大天荘 スタッフブログ
秋雨前線。
2018/08/27
さかきです。

今朝も素敵な光景となった東の空。
皮肉にも、日本海辺りに停滞している秋雨前線のおかげで、雲に変化が生まれるという・・・ちょっと前線の位置が南下すれば風雨が強くなるしで、今日のような光景となるか、雨となるかは、寸分の差です。

昼間は概ね雲多めながらもまずまずの空模様。久しぶりに日中少し動けば汗ばむ陽気となり、飲料関係の売れ行きが好調でした。
とは言っても、今週末土曜日は早くも9月。なんだかんだ言っても秋近しです。



季節の移ろいを観察するのはじつに楽しいですね。

こんな感じで、オヤマソバの場合はドライフラワーのようになっていきます。
そのオヤマソバの後ろに写る安曇野平は、

よく見ると、田んぼの色が真緑から変わってきています。
収穫の時期もそう遠くないとみます。
そして迎えた夕方。

夕食出しを終えて、ふとテント場に出てみれば、仰ぐ空は見事な鱗雲が一面。
カメラ片手に、最近マイブームとなっている中天井岳からの夕景を撮りに出かけてみました。
すると、中天井岳についた途端に、にわかに二ノ俣谷から霧が湧きだし、


私の腕ではこんな感じが限界、ものの数分の出来事ですが、それは見応えあるシーンでした。

加えて東の空には、夕陽を浴びる積乱雲。埼玉県辺りに降らせている雲だったようですが、ここ大天井岳辺りからこれだけ雄大に見えるのも、稜線に居るならではのこと。
入道雲を見ると、一転して“夏”を感じます。
明日はまたまた雨の予報が出ております・・・
雲の協奏曲。
2018/08/26
さかきです。
昨日までのスッキリしない天気から一変しました。
それでも朝方は前線の影響なのか、強い西風と共に雲がちぎれ状に次から次と流れ込み、目の前の視界を時折遮りもしましたが、
5:10過ぎ、どうにかご来光を望むことができました。
浅間山の左側から出てきます。
目線をやや南寄りに傾ければ、遠望富士山。
槍穂に目をやると、肝心なピークは拝むこと叶いませんでしたが、山肌を縫うように垂れ込める雲が紅く焼け、これはこれで印象的。
ご宿泊の方々が出発される頃は、これまた幻想的な光景が東側に広がりました。
昨日一日雨に濡れて到着されたお客様達には、素敵なご褒美になったことと思います。
そんな朝で迎えた今日の日中、


西風がおさまることはありませんでしたが、まるで雲の協奏曲のよう・・・澄んだ青空にいろんな雲が映え、これまた印象的でした。
一方で足元を見ると、


ウラシマツツジの草紅葉が一段と進んでいます。
本格的な秋近しを覗わせるシーンですね。
そして今日8月26日は、月齢14.7の満月。


恐らく、どこの山小屋のホームページも、今晩の満月シーンが登場するはず。
ということで、大天荘としてはこれぐらいに留めておこうと思います。
出始めの紅い月、いいですね。
・・・そして、この写真を撮りに行く途中でみつけたトウヤクリンドウ。

