大町市土地改良区「水土里ネットおおまち」越荒沢堰

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水土里ネット おおまちからのお知らせ

イベントのご案内やイベント報告などをお伝えします。

  大町バイパスを大町駅から北へ向かい、消防署の交差点を西に折れ大町西小学校正門をを過ぎると家々の間に田や畑が多くなります。そのなかでひときわ目立つ田んぼがあります。
 案山子です!さまざまなスタイルの案山子たちが一枚の田んぼを囲むように立っていました。
 個性的と言えば個性豊かな、いずれも劣らぬユニークな力作ぞろい!大町西小学校5年生の共同作品です。
 今、水田農家にとっては稲の穂が出る非常に大事な時期を迎えています。出てくる柔らかい稲穂を害虫や鳥たちから守らなければなりません。 そして、秋の取り入れの時期まで、案山子達は連日続く猛暑の日はちろん、雨の日も風の日も子供たちの水田を見守り続けます。
 かつては、どこの田んぼにも毅然とした態度で当たり前のように立っていましたが、最近はあまり見かけなくなりました。案山子のイメージといえば昔は「へのへのもへじ顔」でしたが、近年の案山子たちは、表情も身に付けている物もかわいらしく、おしゃれです。ヘアスタイルだって違います。長い髪を編んでみたり下げてみたり‥子供たちの夢が表現されていました。
 隣り合わせの畑で野菜の収穫にいそしむご夫婦が、時折案山子に「暑いよなぁ 今年は特に暑いよ」などと話しかけているのを見ると、一瞬暑さを忘れる一陣の風のように「いい風景だな」と感じずにはいられませんでした。
 

           田んぼの周りに現れた案山子たち

案山子を募集します。

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第13回ふれあいイベント「土・日と・水」を開催します。

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 5月21日(月)午後2時、日本中が注目した何百年ぶりかの金環日食のあったこの日、少し汗ばむくらいの好天に恵まれたなか、大町西小5年生の米づくり体験の田植えが行われました。
 先週に引き続いての体験授業となった今日は、いよいよ苗を植えていく作業に入ります。種まきの際に指導いただいた、大町市土地改良区の平林、倉科両理事が多忙のなか応援に駆けつけてくださいました。
 まず、倉科理事から田植えについてのお話があり、続いて平林理事が実際に田んぼに入り、植え方を教えてくれました。
 両理事ともこの道何十年という大ベテランです。何よりも経験に基づいているので、お話も植え方も分かりやすく、子供たちは熱心に聴いていました。

            両理事のお話を熱心に聴く子供たち


 
        好い天気!みんなで力を合わせて植えていく

 説明が終わるといよいよ始まります。2クラスの子供たちは、それぞれ手に苗を持ち、田んぼの両側の畦に分かれて並びます。
 先日の代かきと違い、暗黙のルールが有るので、今日は少し慎重です。田んぼの両側からロープを張り、植える位置が決まると、その線に合わせていっせいに苗を植えていきます。一列が植え終わると、ロープを持つ子どもの「動かしていいですか?」と言う問いかけに、みんなで「いいです」と返事をし、ロープが等間隔で進められていき、苗を植えまた進みます。
 泥土の中に苗を置いていくという作業は、簡単そうに見えてなかなか難しく、体を折り曲げているのも子供たちにはちょっと大変そうでしたが、時間内に上手に植えることが出来ました。

               ホラッきれいに植えられたよ

 これで刈り取りの秋まで苗はここで育ち、子供たちに見守られそして見守り、共に成長していきます。
 苗が植えられた水田は青々として、がんばった子供たちの眼にも清々しく映っていたことでしょう。
 

日本各地で真夏日を記録した前日に続き、暖かな一日となった5月17日午後2時から、大町西小5年生が代かきを行ないました。
 水土里ネットおおまちの宮坂局長から今日の授業の目的等について次のような説明がありました。
「稲の生育には水と良質な土が欠かせない。その為には土を良く混ぜあわすことで、よりきめ細やかな土ができ、結果田んぼの水漏れも防ぎ水温もほぼ一定に保たれるという、稲にとって良好な水田が作られます。
 二つ目の目標は、土の表面を出来るだけ平らにして、田んぼの隅々まで水が均等に行き渡るようにすることが大切。地主の平林さんが、予めトラクターで代かきをしておいてくれたので、今日はその仕上げの作業となります。これについては、特に決まったやり方は無いので、皆さんはとにかく思いっ切り、田んぼの中を駆け回ってください。」
 子供たちは、お話が終わると畦際に各クラスごとに並び、先生の掛け声で一斉に田んぼに入りました。最初の一歩に躊躇する子も見られましたが、たちまちワーワー!キャーキャー!の喚声に変わり、汚れてもよい服装とはいえ、あっという間に泥だらけとなりました。
 まず子供たちは言われたとおり、四隅の高くなったところの土を団子にして低いところに投げます。低く水の溜まっていたところも難なく均されていきます。これが子供たちにとって、楽しくない訳がありません。

         代かき風景 ‥みんな一生懸命です





 次に全員で一列に並んでゆっくり踏んでいきます。子供たちの小さな足もこれだけ集まれば大きな力です。そして、次は田んぼの中を自由に、好きなだけ飛び回る!局長の話が良く理解されていることの表れです。

 仕上げは、ロープを付けた板を引いて進み平らに均していく。このときはちょっと慎重になっていました。
 そして完成! みんなの顔はどの顔も「がんばったよ」というように輝いていました。
 こうして、田んぼはいつでも田植えができる状態になりました。隣の育苗ハウスでは、冷たい風の中子供たちの小さな手で播かれた種が、青々とした苗にと順調に育っています。

         楽しかった!きれいな水でさっぱりします

 子供たちは田んぼから上がると、校内を流れる川のきれいな水で身体を洗いそのまま帰宅です。楽しい充実感のある帰り道になったことと思います。

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