松本青年会議所「委員会活動ブログ」

委員会活動ブログ

皆さん、お元気ですか?

総務政策発信委員会イインチョの井上です。
PM2.5よりも怖いPM0.5があるそうですが、この時期目下我々を苦しめているのは花粉です。

4月に入りいよいよ55周年式典事業の骨子を造り上げていく時期に突入しました。
それぞれの役割分担において部会ごとで企画していくわけですが、三人集まれば文殊の知恵と言いますので、一人でも多くの意見やアイディアを拾っていく、そんな機会を持って進めれば内容も深いものになるに違いありません。新年度が始まり3ヶ月経って若干お疲れ気味な気分になりがちですが、このまま馬車馬の如く駆けていきましょう。

さて、本題に移りますが、我々青年会議所がセレモニー時に全国共通で唱和しているのがJC宣言文綱領ですね。

JC宣言
日本の青年会議所は
混沌という未知の可能性を切り拓き
個人の自立性と社会の公共性が
生き生きと協和する確かな時代を築くために
率先して行動することを宣言する


綱領
われわれJAYCEEは
社会的・国家的・国際的な責任を自覚し
志を同じうする者 相集い 力を合わせ
青年としての
英知と勇気と情熱をもって
明るい豊かな社会を築き上げよう


我々はこれを当たり前のように唱和をしていますが、綱領については1960年12月に制定されて以来一度も変わることなく受け継がれていますが、今の宣言文は2001年に制定されたものでそれ以前には過去2回宣言文が作られてきたのです。

1970年に決議された初代JC宣言文はこちら

JC宣言(’70年)
理性と法による社会の秩序を確立し
個人の創意と公正な競争を通じて
経済の発展を実現し
隣人の幸せを願う者が正しく報われる
民主主義社会の達成を誓い
民族の気概を結集して
日本の平和と独立を守り
人間性への信頼こそすべての国を結ぶ
きずなであることを確信する


当時、綱領『明るい豊かな社会を築きあげよう』あるいは定款第三条の『日本経済の正しい発展と福祉国家の建設を図る』という字句がいずれもあいまいであり、内容を再検討して現代に要請されるJC運動の目標をより明確に打ち出そうということになった結果、5つの問題を盛り込んだ宣言が考えられました。

第1は、社会正義の問題
第2は、経済体制、すなわち自由経済をいかに守るかという理念
第3は、政治体制、民主主義に基づく体制の維持
第4が、文明発達の中での人間尊重をどう盛り込むか、
そして最後の第5が日本の独立と国際協調の問題


JCIクリードのようなキリスト教的表現を除き、「国際社会の中の日本そして民主主義」というコンセプトが色濃く出ているのが特徴的な宣言文だと思います。

70年代といえば、2度にわたるオイルショックがあったものの高度成長から安定成長で日本経済が大きく成長し世界第2位まで上り詰めた世代ですが、米ソ中心とした自由民主主義と社会主義とのせめぎ合いは続き世界は不安定な様相を呈していた頃に、この宣言文は創り上げられたのです。

こうした時代背景を理解すると、宣言文にどのような想いが込められているのか、ということも何となく理解できるのではないでしょうか。

それでは、次回「その二」でお会いしましょ。

それまで、皆さん、さよなら、さよなら、、、、さよなら!

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