10/10/07

人民裁判

 万年体調不良の奥村副理事長のお後を受けます、完全無欠の健康体(左腎に石持ち)の木曜ブログ担当、牛越です。本日も宜しくお付き合いくださいませ。

 奥村副理事長から小田原の全国大会の写真レポがありましたが、えっへん!卒業予定者の私も小田原・熱海を堪能してまいりました。オフィシャル体重0.1トンの上條隆章君の運転するランボルギーニ・エスティマ(ハイブリッド)に淺川貴央君と一緒に乗せてもらいまして、一泊二日の卒業旅行、上條副会長には大変お世話になりました、この場を借りて御礼を申し上げます。
 で、好き勝手な振る舞いが大目に見てもらえるこの機会に、淺川君といろいろ遊ばせて頂きましたが、二日目の午前中は熱海の堤防で魚釣りをしてきました。


 淺川君は初めての魚釣りなのに四尾も釣り上げまして、経験者の上條副会長と私はボウズ。釣れなかったのは残念ですけど、随分久しぶりにのんびり釣竿を振り回して、良い休養となりました。
 小田原全国大会の様子は後日、広報国際アイデンティティー委員会から御紹介があろうかと思いますので、どうぞお楽しみに。

 さて、この頃「検察」が熱い様でございます。
 ①我が国領海を不法に侵し我が国の海上保安庁船舶に体当たり攻撃を仕掛けた中国人船長が、検察官の「高度に政治的な判断」によって不起訴となったり、②特捜部の検察官が証拠のフロッピーディスクを改竄したり、かと思えば③検察審査会に再三「不起訴不当」の判断を下されたり、身から出た錆ではありますが、まさに踏んだり蹴ったりの熱さの様で、御愁傷さまではございます。
 それぞれの案件について「検察」というくくりで捉えると整理はしやすいのですが、個々に見ていくと、それぞれの問題の本質はまるで別のところにあるようでして、本当は「検察」で一くくりにして大騒ぎするのは適当ではないのかもしれません。
 ①中国のオンボロ漁船の一件は、政治が外交問題のスケープゴートに那覇地検を利用した、というのが事実なのでしょうから、これは純然たる政治の問題なのだろうと思います。
 ②証拠の改竄の一件は、検察行政全体の問題というよりは、大阪地検特捜部の組織の問題であったのでしょう。
 ③検察審査会の一件については、捜査・公訴の専門家が罪に問えないと判断した被疑者・被告人の利益に帰すべき問題を、国民主権の範疇(刑事司法に対して国民のコントロールを及ぼそうという意味で)に処理しようとすることと言えますから、ある意味で政治マターと言えますでしょう(もともとが政治家を起訴するしないの問題ではありますが)。

 少し整理してみると、「検察」を隠れ蓑にした政治案件ばかりである、そんなことも言えるのかもしれません。
 我が国の統治機構は、これほどまでに出鱈目であったのかと、ほとほと残念に思えますのですが、昔からこうだったのか、それともこの頃こうなったのか、どうなんでしょうかねぇ・・・。
 「脱官僚支配」なんて言葉はもう使い古された感が芬々とするこの頃ですが、一国の統治機構がここまで出鱈目なことになるのなら、官僚の皆さんにもう暫くしっかり頑張ってもらう方が好いのかな、そんな風にも思われます。
 こうした国情を「どげんかせんといかん!」と憂うる時、柔道の金メダリスト風情に一票を入れていて良いのかどうなのか、候補者を揃える当の政治家も考えるべきでしょうし、票を投じる私たちもいくらか真剣に考えるべきなのかもしれません。
 どんな立派なマニュフェストを掲げてみても、それをやり抜く能力の無い人間に任せていたら、それこそ絵に描いた餅、なのでしょうから・・・。
 内憂外患の秋は深まるばかりのようでして・・・。

 金木犀の香る天高く馬肥ゆる秋、ますます元気を出して頑張ってまいりたいところです。本日も相も変わらずにっちもさっちもまとまりませんが、そんなところでまたの御目文字まで。

アイデンティティー育成室
担当副理事長 牛越 愼太郎