2011/08/27 0:00

HPVワクチン「ガーダシル」が発売開始
日経メディカルオンライン


 MSDは、8月26日、ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンである「ガーダシル」の発売を開始したと発表した。

 「ガーダシル」は、HPVの6型、11型、16型、18型の4つの型の感染を予防する4価ワクチン。

 効果・効能は
「ヒトパピローマウイルス6、11、16及び18型の感染に起因する以下の疾患の予防」
・子宮頸癌(扁平上皮細胞癌及び腺癌)及びその前駆病変(子宮頸部上皮内腫瘍[CIN]1、2及び3並びに上皮内腺癌[AIS])
・外陰上皮内腫瘍(VIN)1、2及び3並びに膣上皮内腫瘍(ValN)1、2及び3
・尖圭コンジローマ

 用法・用量は、「9歳以上の女性に、1回0.5mLを合計3回、筋肉内に注射する。通常、2回目は初回接種の2カ月後、3回目は6カ月後に同様の用法で接種する」。

 HPVの16型、18型は子宮頸癌の発症原因の約65%を占めているとされ、特に20歳代の子宮頸癌では90%、30歳代では75.9%の発症原因となっている。また、HPVの6、11型は尖圭コンジローマの発症原因の約90%を占めるとされている。

 なお、HPVワクチンとして先に発売されていた「サーバリックス」は、発売しているGSKによると発売開始から2011年5月末までに126万人に接種された。


子宮頸がん等ワクチン接種緊急促進事業の対象ワクチンの追加 ガーダシル
事務連絡 平成23年8月25日

各都道府県衛生主管部局御中

   厚生労働省健康局結核感染症課
   厚生労働省医薬食品局血液対策課

子宮頸がん等ワクチン接種緊急促進事業の対象ワクチンの追加について

 子宮頸がん等ワクチン接種緊急促進事業の実施については、平素より格段の御協力を賜り厚く御礼申し上げます。
 子宮頸がん予防ワクチンについては、これまでグラクソ・スミスクライン株式会社が製造販売するワクチン(サーバリックス)のみが供給されていたところですが、今般、7月1日付けで薬事承認を受けたMSD株式会社のワクチン(ガーダシル)について、発売後の供給見込みや実施体制の準備期間等を踏まえ、9月15日(木)より本事業の対象に位置付けることにいたしました。
 ついては、下記のとおり、情報提供等を行いますので、円滑な対応が図られるよう、管内市区町村への周知方お願い致します。



1.ワクチン接種緊急促進基金管理運営要領における基準単価(平成23年5月31日付健発0531第8号厚生労働省健康局長通知)については、当該ワクチンの追加による変更は行いません。

2.ガーダシルは、当初の流通量が限られる状況となります。サーバリックス、ガーダシルの両ワクチンを計画的に活用頂き、円滑に事業を実施頂きますようお願い致します。

3.9月14日(水)以前にガーダシルを接種した場合には、子宮頸がん等ワクチン接種緊急促進事業の補助対象とはなりません。

コメント:
 ガーダシルが、発売となりました。
 安曇野市の子宮頸がん等ワクチン接種緊急促進事業の補助対象にいつからなるのか、自費価格がいくらに設定されるのか、現時点では不明です。詳細がわかりましたら、ご連絡いたします。
 選択肢が増えたため、サーバリックス、ガーダシルのどちらを接種していくのか、しばらく混乱しそうですね。

 安曇野市の接種券でも、平成23年9月15日からサーバリックス、ガーダシル共に接種可能となりました。ガーダシルは流通が安定していないため、希望者はご相談ください。(接種券に関するお問い合わせは、安曇野市健康推進課、各保健センターまで、お問い合わせをお願いします。)
 任意接種(自費)価格は、サーバリックスと同価格です。