2016/02/03 16:18

インフルエンザ患者数倍増 大流行のおそれも
2月2日 16時20分 NHK News Web

インフルエンザの流行が全国的に広がっています。先月24日までの1週間に医療機関を受診した患者の数は、推計で52万人と前の週の2倍以上に増えていて、国立感染症研究所は手洗いなどの対策を徹底するよう呼びかけています。
国立感染症研究所によりますと、先月24日までの1週間に全国およそ5000の医療機関から報告されたインフルエンザの患者数は、前の週より3万1857人多い5万2226人となりました。これを元に推計した全国の患者の数は、前の週の2倍以上となるおよそ52万人に上るということです。
1医療機関当たりの患者の数は平均で10.56人となり、今シーズンで初めて10人を超えました。都道府県別に見てみますと、新潟県が29.28人、沖縄県が18.22人、青森県が16.45人、千葉県が14.13人、福岡県が13.68人などとなっていて、すべての都道府県で前の週より増えています。
北海道や大阪府など7つの道府県では大きな流行が起きているおそれを示す「警報レベル」の地域があるほか、41の都道府県で今後4週間以内に大流行の可能性があるとされる「注意報レベル」の地域が出ています。
国立感染症研究所では、今後も流行がさらに広がるおそれがあるとして、手洗いや症状がある人のマスクの着用など対策を徹底するよう呼びかけています。