5月、季節は華やかな桜の季節からいっせいに芽吹きだした木々の緑が爽やかな季節へと移っていきます。 田畑の農作業もいよいよ本格的になってきましたが、この時期大町では北アルプスに色々な雪形が出現します。 その中には地元の人が農作業の時期の目安にした「種まきじいさん」などがあります。またこの時期に限り、水を張った田んぼに映る残雪の北アルプスの姿を古くより変わらず見られるのは何と素晴らしいことかと思います。 ![]() 先生のあいさつから始まり、「水土里ネットおおまち」の中村技術指導員の作業の進め方の説明があり、話の中で今日の代かきの意味、稲作りを進めて行く上でどこが、どのように重要な作業なのかを説明しました。 「まず、稲の生育には水と土が必要です。稲の育ちやすい良質な土にするのにはよく混ぜ合わせることが大切。よく混ざるときめ細やかな土となり水を張った時も水漏れを防ぎ水温も一定に保つことができる良好な水田ができる。 次に土の表面をできるだけ平らにして田んぼの隅々まで水が等しく行き渡るようにすることが大切。地主の平林さんが予めトラクターで荒代をしてくれてあるので、皆さんには仕上げの部分をお願いします。田んぼの中思いっきり走りまわってください。」 そして始まりました。と、その時思わぬハプニングが..! 体験授業始まって以来初めてのお客さん... ![]() これから入ろうとした田んぼの中に1匹のシマヘビを子どもたちが見つけ大騒ぎになりました。温まった水の中でくつろいでいたヘビもびっくりして逃げ、それを追いかける数人の男の子たち。そしてヘビは上手に頭を捕まれ川に流されました。 楽しい 代かき風景です ![]() ![]() ![]() 子どもたちが消極的に見えたのは最初だけ….田んぼの中で低い場所に丸めた泥を投げて土の移動、横一列に並んで踏んでいく。小さな手足もこれだけ集まれば大きな力!最後はユブリを引いて床を均し終了。 その年の学年カラーはありますがいつもの子どもたちより少しおとなしく見えました。ただヘビの出現によって元気が一気に噴出した感はありました。 限られた授業の時間いっぱい子どもの本領発揮、泥の中を飛び回り頭も顔も全身泥だらけになって満足感とともに授業終了です。 そして例年のように構内を流れる川で泥を落とします。先生方も自身子どもたちと同じく田んぼの中を走り回ったので、子どもたちにホースで水をかけたり川に入ったりで一緒に泥を落とします。 最後はきれいに泥を落として帰ります ![]() 次回の報告は「田植えしました!」となる予定ですが、ビニールハウスの中で苗は順調な生育を見せています。 小さな手で丁寧に蒔かれた種は、今青々と伸び育苗箱狭しと水田に放たれる時を待っています。 |
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