先月26日、好天の中刈り取られはぜに掛けられてから約2週間、おいしいお米の条件「ほどよい水分、ほどよい乾燥」の期間を経て今日はいよいよ脱穀の日です。 ![]() ・はぜから稲の束を外して脱穀する平林さんに渡す人 ・脱穀して積まれた藁を散らかす人 ・はぜを壊してはぜ棒を何本かにまとめて縛り、片づける人 ・穫れた籾の入った袋を協力して軽トラまで運ぶ人 分担ではかどる作業 ![]() 次々 運ばれる籾袋 ![]() こうして作業は手順よく進み子供たちの体験授業は約1時間で無事終了しました。 その後収穫され軽トラに積み込まれた籾は、水土里ネットの職員によってそのまま「ライスファーム野口」まで運ばれ精米されました。 5aの田んぼで、籾261Kgを精米したら白米で192Kgとなりました。これが今年の全収穫量となり、白いお米を見てなぜかほっとしたところです。 農作業は常に天候に左右されることが多く、年間を通じて常に空を見上げてきました。特に秋は雨が降ったり続いたりすると作業ができなく、また台風シーズンとも重なる時季でもあり自宅の農作業より心配な一年でした。しかし、こうして多くの皆さんの協力のもと無事収穫の日を迎えることができました。 また子供たち一人一人にとってもこの体験授業を通じ、色々に実り多き秋であって欲しいと感じました。 |
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大きな台風の接近情報が報じられ、何回となく空を見上げては「あの雲が怪しい。風向きが変だ。」と気をもみながら迎えた今日は大町西小学校5年生の稲刈りです。 ![]() いずれも多分初めて鎌を持つ子たち、成長した稲に触れる子、そして風に波打つ穂の美しさに改めて声を上げる子など…。先生の指示に従い、各クラス毎に植えられた稲の筋通りに並び、一株一株丁寧に刈り取っていきます。 初めての稲刈り ![]() しっかりひもで縛って ![]() 多忙の中駆けつけてくれた倉科理事も「やあ、子供たちの大勢の力はたいしたもんだね」と、作業にだんだん慣れて上手に刈り取って行く子供たちに声を掛けてくれていました。 刈り取った稲はひもで縛りはぜの周りに集められます。そして一束ずつ掛けていきます。ちょっと稲の埃をかぶりながらなんとか掛け終わりました。 仕上げははぜに掛けて… ![]() いつも稲の様子を気にかけてくれている田んぼの持ち主の平林さんが、数日前にあらかじめ稲を掛けるはぜを作っておいてくれ、そのおかげで随分時間の節約ができました。 秋の収穫作業の第一段階はこうして終わり、刈り取られた後の大きな稲株は苗が順調に成長した証です。 稲の顔色を見て病気になっていないか、肥料は足りているか、雨風の強い日は倒れていないか、水は充分かと一年を通じていろいろな人に見守られてきた田んぼには多くの実りの種が満ちていました。 |
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先日、イベント会場でお披露目された案山子たちが市役所正面入り口沿いのフェンスに登場しました。 一般的に役所といえば、忙しく用件を済ませ通り過ぎるところなので、果たして訪れるどれだけの人が案山子を見てくれているか正直心配でした。ところが、わずか朝の30分足らずの間に声かけをした全員から感想をいただくことができました。 どうやら案山子たちは、思った以上にその魅力を発揮しているらしいことが分かりました。 まもなく9月というのに今年はまだまだ夏の暑さが残っています。朝から30度を越す暑い日差しの中涼しい顔をして、激しい夕立、雷に踏ん張り、アルプスから吹いてくる夕暮れの風にホッとしながら訪れる人たちに、それ以上の優しい気持ちで案山子たちは今日も立っています。 |
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去る8月25日土曜日、第13回ふれあいイベント「土・人・水」が越荒沢堰親水広場において行われました。 開会式では福嶋理事長の挨拶に続き、多忙な行事日程のなか作業服姿で参加の当協議会会長の牛越大町市長から、「この北アルプスを源とした大町市の流れは、古くは鎌倉の頃より現代に至るまで、特に昭和20年代の大改修に見られるように、その時代に合ったさまざまな改修が行われてきました。その結果、貴重な用水が地域全体に網羅されることとなり今日に至っています。そして農地を潤し、また人々の飲料水として、さらに地域の防火用水としてさまざまな生活の源となり、清らかで豊かな水資源としての役割を充分果たしてきました。 しかし、最近の若い世代には水に対する関心が薄いように見られ非常に残念に思っています。是非今日のこのイベントを機会に用水の大切さを知ってもらい、先人たちが守ってきたこの貴重な財産を守り受け継いでいってもらいたいと思います。」等の貴重なお話がありました。 この後、各作業の担当責任者から今日の日程、内容についての説明等があり、もう既に汗ばむ暑さになっていることからくれぐれも水分補給しながら進めてくださいとの再三のお願いがありました。 その後、昨年度からイベントのメニューのひとつとなった案山子コンテスト応募作品を飾ってある前に一同が集まり記念撮影をしました。 がんばる案山子と一緒に一日を! これぞと思った案山子への投票、越荒沢堰及びせせらぎ水路周辺の草刈、広場の草取り、更に今年は切り倒した樹木をチップにしてあずまや周辺に撒くという作業が加わりました。大町市生活環境課の協力で機械が設置され、切り倒された雑木は見事に再利用されました。続いて既に到着し子供たちが楽しみにしていた魚のつかみ取り等・・・。 初登場!木材チッパー そして清流に放たれるときを待つ岩魚の稚魚。集まった子供たちの手で魚たちは放流されました。 越荒沢堰本流への放流はこの川がきれいである証であり、いつまでもという未来への希望でありこのイベントの趣旨でもあります。 「いつまでも魚の棲める川」を願って イベント終わり近く大町西小学校5年生が取り組んでいる、米作り体験事業の様子を写した写真展の前で案山子コンテストの投票結果が発表されました。 最優秀賞には県のマスコット「アルクマ」くん、他優秀作品には昨年最優秀だった作者のスナイパー!細部にまで動きを取り入れた作品、もう一点は今年初参加の「ポイ捨て禁止!」これまたリアルでびっくりするような素晴らしい作品。他の作品もアイディアといい作りといいさすが!と思わせる個性豊かに表現されているものばかりでした。 なおこの後案山子たちは市役所に運ばれ、訪れる市民の皆さんに見ていただくことになります。 暑い中、更に熱い皆さんの気持ちでイベントは日程の全てを終了し、広場は再び静かな憩いの場所となりました。 爽やかな川音と深い緑が美しい広場に |
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