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*アレルギーと暖房・湿度 これだけはやらないでほしい6か条 
*冬の準備とアレルギー

* アレルギーと暖房・湿度 これだけはやらないでほしい6か条 *
◆(生命危険1)=高気密住宅に石油ファンヒータ(*)を持ち込む・・・
 高気密住宅とは本来、過剰な暖房が不要であり、窓を開けずに暮らすのが基本。ファンヒータ(*)による空気汚染は、24時間換気装置ではまったく改善できません。ファンヒータ(*)を1時間以上運転すると室内の酸素濃度が低下して一酸化炭素中毒になる恐れがあります。同じく環境基準の数倍以上の窒素酸化物による室内空気汚染がおきますが、喘息を悪化させたり、呼吸器感染症を増やしたり、子どもの肺の機能を低下させると言われています。高気密住宅では空気を汚さない暖房器具を使いましょう。
* 本稿において「ファンヒータ(*)」とは、移動可能なものを指しています。FF式の固定されたものは、この限りではありません。

◆(生命危険2)=石油ファンヒータ(*)運転中に窓開け換気をしない・・・
 それでは気密性の悪い住宅なら大丈夫なのかというと、すきま風の入る住宅でも窒素酸化物による汚染は解消されません。理由は室内の寒さのために燃焼強度が増して排ガスの量が多くなるからです。あらゆる住宅において、石油ファンヒータ運転中は、必ず1時間ごとに5分間、窓を全開にして換気することが必要です。

◆(カビ汚染1)=加湿器つけっぱなし・・・
 空気が乾燥するとインフルエンザが怖いとか咳が出やすいという理由で、加湿器を強くしてつけっぱなしにする人がいます。その過剰な湿気は、天上裏や壁の中を腐らせたり、窓周辺をカビさせたりする原因になります。相対湿度が40~50%の間になるように加湿器を調節して過ごしましょう。

◆(カビ汚染2)=多すぎる観葉植物・・・
 カビを発生させないためには、土を入れた植物の鉢は1部屋に1個が限度です。それも日当たりのいい場所におくことが必要。観葉植物を並べて楽しむのが生きがいという方は、専用の温室を設置することをお勧めします。

◆(干物づくり1)=温風吹き出し口の前に居座る・・・
 寒い朝、ファンヒータの前が指定席という人はいませんか? 温風によって皮膚があっというまに乾いてしまうことがあります。またアトピー性皮膚炎の人が窒素酸化物(前述)を浴びると乾燥が進むというデータがあります。

◆(干物づくり2)=湿度35%以下なのに保湿せず・・・
 脂っぽい年頃は湿度が低下しても平気ですが、乳幼児や中高年者、アトピー性皮膚炎をもった人では、湿度が35%を下回るとあっというまに皮膚が乾燥してかゆくなります。自宅の加湿も大事ですが、外出の機会もありますので、乾燥防止はスキンケアが基本になります。毎日汚れを落とし、毎日保湿剤をしっかり塗ることです。

* 冬の準備とアレルギー *
◆しまってあった衣類や寝具にはハウスダストがついていることがありますので、洗ってから使用するのがよいでしょう。

◆防虫剤がたっぷり染み込んだ防寒服をそのまま着ると、高濃度のパラジクロロベンゼンが喉や目を刺激します。しばらく陰干しして風を通し、刺激物質の汚染を解消してから着るようにしましょう。臭いのしない防虫剤も、アレルギーの原因になる場合があるので注意が必要です。

◆暖房器具の使用開始時とその後は、吹き出し口などのホコリを取り除くために、定期的に清掃を行いましょう。

◆クリスマスツリーを準備するときは、昨年使用した人工のツリーや飾りのホコリを屋外で丁寧に取り除いてから、マスクをして室内の作業を始めましょう。

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