北アルプス表銀座の山小屋/燕山荘グループのWEBサイトです

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燕山荘

北アルプス 大天荘

大天荘 スタッフブログ

落ち着く景色。
2019/07/04

さかきです。


未明から降り続いていた雨は朝にはあがり、日中は概ね霧に包まれた大天井岳界隈。


・・・考えてみると、約一週間後の来週末土曜日は海の日の連休。本格的な夏山シーズンが迫っています。
それまでに、最低限済ませておかなくてはいけないことが目白押しの今、やや気持ち的に焦りが出てきた感は否めないのですが、そんな時だからこそ、一息立ち止まって心を落ち着ける時間が必要です。

 ▲日没間際 大天井岳山頂より

逸る気持ちを落ち着かせるべく、日没間際の大天井岳山頂へと足を向けてみました。
槍ケ岳こそ隠れてはいましたが、雲の演出がほどよい感じ、焦る気持ちを抑えるに十分の光景を目の当たりにし、また明日から元気出して夏山シーズンに備えようという気持ちにさせてくれました。


明日明後日は梅雨の中休みとなりそうです。




雷鳥と北八ご主人と夏道開通。
2019/07/03

さかきです。

所用で2日間程留守にしておりました。本日よりブログ再開です。

6月30日未明より北アルプス一帯も含め、西日本特に九州辺り中心として断続的に大雨に見舞われている日本列島。まだ梅雨末期には早いと思われますが、大なり小なり被害も出ているようです。
ここ数年、梅雨時の極端な雨の降り方には驚くばかりですが、雨天時のお客様等への情報提供はもちろんとして、先ずは山中で働く我々自分自身の安全確保を大切にと、痛感させられる今日この頃です。明日未明もやや雨脚が強まる予報の出ている北アルプス一帯。大きな被害が出ないことを祈るばかりです。

さて、今日は今シーズン最初の雷鳥クイズとなります。
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上の画像で、メスの雷鳥が頭を出しています。どこにいるでしょう?(超高難度)








恐らく難しすぎると思われます。
ヒントは、
747101

拡大してみると、
7470

さて、どこでにいるしょうか?










正解は、
747001
7469
そもそもお目当ては、チングルマが芽吹き始めているのでは、と偵察に行ったわけですが、そちらはまだまだ。
むしろ、今日はメスの雷鳥の遭遇に加え、ようやくこの子達と対面できたことに興奮。
7481 ▲雷鳥の雛
生後数日経ったぐらいかと思われますが、数羽確認できました。嬉しい限りです。
7484
今年は何羽無事に成鳥まで育ってくれるのか・・・そっと見守っていきたいと思います。




【ここ数年お世話になっています】
昨晩は、思いがけないお客様にお見え頂きました。
9804
ちょうど真ん中、グレーの上下に身を包んでいらっしゃる方、八ヶ岳連峰は北横岳山頂直下に立つ「北横岳ヒュッテ」を経営されている島立健二さんです。他、北横岳ヒュッテのご常連のお客様数人。中房から燕山荘経由で大天荘泊です。
燕山荘の冬のイベント、スノーシューツアーの北八ヶ岳コースで、ここ数年北横岳ヒュッテを利用させて頂いています。規模は小さいながらも、ご主人の粋な心遣いに惚れこんでしまう、雰囲気のある山小屋です。昨夜は楽しいひと時をご一緒させて頂きました。
また来シーズンの冬もお世話になります。ありがとうございました。



【燕山荘~切通分岐~大天荘の登山道状況】
昨日の夕方をもちまして、燕山荘~切通分岐は、全て夏道の開通となりました。
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まだ部分的に上の画像のように少し残雪ありますが、通行の際足元注意して頂ければ、滑落等の危険はほとんどありません。恐らく今度の週末までにはほとんど融けてしまうものと思われます。
これにより、燕山荘~切通分岐~大天荘~常念小屋は、入念な装備でお出かけ頂く分には、アイゼン・ピッケル等必要なく通行頂けます。ただ、繰り返しになりますが、微小の残雪とはいえ、通行の際足元に十分注意して頂き、スリップ等ないようお気をつけ願います。

常念小屋から蝶ケ岳ヒュッテ方面、大天井ヒュッテから西岳・東鎌尾根方面の登山道状況の詳細は、それぞれの方面の小屋へのお問い合わせ並びにHP等の情報でご確認頂きますようお願い致します。

