行うと、眼瞼の脂肪減少によりくっきりした深い二重瞼になることがあります。
②ボトックスによる治療法
通常、ボトックス(ボツリヌス毒素製剤)の眼瞼注射は眼瞼痙攣の症状に行われ、保険も眼科領域では眼瞼痙攣、片側顔面痙攣に適応があります。近年、一部の甲状腺専門施設では、眼瞼後退に対してもボトックスの注射が試みられるようになってきました。
眼瞼(まぶた)を挙上する上眼瞼挙筋の作用を薬剤で減弱させる治療法です。
但し、発症初期でないと有効性は少なく、効果が強すぎると眼瞼下垂が現れる場合があります。
以上はまだ普及した治療法ではありませんが、有効性を示唆する報告があります。
6月25日、26日と硝子体手術ビデオセミナーに出席してきました。このセミナーには毎年出席しており、硝子体手術のupdateな情報が得られます。
一般の方には硝子体手術は、白内障や緑内障手術などの他の眼科手術とくらべて馴染みの少ないものかもしれませんが、近年は適応が拡がり、多くの疾患の治療に用いられております。
簡単に言いますと、水晶体の後方にある硝子体内に細い器具を挿入し、硝子体を切除、除去した後、いろいろな操作を加えて網膜・硝子体疾患の治療を行う手術です。対象となる代表的な疾患には、糖尿病網膜症(硝子体出血、増殖性変化、黄斑浮腫を伴うもの)、網膜剥離(一部は強膜バックル手術が第一選択)、硝子体出血、外傷、眼内炎、黄斑疾患などがあげられます。近年では、黄斑円孔、黄斑上膜、黄斑浮腫など、黄斑と呼ばれる網膜中心部の病気に対する手術が増えてきています。
最近の硝子体手術では使用する器具がより細く、繊細になってきました。従来の20Gという器具の太さから、23G,25Gといった細い注射針程度の太さの器具の手術に移行してきており、より侵襲の少ない手術が可能になってきております。
20G:外径0.908mm
23G:外径0.600mm
25G:外径0.507mm

↑硝子体手術に使用する25Gプローブ
23G、25Gの器具を用いる硝子体手術は、小切開硝子体手術と呼ばれています。