北アルプス表銀座の山小屋/燕山荘グループのWEBサイトです

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燕山荘

北アルプス 大天荘

大天荘 スタッフブログ

明日より営業開始です。
2019/06/21

さかきです。

明日6月22日土曜日より、2019年の大天荘営業開始となります。
併せまして、大天荘の代表電話番号【090-8729-0797】は、明日午前中より開通の予定です。

今日は、早朝より営業準備を急ピッチで進めていた関係で、カメラを片手にという余裕が全くなく、朝の一コマを撮るのがやっと。
9531 ▲早朝の東の空
9534 ▲同じく槍・穂高連峰


今晩は少々遅くまで明日以降の営業に備えたいと思います。





夏ルート開通。
2019/06/20

さかきです。

6月22日の営業開始まであと二日。なんとなく気が焦り出してきましたが、1日にやれる事には限界があるものでして・・・ご利用頂くにあたって支障の無い程度に体裁を整えていくことに全力を注いでいるところです。

そういった中、本日、大天井岳直下の切通分岐~大天荘の夏ルートを開通させました。
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二か所大きな雪渓が残っていましたが、工作を施し通行可能としました。
アイゼン・ピッケルは必要ありませんが、雪上には変わりなく、通過の際は足元十分お気をつけ頂き、スリップ等しないよう注意して通行願います。

そんな工作中、ふと足元に目をやると、
7199 ▲キバナシャクナゲ

あちこちで開花し始めています。
これからが見頃です。

9525 ▲大天荘と大天井岳

今日は時折青空がのぞく空模様。雲は多めでしたが、雨が落ちることはありませんでした。


先も述べましたが、営業開始まであと僅か。
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小屋周りの除雪も急ピッチ。夕方前には屋根の際を全て掘り出すことが叶い、これで館内無数に立てられているサポートを取り外す段取りが整いました。

明日は館内の準備に重点を置き、明後日以降の営業に備えたいと思います。


梅雨空の中にも夏の顔。
2019/06/19

さかきです。

今日は概ね終日梅雨空でした。
9507 ▲夕方近くの大天井岳と大天荘

視界効く時はありましたが、次から次と西から雲が湧きたち、午後になるとパラパラ舞う時間帯も。

9509 ▲雲に煙る東天井岳~常念岳

それでも、日の入り近い7時頃には近隣の峰々がうっすら輪郭を現し始めます。

そして、雲の彼方には、
951301 ▲夕陽を浴びる積乱雲

群馬県辺りの上空にそびえる雷雲のようでした。

梅雨らしい一日、その一方で夏の風物詩の一つ、積乱雲を遠くに見れば、本格的な夏もそう遠くはないのかな・・・と感じた今日一日でした。


そんな天気の最中、今日も小屋の内外で営業準備に追われるスタッフ。
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今年の残雪状況を加味すると、6月22日営業開始日に、館内全ての施設をパーフェクトにお使い頂ける環境までは持っていけないかもしれませんが、ご利用にあたって極力ご不便おかけすることのないよう努めます。

なお、大天井岳直下、“切通分岐”から大天荘への夏ルートは、まだ数か所雪渓が残っている状況です。明日には工作を行う予定にしておりますが、開通に至るまでは、切通分岐から大天井岳山頂へ向かう直登ルート(冬ルート)の通行をお願い致します。




6月の雪。
2019/06/18

7119 ▲大天荘と大天井岳(6月18日)
昨日6月17日、大天荘スタッフ無事に入山致しました。
改めまして今シーズン2019年よろしくお願い致します、大天荘 さかきです。

一昨日16日に入山する予定でしたが、当日はあいにくの風雨模様。燕山荘までは辿り着いたものの、稜線の強風と気温が0℃近いこともあり、安全をとりその日は燕山荘泊り。
その結果、天候の回復を見ての昨日17日の入山となったわけですが・・・
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昼頃に大天井岳山頂に着きましたが、目にして驚いたのは、6月も半ば過ぎというのに、至る所に着氷の跡があること。
燕山荘では雪になることはなかったものの、標高2,922mの大天井岳は、どうやら降雪と過冷却による雨粒の着氷があった模様で・・・無理せず燕山荘に停滞して正解だったいうお話です。新人スタッフ連れだっての強行軍でしたら、場合によっては低体温になりかねなかったかもしれません。
稜線での悪天時は夏といえども注意が必要です。


それはさておき、大天井岳と大天荘は、今年も相も変わらずに北アルプスの懐にしっかり抱かれています。
7122 ▲7月18日早朝
小屋周りの残雪は去年より多いものの、先月末の下見時に比べると雪融けも順調に進んでおり、あとは我々の手で本格的な夏山シーズンが始まるまでに、着々と小屋の内外の用意を整えていくばかり。
先ずは今週末6月22日土曜日からの営業開始に向け、準備を進めております。
7115 ▲槍・穂高連峰
7116 ▲槍ヶ岳
7118 ▲穂高連峰
7082 ▲裏銀座方面
7100 ▲夕刻の槍穂(6月17日)
いつもの場所から、変わることのないいつもの光景を目の当たりできること、加えて今シーズンもその地で山の仕事に従事できることに先ずは感謝。
7075 ▲槍穂の稜線からまるで龍がそそり立つごとくの巻雲(6月17日)
7129 ▲梅雨時の晴れ間、東の空(6月18日)
今シーズンも、皆様に私の持てるカメラワークで大天井岳からの自然美をお届けできたらと思います。
7149 ▲ミヤマキンバイ
テント場周辺では、既にミヤマキンバイが咲き誇っています。
705201 ▲コマクサ
燕山荘~大天荘の縦走路には、すでにコマクサの蕾が数株確認できました。
7167 ▲東邦航空の絶妙な操縦裁き
7164 ▲初めての空輸作業
今年も小屋の運営にあたっては、ヘリの空輸作業は欠かせない必須事項。今日も夕方霧巻く中、巧みな操縦で荷物を届けて頂きました。