ちなみに、昨日の時点で、燕山荘~切通分岐の中間、通称“為右衛門吊岩”付近では、種々の花が咲き始めています。
7404 ▲コケモモ
7411 ▲シナノキンバイ
7415 ▲タカネザクラ
7419 ▲クモマスミレ
7424 ▲サンカヨウ
7431 ▲オオサクラソウ
7416 ▲イワツメクサ
多少愚図つき気味の天気の時でも、目を楽しませてくれますね。





<おまけ>
昨日、大天荘に戻る道中、燕山荘の直下でオスの雷鳥と遭遇。
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何やら道のど真ん中に丸い物体。何かと思いきや・・・
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砂浴びをしている雷鳥でした。私が彼との距離1mくらいまで近づいても、まったく動ぜずに、一心不乱に砂浴びを数分間。足止めを食らってしまいました(笑)。
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「何か問題でもあるのかい?」

いえいえ、ごゆっくりどうぞ・・・






梅雨時のワンショット。
2019/06/29

さかきです。

9770 ▲大天荘玄関前から 早朝の東の空

早朝、雲の切れ間から、安曇野に差し込む朝日をバックに見て取れた有明山がとても印象的でした。西側から次々に流れ込む雲に、まもなく辺り一面は真っ白な霧の中へと包まれてしまいましたが、一瞬の出来事だっただけに、頭にしっかり残っています。


その後、今日は終日弱い雨が降ったり止んだりの梅雨空。


今夜半からの梅雨前線の動きに注意が必要、とのヤマテン予報が発表されています。


今朝のような印象深い景色、梅雨時のちょっとした合間に、突如として目の前に広がること少なくなく・・・こればかりは山小屋で生活しているスタッフの特権ですね。



こんな時のワンショット、頑張って撮り、少しでも皆さんのパソコンやスマホの画面上にお届けできたらと思います。




雪融け進む。
2019/06/28



さかきです。

7318 ▲夕方の大天荘

昨日の夕方から降り出した本格的な雨は今朝まで続き、日中は降ったり止んだりとやや小康状態。
登山者の方々には申し訳ないのですが、山小屋としては恵みの雨となりました。
それは、単に生活用水が貯まっただけではなく、小屋周りの雪融けも一気に進めてくれたからです。

7172 ▲6月19日
7313 ▲6月28日(今日)

かなり融けました。

どうやら今週末は梅雨前線の活動が活発化するようで、一層雪融けが進むことだと思われます。

そんな中、今年もようやくこの子が姿を露わにしてきました。
7316 ▲大天荘のシンボルツリー ナナカマド

長かった雪の世界から解放され、思いっきり背伸びをするかのように、元気に枝を伸ばしてきました。

7317
芽吹き始めたばかりですが、これらも来週には一気に淡い新緑へと変わることでしょう。


梅雨空の下、生き物たちも本格的な夏の到来にむけて、準備中です。



自然相手は慎重に。
2019/06/27


さかきです。

熱帯低気圧の北上に伴い、午後から風雨が強まってきた大天荘周辺です。

7312 ▲午後の大天荘テント場

日中の気温は、8℃前後を行ったり来たり。風も相まって、この状況下で稜線を歩くのはかなりきついものと思われます。
そんな中でも、遠方よりお見え頂いたお客様数人。


遠方って・・・カナダから4人家族が見えられたんです。
小学生の女の子2名も含まれているということで、ちょっと心配しましたが、よく頑張ってこの風雨の中お越しくださいました。
英語の苦手なスタッフが集結している大天荘。パソコンやスマートフォンの翻訳機能をフル活用。便利な時代です。



ところで、とかく低体温は、冬だけの話のように思われがちですが、思いのほか夏場の悪天候時の稜線歩きでも発症すること珍しくはありません。

何とか休みを工面して登山計画を立てられている中、天気悪いからといって日程を簡単に変更できるものではなく、「せっかくだし・・・」と強行軍される方いらっしゃいますが、どうかくれぐれも装備や食料等ぬかりのない準備だけは心掛けて頂きたいと思います。

「私は今まで大丈夫だったし・・・」という慣れ、私も最近いろんなことで体感しますが、そういう中に危険がはらんでいるのだと思います。
自然相手のレジャーは、いつどこでどんなアクシデントが待ち受けているかわかりません。


事故怪我無く、安全で楽しい山登りをして頂きたいとせつに願う山小屋の一スタッフとして、余計な事かもしれませんが、どうぞ皆さんそのあたりお気をつけ頂ければと思います。




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北アルプス大天井岳(2,922m)まで10分の場所にある大天荘スタッフが目にする自然の息吹をお届けします。

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