今日は、火曜日です。
「経営ノート」のコーナーです。


2006年11月22日に行われた、渡邉美樹社長の講演会をまとめたものです。
みなさんのお役にたてれば、幸いです。

6.子どものころの体験

小学5年生の5月16日に、母を亡くしています。
腎臓が悪く、医者は私を産むのを反対していましたが、反対を押しきって産んでくれました。
その後10年間だけでしたが、母は一生分の愛情を注いでくれました。
その母が私の目の前で死んだのです。

同じ小学5年の秋には、父の会社が倒産しました。
それまで、金持ちで、ボンボンで育っていたのが、一変して貧乏になりました。
貧乏になったことには耐えられました。
しかし、母の死は耐えられませんでした。
母が死んだあとしばらくは気が狂いそうでした。

小学6年生のときにある神父に出会い、キリストの教えを習いました。
それは、神と悪魔がケンカし、悪魔が追い出されたため、
人はいつか死ぬという運命を背負わされたものの、
キリストを信じていれば、いつか命は復活するというものです。

そのときに、神父が言った「あなたのお母さんはいつか復活します。
でも、あなたは、キリスト教を信じていなければ復活することができません。
お母さんが生まれ変わったときに、あなたは居なくていいのですか?」という言葉を信じ、
キリスト教に入信しました。

そして、中学に入学してから3年間は、徹底して聖書を勉強しました。
進路を決めるときには、宣教師として貧しい国に行こうかとも思いました。
ボランティアとして、困っている人たちの手伝いをしていたときの話しです。
そこで確かに困っているものの、素敵な人たちに出逢いました。

しかし、この人たちはキリスト教徒ではありませんでした。
神父の教えによると、このような素晴らしい人たちでさえも、
復活できないことになってしまいます。
そのことを神父さんに聞いてみすると、その神父さんは、
「どんなに困っていても1日5分は時間がつくれる筈です。
そのときにキリストを祈りなさい。
祈らない人は誰でも復活することはできません」と言いました。

この神父はただ(キリスト教に)恵まれているだけではないか。
この神父の考えは片寄っている。
困っているけど、素敵な人たちを助けないなんて理不尽な神はいない・・・と思いました。
そうして、急にキリスト教について冷めてしまい、
中学の終わりのときやめることにしたのです。

母、それから、ボランティアで出逢った素敵な人たちから、
命をしっかり見つめ、自分を大切にするということを教わりました。



*なおこの議事録は、富田さんのご協力で、掲載しております。

(つづく)

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