大町市土地改良区「水土里ネットおおまち」越荒沢堰

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水土里ネット おおまちからのお知らせ

イベントのご案内やイベント報告などをお伝えします。

 昨年令和2年10月に行った「第1回ため池の景観整備(久保調整池)」に引き続き、「ため池の存在価値や危険性を肌で感じるとともに、人々の生活の礎であるため池の元の姿を、後世に引き継げるよう皆の力で再生しましょう。」を趣旨に、今年はその第2弾「居谷里ため池1~3号」で開催されました。


 当日は北アルプスが少し雪化粧するような冷え込みで、朝8時開催のイベントでしたが、約50名の方にご参加いただきました。

 まず開会式が行われ、本イベントの主催でもある水土里ネットおおまち地域用水対策協議会会長の牛越大町市長にご挨拶をいただきました。

 その後事務局による作業内容や作業分担の説明が行われ、早速作業開始となります。
 第2回となる今回の景観整備の作業内容は、ため池周辺の草刈りやゴミ拾い、ため池に溜まった流木などの撤去搬出作業がメインとなります。
 また、今回のため池には管理用歩道があり、その経路上にある危険個所に安全柵を設置する作業も行っております。この作業では地元業者である峯村組さんがメインとなり設置していただきました。
 その他には昨年と同様に、ため池周辺に生息する生き物の調査なども行っています。
 様々な作業がありますが、参加者は各々できる作業を自ら判断し、その作業を懸命に行っていただきました。

 それでは当日の作業状況をご紹介します。
・草刈作業(刈払機でため池の堤体の草刈りを行う参加者)

・支障木の伐採、つる除去(のこぎりで支障木を除去する牛越市長)

・流木の撤去搬出作業(ため池の洪水吐きに溜まった流木をダンプに積み込む参加者)

・安全柵の設置作業(杭を挿し立入禁止用ロープを設置する峯村組さん)

・生物調査の様子(ため池に潜む子魚や生物を調査する参加者)

 また今回のゴミ拾い作業の中で、残念ながらご覧のような不法投棄が回収されました。

 このようなゴミの不法投棄は、水質悪化につながり自然環境や生活環境に様々な悪影響を与えるので絶対にしないようにしましょう。

 さて作業開始から約1時間半、当イベントに参加いただいた皆さんが懸命に作業を行っていただいたおかげもあり、予定より早く作業を終えることができました。

 今回のイベントでは、現地にてパネル展を開催し、作業を終えた参加者にご覧いただいています。それではパネル展の様子をご紹介します。

 パネル展では、ため池への関心や理解を深めてもらえるよう、北アルプス地域振興局農地整備課によるため池の構造などの説明パネル、また大町市役所によるため池防災マップやため池に生息する生物などの写真や実物の展示を行いました。

 現地での展示という事もあり、目の前にあるため池を見ながら、構造など理解でき、興味深くご覧いただいている様子がうかがえました。

 続きまして、こちらも初の試みとなりますが、「芋煮会」を開催しました。「芋煮会」では、里芋や豚肉など具材をふんだんに使った芋煮を参加者にふるまい、パネル展やため池を眺めながら、温かい芋煮を食べ、井戸端会議でもしましょうという催しです。

 作業後という事もあり、お替りする方もいて、盛況な「芋煮会」となりました。

 楽しい時間もアッという間に過ぎ、閉会式が行われ、

 閉会後、マスやイワナ(ため池の魚ではないです。)が到着し、希望する参加者にお配りし、今回の全てのイベントが終了となります。

 第2回となる「ため池の景観整備」でしたが、多くの参加者との協働により、またケガ人もなく無事に作業を終えることができました。
 大町市にはまだまだ多くのため池があります。今回のようなため池の再生に繋がる景観整備を、作業のみでなく、楽しいひと時を織り交ぜながら、今後も継続できることを願い、第2回ため池の景観整備の報告を終わります。

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