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特集1 バレンタインチョコとスギ花粉・・・どっちが早く届く?
特集2 厳冬期とアレルギー疾患

特集1 バレンタインチョコとスギ花粉・・・どっちが早く届く?

今年のスギ花粉は昨年よりも多く、平年並みに近い飛散が予想されています。昨年症状が出た人は、早期の治療開始をお勧めします。
スギ花粉の第一波は1月1日からの最高気温の合計値が300℃に達するとやってくるとされています。昨年300℃を超えたのは2月13日、一昨年は2月25日でしたが、当院での観測では、前日まで1平方cmあたり1個未満であったものが、この日にいきなり1平方cmあたり10個を超えるスギ花粉が観測されています。
今年の松本は、1月19日までの最高気温の合計値が126.9℃。平年より26.8℃高く、昨年より40.3℃高くなっています。このあとの長期予報では1月末まで気温は平年並み、2月から平年より高く推移するとされていますので、早ければバレンタインデーより前にスギ花粉の第一波がやってきます。
したがって、スギ花粉症の初期治療(内服・点眼)はバレンタインチョコレートをもらう(あげる)までには開始しておいたほうがよさそうです。

特集2 厳冬期とアレルギー疾患

・・・皮膚がかゆい-1
この1月中旬、松本・安曇野地域では、最低気温が氷点下5℃を下回る日が多かったので、ファンヒータの使用時間が長くなり、温風の吹き出し口の前に座り込んでいる人が増えました。コタツを使っている家では、首までもぐっているお子さんが多かったようです。
皮膚を暖めすぎてしまうこれらの悪い習慣をやめないかぎり、飲み薬や塗り薬による治療効果があまり上がりません。石油ファンヒータの場合は、高濃度の窒素酸化物(燃焼ガス)が皮膚の乾燥を助長します。

・・・皮膚がかゆい-2
 冷たい風にあたったときや、冷えた体を急にあたためると蕁麻疹が出ることがあります。これらは抗アレルギー薬の内服で症状を軽くすることができます。

・・・鼻がつまる
 ハウスダストやペットのアレルギーがある人で、風邪をひいていないのに鼻がつまってきたという訴えが多くなっています。最近の住宅は冬でも暖かいためにダニの増殖がとまらず、また秋以降、窓を開けないで掃除をしているため、室内アレルゲンの総量が増えている可能性があります。
 風邪のあとで黄色い鼻汁が出ている場合は、副鼻腔炎を発症している可能性がありますので治療が必要です。いずれもスギ花粉症が始まる前までに、治療を済ませておきたいものです。

・・・ぜん息発作が出る
 非常に寒い朝、外に出てカラカラに乾いた冷気を吸い込むと、咳が出たり、気管支が縮むのを感じることがあるかも知れません。毎日服用するぜん息治療薬(長期管理薬)が不足している場合が多いので、早めにご相談ください。

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