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病院の診療の5本の柱
 当院は診療、健診、訪問サービスの3部門で構成されています。そのうち診療部門では下記の5つが柱となっています。伝統的な分野をしっかり保持しながら、さらに高齢化に伴うフレイル(虚弱)の予防を重要なテーマとして新しい分野を開拓し、流行に惑わされない確かで安心・安全な医療をめざしています。今回この5つの柱について紹介します。

1、消化器病
2、腎臓病
3、心機能低下、足のむくみ
4、疼痛緩和
5、フレイル予防

  a.尿失禁治療と骨盤底リハビリ
  b.高次脳障害に対するボトックス治療
  c.訪問による診療、リハビリ、在宅看取り



最初の4つの柱は当院で伝統的に強い診療分野です。

1、消化器病
 内視鏡専門医と消化器外科医による内科と外科が協力した安定した治療を行なっています。約130年前、消化器外科中心の病院として開設した精神、技術を引き継いで診療しています。胃がん、大腸がん、乳がんを中心にがん治療も積極的に行っています。
2、腎臓病
 信州大学腎臓内科の協力を得、藤森理事長を中心に慢性透析センターを運営しています。筋力低下が進行しやすい疾患であり、多職種が関わっていかに予防するか工夫をしています。慢性腎障害の薬も開発されてきており、今後治療法の進歩が期待されています。
3、循環器病、足のむくみ   
 高齢化に伴い、慢性心不全患者が増えており、「心不全パンデミック」とも言われています。早期にこの状態を発見し、悪化させないことが大切であり、在宅診療を含めて予防と早期発見に重点を置いています。信州大学との連携のもと、常勤の循環器医が担当しています。また下肢静脈瘤を中心とした足のむくみ診療では20年以上の実績があり、レーザーまたは高周波による焼却療法を中心に最近ではグルー療法も導入しています。
4、疼痛緩和
 疼痛に対して麻酔科医による硬膜外麻酔などを中心としたペインクリニック、また消化器の医師も加わり、がん患者さんなどに対する緩和ケアを行なっています。長野県のペインクリニックの草分けである信州大学麻酔科の元助教授の萓場先生が約30年前に開設し、先生が亡くなられた後弟子である伊奈先生、里見先生が引き継いでくれています。   
5、フレイル予防
 近年の高齢化に伴い、5年程前から新たな柱としてこのフレイル予防に力を入れています。フレイルというのは、いろいろな原因から筋力の低下となり、次第に動けなくなり、肉体的、精神的にまた社会的にも孤立し最終的にいわゆる虚弱となる状態を言います。完全な虚弱状態になる前に手助けをすることにより、ある程度予防することができます。多職種の協力が必要であり、病院にはその人材、組織が既に整っており、院内さらに在宅でもその資源をスムーズに活かしていくことができます。一般のリハビリ、栄養科を中心としたフレイル予防の他にも、当院として特色を持ったフレイル予防を行なっており次の3つを紹介します。
a.「尿失禁」
 3年前に信州大学泌尿器科前教授の西澤先生が常勤医となりました。専門とする分野が骨盤底筋の機能低下による尿失禁であり、赴任してすぐ院内に多職種のチームを作り、手術による治療、また骨盤底筋リハビリによる治療を行い、素晴らしい成績をあげています。
b.「ボトックス治療」
 4年前に私の高校の同級生の原先生に久しぶりに会い、高次脳障害に対するボトックス治療で日本で有数の治療成績をあげていることを知りました。短期入院での集中リハビリと併用することで高次脳障害の方のフレイル予防となると考え、先生の協力も得られ、令和1年より月に2から3回の治療を導入できました。
c.「訪問診療、介護・看護、リハビリ」
 以前から行っていた訪問介護、看護に加え、訪問診療、訪問リハビリ、通所リハビリを実施しています。末期の状態の方の自宅での看取りも増えてきています。家族の協力があるためか、精神的また肉体的苦痛も病院より少ない印象を受けています。利用者も急速に増えており、 人生の終末期をどのように過ごしてもらえるかを医学的また体制として研鑽を重ねさらに充実させていきたいと思います。




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