2015/12/12 13:20

Q.複数回接種を行うワクチンについて、メーカーが異なっても互換性はありますか。

A.インフルエンザ HA ワクチン、DPT ワクチン、DPT-IPV ワクチン、IPV ワクチン、乾燥細胞培養日本脳炎ワクチン、B型肝炎ワクチン、MR ワクチン等では複数回の接種が必要となっています。各製品の製造元では他社製品との互換性に関する臨床試験等は行われていません。そのため、乾燥細胞培養日本脳炎ワクチンとマウス脳由来の日本脳炎ワクチンについては、厚生労働科学研究班(研究代表者:岡部信彦)で互換性に関する検討が実施されました。DPT-IPV ワクチン、IPV ワクチンについては厚生労働科学研究班(研究代表者:廣田良夫)で実施され、それぞれ互換性が確認されています。

一方、現状では、互換性の確認がなされていなくても、メーカーの異なる製品の接種が行われている場合がありますが、これらの製品では、用法・用量が同一であり、同一の基準による国家検定に合格した製品であることから互換性があると考えられています。

 しかし、HPV ワクチンやロタウイルスワクチン等では、有効成分や用法・用量が異なっていることから予防効果を含めた互換性は確認されていません。