2010/12/04 20:34

ノロウイルスご用心 感染性胃腸炎、昨年の倍に
2010年11月20日 中日新聞夕刊

 嘔吐(おうと)や下痢を繰り返す感染性胃腸炎の患者が急増していることが、国立感染症研究所の集計で分かった。ほとんどはノロウイルスが原因とみられる。この時期としては、過去10年で2番目に多く、昨年の2倍以上に上る。

 同研究所感染症情報センターの安井良則主任研究官は「予防には、せっけんを使って手洗いをしっかりすることが大事だ。子どもを中心に感染が広がるため、嘔吐や下痢の症状がある場合は保育園や幼稚園、学校に行くのを控えてほしい」と話している。

 全国約3000の小児科から報告された感染性胃腸炎の患者数は3週連続で増加。7歳以下が70%以上を占める。今月1~7日の1週間は、1カ所当たり5・3人。過去10年で最多は2006年の7・1人で、昨年は2・4人だった。

 都道府県別では、山形が19・8人で最も多く、次いで大分19・1人、新潟11・5人、山口11・4人、長崎10・7人と続く。新潟、山口、福岡、長崎、大分の増加が目立っている。

 流行は12月にピークを迎えることが多い。

 ノロウイルスは、主に患者の嘔吐物や便を介して感染し、感染力は非常に強い。症状が続くのは、数時間から数日と比較的短いが、特効薬はなく、水分補給が欠かせない。

 嘔吐物や便などを処理する際は周囲に広がらないように注意し、塩素系消毒剤による消毒が効果的だ。



感染性胃腸炎に注意しましょう。
【2010年12月6日更新】 安曇野市ホームページより

感染性胃腸炎の発生状況

 長野県では感染性胃腸炎の届け出が増えており、、例年ピークが1月過ぎのため、今後もさらに増加すると思われます。原因は、細菌やウィルスなど様々な病原体による感染症ですが、おなかの風邪といわれたり、胃腸炎と診断されたりします。特に原因がノロウイルスによるものは感染力が強く、集団発生することもあるため注意が必要です。

感染性胃腸炎とは
 冬から春に多発する感染性胃腸炎は、ノロウィルスやロタウィルスなど、ほとんどはウィルスによるものです。これらは感染力が強く、家族内や施設内感染もあるため、抵抗力の弱い高齢者や乳幼児は、脱水など特に注意が必要です。ウィルスは、患者が回復しても2~3週間便の中に排泄されると言われてますから注意が必要です。

感染性胃腸炎の症状
 原因病原体により症状はさまざまですが、一般には腹痛、下痢、嘔吐(吐く)と発熱を伴う事が多い。ロタウィルスが原因の場合は白っぽい下痢便になります。

感染性胃腸炎(ロタウィルス、ノロウィルスなど)を防ぐために
・病原体を口から飲み込んでしまう事で感染します。そのため帰った時、食事前やトイレの後など石鹸で手を良く洗いましょう。
・加熱調理する料理は、中心まで十分に火を通しましょう。
・ウィルスは、嘔吐物や便中に大量にいます。片付ける場合は、マスクや使い捨て手袋を着用しましょう。処理後は、ビニール袋へ入れて外に漏れないようにしてください。
・嘔吐物等で汚れた場所は塩素系の薬剤で消毒して下さい。アルコール消毒剤は、効果がありませんので注意が必要です。
・嘔吐や下痢の症状がある時は、人が多く集まる集団への参加を控えましょう。
・症状のある人は、出来るだけ食品の調理を控えましょう。やむをえず行う場合は、素手で食品を触らないよう手袋や箸などを使いましょう。
・タオルの共用は避け、常に清潔にしておきましょう。
・下痢のある時は、入浴はシャワーだけにするか、入浴の順番を最後にしましょう。
お問い合わせ

健康福祉部 健康推進課
住所:〒399-8303長野県安曇野市穂高9181番地 (穂高健康支援センター内)
電話:0263-81-0726  ファックス:0263-81-0703