三役ブログの火曜日担当、堀川です。

最近のお気に入り。
それは、ハーバード白熱教室を見ることです。皆さんご存じですか?

かのハーバード大学の歴史上、履修学生の数が最高記録を更新した授業、それが、マイケル・サンデル教授の授業「Justice(正義)」で、その授業は毎回1000人を超える学生がぎっしり埋まってしまうとのこと。あまりの人気ぶりに大学では授業非公開という原則を覆し、この授業の公開に踏み切り、世界的に話題となっています。



サンデル教授は、日々の生活で直面する難問において、自分ならどうするか、何が正しいのか、そしてその理由は?と次々に質問し、学生の中で活発な議論を生み出し、その判断の倫理的正当性を問うていきます。絶対的な答えのない命題に対し、各国の優秀な頭脳をもつ学生達が、意見を戦わせ繰り広げられるこの授業は、「ソクラテス方式」の授業スタイルとして、最高の実例と言われています。



これが実におもしろい!
以前、ブログに記載した我がPCのデュアルモニターの片面には、いつもその映像が流れているくらい、はまっています。


サンデル教授は、こう述べていました。

「ハーバードのJusticeの講義では、公明な哲学者の思想を教えていますが、その方法として哲学者の思想を現代の問題に結び付けるように心がけています。つまり、学生や一般市民が普段持っている意見や確固たる信念を刺激し、道徳的で政治的な論争に結びつけるのです。対話型の授業をする理由は、学生達をそれぞれの学びや教育に巻き込むためです。最高の教育とは、【自分自身で考えることだ】という強いメッセージを送りたいのです。どうやって質問し、反論し、議論を挑むか。その方法を学ぶことなのです。反論し、議論するその相手は自分の教授であり、偉大な哲学者でもありえるのです。」※NHK ハーバード白熱授業@東京大学 放送より抜粋


今年1年の終わりの時期に、このような番組を見ながら色々な事を感じています。
今年、自分がやれた事、やれなかった事、賛同できた事、できなかった事。応援できたこと、できなかった事。仕事やプライベート、そしてこのJCにおいての様々なドラマが走馬灯のようにかけめぐります。

多くの時間を費やし、様々な意見をぶつけ合ったその先にあるもの。その議論や準備の過程では見えなかった事は、時間がすぎればそれがどのような結果になったのか事実として残るわけですが、何が正しくて、何が間違っていたのか。 それらを引き続き議論することも大切ですが、その当事者がそれをどのように捉え、次に生かしていくのか。【議論】の授業を見ながら、時にそれが一番重要であるのかなとも感じました。

会社でもこのような団体においても、それぞれのおかれた立場によって、ある種必然的に発生する異なる見解をぶつけ合い、着地点が見えない事は多々あります。しかし、その相手がお互いの共有している目的や目標の実現に向けて、結果的にモチベーションが高まっていれば、それはお互いに喜ばしいことですよね。だからこそ、この一年、仕事やJC等において、自分自身の意見に耳を傾けてくれた様々な方に感謝しつつ、お互いにとって共通の目的・目標の実現にむけてさらにモチベーションを高めています。


自分にとっては、JCもあと2年しかない。在籍中にやってみたい事も日々増えています。そんな自分の意見を聞いてくれる相手がいるからこそ議論も成り立つわけで、その聞いてくれる仲間達と集えるのは、あと2年しかないのかと実感する今日この頃です。そのあっと言う間であろう2年を、副理事長という職まで経験させて頂いた感謝をもとに、仲間達の意見を真剣に耳を傾け、共に歩んでいきたいと思います。

と、ここまで書いて、あらためて、我が心の師匠、植樹の神様である宮脇 昭先生の言葉が脳裏をよぎります。


「議論の時代は終わった-。 さあ、木を植えよう。」


本質の議論の積み重ね、そして準備や実践へのフットワークの軽さ。仕事でもJCでも、プライベートでも必要な事ですね。
自分は、“家庭”をもつことへのフットワークの悪さ、それを改善する必要がありそうだ 笑

白熱教室を見ながら、色んな事に気づかされて楽しんでいます。
最後に、皆様1年間、更新日未定な火曜日ブログ、そして皆様には違和感のある?私がみる景色にお付き合い頂き、有難うございました。またそんな奇特なブログをブックマークしてくださっていたという読者の皆様、有難うございました!