凛とした姿に惚れ惚れしてしまいました。
〈公益社団法人 東京都山岳連盟ご一行〉

都岳連主催の「マウンテンスクール2018年度 第1期夏山編」のご一行様。
ここのところ毎年、夏の終わりから秋口にかけて、お見え頂いております。
先にも記しましたが、昨日は終日風雨強い中でお見え頂き、リーダーの方も、せっかくここまで来て何も見えなかったらどうしよう・・・と今日の朝食時まで心配されていましたが、なんとか晴天の下、下山の途に就けたのではないでしょうか。
槍穂は見えたでしょうか・・・
また来年もお待ちしておりますm(_ _)m
台風一過叶わず。
2018/08/25
さかきです。
8月最後の週末、結局台風20号が過ぎ去った後、台風一過とはいかず、今日一日雨が降ったり止んだりのあいにくの空模様となりました。
テント泊は一人もなし。
とは言っても、この雨の中お見え頂いた方も大勢おり、中には今日で3連泊目の方も。
「台風が来る前後は、雲に変化があるのをわかっているから、粘ってみたけれど・・・今回は外れてしまったね」
私もそう思いつつ、上の写真は今日の午前中に撮ったものですが、夕方ビックリするぐらいの夕景でも撮れた暁には、これだけ今日は劇的に天気が回復しました・・・なんて話題を考えていたのですがね。
ということで、今日はこの一枚でおしまい。
明日の朝に期待しましょうか・・・
雷鳥。
2018/08/24
さかきです。
台風20号の影響により、昨晩から今日未明にかけて、大天荘周辺は猛烈な風が吹き荒れました。
私が眠りにつく屋根裏部屋は、絶えず横揺れが続き、まるで乗り物の中にいるようでした(ご愛敬ですがね)。
その後、台風一過というわけにはいかなかったようで、終日霧に咽ぶ大天荘。時折雨も降る愚図ついた空模様でした。風は夕方にかけて徐々に落ち着きを取り戻してきています。
夕方時点で、この度の台風による周辺から被害などの情報は一切はいってきておりません。
夕方前のテント場方面。辺りは一面真っ白です。
さて、久しぶりに雷鳥クイズとまいりましょう。
この上の画像のどこに雷鳥はいるでしょうか?
ちょっと難しかったでしょうか。
写っているのは母親です。
そっと回り込んで近づいてみると・・・
岩陰のイワツメクサを啄ばむ子供たち。
パッと見はほとんど成鳥と変わらなくなってきました。顔の表情もあどけなさから、大人びてきていますね。
とはいえ、母親がしっかり子供たちのことを見守っているおかげで、動きはまだまだ幼いな、周りに対する警戒心はやや鈍そう、そんな感じです。
「お母さん、あの人、また僕たちのことを撮っているよ」
「まったく懲りない人だね。さあさあ、先を急ぎますよ。ついてらっしゃい。」
・・・なんて。
風強く 飛べずに逃げる イワヒバリ。
2018/08/23
さかきです。
▲テント場からのご来光
日の出の時刻は概ね5:10。ちょうど志賀高原の四阿山辺りから出てきます。
▲テント場から槍ヶ岳
▲同じく穂高連峰
皆さんの憧れの頂、槍穂高を目の前にし、夕べお泊りになられた方々も、シャッターを押さないわけにはいかないでしょう。
テントのファスナーを開ければ、南には槍穂、北には剣立山が見える・・・今シーズン何度か謳ってますが、ここのテント場はかなり好ポイントだと思います。
以上3枚の画像だけではわかりにくいですが、今日は早朝から風が大変強く、台風20号の余波を受けています。
▲大天井岳山頂から遠望 浅間山
▲同じく槍・穂高連峰
朝のうちはほとんど快晴に近い状態でした。
しかし、午前中の早い段階からみるみる東側より風と共に雲が流れてきて、


昼前にはすっかり霧の中。夕方前からポツポツ落ちても来ました。
長野県の西側を速度上げて通過するようで、雨はもちろんですが、風が相当強まりそうです。明日北アルプスの稜線をご予定の方は、無理のない行動をお願いしたいと思います(ヤマテン等ご参考に)。
とかく台風の多い今年。今回の台風こそ日本各地への影響少なく早く遠ざかって欲しいところです。
・・・と、大天井岳山頂で空の様子を収めている最中、ふと足元を見ると、

何せ風が強く、カメラ構えるにもしっかり踏ん張らないと体が持ってかれそうなほどでしたので、この子達にしてみたら飛ぶにもなかなか飛べない状況だったと思います。

「こっちは逃げたくてもこの風で飛べないんだから、あまり近づかないでよ!」
なんて言ってたりして。
はいはい、失礼いたしました。
〈遅くなりました〉
以前から、大天荘新館2階客室の天井の梁の角に、頭をぶつけてしまわれるお客様多く、何度も苦情頂いており、ご不便おかけし大変申し訳ありませんでした。




この度、緩衝材を施しました。これでもし頭をぶつけられても、大きな怪我等は防げるのではないかと思います。
少しでも快適にお過ごし頂けるよう、今後も少しずつではありますが改修進めていきたいと思います。
プロフィール
北アルプス大天井岳(2,922m)まで10分の場所にある大天荘スタッフが目にする自然の息吹をお届けします。
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サカキ様 相変わらず頑張り過ぎてますね!! 何時も良い写真を有難う御座います毎年、有明荘、燕山...
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悪天候の中、お疲れさまでした。 スタッフの苦労を見るたびに水の大切さがよく分かりますが、シーズ...