ちょいワイルドコース稲倉城から戸谷峰途中まで | Home | 優勝しました!アドベンチャーレース 奥多摩大会
2012/03/30 20:19 | 印刷


写真左、赤岳山頂、次男のヒロと  
写真右上、横岳山頂  写真右下、ハギちゃん、硫黄岳山頂にて、中央の赤岳から左の横岳を経て

3月29日、絶好のコンデイション(快晴、無風)の中、恥ずかしながら雪山初めての私(八ヶ岳も)と次男のヒロ(岳に影響された)とリーダーのハギちゃんの3人パーテイで、八ヶ岳登山に行ってきました。
おとぎの国のような森の中を行者小屋まで歩き、そこでアイゼン装着です。見上げる赤岳は青空を背景にみごとにそびえています。本当に行けるのか?という不安感と、ヨッシャ行くぞ!という気持ち半々で歩き出します。
文三郎尾根の樹林帯をぬけ、ストックからピッケルに持ち替えると気分もグッと盛り上がります。
尾根道になり高度が上がってくると、左右は切り立ち、落ちたらおわりだろうな~、なんて思いますがアイゼンがしっかりと雪にくいこみ不安を忘れさせてくれます。
その後、クサリや岩場にビビりながらも行者小屋から約100分で赤岳山頂に何とか登りきりました。
お~!何て素晴らしい景色なんだ!
雲1つないなか、富士山が美しいシルエットを見せ、
南アルプス、御嶽山、はるか西には去年の夏に登った北アルプスがくっきりと見えます。
とにかくすべてが美しい~! 天国に来たようでした。
頂上には他に7~8人いたと思いますが、みなさん達成感と景色に見とれてすがすがしい、お顔をしていました。
そんな赤岳山頂でしたが、縦走を考えるとゆっくりもしていられません。私たちが1番早く頂上をあとにしました。
下りもおっかね~!
すべったら最期だな~とビビリながらへっぴり腰で下っていきます。
地蔵の頭まで来て、小休止、時刻は11時、スタートから5時間弱経過、このまま降りるか、横岳、硫黄岳をまわって行くか、作戦会議です。
はぎちゃんに言わせるとこんな絶好のコンデイションはめったにないとのこと、横岳にも(私の名前は横内です)なんとなく親しみがあるし、よし、行ってみるか!ということになりました。
しかしその時にはこれから始まる縦走が、あれほどものすごく、スリルとサスペンスと恐怖と快感にあふれたものになるとは考えていませんでした。
まずはトレースのない尾根沿いを登っていきます。
しばらく行くと、なんとすべって落ちたら何100mは止まらないであろう雪の斜面を、はぎちゃんが平然とトラバースしていきます。
おい!今日はこんなことするなんて聞いてねえよ!と思いましたが、そんなことは声にできず、こっちも落ちないように必死で雪の斜面をトラバースして行きます。
2番目のヒロも雪山は初めてですが、若いのか身が軽いのか、意外と順調についていきます。
しかし51歳のおっさんにはけっこうきつくなってきました。(はぎちゃんは41歳)
何とかトラバースをクリアしてホッとしたのもつかの間、今度は西斜面のカチンコチンに凍った岩場を下って行くみたいです。
ほんとおっかね~!人生最大のピンチ!
と思いましたが、もう行くしかありません。知恵と体力の限りを使い、アイゼンの先っぽを氷に食い込ませ、ピッケルを雪にさして、下って行きました。
距離にすると5mもないでしょうが、クリアした時の、やったぜ!感はもうたまりません。
そんな、おっかね~!感と、やったぜ!感をもう2~3回やって、1時間以上かけて、やっと横岳山頂のたどりつきました。
いや~素晴らしかった!というより、本当、生きてて良かった!というのが、横岳山頂での正直な思いでした。まさに命がけという感じでした。
昨夏もはぎちゃんに、ジャンダルムに連れて行ってもらいましたが、ヤバさ度は今回のが上回っていましたね。(どっこいどっこいかも)
そこから先は硫黄岳、赤岳鉱泉を経て、スタートの美濃戸まで戻って来ました。
トータル約9時間のコースタイムでした。
今回の山行をサポートしてくれた、はぎちゃん、本当にありがとうございました。
初めての山登りの、ヒロ、お疲れでした。
本当に素晴らしい自然と、たっぷりとスリルとサスペンス味わえた、味わい深い山行でした。
お付き合いいただき、ありがとうございました。

コメント
横さん素敵すぎます!(^^)!
そして赤岳~硫黄岳の冬山縦走羨ましすぎです...
天気もピーカンで楽しそう
ミノルちゃん、
アイゼンも手にいれたから早めにガンガンとお山にいくよ!
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