そんなこんなで、急ピッチで営業準備を進めている真っ只中ですが、何はともあれお客様・スタッフ双方ともに事故怪我のない夏山シーズンとなりますよう、先ずは我々スタッフ気を引き締め、気持ち新たに邁進していきたいと思います。



重ねて今年もご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。



大天荘視察。
2019/05/28

約半年ぶりのご無沙汰となりました、改めまして今シーズン令和元年よろしくお願い致します、大天荘 榊(さかき)です。
 ▲大天井岳と穂高連峰(5月25日 燕山荘から)
5月25日から2泊3日の日程で、大天荘視察に出かけてきました。
小屋が無事に越冬できているか破損等の確認、6月半ばスタッフ本格入山にあたっての前段取り等、十数項目に渡る確認が主な作業内容となるこの視察は、新しいシーズン多くの方に大天荘をご利用頂く上で、例年とても大切なイベントです。

とはいえ、約半年ぶりのこの時期の大天井岳現地入りは、「よし!今シーズンも気持ち新たに頑張るぞ!」と毎年気分が高揚するもの。加えて今回は晴天に恵まれたこともあり、この谷の視察はとても気持ちよく作業にあたることができました。


5月25日、燕山荘を出発して約3時間、昼前に大天井岳山頂に到着。
6750 ▲槍・穂高連峰
6744 ▲剣・立山連峰~針ノ木岳~鹿島槍・白馬方面
6759 ▲常念山脈 遠望:南アルプス、八ヶ岳連峰、中央アルプス他
快晴無風のこの日は、霞むことなく遠望がよく効きました。

・・・やっぱりここ大天井岳の頂上から見るこの光景、落ち着きます。

あと3週間足らずで、再びここでの生活が本格的にスタート。今シーズンも、ここ大天井岳周辺から、自然の移ろい等をお届けしてまいりますが、なかなか一向に向上しないカメラワークだけはご勘弁を・・・


6791 ▲鷲羽岳辺りに沈む夕陽(5月25日)
6829 ▲日の出4:40頃(5月26日)
6818 ▲朝焼け槍ヶ岳
6819 ▲朝焼け穂高連峰
6835 ▲前穂高岳北尾根越しに御嶽山
6826 ▲北の方角 燕山荘方面
6836 ▲大天井岳と大天荘
視察滞在2日目も概ね終日晴天に恵まれました。殊、残雪残る朝焼けの槍穂高は毎年この時期見ていますが、じつに迫力ある峰々だと改めて感じます。

ちなみに、今年の大天荘周辺の残雪状況は・・・
0076 ▲2018年5月24日
0683601 ▲2019年5月26日
過去数年と比較してうんと多いわけではありませんが、去年と比較すると多めです。



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限られた2泊3日、100%というわけにはいきませんが、雨どいの補修や貯水タンクの洗浄、要所の除雪等、今回の視察で予定していた作業内容はあらかた進み、無事終了。
同行して頂いた燕山荘スタッフT君、ありがとうございました。

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なおご覧の通り、小屋周りの所々に、深さ3~4m除雪の縦穴を掘りましたが、目安に赤旗を立ててありますので、縦走で小屋周りを歩かれる際は、旗の近くには近寄らないようご注意願います。


視察を終え大天井岳を後にし、燕山荘に向かう道中の道端に、
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早くもミヤマキンバイが一輪咲いていました。

次回本格入山は、6月16日の予定です。
恐らくその頃、大天荘の小屋周りにはこのミヤマキンバイが群生していることでしょう。


さあ、この視察を踏まえて、ぼちぼち入山の準備を本格化させるとしましょうか・・・



<燕山荘~大天井岳縦走路の様子>
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上の写真は燕山荘を出て大天井岳方面に向かっている場面での蛙岩付近の登山道上です。赤矢印が夏ルート、水色矢印が冬ルートです。
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蛙岩付近は、5月25日の時点で多少残雪がありましたが、雪をL字状に工作しましたので、夏道の通行可能です(恐らくこのブログが更新される頃には、その後の雪融けで無くなっているかもしれません)。

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上の写真は、大下りの頭から降り切った縦走路。夏道はこの残雪の下にあり、数百メートル残雪上を歩くことになります。燕山荘~大天井岳山頂までの間、雪の上を踏む箇所はここだけです。
なお、通称“為右衛門吊岩”付近等、稜線の東側を巻く幾つかの区間は、残雪により通行できない箇所があります(ロープ等で誘導してあります)。そういった区間は、稜線西側を巻く冬ルートの通行をお願い致します。

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最後に大天井岳山頂付近ですが、大天荘が営業開始するまでは、水色矢印の冬ルートの通行をお願い致します。
赤矢印の夏ルートは、上でご覧の通り、幾つかの急傾斜の雪渓をトラバースする箇所があり、特にこの時期一度滑落すると数百メートル止まらなくなる危険がはらんでいます。傾斜のきつい雪渓上のトラバース程、雪上歩行において難しいものはありません。過去においては数件遭難事故が発生しているとも聞きます。
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不確かな踏み跡に惑わされることのないよう、冬ルートの通行のご協力をお願い致します。



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