所長ブログ
2013/02/12

稲盛和夫著「生き方」

稲盛和夫著「生き方」サンマーク出版

平成16年の発売以来93万部を超えるロングセラー。
著者の稲盛和夫氏は2010年経営破綻したJALの会長に就任し、わずか2年8ヶ月で再上場を成し遂げた人物である。JALの「奇跡の再生」の礎となった実践哲学がこの本に書かれている。
稲盛会長が、JALを再生するに当り、真っ先に行ったことが、社員の意識改革であったと言われている。この著書に書かれている「生き方」の具体的な方法を、社長以下役員などの経営幹部を対象に研修し、その後、課長クラスまで対象を拡大して実施され、JALのV字回復の大きな原動力のひとつとなったとのことである。

著書のプロローグにはこう記載されている。

「私たちはいま、混迷を極め、先行きの見えない『不安の時代』を生きています。豊かなはずなのに心は満たされず、衣食足りているはずなのに礼節に乏しく、自由なはずなのにどこか閉塞感がある。やる気さえあれば、どんなものでも手に入り何でもできるのに、無気力で悲観的になり、なかには犯罪や不祥事に手を染めてしまう人もいます。
そのような閉塞的な状況が社会を覆いつくしているのはなぜでしょうか。それは、多くの人が生きる意味や価値を見いだせず、人生の指針を見失ってしまっているからではないでしょうか。今日の社会の混乱が、そうした人生観の欠如に起因しているように思えるのは、私だけではないと思います。」

そういう時代にもっとも必要なのは、『人間は何のために生きるのか』という根本的な問いではないかと思います。

私たち人間が生きている意味、人生の目的はどこにあるのでしょうか。最も根源的ともいえるその問いかけに、私はやはり真正面から、『それは心を高めること』、『魂を磨くこと』にあると答えたいのです。

『この世へ何をしにきたか』と問われたら、私は迷いもてらいもなく、生まれたときより少しでもましな人間になる、すなわちわずかなりとも美しく崇高な魂をもって死んでいくためだと答えます。俗世間に生き、さまざまな苦楽を味わい、幸不幸の波に洗われながらも、やがて息絶えるその日まで、倦まず弛まず一生懸命生きていく。そのプロセスそのものを磨き砂として、おのれの人間性を高め、精神を修養し、この世にやってきたときよりも高い次元の魂をもってこの世を去っていく。私はこのことより他に、人間が生きる目的はないと思うのです。・・・」

「現世とは心を高めるために与えられた期間であり、魂を磨くための修養の場である。人間の生きる意味や人生の価値は心を高め、魂を練磨することにある。まずは、そういうことがいえるのではないでしょうか。」

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